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公休日は予想外な一日!?
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車で連れて来てくれた場所は、オシャレな美容室だった。外壁の色がアイボリーを主としていて、カフェの様なナチュラルな雰囲気の美容室。
入口付近に出されたイーゼル式の値段表には、結構なお値段が表示されていた。私のお財布の中身で足りるかな?
入口付近で立ち往生している事に気付いた支配人が扉を開き、強引に私の背中を押して美容室の中へと入れた。
「いらっしゃっ…。店長、一颯さん、いらっしゃいましたよー」
「はーい」
支配人の姿を見た女性の美容師さんが、店長を呼ぶと奥から綺麗な女性が出てきた。
いつもはそこそこのお値段の美容室しか行った事がなくて、立ち入っただけでも緊張している上に目の前に佇む綺麗な女性に怯んでしまう。
「こんにちは。貴方が篠宮さんね?…今日は宜しくお願い致します!こちらにどうぞっ!」
「よ、よろしくお願い致しますっ」
個室に通され、飲み物のメニューを出され、暖かい紅茶をお願いする。
綺麗な女性店長は身長もあり、スラリとした手足にツヤツヤなミルクティブラウンの髪色のロングヘアをアレンジして可愛くまとめていた。
「ホテルは黒髪が基本なんだろうけど…ダークブラウン位ならいいんじゃないかしら?髪染めして、かぶれたりしたことはある?」
「……ないです」
「セミロングぐらいだけど、伸ばしてる?傷んでる所だけ切っても良いかな?勿論、縛れる長さは残すよ」
「…お願いします」
美容室に椅子に誘導され、あれやこれやと質問されて徐々に事が進んで行く。
作業の合間に色々な話をしてくれて、この個室が芸能人や有名人専用だと知り、驚愕した。
あまり手入れのしていなかった黒髪が生まれ変わり、ツヤツヤさらさらのダークブラウンの髪色に仕上がる。
その間に支配人の姿はなく不安になったが、店長さんが『休憩室借りて仕事してるよ』と教えてくれた。確かに美容室に来る時には、車からノートPCを取り出していたよね…。
「お疲れ様、篠宮さん。今度はちょっとメイクさせてね」
「はい」と言って頷くと、拭き取りのクレンジングをして、素顔があらわになった。
「元々、目鼻立ちが良いから、あまりメイクもしてないでしょ?見るからにファンデとマスカラだけよね?多分だけど…、パッチリしてる目だから、自分ではいじりづらいんでしょ?違うかな?」
「メイクって、どうしたら良いのか分からなくて…。仕事中もナチュラルメイクが基本ですし…、いじり過ぎちゃうと目だけが強調されてしまって…」
「ふふっ、じゃあ、今から一緒にメイクのお勉強しましょ!」
色々なテクニックを教えて貰い、鏡に映った私は自分自身が見違える程の綺麗な女性だと自惚れる位に素敵になった。
幼さが抜けて、それでいてナチュラルメイクのままで、仕事が出来そうな雰囲気になったかも?…しれない。
「一颯、いぶきぃ!篠宮さん、元々可愛い人だけど、ちょっと引き出してあげただけで雰囲気変わったわよ」
全てが終了し、従業員の休憩室で待機していた支配人を呼び寄せ、私の姿を披露する。店長さんも代わり映えが嬉しかったのか、テンションが高い。
「……これなら、仕事にも差し支えないだろう。幾分、幼稚さが抜けたな」
「何なのよ、その言い方は!もっと、こう、綺麗になったね、とかない訳?…まぁ、そんな事を言う一颯なんて気持ち悪いけどね!」
二人の掛け合いが何とも言えず、間に挟まれている私はたじろぐ。
「篠宮さんは、こんな彼氏を持つと大変ね!我が弟ながら面倒な奴だわ!」
彼氏?
我が弟?
「どっちにも言ってなかったが、コレは姉で美容室の店長。篠宮は部下で、幼稚さを理由にいじめられてるから連れてきただけ、以上!」
簡単に説明がまとめられ、一気に話が終結してしまった。唖然とする私を他所に店長さんは悔しそうに嘆いた。
「一颯が初めて女の子の名前で予約して連れて来たから、てっきり彼女だと思ったのよ。篠宮さんは素直で可愛いし、一颯が好きなタイプかなって思ったのに残念!」
私の事はさておき、支配人の好きなタイプは素直で可愛い子なんだ。ツンケンしている割には可愛い子が好きだなんて、意外だな。
キャリアで仕事も出来て綺麗な女性が支配人にとっては相応しい気もするが、実際の気持ちは想像とは違うものなんだな、と思う。
「……依子には似てる気がする」
「依子?…た、確かに依子系かも!」
よりこ、頼子、依子!?
"よりこ"とは誰ですか?
私に似てるんですか?
先日の寝言から気になってはいたが、確認も出来る訳もなく現在に至るが、ついに明かされる時が来た気がする。
チャンスは今しかない、勇気を出して聞いてみようと思う。
「あ、あのぉ…よ、よりこって…?」
勇気を絞り出して聞いたのに、返信はあっさりとしたもので…
「あぁ、依子は犬だよ。ばあちゃんが飼ってるポメラニアンの犬の名前」
と支配人が言った。
いぬ、犬…なのね。
「篠宮さんが依子みたいに目が丸くて可愛いねって話なの。一颯も依子も両思いだから、私の事を依子は牽制するのよ」
詳しく聞くと、よりこちゃんはポメラニアンのメスで、名前は漢字で書くらしく"依子"、実家のおばあさんが飼っているらしい。
たまに実家に帰ると依子ちゃんは支配人の側を離れずに、一緒に寝たりするらしい。
寝言で「おはよ、依子」って言った事も、依子ちゃんだと思って抱き寄せられた事も、話の一連を聞いたから納得出来た。
「私にとっては小憎たらしい犬でも、一颯には可愛いのよ。まぁ、見かけは本当に可愛くて、私以外には人懐っこいんだけどね。一颯の姉だって言うのに牽制するとは、一颯のしつけが悪い証拠!」
「怖いから近寄らないだけじゃないのか?」
「聞き捨てならないわね!」
姉弟の喧嘩は凄まじく、まるで小学生の喧嘩のようで見ている内に笑みがこぼれた。
「あははっ、仲が良いんですね!」
大人になっても仲の良い姉弟って良いなぁ。
「双子だからね、うちら」
「そ、そうなんですかっ!?凄い、初めて見た、姉弟の双子」
二人とも綺麗な顔をしているが、二卵性双生児だからか、そっくりではない。
性格も違うのではないか?
人懐っこく他人を取り込むのが上手で慕われている姉、信頼は厚いが仕事中は冷酷な態度故に恐れられている弟。
性格は違うがどちらもリーダー的存在なのは変わらない。
「店長、予約のお客様がいらっしゃいましたよー」
「はーい、今行くよー」
個室のドアを叩く音がして、他の美容師さんがお迎えに来た。
雑談をしている内に次の予約のお客様が来たらしく、店長さんに別れを告げ、会計を済ませて美容室を後にする。
「支配人ありがとうございました。こんなに綺麗にして頂けて嬉しいです」
「これで明日からは目下に見られなくて済むな。堂々としてろよ」
「はい」
そもそも他の従業員が私を目下に見ていたとは自分では気付かず、その事を面と向かって本人に伝える支配人の性格は決して良いとは言えないが、自らの手で変貌させようとするとは敬服です。
入口付近に出されたイーゼル式の値段表には、結構なお値段が表示されていた。私のお財布の中身で足りるかな?
入口付近で立ち往生している事に気付いた支配人が扉を開き、強引に私の背中を押して美容室の中へと入れた。
「いらっしゃっ…。店長、一颯さん、いらっしゃいましたよー」
「はーい」
支配人の姿を見た女性の美容師さんが、店長を呼ぶと奥から綺麗な女性が出てきた。
いつもはそこそこのお値段の美容室しか行った事がなくて、立ち入っただけでも緊張している上に目の前に佇む綺麗な女性に怯んでしまう。
「こんにちは。貴方が篠宮さんね?…今日は宜しくお願い致します!こちらにどうぞっ!」
「よ、よろしくお願い致しますっ」
個室に通され、飲み物のメニューを出され、暖かい紅茶をお願いする。
綺麗な女性店長は身長もあり、スラリとした手足にツヤツヤなミルクティブラウンの髪色のロングヘアをアレンジして可愛くまとめていた。
「ホテルは黒髪が基本なんだろうけど…ダークブラウン位ならいいんじゃないかしら?髪染めして、かぶれたりしたことはある?」
「……ないです」
「セミロングぐらいだけど、伸ばしてる?傷んでる所だけ切っても良いかな?勿論、縛れる長さは残すよ」
「…お願いします」
美容室に椅子に誘導され、あれやこれやと質問されて徐々に事が進んで行く。
作業の合間に色々な話をしてくれて、この個室が芸能人や有名人専用だと知り、驚愕した。
あまり手入れのしていなかった黒髪が生まれ変わり、ツヤツヤさらさらのダークブラウンの髪色に仕上がる。
その間に支配人の姿はなく不安になったが、店長さんが『休憩室借りて仕事してるよ』と教えてくれた。確かに美容室に来る時には、車からノートPCを取り出していたよね…。
「お疲れ様、篠宮さん。今度はちょっとメイクさせてね」
「はい」と言って頷くと、拭き取りのクレンジングをして、素顔があらわになった。
「元々、目鼻立ちが良いから、あまりメイクもしてないでしょ?見るからにファンデとマスカラだけよね?多分だけど…、パッチリしてる目だから、自分ではいじりづらいんでしょ?違うかな?」
「メイクって、どうしたら良いのか分からなくて…。仕事中もナチュラルメイクが基本ですし…、いじり過ぎちゃうと目だけが強調されてしまって…」
「ふふっ、じゃあ、今から一緒にメイクのお勉強しましょ!」
色々なテクニックを教えて貰い、鏡に映った私は自分自身が見違える程の綺麗な女性だと自惚れる位に素敵になった。
幼さが抜けて、それでいてナチュラルメイクのままで、仕事が出来そうな雰囲気になったかも?…しれない。
「一颯、いぶきぃ!篠宮さん、元々可愛い人だけど、ちょっと引き出してあげただけで雰囲気変わったわよ」
全てが終了し、従業員の休憩室で待機していた支配人を呼び寄せ、私の姿を披露する。店長さんも代わり映えが嬉しかったのか、テンションが高い。
「……これなら、仕事にも差し支えないだろう。幾分、幼稚さが抜けたな」
「何なのよ、その言い方は!もっと、こう、綺麗になったね、とかない訳?…まぁ、そんな事を言う一颯なんて気持ち悪いけどね!」
二人の掛け合いが何とも言えず、間に挟まれている私はたじろぐ。
「篠宮さんは、こんな彼氏を持つと大変ね!我が弟ながら面倒な奴だわ!」
彼氏?
我が弟?
「どっちにも言ってなかったが、コレは姉で美容室の店長。篠宮は部下で、幼稚さを理由にいじめられてるから連れてきただけ、以上!」
簡単に説明がまとめられ、一気に話が終結してしまった。唖然とする私を他所に店長さんは悔しそうに嘆いた。
「一颯が初めて女の子の名前で予約して連れて来たから、てっきり彼女だと思ったのよ。篠宮さんは素直で可愛いし、一颯が好きなタイプかなって思ったのに残念!」
私の事はさておき、支配人の好きなタイプは素直で可愛い子なんだ。ツンケンしている割には可愛い子が好きだなんて、意外だな。
キャリアで仕事も出来て綺麗な女性が支配人にとっては相応しい気もするが、実際の気持ちは想像とは違うものなんだな、と思う。
「……依子には似てる気がする」
「依子?…た、確かに依子系かも!」
よりこ、頼子、依子!?
"よりこ"とは誰ですか?
私に似てるんですか?
先日の寝言から気になってはいたが、確認も出来る訳もなく現在に至るが、ついに明かされる時が来た気がする。
チャンスは今しかない、勇気を出して聞いてみようと思う。
「あ、あのぉ…よ、よりこって…?」
勇気を絞り出して聞いたのに、返信はあっさりとしたもので…
「あぁ、依子は犬だよ。ばあちゃんが飼ってるポメラニアンの犬の名前」
と支配人が言った。
いぬ、犬…なのね。
「篠宮さんが依子みたいに目が丸くて可愛いねって話なの。一颯も依子も両思いだから、私の事を依子は牽制するのよ」
詳しく聞くと、よりこちゃんはポメラニアンのメスで、名前は漢字で書くらしく"依子"、実家のおばあさんが飼っているらしい。
たまに実家に帰ると依子ちゃんは支配人の側を離れずに、一緒に寝たりするらしい。
寝言で「おはよ、依子」って言った事も、依子ちゃんだと思って抱き寄せられた事も、話の一連を聞いたから納得出来た。
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「聞き捨てならないわね!」
姉弟の喧嘩は凄まじく、まるで小学生の喧嘩のようで見ている内に笑みがこぼれた。
「あははっ、仲が良いんですね!」
大人になっても仲の良い姉弟って良いなぁ。
「双子だからね、うちら」
「そ、そうなんですかっ!?凄い、初めて見た、姉弟の双子」
二人とも綺麗な顔をしているが、二卵性双生児だからか、そっくりではない。
性格も違うのではないか?
人懐っこく他人を取り込むのが上手で慕われている姉、信頼は厚いが仕事中は冷酷な態度故に恐れられている弟。
性格は違うがどちらもリーダー的存在なのは変わらない。
「店長、予約のお客様がいらっしゃいましたよー」
「はーい、今行くよー」
個室のドアを叩く音がして、他の美容師さんがお迎えに来た。
雑談をしている内に次の予約のお客様が来たらしく、店長さんに別れを告げ、会計を済ませて美容室を後にする。
「支配人ありがとうございました。こんなに綺麗にして頂けて嬉しいです」
「これで明日からは目下に見られなくて済むな。堂々としてろよ」
「はい」
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