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糖度4*粉雪舞うクリスマス
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香坂君が予約してくれたフレンチレストランは夜景が綺麗な雰囲気の良いお店だった。
オススメのワインを飲み、美味しい物を食べてとても有意義な時間。
デザートまで食べ終わり、食後の紅茶を飲んでいる時に香坂君から小さい箱に入ったプレゼントを手渡された。
「ベタな感じのヤツだけど…」
「可愛いっ、ネックレス!大切にするね」
箱の上にラッピングされていたリボンを外してフタを開けると、ピンク色の宝石が綺麗な大人可愛いデザインのネックレスが入っていた。
前彼にも貰った事のない気品溢れるネックレスに感化された私は、自分が知らぬ間に大人になっていたんだとしみじみ思った。
「喜んで貰えて良かった。店員さんに自分で選びたいからじっくり見させて貰ったんだ。アクセサリーなんて選んだ事ないから…恥ずかしかったけど、今の時期はね、男性も沢山来てたから心強かったかなぁ…」
右手で唇を覆い隠す様に話す香坂君は少し照れている様に見える。
唇を覆い隠す仕草は本日二回目で照れている時にする仕草なのかも?と思い、新たな一面を発見して嬉しい。
「私…ネックレス貰ったの初めて。香坂君が選んでくれたネックレス早くつけてみたいなぁ」
「…そろそろお店出ようか?」
「…うん。ごちそうさまでした」
私達はディナーの後、イルミネーションが光り輝く通りを歩く。
今日の為に新調したコート、黒のフレアなスカートだけど子供っぽくならないひざ丈位のAラインのワンピース、少し高めなヒール。
私の方が二歳年上なので、香坂君と釣り合うようにと綾美がプロデュースしてくれた今日のファッション。
高めなヒールが歩きにくいのが難点。
香坂君は手を繋いでいる私に合わせてゆっくりと歩いてくれる。
「…雪降ってきたね」
空からハラハラと雪が舞い降りて、髪や頬に触れる。
そう言えば、今朝のニュースでホワイトクリスマスになりそうですって言ってたのを思い出した。
クリスマスイブに雪が降るなんて子供の頃以来かも?
「雪が沢山降らない内に帰ろうか…?それとも今日、お泊まり大丈夫?」
恥ずかしいからか、私の顔を見ないように空を見上げる様にしながら聞いてくる香坂君。
「……うん」
「ホテルが満室で予約出来なくて、俺ん家だけど良い?」
声は出さずに静かに頷くと香坂君は嬉しそうに微笑んだ。
実は言うとお泊まりコースになっても慌てない為に下着の替えだけはバックに忍ばせてきた。
お泊まりするドキドキ感は変わらないのだが、学生時代とは違い経験が豊富になったのか、羞恥心が少なくなったのか・・・用意周到だったりする。
今日こそは進展して、日下部さんの事でモヤモヤしたりしないようにして欲しい。
日下部さんには『好き』って言われた訳ではないし、強引にキスマークを付けられただけ。
五年間一緒に居るけれど、好きとかそんな素振りは一度もなくて何で今更?
私に彼氏が出来たからって面白くなくてからかってるだけなんだよ、きっと。
困ったお兄ちゃんだ───・・・・・・
「…お邪魔します」
「殺風景な部屋でしょ。ゆかりちゃんはソファーに座って、ちょっと待ってて」
香坂君の住むアパートは1LDKの部屋だった。
リビングに通されて、ソファーに座って待っている間に香坂君はエアコンのスイッチを入れたり、キッチンに行ったりと慌ただしく動いていた。
整理整頓された部屋の中は統一感のあるシンプルな家具でまとめられていた。
男の子なのに整理整頓されていて、几帳面な性格なんだなぁと思う。
経済学部出身だけあって、ベッド脇の小さな本棚には"経営学"や有名企業の社長の本が並んでいた。
「シャンパン飲む?」
「うん、ありがとう」
テーブルに並べられたのは4号サイズのホールケーキとシャンパン。
香坂君はスーツのジャケットを脱いで、ソファー横に置くと私の隣に座る。
「改めてメリークリスマス」
注いでくれたシャンパンで乾杯をして、私達は一杯目を飲み干す。
「…実はゆかりちゃんが来てくれる事を想定して、ケーキを用意したんだけど。来てくれて良かった!」
「いつ用意してくれたの?」
「駅前に美味しいケーキ屋さんがあるって聞いたから昼間に買いに行って、冷蔵庫にしまって置いた。来てくれなかったら夜に一人で寂しく食べてたね…。
そうだ!行儀悪いんだけど、このままケーキを食べてみたくない?」
「子供の頃は怒られるから、したくても出来なかったよね」
子供っぽい事を言う香坂君がとても可愛いらしく、少年の様だった。
「食べる前に写真撮ってもいい?このケーキ、とっても綺麗」
苺と生クリーム、飾り付けに薄く削ったホワイトチョコを使用したケーキは大人びていてとても綺麗。
ケーキとシャンパン、香坂君とケーキ、香坂君と私の組み合わせで何枚かスマホで写真を撮った。
オススメのワインを飲み、美味しい物を食べてとても有意義な時間。
デザートまで食べ終わり、食後の紅茶を飲んでいる時に香坂君から小さい箱に入ったプレゼントを手渡された。
「ベタな感じのヤツだけど…」
「可愛いっ、ネックレス!大切にするね」
箱の上にラッピングされていたリボンを外してフタを開けると、ピンク色の宝石が綺麗な大人可愛いデザインのネックレスが入っていた。
前彼にも貰った事のない気品溢れるネックレスに感化された私は、自分が知らぬ間に大人になっていたんだとしみじみ思った。
「喜んで貰えて良かった。店員さんに自分で選びたいからじっくり見させて貰ったんだ。アクセサリーなんて選んだ事ないから…恥ずかしかったけど、今の時期はね、男性も沢山来てたから心強かったかなぁ…」
右手で唇を覆い隠す様に話す香坂君は少し照れている様に見える。
唇を覆い隠す仕草は本日二回目で照れている時にする仕草なのかも?と思い、新たな一面を発見して嬉しい。
「私…ネックレス貰ったの初めて。香坂君が選んでくれたネックレス早くつけてみたいなぁ」
「…そろそろお店出ようか?」
「…うん。ごちそうさまでした」
私達はディナーの後、イルミネーションが光り輝く通りを歩く。
今日の為に新調したコート、黒のフレアなスカートだけど子供っぽくならないひざ丈位のAラインのワンピース、少し高めなヒール。
私の方が二歳年上なので、香坂君と釣り合うようにと綾美がプロデュースしてくれた今日のファッション。
高めなヒールが歩きにくいのが難点。
香坂君は手を繋いでいる私に合わせてゆっくりと歩いてくれる。
「…雪降ってきたね」
空からハラハラと雪が舞い降りて、髪や頬に触れる。
そう言えば、今朝のニュースでホワイトクリスマスになりそうですって言ってたのを思い出した。
クリスマスイブに雪が降るなんて子供の頃以来かも?
「雪が沢山降らない内に帰ろうか…?それとも今日、お泊まり大丈夫?」
恥ずかしいからか、私の顔を見ないように空を見上げる様にしながら聞いてくる香坂君。
「……うん」
「ホテルが満室で予約出来なくて、俺ん家だけど良い?」
声は出さずに静かに頷くと香坂君は嬉しそうに微笑んだ。
実は言うとお泊まりコースになっても慌てない為に下着の替えだけはバックに忍ばせてきた。
お泊まりするドキドキ感は変わらないのだが、学生時代とは違い経験が豊富になったのか、羞恥心が少なくなったのか・・・用意周到だったりする。
今日こそは進展して、日下部さんの事でモヤモヤしたりしないようにして欲しい。
日下部さんには『好き』って言われた訳ではないし、強引にキスマークを付けられただけ。
五年間一緒に居るけれど、好きとかそんな素振りは一度もなくて何で今更?
私に彼氏が出来たからって面白くなくてからかってるだけなんだよ、きっと。
困ったお兄ちゃんだ───・・・・・・
「…お邪魔します」
「殺風景な部屋でしょ。ゆかりちゃんはソファーに座って、ちょっと待ってて」
香坂君の住むアパートは1LDKの部屋だった。
リビングに通されて、ソファーに座って待っている間に香坂君はエアコンのスイッチを入れたり、キッチンに行ったりと慌ただしく動いていた。
整理整頓された部屋の中は統一感のあるシンプルな家具でまとめられていた。
男の子なのに整理整頓されていて、几帳面な性格なんだなぁと思う。
経済学部出身だけあって、ベッド脇の小さな本棚には"経営学"や有名企業の社長の本が並んでいた。
「シャンパン飲む?」
「うん、ありがとう」
テーブルに並べられたのは4号サイズのホールケーキとシャンパン。
香坂君はスーツのジャケットを脱いで、ソファー横に置くと私の隣に座る。
「改めてメリークリスマス」
注いでくれたシャンパンで乾杯をして、私達は一杯目を飲み干す。
「…実はゆかりちゃんが来てくれる事を想定して、ケーキを用意したんだけど。来てくれて良かった!」
「いつ用意してくれたの?」
「駅前に美味しいケーキ屋さんがあるって聞いたから昼間に買いに行って、冷蔵庫にしまって置いた。来てくれなかったら夜に一人で寂しく食べてたね…。
そうだ!行儀悪いんだけど、このままケーキを食べてみたくない?」
「子供の頃は怒られるから、したくても出来なかったよね」
子供っぽい事を言う香坂君がとても可愛いらしく、少年の様だった。
「食べる前に写真撮ってもいい?このケーキ、とっても綺麗」
苺と生クリーム、飾り付けに薄く削ったホワイトチョコを使用したケーキは大人びていてとても綺麗。
ケーキとシャンパン、香坂君とケーキ、香坂君と私の組み合わせで何枚かスマホで写真を撮った。
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