54 / 391
洛陽
心
しおりを挟む
その日、花琳は結婚して初めて夫の帰宅を絶句で迎えることとなった。
毎日必ず『おかえりなさい』を言って迎えてきたのだ。しかし、今日それを口にすることはできなかった。
無理もない。許靖の衣服は血まみれで、しかも見知らぬ女と子供あわせて十人ほどを連れている。全員がやつれきっており、目に力がなかった。
「花琳、この人たちを奥で休ませてくれ。それから、気持ちが落ち着くようなお茶でも出してあげてほしい」
「……それは分かりましたが、お怪我は?」
花琳はかろうじてそれだけを口にできた。
本当ならば色々と聞かなければならないことがあったはずだが、混乱してうまく言葉が出てこない。
「私は全く大丈夫だ。とりあえず湯浴みをしてくる」
それだけ言うと、許靖は浴室へと向かった。
が、すぐに引き返し花琳の耳元に顔を寄せ、小声で付け足した。
「もしかしたら、自ら命を絶とうとする人がいるかもしれない。注意して欲しい」
花琳はうなずいて、女性たちを部屋の奥へと案内した。そしてさり気なく部屋の小さな刃物や紐などを片付けてから、茶を淹れてやった。
湯浴みを済ませて服を着替えた許靖は花琳を別室に呼び、手短に事情を伝えた。
あまりにも凄惨なことなので具体的には話せなかったが、周毖の親族が皆殺しにされそうになったこと、許靖の反抗心を削ぐために目の前で男たちが殺されたこと、許靖の取りなしで女子供たちは助命されたこと、そして女子供たちが許靖に下賜されたことなどを話した。
許靖が自らの手で男たちを殺したことは話せなかった。許靖自身もまだ受け止めきれないでいる。
「なるほど……董卓様は噂以上の方ですね……」
花琳は血を浴びるほどの距離で虐殺を見せられた夫を思い、心を痛めた。
花琳自身は許靖のことを強い人だと思っているが、少なくともこういう行為に対する強さではない。
だから夫の手に自らの手を重ね、優しく力を込めて、よくよく考えてから言葉をかけた。
「……あの方たちが下賜されてあなたの所有物になったということは、若い女性は妾になるということですね。お綺麗な方も何人かいました。妬けます」
花琳はおそらく冗談を言って許靖を慰めようとしたのだろう。
しかし色んな意味で冗談には聞こえず、許靖は苦笑いもできなかった。
「花琳、あの人たちの世話という名目で小芳さんと美雨さんを呼び出してほしい。例の計画を明朝にでも実行するから、それを伝えよう」
「明朝ですか?確かにいつでも出来るように手配はしてありますが……」
「おそらく今回の件で私に対する監視が強化される。その体制がしっかりと確立してしまう前に洛陽を出た方がいい」
例の計画、というのは洛陽から脱出する計画のことだ。
許靖は曹操と袁紹に脱出の算段をつけておくことを提案したが、当然自分に関してもその計画を立てていた。
計画では許靖の家族だけではなく、関係の深い小芳・陶深の家族や美雨・習平の家族も同時に脱出できるよう手配してある。
とばっちりを食らうのを防ぐだけではなく、今後の洛陽の状況に大きな不安があるため皆で逃げることにしていた。
現状でも董卓の兵たちによる暴力、略奪が目に余る。習平の店は早めに隊長級の兵へかなりの銭を渡していたので大きな被害はなかったが、大抵の店は何がしかの被害を受けていた。
店を経営する習平に関しては、脱出自体が店の放棄に繋がる。だから損失ができるだけ少なく済むよう、すでに資産を出来るだけ外に逃がしてあった。
残される従業員へもある程度の銭が渡るよう手配済みだ。それに、最低限の在庫は店にあるので誰か店を続けたいものがいれば、それも可能なはずだった。
脱出計画はかなり周到に練られている。店の商品の物流に便乗したり、陶深の装飾品の愛好家を頼ったりすることにしていた。
陶深には熱心な愛好家が幾人もついており、有力者も多いのであらゆる場面でかなりの融通が利かせられた。
脱出計画に関係する人間が信頼できるかどうかは許靖がある程度鑑定できる。その上、要所々々の役人には早くから鼻薬を利かせておいた。
計画には想定外の事態がつきものだが、所々で何かあった場合の対処も話し合っており、二重三重に予防線を張っている。脱出計画はこれ以上ないほど万全の出来だった。
(……はずだったのだが、さっそく問題が起こったな)
そう思い、許靖は軽い頭痛を覚えた。
花琳は目に力を込めて許靖に確認した。
「ということは、周毖様のご親族はここに置いていく、ということですね?」
計画は多少の人数が増減することも考えて、ある程度の余裕を持たせてある。
しかし、十人の追加は多過ぎだった。しかも周毖の親族には乳飲み子までいる。
「いや、全員を逃がす。悪いが、連れて行ってくれ」
許靖の回答をほとんど予想していたとはいえ、花琳はため息をついた。
「無理です。いくらなんでも多すぎます」
「しかし、彼女らには私以外に何の保護者もいない。董卓の兵たちはただでさえ奪い、傷つけることに躊躇がないんだ。保護する者がいない人間をどう扱うかは目に見えている」
許靖の言い分に花琳は苛立ちを覚えた。
それは分かっているが、分かっていてもどうしようもないことなのだ。
「何と言われようと、無理なものは無理です。出来ないことは出来ません」
「いや、出来る」
そう断言する許靖に、花琳は嫌な予感がした。
「私一人が残る。そうすれば監視の目は私の方に向いているから、かなり動きやすくなるはずだ。十人程度なら何とかなるだろう」
花琳は再びため息をついた。
許靖の目を見つめた後、しばらく目を伏せて視線を床に這わせた。
どのくらいそうしていただろう。
花琳はやがて決心したように、もう一度大きなため息をついた。
それから目を閉じて、大きくうなずいて見せた。
「……分かりました。ではそのように手配します」
そう言って、許靖が惚れ惚れする所作で踵を返した。
許靖は部屋を出ていく花琳の背中へ感謝を伝えた。
「ありがとう。無事で、元気でいてほしい。愛しているよ」
(花琳の瞳の奥の桜も、もしかしたら見納めかもしれないな……)
許靖はそう思い、瞳を見たくて声を掛けたのだが、最愛の妻は足を止めただけで振り返りはしなかった。
花琳はしばらく背を向けたままうつむき、やがて何も言わずに歩き出した。
毎日必ず『おかえりなさい』を言って迎えてきたのだ。しかし、今日それを口にすることはできなかった。
無理もない。許靖の衣服は血まみれで、しかも見知らぬ女と子供あわせて十人ほどを連れている。全員がやつれきっており、目に力がなかった。
「花琳、この人たちを奥で休ませてくれ。それから、気持ちが落ち着くようなお茶でも出してあげてほしい」
「……それは分かりましたが、お怪我は?」
花琳はかろうじてそれだけを口にできた。
本当ならば色々と聞かなければならないことがあったはずだが、混乱してうまく言葉が出てこない。
「私は全く大丈夫だ。とりあえず湯浴みをしてくる」
それだけ言うと、許靖は浴室へと向かった。
が、すぐに引き返し花琳の耳元に顔を寄せ、小声で付け足した。
「もしかしたら、自ら命を絶とうとする人がいるかもしれない。注意して欲しい」
花琳はうなずいて、女性たちを部屋の奥へと案内した。そしてさり気なく部屋の小さな刃物や紐などを片付けてから、茶を淹れてやった。
湯浴みを済ませて服を着替えた許靖は花琳を別室に呼び、手短に事情を伝えた。
あまりにも凄惨なことなので具体的には話せなかったが、周毖の親族が皆殺しにされそうになったこと、許靖の反抗心を削ぐために目の前で男たちが殺されたこと、許靖の取りなしで女子供たちは助命されたこと、そして女子供たちが許靖に下賜されたことなどを話した。
許靖が自らの手で男たちを殺したことは話せなかった。許靖自身もまだ受け止めきれないでいる。
「なるほど……董卓様は噂以上の方ですね……」
花琳は血を浴びるほどの距離で虐殺を見せられた夫を思い、心を痛めた。
花琳自身は許靖のことを強い人だと思っているが、少なくともこういう行為に対する強さではない。
だから夫の手に自らの手を重ね、優しく力を込めて、よくよく考えてから言葉をかけた。
「……あの方たちが下賜されてあなたの所有物になったということは、若い女性は妾になるということですね。お綺麗な方も何人かいました。妬けます」
花琳はおそらく冗談を言って許靖を慰めようとしたのだろう。
しかし色んな意味で冗談には聞こえず、許靖は苦笑いもできなかった。
「花琳、あの人たちの世話という名目で小芳さんと美雨さんを呼び出してほしい。例の計画を明朝にでも実行するから、それを伝えよう」
「明朝ですか?確かにいつでも出来るように手配はしてありますが……」
「おそらく今回の件で私に対する監視が強化される。その体制がしっかりと確立してしまう前に洛陽を出た方がいい」
例の計画、というのは洛陽から脱出する計画のことだ。
許靖は曹操と袁紹に脱出の算段をつけておくことを提案したが、当然自分に関してもその計画を立てていた。
計画では許靖の家族だけではなく、関係の深い小芳・陶深の家族や美雨・習平の家族も同時に脱出できるよう手配してある。
とばっちりを食らうのを防ぐだけではなく、今後の洛陽の状況に大きな不安があるため皆で逃げることにしていた。
現状でも董卓の兵たちによる暴力、略奪が目に余る。習平の店は早めに隊長級の兵へかなりの銭を渡していたので大きな被害はなかったが、大抵の店は何がしかの被害を受けていた。
店を経営する習平に関しては、脱出自体が店の放棄に繋がる。だから損失ができるだけ少なく済むよう、すでに資産を出来るだけ外に逃がしてあった。
残される従業員へもある程度の銭が渡るよう手配済みだ。それに、最低限の在庫は店にあるので誰か店を続けたいものがいれば、それも可能なはずだった。
脱出計画はかなり周到に練られている。店の商品の物流に便乗したり、陶深の装飾品の愛好家を頼ったりすることにしていた。
陶深には熱心な愛好家が幾人もついており、有力者も多いのであらゆる場面でかなりの融通が利かせられた。
脱出計画に関係する人間が信頼できるかどうかは許靖がある程度鑑定できる。その上、要所々々の役人には早くから鼻薬を利かせておいた。
計画には想定外の事態がつきものだが、所々で何かあった場合の対処も話し合っており、二重三重に予防線を張っている。脱出計画はこれ以上ないほど万全の出来だった。
(……はずだったのだが、さっそく問題が起こったな)
そう思い、許靖は軽い頭痛を覚えた。
花琳は目に力を込めて許靖に確認した。
「ということは、周毖様のご親族はここに置いていく、ということですね?」
計画は多少の人数が増減することも考えて、ある程度の余裕を持たせてある。
しかし、十人の追加は多過ぎだった。しかも周毖の親族には乳飲み子までいる。
「いや、全員を逃がす。悪いが、連れて行ってくれ」
許靖の回答をほとんど予想していたとはいえ、花琳はため息をついた。
「無理です。いくらなんでも多すぎます」
「しかし、彼女らには私以外に何の保護者もいない。董卓の兵たちはただでさえ奪い、傷つけることに躊躇がないんだ。保護する者がいない人間をどう扱うかは目に見えている」
許靖の言い分に花琳は苛立ちを覚えた。
それは分かっているが、分かっていてもどうしようもないことなのだ。
「何と言われようと、無理なものは無理です。出来ないことは出来ません」
「いや、出来る」
そう断言する許靖に、花琳は嫌な予感がした。
「私一人が残る。そうすれば監視の目は私の方に向いているから、かなり動きやすくなるはずだ。十人程度なら何とかなるだろう」
花琳は再びため息をついた。
許靖の目を見つめた後、しばらく目を伏せて視線を床に這わせた。
どのくらいそうしていただろう。
花琳はやがて決心したように、もう一度大きなため息をついた。
それから目を閉じて、大きくうなずいて見せた。
「……分かりました。ではそのように手配します」
そう言って、許靖が惚れ惚れする所作で踵を返した。
許靖は部屋を出ていく花琳の背中へ感謝を伝えた。
「ありがとう。無事で、元気でいてほしい。愛しているよ」
(花琳の瞳の奥の桜も、もしかしたら見納めかもしれないな……)
許靖はそう思い、瞳を見たくて声を掛けたのだが、最愛の妻は足を止めただけで振り返りはしなかった。
花琳はしばらく背を向けたままうつむき、やがて何も言わずに歩き出した。
0
お気に入りに追加
46
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
GAME CHANGER 日本帝国1945からの逆襲
俊也
歴史・時代
時は1945年3月、敗色濃厚の日本軍。
今まさに沖縄に侵攻せんとする圧倒的戦力のアメリカ陸海軍を前に、日本の指導者達は若者達による航空機の自爆攻撃…特攻 で事態を打開しようとしていた。
「バカかお前ら、本当に戦争に勝つ気があるのか!?」
その男はただの学徒兵にも関わらず、平然とそう言い放ち特攻出撃を拒否した。
当初は困惑し怒り狂う日本海軍上層部であったが…!?
姉妹作「新訳 零戦戦記」共々宜しくお願い致します。
共に
第8回歴史時代小説参加しました!
大和型戦艦4番艦 帝国から棄てられた船~古(いにしえ)の愛へ~
花田 一劫
歴史・時代
東北大地震が発生した1週間後、小笠原清秀と言う青年と長岡与一郎と言う老人が道路巡回車で仕事のために東北自動車道を走っていた。
この1週間、長岡は震災による津波で行方不明となっている妻(玉)のことを捜していた。この日も疲労困憊の中、老人の身体に異変が生じてきた。徐々に動かなくなる神経機能の中で、老人はあることを思い出していた。
長岡が青年だった頃に出会った九鬼大佐と大和型戦艦4番艦桔梗丸のことを。
~1941年~大和型戦艦4番艦111号(仮称:紀伊)は呉海軍工廠のドックで船を組み立てている作業の途中に、軍本部より工事中止及び船の廃棄の命令がなされたが、青木、長瀬と言う青年将校と岩瀬少佐の働きにより、大和型戦艦4番艦は廃棄を免れ、戦艦ではなく輸送船として生まれる(竣工する)ことになった。
船の名前は桔梗丸(船頭の名前は九鬼大佐)と決まった。
輸送船でありながらその当時最新鋭の武器を持ち、癖があるが最高の技量を持った船員達が集まり桔梗丸は戦地を切り抜け輸送業務をこなしてきた。
その桔梗丸が修理のため横須賀軍港に入港し、その時、長岡与一郎と言う新人が桔梗丸の船員に入ったが、九鬼船頭は遠い遥か遠い昔に長岡に会ったような気がしてならなかった。もしかして前世で会ったのか…。
それから桔梗丸は、兄弟艦の武蔵、信濃、大和の哀しくも壮絶な最後を看取るようになってしまった。
~1945年8月~日本国の降伏後にも関わらずソビエト連邦が非道極まりなく、満洲、朝鮮、北海道へ攻め込んできた。桔梗丸は北海道へ向かい疎開船に乗っている民間人達を助けに行ったが、小笠原丸及び第二号新興丸は既にソ連の潜水艦の攻撃の餌食になり撃沈され、泰東丸も沈没しつつあった。桔梗丸はソ連の潜水艦2隻に対し最新鋭の怒りの主砲を発砲し、見事に撃沈した。
この行為が米国及びソ連国から(ソ連国は日本の民間船3隻を沈没させ民間人1.708名を殺戮した行為は棚に上げて)日本国が非難され国際問題となろうとしていた。桔梗丸は日本国から投降するように強硬な厳命があったが拒否した。しかし、桔梗丸は日本国には弓を引けず無抵抗のまま(一部、ソ連機への反撃あり)、日本国の戦闘機の爆撃を受け、最後は無念の自爆を遂げることになった。
桔梗丸の船員のうち、意識のないまま小島(宮城県江島)に一人生き残された長岡は、「何故、私一人だけが。」と思い悩み、残された理由について、探しの旅に出る。その理由は何なのか…。前世で何があったのか。与一郎と玉の古の愛の行方は…。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
戦国の華と徒花
三田村優希(または南雲天音)
歴史・時代
武田信玄の命令によって、織田信長の妹であるお市の侍女として潜入した忍びの於小夜(おさよ)。
付き従う内にお市に心酔し、武田家を裏切る形となってしまう。
そんな彼女は人並みに恋をし、同じ武田の忍びである小十郎と夫婦になる。
二人を裏切り者と見做し、刺客が送られてくる。小十郎も柴田勝家の足軽頭となっており、刺客に怯えつつも何とか女児を出産し於奈津(おなつ)と命名する。
しかし頭領であり於小夜の叔父でもある新井庄助の命令で、於奈津は母親から引き離され忍びとしての英才教育を受けるために真田家へと送られてしまう。
悲嘆に暮れる於小夜だが、お市と共に悲運へと呑まれていく。
※拙作「異郷の残菊」と繋がりがありますが、単独で読んでも問題がございません
【他サイト掲載:NOVEL DAYS】
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
故郷、甲賀で騒動を起こし、国を追われるようにして出奔した
若き日の滝川一益と滝川義太夫、
尾張に流れ着いた二人は織田信長に会い、織田家の一員として
天下布武の一役を担う。二人をとりまく織田家の人々のそれぞれの思惑が
からみ、紆余曲折しながらも一益がたどり着く先はどこなのか。
剣客居酒屋 草間の陰
松 勇
歴史・時代
酒と肴と剣と闇
江戸情緒を添えて
江戸は本所にある居酒屋『草間』。
美味い肴が食えるということで有名なこの店の主人は、絶世の色男にして、無双の剣客でもある。
自分のことをほとんど話さないこの男、冬吉には実は隠された壮絶な過去があった。
多くの江戸の人々と関わり、その舌を満足させながら、剣の腕でも人々を救う。
その慌し日々の中で、己の過去と江戸の闇に巣食う者たちとの浅からぬ因縁に気付いていく。
店の奉公人や常連客と共に江戸を救う、包丁人にして剣客、冬吉の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる