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屈辱を受ける少女、ローラ・エバーツ
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シエラはチャティに呼ばれ彼女の家へ行った。チャティの家にはエズメもジェシカもいて、みんなシエラがルイスにラブレターを渡したかどうか気になっていた。仕方なく渡したと言ったら、みんな手を打ち鳴らして喜んだ。その輪の中で一人、シエラは火が消えたような表情をして座っていた。
『僕はずっと君のそばにいたんだ。それなのに、君は僕の気持ちを一つも理解していないの?』
はあ とため息をついて、あまり期待しない方がいいと言って、シエラは早々にその場から退散した。
そしてロード邸の前までシエラが帰って来ると、城門に知らない少女が立っていた。
「まあ、どちら様かしら。こんな所へ訪ねて来るなんてめずらしいわね」
その少女は青いワンピースを着て、パナマハットを動かしていた。
ちょっとつま先立って、鉄柵の向こうをのぞいている。
「ジェニファーさんにご用かしら?」
不思議に思いながら、シエラは少女のすぐ近くまで歩いて行った。
「どちら様?」
急に声を掛けられて、びっくりして少女は鉄柵に背中を打ちつけた。
その顔は、とてもキレイだった。
シエラは少しの間その少女に見惚れてから、また口をひらいた。
「あの、ジェニファーさんにご用? それとも誰かを待っていたの?」
「待っていたですってえ!」
くわっと目が大きくなった。
「冗談じゃないわ! 何て事を言うの! それはまるで、こちらから負けを認めたようなものだわ。あたしがあなたを待っていただなんて、とんでもない! 失礼だわ! あなたは、あたしが、そんなに卑屈な女に見えるわけ?」
見た目のキレイさと、激しくまくし立てて来るのと、シエラはその二つに大きな乖離を感じた。
「何よ、何よ何よ! なぜ何も言わないの? 分かったわ、あなたはきっとあたしのこと蔑んでらっしゃるのでしょう。見れば分かるわ、その目。みんなそう。そうやって人のことを蔑むだけ蔑めばいいわ!」
ぷんすか怒って、少女は大きく腕を組んで見せた。
「ちょ、ちょっと」とシエラはやっと言葉を発して、
「蔑む蔑まないのって、わたしまだ何も言ってないわ。わたしはただ、あなたの様子を見て、誰かを待っているのかなって思っただけよ?」
「待っていただなんて、それは違うわ。偶然よ、偶然! いい? あたしはここへ、たまたま通り掛かったの。たまたまよ? たまたま。それを誰かを待っていただなんて、それはあなたの勝手な思い違いよ! そうでしょう⁉」
すくみ上って、シエラは首を縦に振る。
「ふん。どうやら、物分かりは良さそうね。ひとまず安心したわ、シエラ・クロウさん」
シエラはビックリして、一気に緊張を解いた。
「まあ! わたしの事を知っていたの?」
「知っているわ。あなたがガードナーさんの教え子の一人で、この夏からメイトリアール教会の聖歌隊に入るって事も。この辺じゃ、結構有名だもの」
「まあ! そうなの」
シエラは恥ずかしそうに体をくねくねさせる。
「あ、あなた今、笑ったわね? あたしがあなたに近づきたくてここまでやって来たと思って、笑ったでしょう! ええ、ええ、もちろん、心の中でそう思うのはあなたの自由だからね! でも、見え見えなのよ、顔にそう書いてあるもの、それはあたしにとっては屈辱よ!」
シエラは大きく息をすって、できる限り丁重に、失礼のないように、
「あの、もし時間があるようなら、わたしの部屋に寄って行かない? いいえ、決してあなたの事を暇人だなんて言っているのではないから」
「まあ! あなたもメイトリアール教会へ行くのね?」
紅茶を淹れてくれたサイラに、シエラは笑顔を見せながら。
「まあ、ね」
少女はローラ・エバーツといって、聞けばシエラと同じ年だった。
「でも、どうして? あなたもガードナー先生の教え子?」
紅茶からスプーンを浮けて、そのしずくをきりながら、
「まさか。あたしの先生はミルドレッド・ホワイト先生。あたし ついこの間まで ロタオールにいたの。それが親の都合で、こっちに引っ越して来たの。お父さんが農場経営をしていて、こっちで離農者から格安の遊休農地を買い付けたの。だから、あたしは先生のレッスンが受けられなくなって、歌手になる夢をあきらめようかなとも思ったけど、先生がね、地方へ行っても歌を続けるようにと、メイトリアール教会を紹介してくれたの」
シエラは両手を胸の前で組み合わせて、
「まあローラ、あなたってなんてスマートにメイトリアール教会に入るのかしら。わたしなんて、泣いたり笑ったり、やっとの思いでメイトリアール教会に入れるものを、あなたはまあ先生の紹介一つであの格式高い聖歌隊に入れるのね」
「スマート、かな」
「そうよ、そうよ。そりゃあドーラもスマートの口だったわ。最初から歌が上手だったもの。あ、そうだ、あなたドーラに会ったことある? ドーラはわたしとちがって都会的でとても歌が上手なの。ストルナードのコンクールで三位の優良賞に入賞するほどだわ。一方のわたしは予選落ち、本当にわたしったら歌が下手で困っている所なの」
ベラベラと思いのまま話し続けるシエラ、それを見てローラは 手にした紅茶を飲むのも忘れて、
「あなた、おしゃべりね」
「ええ、ええ。わたしは本当におしゃべりが大好きなの。最近では特にそうかしら? つらい事があったの。取り返しのつかない大きな過ちを犯して、親友を失ってしまったの。あ、失ったといっても、死んでしまったわけではないわ。今はその人と絶交状態という意味よ」
「そ、そう」
シエラは相手の手をつかんで、それを両手でぎゅっと握って、
「わたしたち、とても気が合いそう! メイトリアール教会へ行ったら、わたしたちきっと緊張と試練の連続よ! そこを助け合える友が必要じゃなくて? ね、わたしとお友達になりましょう? ローラはキレイだし、まつ毛だってこんなに長くて美しいし、きっとマッチ棒が三本も乗ってしまうでしょう。それはとても素敵なまつ毛のあかしなの。本当にうらやましい。わたしなんて、いつも二本目で落ちてしまうの」
と、そこまで話した所で、シエラはハッと口を押さえて、
「あなたまさか誰か好きな人がいるとか言わないでしょうね? まさかわたしにラブレターを渡して欲しいとか言わないでしょうね?」
ローラは変な顔をして、手を引っ込める。
「違うのならいいの、気にしないで。
ああうれしい! 神様はきっとわたしの事をずっと見ていて下さったのね。孤独になったわたしのために、こうやってローラと会わせて下さったんだわ!」
手を組み合わせてうっとりとするシエラに、ローラは冷ややかな視線を送って、
「あなた、とても変わった子ね」
すかさずシエラはウインクを見せて、
「あなたもね」
『僕はずっと君のそばにいたんだ。それなのに、君は僕の気持ちを一つも理解していないの?』
はあ とため息をついて、あまり期待しない方がいいと言って、シエラは早々にその場から退散した。
そしてロード邸の前までシエラが帰って来ると、城門に知らない少女が立っていた。
「まあ、どちら様かしら。こんな所へ訪ねて来るなんてめずらしいわね」
その少女は青いワンピースを着て、パナマハットを動かしていた。
ちょっとつま先立って、鉄柵の向こうをのぞいている。
「ジェニファーさんにご用かしら?」
不思議に思いながら、シエラは少女のすぐ近くまで歩いて行った。
「どちら様?」
急に声を掛けられて、びっくりして少女は鉄柵に背中を打ちつけた。
その顔は、とてもキレイだった。
シエラは少しの間その少女に見惚れてから、また口をひらいた。
「あの、ジェニファーさんにご用? それとも誰かを待っていたの?」
「待っていたですってえ!」
くわっと目が大きくなった。
「冗談じゃないわ! 何て事を言うの! それはまるで、こちらから負けを認めたようなものだわ。あたしがあなたを待っていただなんて、とんでもない! 失礼だわ! あなたは、あたしが、そんなに卑屈な女に見えるわけ?」
見た目のキレイさと、激しくまくし立てて来るのと、シエラはその二つに大きな乖離を感じた。
「何よ、何よ何よ! なぜ何も言わないの? 分かったわ、あなたはきっとあたしのこと蔑んでらっしゃるのでしょう。見れば分かるわ、その目。みんなそう。そうやって人のことを蔑むだけ蔑めばいいわ!」
ぷんすか怒って、少女は大きく腕を組んで見せた。
「ちょ、ちょっと」とシエラはやっと言葉を発して、
「蔑む蔑まないのって、わたしまだ何も言ってないわ。わたしはただ、あなたの様子を見て、誰かを待っているのかなって思っただけよ?」
「待っていただなんて、それは違うわ。偶然よ、偶然! いい? あたしはここへ、たまたま通り掛かったの。たまたまよ? たまたま。それを誰かを待っていただなんて、それはあなたの勝手な思い違いよ! そうでしょう⁉」
すくみ上って、シエラは首を縦に振る。
「ふん。どうやら、物分かりは良さそうね。ひとまず安心したわ、シエラ・クロウさん」
シエラはビックリして、一気に緊張を解いた。
「まあ! わたしの事を知っていたの?」
「知っているわ。あなたがガードナーさんの教え子の一人で、この夏からメイトリアール教会の聖歌隊に入るって事も。この辺じゃ、結構有名だもの」
「まあ! そうなの」
シエラは恥ずかしそうに体をくねくねさせる。
「あ、あなた今、笑ったわね? あたしがあなたに近づきたくてここまでやって来たと思って、笑ったでしょう! ええ、ええ、もちろん、心の中でそう思うのはあなたの自由だからね! でも、見え見えなのよ、顔にそう書いてあるもの、それはあたしにとっては屈辱よ!」
シエラは大きく息をすって、できる限り丁重に、失礼のないように、
「あの、もし時間があるようなら、わたしの部屋に寄って行かない? いいえ、決してあなたの事を暇人だなんて言っているのではないから」
「まあ! あなたもメイトリアール教会へ行くのね?」
紅茶を淹れてくれたサイラに、シエラは笑顔を見せながら。
「まあ、ね」
少女はローラ・エバーツといって、聞けばシエラと同じ年だった。
「でも、どうして? あなたもガードナー先生の教え子?」
紅茶からスプーンを浮けて、そのしずくをきりながら、
「まさか。あたしの先生はミルドレッド・ホワイト先生。あたし ついこの間まで ロタオールにいたの。それが親の都合で、こっちに引っ越して来たの。お父さんが農場経営をしていて、こっちで離農者から格安の遊休農地を買い付けたの。だから、あたしは先生のレッスンが受けられなくなって、歌手になる夢をあきらめようかなとも思ったけど、先生がね、地方へ行っても歌を続けるようにと、メイトリアール教会を紹介してくれたの」
シエラは両手を胸の前で組み合わせて、
「まあローラ、あなたってなんてスマートにメイトリアール教会に入るのかしら。わたしなんて、泣いたり笑ったり、やっとの思いでメイトリアール教会に入れるものを、あなたはまあ先生の紹介一つであの格式高い聖歌隊に入れるのね」
「スマート、かな」
「そうよ、そうよ。そりゃあドーラもスマートの口だったわ。最初から歌が上手だったもの。あ、そうだ、あなたドーラに会ったことある? ドーラはわたしとちがって都会的でとても歌が上手なの。ストルナードのコンクールで三位の優良賞に入賞するほどだわ。一方のわたしは予選落ち、本当にわたしったら歌が下手で困っている所なの」
ベラベラと思いのまま話し続けるシエラ、それを見てローラは 手にした紅茶を飲むのも忘れて、
「あなた、おしゃべりね」
「ええ、ええ。わたしは本当におしゃべりが大好きなの。最近では特にそうかしら? つらい事があったの。取り返しのつかない大きな過ちを犯して、親友を失ってしまったの。あ、失ったといっても、死んでしまったわけではないわ。今はその人と絶交状態という意味よ」
「そ、そう」
シエラは相手の手をつかんで、それを両手でぎゅっと握って、
「わたしたち、とても気が合いそう! メイトリアール教会へ行ったら、わたしたちきっと緊張と試練の連続よ! そこを助け合える友が必要じゃなくて? ね、わたしとお友達になりましょう? ローラはキレイだし、まつ毛だってこんなに長くて美しいし、きっとマッチ棒が三本も乗ってしまうでしょう。それはとても素敵なまつ毛のあかしなの。本当にうらやましい。わたしなんて、いつも二本目で落ちてしまうの」
と、そこまで話した所で、シエラはハッと口を押さえて、
「あなたまさか誰か好きな人がいるとか言わないでしょうね? まさかわたしにラブレターを渡して欲しいとか言わないでしょうね?」
ローラは変な顔をして、手を引っ込める。
「違うのならいいの、気にしないで。
ああうれしい! 神様はきっとわたしの事をずっと見ていて下さったのね。孤独になったわたしのために、こうやってローラと会わせて下さったんだわ!」
手を組み合わせてうっとりとするシエラに、ローラは冷ややかな視線を送って、
「あなた、とても変わった子ね」
すかさずシエラはウインクを見せて、
「あなたもね」
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