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〜罪とギルドマスター〜
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明くる日,クロエを叩き起こしてギルドへと向かった。
カウンターのお姉さんにギルドマスターに会いたいことを伝える。お姉さんは裏の方へと消えていく。少しすると奥から凄い綺麗な人物が現れた。あれがギルドマスターなのか?
「初めまして,私がギルドマスターのルネと申します。こちらに来てもらえますか?」
「カナデです。わかりました」
声を聞くと男だという事は分かった。しかし見た目では女性だと見間違うほどの姿をしている。冒険者の荒くれ者達を束ねる長とは思えない風貌だった。
ギルドの二階に上がり,案内された場所は応接室のような部屋だった。
「私が使っている部屋ですどうぞ! こちらに座ってください」
俺とクロエは椅子に腰掛ける。
「それで私に言いたい事があると聞きましたがどういった事でしょうか?」
「それはですね……クロエ! 昨日の書類出して」
「ほいよ」
クロエがアイテムボックスから大量の書類を出した。
「この書類は??」
「ヨーゴレット伯爵が今までしてきた悪事の書類だと思います」
「というと?? 昨日の伯爵邸での騒ぎはあなた達ですか?」
「ええ……まあ」
「この書類を俺達が持っていても意味がないと思うので,然るべき場所で扱ってもらって然るべき対処をしてもらえたらと」
「なぜ私の所に??」
「ローレンツに教えてもらったんです。ギルドマスターを頼れば間違いないと」
「なるほどローレンツからですか……」
ギルドマスターのルネさんは書類に目を通している。
「カナデさんはこれを私に預けてどうしてほしいんでしょうか?」
「多くは望んでいません。罪があればその罪を償ってほしいだけです」
「後は酒場ライデンにちょっかい出してほしくないという事ぐらいですかね」
俺はこの時ルネが少し笑ったかのように見えた。
「なるほどそうですか。私にお任せ下さい。実を言うと伯爵は前々から色々と悪い噂が絶えなくてですね。どうにかしたいという事は貴族の間でも言われていたんですが,中々証拠がなかったものですから,これはありがたいです」
「それなら良かったです」
「それよりも隣にいる,この強大な魔力を持ったクロエさん? でしたっけ? 一体何者なんですか??」
「ほう! お主中々やるのぉ。余は伝説の黒竜じゃ!」
俺はため息をついた。
ギルドマスターと呼ばれるような人の前で,自信満々に腰に手を当てて答えるセリフじゃないだろ……
「黒竜ですか……にわかに信じ難いですが,目の前の強大な魔力を見ると信じるしかないといった所ですね」
「黒竜クロエさん,あなたはこの街や人族に害をもたらしますか?」
「そのような事はせんよ! ライデンの食事は美味しいからの~。でも余が大切にしているものとカナデが大切に思っているものに害をもたらした場合は容赦はせん」
「そうですか。わかりました感謝致します」
「そういえばお前って三百年前は街を破壊したんだろ? どうして破壊したんだ?」
「余を自分達の所有物にしようとした愚かな国があったのじゃ! こちらが友好的に接していたのに,いきなり攻撃してきたのでな,潰してやったのじゃ」
「そんな真実が……本では黒竜がいきなり現れて勝手に破壊したとなってますね」
「何!?!? 真実は全然違うぞ! まあ昔の事だからよい」
「クロエさんが何故人族のカナデさんと一緒に?」
「うむ! カナデが鳴らす音が気に入ってな。従魔として契約したのじゃ。ルネも一度ライデンに聴きに来たほうが良いぞ!」
「え!?」
ルイーザがルネは表情が変わらないからと言っていたが,信じられない程表情が変わった。
「黒竜が従魔ですか??」
「カナデの音をずっと聴いていたいからな~従魔契約が一番じゃと思ったのじゃ」
「従魔契約って知らないんですけど,どういうことなんですか?」
「従魔契約は主人には絶対服従で,命令をしたら断れないんです。だからカナデさんの命令一つでクロエさんを操る事が出来るんです」
「クロエそんな事一つも言わななかったじゃないか!」
「言ったって仕方なかろう」
「まあいいや……考えたって仕方ない。クロエが仲間になったのは確かです」
「そうじゃ。カナデと余は仲間じゃ」
「なるほどそうですか。それじゃあとりあえずはこの書類と伯爵の件に関しては私に任して下さい」
「ルネさんお願いします」
「カナデさん最近冒険者になったばかりだとか。良かったら依頼をしてみてはいかがですか?」
「でも俺,身体を動かしたりとか戦いとか苦手なんですよね……根っからのインドアで」
「何を言っておるのじゃ! 戦いなら余がおろうではないか」
確かに戦いはクロエに任しておけばいいけども,手を怪我したりするのは嫌なんだよな。
「俺の事を守ってくれる魔法とかないのか? 腕や手,指を怪我したくないんだ。怪我したらクロエが聴きたい音楽も聴けなくなるぞ??」
「確かにそれは駄目じゃ。任せろ!! カナデに黒竜の加護を付与する。結界を張ったのじゃ。これでほぼ全ての攻撃を守ってくれるじゃろ」
俺の身体が光りだした。これが加護というやつなのか。
「よし。これでカナデの安全は確保された。依頼というやつを受けようぞ」
「はいはい」
「それじゃあルネさん俺達は依頼でも受けてきますよ」
「行ってらっしゃい」
俺とクロエは部屋を出て,下の階のカウンターへと向かう。
カウンターにいる受付嬢に依頼を聞いてみた。
「そうですね。Gランクとなると,雑用の依頼や薬草などの採取などが主な依頼になりますね」
「なんじゃ。モンスターの討伐は出来んのか?」
「そうですね。出来ないですね。依頼の最中に出くわしたモンスターを討伐するのはいいんですが,依頼自体を受ける事はまだ出来ません。弱いモンスターと言えど,怪我をするリスクもありますから新人,Gランクには受けられないようになっています」
「なるほど。それじゃあGランクの依頼をいくつか見せてもらってもいいですか?」
いくつかの依頼を見せてもらう。
「じゃあこの依頼を受けます」
「わかりました。依頼を受理しました。頑張って下さい」
「ありがとうございます」
「クロエ行くぞ!!」
「待つのじゃ」
俺達は受けた依頼の場所へと向かう。
カウンターのお姉さんにギルドマスターに会いたいことを伝える。お姉さんは裏の方へと消えていく。少しすると奥から凄い綺麗な人物が現れた。あれがギルドマスターなのか?
「初めまして,私がギルドマスターのルネと申します。こちらに来てもらえますか?」
「カナデです。わかりました」
声を聞くと男だという事は分かった。しかし見た目では女性だと見間違うほどの姿をしている。冒険者の荒くれ者達を束ねる長とは思えない風貌だった。
ギルドの二階に上がり,案内された場所は応接室のような部屋だった。
「私が使っている部屋ですどうぞ! こちらに座ってください」
俺とクロエは椅子に腰掛ける。
「それで私に言いたい事があると聞きましたがどういった事でしょうか?」
「それはですね……クロエ! 昨日の書類出して」
「ほいよ」
クロエがアイテムボックスから大量の書類を出した。
「この書類は??」
「ヨーゴレット伯爵が今までしてきた悪事の書類だと思います」
「というと?? 昨日の伯爵邸での騒ぎはあなた達ですか?」
「ええ……まあ」
「この書類を俺達が持っていても意味がないと思うので,然るべき場所で扱ってもらって然るべき対処をしてもらえたらと」
「なぜ私の所に??」
「ローレンツに教えてもらったんです。ギルドマスターを頼れば間違いないと」
「なるほどローレンツからですか……」
ギルドマスターのルネさんは書類に目を通している。
「カナデさんはこれを私に預けてどうしてほしいんでしょうか?」
「多くは望んでいません。罪があればその罪を償ってほしいだけです」
「後は酒場ライデンにちょっかい出してほしくないという事ぐらいですかね」
俺はこの時ルネが少し笑ったかのように見えた。
「なるほどそうですか。私にお任せ下さい。実を言うと伯爵は前々から色々と悪い噂が絶えなくてですね。どうにかしたいという事は貴族の間でも言われていたんですが,中々証拠がなかったものですから,これはありがたいです」
「それなら良かったです」
「それよりも隣にいる,この強大な魔力を持ったクロエさん? でしたっけ? 一体何者なんですか??」
「ほう! お主中々やるのぉ。余は伝説の黒竜じゃ!」
俺はため息をついた。
ギルドマスターと呼ばれるような人の前で,自信満々に腰に手を当てて答えるセリフじゃないだろ……
「黒竜ですか……にわかに信じ難いですが,目の前の強大な魔力を見ると信じるしかないといった所ですね」
「黒竜クロエさん,あなたはこの街や人族に害をもたらしますか?」
「そのような事はせんよ! ライデンの食事は美味しいからの~。でも余が大切にしているものとカナデが大切に思っているものに害をもたらした場合は容赦はせん」
「そうですか。わかりました感謝致します」
「そういえばお前って三百年前は街を破壊したんだろ? どうして破壊したんだ?」
「余を自分達の所有物にしようとした愚かな国があったのじゃ! こちらが友好的に接していたのに,いきなり攻撃してきたのでな,潰してやったのじゃ」
「そんな真実が……本では黒竜がいきなり現れて勝手に破壊したとなってますね」
「何!?!? 真実は全然違うぞ! まあ昔の事だからよい」
「クロエさんが何故人族のカナデさんと一緒に?」
「うむ! カナデが鳴らす音が気に入ってな。従魔として契約したのじゃ。ルネも一度ライデンに聴きに来たほうが良いぞ!」
「え!?」
ルイーザがルネは表情が変わらないからと言っていたが,信じられない程表情が変わった。
「黒竜が従魔ですか??」
「カナデの音をずっと聴いていたいからな~従魔契約が一番じゃと思ったのじゃ」
「従魔契約って知らないんですけど,どういうことなんですか?」
「従魔契約は主人には絶対服従で,命令をしたら断れないんです。だからカナデさんの命令一つでクロエさんを操る事が出来るんです」
「クロエそんな事一つも言わななかったじゃないか!」
「言ったって仕方なかろう」
「まあいいや……考えたって仕方ない。クロエが仲間になったのは確かです」
「そうじゃ。カナデと余は仲間じゃ」
「なるほどそうですか。それじゃあとりあえずはこの書類と伯爵の件に関しては私に任して下さい」
「ルネさんお願いします」
「カナデさん最近冒険者になったばかりだとか。良かったら依頼をしてみてはいかがですか?」
「でも俺,身体を動かしたりとか戦いとか苦手なんですよね……根っからのインドアで」
「何を言っておるのじゃ! 戦いなら余がおろうではないか」
確かに戦いはクロエに任しておけばいいけども,手を怪我したりするのは嫌なんだよな。
「俺の事を守ってくれる魔法とかないのか? 腕や手,指を怪我したくないんだ。怪我したらクロエが聴きたい音楽も聴けなくなるぞ??」
「確かにそれは駄目じゃ。任せろ!! カナデに黒竜の加護を付与する。結界を張ったのじゃ。これでほぼ全ての攻撃を守ってくれるじゃろ」
俺の身体が光りだした。これが加護というやつなのか。
「よし。これでカナデの安全は確保された。依頼というやつを受けようぞ」
「はいはい」
「それじゃあルネさん俺達は依頼でも受けてきますよ」
「行ってらっしゃい」
俺とクロエは部屋を出て,下の階のカウンターへと向かう。
カウンターにいる受付嬢に依頼を聞いてみた。
「そうですね。Gランクとなると,雑用の依頼や薬草などの採取などが主な依頼になりますね」
「なんじゃ。モンスターの討伐は出来んのか?」
「そうですね。出来ないですね。依頼の最中に出くわしたモンスターを討伐するのはいいんですが,依頼自体を受ける事はまだ出来ません。弱いモンスターと言えど,怪我をするリスクもありますから新人,Gランクには受けられないようになっています」
「なるほど。それじゃあGランクの依頼をいくつか見せてもらってもいいですか?」
いくつかの依頼を見せてもらう。
「じゃあこの依頼を受けます」
「わかりました。依頼を受理しました。頑張って下さい」
「ありがとうございます」
「クロエ行くぞ!!」
「待つのじゃ」
俺達は受けた依頼の場所へと向かう。
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