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支配人の大切なお客様です。
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担当のお客様にシャンパンをお届けし、グラスに注いでいた時に話をかけられた。
「お隣のスイートにお泊まりの方は一条様でしょ?」
「申し訳ございませんが、個人情報保護の為にお伝えは出来かねます」
「そうよね……。先程、お見かけした時に国内の有名ホテルを経営する一族の娘、一条 園美だと思ったのだけれども……」
お客様は私にそう伝えるとシャンパンを一口含んだ。
「お知り合いの一条様は高貴なお方なんですね」
「あはは、お知り合いじゃないわよ!有名企業が集まるパーティーで少し話をしただけの顔見知り程度よ。次期、社長と噂されてるわね」
一条様は有名ホテルの経営者の娘さんだったとは。その繋がりで一颯さんを知っていて大切なお客様だとしたら、納得がいった。
担当のお客様にルームサービスのフレンチのコースを出し終わり、仕事は一段落。今日の仕事は一条様の他は難なくクリア。エグゼクティブフロアの窓から見える夜景が疲れた身体に癒しを与える。
エグゼクティブフロアの裏にある、専用の待機室兼休憩室に立ち寄り、自動販売機からカフェオレを購入して椅子に座った。
そこには先約が居て、一段落ついたエグゼクティブフロアの従業員が集まっていた。
「篠宮ちゃん、スイーツ食べて良いんだって。食べよー」
「わぁ!有難う御座いますっ」
私を見つけて話をかけてくれたのは、エグゼクティブフロアのラウンジ担当の吉沢 陽さん。歳は一つ上だが、仲良くしてくれる。エグゼクティブフロアに出入りするようになってからは皆が平等に働いていて、上下関係はあるものの居づらさは感じない。
「スイーツはクリスマスに働いてくれてるお礼だって、支配人の奢りらしいよ」
スイーツはマドレーヌやパウンドケーキなど、何種類かが綺麗に並んでいた。ホテル内にあるカフェのテナントのお持ち帰り用のスイーツらしい。私はマドレーヌを選んでから再び座る。
「甘くて美味しい~」
「夜に食べたら太るけど、クリスマスだからいーよね」
吉沢さんとスイーツを食べていたら、頭の上に雑誌みたいな固い本を載せられて、軽くポンポンと叩かれた。
「それ、俺が全部、各部署に配ったんだから心して食べろ」
「た、高見沢さん……!」
相変わらず、私の頭を叩く人だったりする。話し込んでいたから気配を察知出来ず、不意打ちに驚いた。
「あ、出たな!支配人の犬、高見沢!」
「……っるさい。黙れ!」
吉沢さんは高見沢さんを見つけるなり、指を指して笑う。高見沢さんが珍しく顔を赤くして、そっぽを向いた。これは、もしかしたら、もしかします………?
「篠宮さん、一条様が明日、一日のんびり出来るカフェを御所望だ。探しとけ!」
「あ、はい。分かりました…。でも、何で私?」
「一条様があんたに連れて行って欲しいそうだ。何故だかは分からない」
「接近禁止は?」
「それは俺が決めたルールだったから解除。昨日の件、軌道修正してきな」
と言って私達の元を去って行った。
「一条様か……。あの方、支配人をバトラーに指名してるのは引き抜きたいからだよね?支配人は本店に居る時から首を縦には振らないみたいだけど…」
「そうなんですね…」
吉沢さんは系列ホテルからの引き抜きではなく、面接を受けて入社した口だが、私が知らなかっただけで、皆は事情を知っているのかもしれない。
プチ休憩が終わり、一条様のカフェの件について再度確認しようとして高見沢さんを探していると……一条様と一颯さんとボディガード風の男性が客室から何処かへ移動しようとしているところだった。
立ち止まり、深々とお辞儀をして通り過ぎるのを待つ。
「何にも言わないのね?拓斗から聞いてないのかしら?」
通り過ぎる時にボソリ、と耳に入った呟き声は明日のカフェの件だと思う。カフェの行先も決まってなかった上に下手げに声をかけて良いものなのかが分からずにいたので、お辞儀だけで済ませてしまった。明日が思いやられる。毅然とした態度でやり過ごさなければ───……
───クリスマス当日。
「行って来るわね」
バトラーの仕事から一颯さんを解放した一条様は、お迎えで来た高級車に乗り込んだ。行先は運転手とボディガード風の男性に伝えた。
「行ってらっしゃいませ」
「あら?貴方も来るのよ。貴方が紹介したんだから」
「えと…、それは出来か、ね、ま…」
「どうぞ。一条様、篠宮がついて参ります。行ってらっしゃいませ」
一颯さんにトンッと背中を押されて、高級車に乗せられた。一颯さんと高見沢さんが笑顔で見送ったけれど、一体、どんな展開ですか?拷問?
高級車の中は良い香りが漂っていて、無駄に広く、シートは革張り。ふかふかな後部座席のシートが乗りずらい。
「リラックスして良いのよ?」
「有難う御座います……」
「あら?今日は英語で返さないのね?」
「先日は出過ぎた真似をして、大変申し訳ありませんでした」
「別にいーのよ。貴方みたいに自らが英語で返した人は初めてだったから、驚いただけよ。確かに最初は頭に来たわ」
隣に座る一条様が私の顎に人差し指を触れ、クイッと上を向かせた。
「You are crazy(私に歯向かうなんて、貴方は頭がおかしいわ)……って思ったけど、そんな女性は初めてだったから興味が湧いたのよ」
うふふ、と妖艶に笑い、私の顔を指でなぞる。
「綺麗な白い肌に輝いている目、羨ましいわ。今日はお茶の相手をして下さる?女子トークしましょう!」
そ、そんな事を言われましても……どうしたら良いのかと考えてしまいます!
「お隣のスイートにお泊まりの方は一条様でしょ?」
「申し訳ございませんが、個人情報保護の為にお伝えは出来かねます」
「そうよね……。先程、お見かけした時に国内の有名ホテルを経営する一族の娘、一条 園美だと思ったのだけれども……」
お客様は私にそう伝えるとシャンパンを一口含んだ。
「お知り合いの一条様は高貴なお方なんですね」
「あはは、お知り合いじゃないわよ!有名企業が集まるパーティーで少し話をしただけの顔見知り程度よ。次期、社長と噂されてるわね」
一条様は有名ホテルの経営者の娘さんだったとは。その繋がりで一颯さんを知っていて大切なお客様だとしたら、納得がいった。
担当のお客様にルームサービスのフレンチのコースを出し終わり、仕事は一段落。今日の仕事は一条様の他は難なくクリア。エグゼクティブフロアの窓から見える夜景が疲れた身体に癒しを与える。
エグゼクティブフロアの裏にある、専用の待機室兼休憩室に立ち寄り、自動販売機からカフェオレを購入して椅子に座った。
そこには先約が居て、一段落ついたエグゼクティブフロアの従業員が集まっていた。
「篠宮ちゃん、スイーツ食べて良いんだって。食べよー」
「わぁ!有難う御座いますっ」
私を見つけて話をかけてくれたのは、エグゼクティブフロアのラウンジ担当の吉沢 陽さん。歳は一つ上だが、仲良くしてくれる。エグゼクティブフロアに出入りするようになってからは皆が平等に働いていて、上下関係はあるものの居づらさは感じない。
「スイーツはクリスマスに働いてくれてるお礼だって、支配人の奢りらしいよ」
スイーツはマドレーヌやパウンドケーキなど、何種類かが綺麗に並んでいた。ホテル内にあるカフェのテナントのお持ち帰り用のスイーツらしい。私はマドレーヌを選んでから再び座る。
「甘くて美味しい~」
「夜に食べたら太るけど、クリスマスだからいーよね」
吉沢さんとスイーツを食べていたら、頭の上に雑誌みたいな固い本を載せられて、軽くポンポンと叩かれた。
「それ、俺が全部、各部署に配ったんだから心して食べろ」
「た、高見沢さん……!」
相変わらず、私の頭を叩く人だったりする。話し込んでいたから気配を察知出来ず、不意打ちに驚いた。
「あ、出たな!支配人の犬、高見沢!」
「……っるさい。黙れ!」
吉沢さんは高見沢さんを見つけるなり、指を指して笑う。高見沢さんが珍しく顔を赤くして、そっぽを向いた。これは、もしかしたら、もしかします………?
「篠宮さん、一条様が明日、一日のんびり出来るカフェを御所望だ。探しとけ!」
「あ、はい。分かりました…。でも、何で私?」
「一条様があんたに連れて行って欲しいそうだ。何故だかは分からない」
「接近禁止は?」
「それは俺が決めたルールだったから解除。昨日の件、軌道修正してきな」
と言って私達の元を去って行った。
「一条様か……。あの方、支配人をバトラーに指名してるのは引き抜きたいからだよね?支配人は本店に居る時から首を縦には振らないみたいだけど…」
「そうなんですね…」
吉沢さんは系列ホテルからの引き抜きではなく、面接を受けて入社した口だが、私が知らなかっただけで、皆は事情を知っているのかもしれない。
プチ休憩が終わり、一条様のカフェの件について再度確認しようとして高見沢さんを探していると……一条様と一颯さんとボディガード風の男性が客室から何処かへ移動しようとしているところだった。
立ち止まり、深々とお辞儀をして通り過ぎるのを待つ。
「何にも言わないのね?拓斗から聞いてないのかしら?」
通り過ぎる時にボソリ、と耳に入った呟き声は明日のカフェの件だと思う。カフェの行先も決まってなかった上に下手げに声をかけて良いものなのかが分からずにいたので、お辞儀だけで済ませてしまった。明日が思いやられる。毅然とした態度でやり過ごさなければ───……
───クリスマス当日。
「行って来るわね」
バトラーの仕事から一颯さんを解放した一条様は、お迎えで来た高級車に乗り込んだ。行先は運転手とボディガード風の男性に伝えた。
「行ってらっしゃいませ」
「あら?貴方も来るのよ。貴方が紹介したんだから」
「えと…、それは出来か、ね、ま…」
「どうぞ。一条様、篠宮がついて参ります。行ってらっしゃいませ」
一颯さんにトンッと背中を押されて、高級車に乗せられた。一颯さんと高見沢さんが笑顔で見送ったけれど、一体、どんな展開ですか?拷問?
高級車の中は良い香りが漂っていて、無駄に広く、シートは革張り。ふかふかな後部座席のシートが乗りずらい。
「リラックスして良いのよ?」
「有難う御座います……」
「あら?今日は英語で返さないのね?」
「先日は出過ぎた真似をして、大変申し訳ありませんでした」
「別にいーのよ。貴方みたいに自らが英語で返した人は初めてだったから、驚いただけよ。確かに最初は頭に来たわ」
隣に座る一条様が私の顎に人差し指を触れ、クイッと上を向かせた。
「You are crazy(私に歯向かうなんて、貴方は頭がおかしいわ)……って思ったけど、そんな女性は初めてだったから興味が湧いたのよ」
うふふ、と妖艶に笑い、私の顔を指でなぞる。
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