街のパン屋にはあやかしが集う
19時過ぎと言えば夕飯時だろう。
大半の人が夕飯を食べていると思われる時間帯に彼は毎日の様にやって来る。
カラランッ。
昔ながらの少しだけ重い押し扉を開け、
カウベルを鳴らして入って来たのは、いつものアノ人だ。
スーツ姿の綺麗な顔立ちをしている彼は、クリームメロンパンがお気に入り。
彼は肩が重苦しくて災難続きの私を
救ってくれるらしい。
呼び出された公園でいきなりのプロポーズ?
「花嫁になって頂きたい」どうする?
どうなる?貴方は何者なの……?
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