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光の歌姫、闇の歌姫
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「なんのマネだ」
大きく身をもがき、相手をふり払おうとするバレンタイン、そこを多彩な身のこなしで、ぴたりと相手の背中から離れないキャンベル。
ひとしきり身をもがいた所で、観念したように バレンタイン、
「何しに来た」
「まあ、人を邪魔者あつかいなさって。わたくしは先生にお会いしたくてここまで来たのですわ」
うるんだ声を使うキャンベル。
「ウソをつけ、そんなわけないだろう」
「本当ですわ。わたくしは先生にお会いしたくて、先生のことが恋しくて、こうやってロタオールくんだりまでやって来ましたの」
黒のルージュの唇が、なめらかに、妖艶に、ゆっくりと動く。
「それを、ひどいじゃありませんか? わたくしの顔を見さえすれば、あっちへ逃げ、こっちへ逃げ。あげくの果てには、こうしてわたくしの方から抱きしめてあげても、まだ逃げようとする」
「お前から逃げないやつがいるのか」
うれしそうに、相手の背中に頬ずりして、
「先生、もしかしてわたくしのこと、怖い?」
「怖いに決まっているだろう。お前は何を考えているのか分からん。言うこと成すこと、常軌を逸している。聞こえて来るウワサもひどいもんだ。いったいお前は何人の歌手を不幸にした。修道院に入って、心を入れ替えたのではなかったのか」
「修道院?」とことさらに目を大きくして、高らかに笑うキャンベル、
「ウソですわ、あんなの。うふふふふ。わたくしが修道院で大人しくしていると、まさか先生本気でそう思っていらしたの? まあ かわいい」
バレンタインは一つ身をもがく。
「そんな事は、どうでもいいのですわ。本当に、どうでもいい。
ねえ先生、わたくしの歌声、聴いて下さいました? パミネのパルシアですわ」
相手の耳もとで、甘くささやくキャンベル。
「ああ、聴かせてもらった」
抵抗する力が弱まる。
「どう、お思いになりました?」
バレンタインは苦笑いを見せて、
「あれを聴いて、どう思ったかだって? ふん、お前は相変わらず天才だよ。その一言に尽きる。その邪悪な性格がなければ、お前は非の打ち所がない。なんたってあのローズマリーが格下に見えるのだから」
キャンベルはそっと視線を下にさげて、
「でも、ヴァルガンプなんて歌ってしまって、落選ですわ」
背後の気配をうかがうように、バレンタインは横目を見せる。
「そうだな。そこはまあ、選曲のミスはあったな。あんな一世一代の大勝負に出ずに、無難な曲を選んでいれば、お前は今頃パミネのパルシアだ。
だが まあ、いずれにせよ、あそこまでヴァルガンプを歌えるやつは他にはいないだろう。結果がどうあれ、最後までアレを歌いきれる奴はやはりお前しか」
そこでドンと、キャンベルは相手の背中を突き飛ばす。
「⁉」
よろめき、迷惑そうにふり返るバレンタイン。
「先生?」
「なんだ」
キャンベルは廊下の真ん中に立っていた。
「先生は、シエラ・クロウという少女をご存じですか?」
「シエラ・クロウ?」
「そう、ガードナー先生の教え子で、パミネのパルシアの予選を突破した子」
「あー」とバレンタインはいかにもつまらなそうな顔を見せて、
「いたな、そんなガキ。ストルナードでもちょこまかして、とにかく目障りなヤツだった。
そいつがどうした」
キャンベルはめずらしく真面目な顔を見せ、
「その子、パミネの舞台でヴァルガンプを歌ったのですわ」
バレンタインはすぐに首を横へ振った。
「あれは違う、あれは違うんだ。根も葉もないウワサだ。俺は直接ダグラスに」
「いいえ、あの子は歌ったの。天才であるわたくしが、ゆいいつ歌う事が叶わなかった、あのいまわしきヴァルガンプを、最後まで完璧に」
バレンタインはうす暗い廊下に白い目を開けていた。
「それは、本当か? 間違い、ないのか?」
「ええ、しっかりとこの耳が聴き届けましたわ」
カンっと悔しそうに床を蹴るバレンタイン、
「ちっ! ダグラスのやつめ! まんまと俺をだましやがったな」
それからキャンベルは遊ぶように歩きながら、
「でもあれじゃ ダメですわ。あんなに歌が下手クソでは、どうにもなりませんもの。お話になりませんわ。この夏からメイトリアール教会の聖歌隊員になるらしいけど、どうせすぐに消えますわ。あそこは歌が下手ではやっていけませんもの」
その場にしゃがみ込んで、鳥かごの中をのぞき込むキャンベル。
「相変わらず、なんでも知っているな」
「ええ、わたくしは何でも知っていますわ。ルビーが生意気にも わたくしをライバル視して 先生に特別なレッスンをお願いしている事も」
舌打ちして、顔をそむけるバレンタイン。
「あ、そうだ先生」とキャンベルは急に何かを思い出したように、
「ソフィは、元気にしているのかしら?」
「ソフィ?」
「ソフィ・シンクレリアですわ。パミネのパルシアが終わって、先生 頻繁にメイトリアール教会へ行かれているでしょう。きっとソフィに会っていると思って」
バレンタインはことさらのように肩をすくめて見せ、
「ふん、余計な詮索だ。お前には関係のないこと」
「おやめなさい、先生。ソフィは、だーめ」
「んだと?」
「ソフィは、そっとしておくのですわ。それが一番なのですわ。あの娘はもう飛べない小鳥。かごから出してはだーめ」
鳥かごの入口を開けては 閉める、それを繰り返すキャンベル。
「お前、俺に指図するつもりか」
いかにも嬉しそうな顔を上げて、
「先生?」
「だからなんだ」
キャンベルは長い髪をゆっくりと耳にかけて、
「先生は、わたくしとソフィの関係について、お考えになった事はありますか?」
「?」
そこでゆっくりと立ち上がって、肩から上を窓の明かりに照らすキャンベル。
「ソフィは光で、わたくしは闇。光と闇は表裏一体。そんなふうに先生はお考えになった事はありませんか?」
バレンタインは次第に驚きの表情へと変わって行く。いま目の前にあるキャンベルの顔と、記憶の中のソフィの顔が、左右から近づいて来て、ぴたりと一つに重なった。
「おい、ウソだろ」
それから数日後、イライラしたバレンタインと、それを不思議そうに眺めるルビーとが、ライスハットへ向かう馬車の窓に映っていた。
大きく身をもがき、相手をふり払おうとするバレンタイン、そこを多彩な身のこなしで、ぴたりと相手の背中から離れないキャンベル。
ひとしきり身をもがいた所で、観念したように バレンタイン、
「何しに来た」
「まあ、人を邪魔者あつかいなさって。わたくしは先生にお会いしたくてここまで来たのですわ」
うるんだ声を使うキャンベル。
「ウソをつけ、そんなわけないだろう」
「本当ですわ。わたくしは先生にお会いしたくて、先生のことが恋しくて、こうやってロタオールくんだりまでやって来ましたの」
黒のルージュの唇が、なめらかに、妖艶に、ゆっくりと動く。
「それを、ひどいじゃありませんか? わたくしの顔を見さえすれば、あっちへ逃げ、こっちへ逃げ。あげくの果てには、こうしてわたくしの方から抱きしめてあげても、まだ逃げようとする」
「お前から逃げないやつがいるのか」
うれしそうに、相手の背中に頬ずりして、
「先生、もしかしてわたくしのこと、怖い?」
「怖いに決まっているだろう。お前は何を考えているのか分からん。言うこと成すこと、常軌を逸している。聞こえて来るウワサもひどいもんだ。いったいお前は何人の歌手を不幸にした。修道院に入って、心を入れ替えたのではなかったのか」
「修道院?」とことさらに目を大きくして、高らかに笑うキャンベル、
「ウソですわ、あんなの。うふふふふ。わたくしが修道院で大人しくしていると、まさか先生本気でそう思っていらしたの? まあ かわいい」
バレンタインは一つ身をもがく。
「そんな事は、どうでもいいのですわ。本当に、どうでもいい。
ねえ先生、わたくしの歌声、聴いて下さいました? パミネのパルシアですわ」
相手の耳もとで、甘くささやくキャンベル。
「ああ、聴かせてもらった」
抵抗する力が弱まる。
「どう、お思いになりました?」
バレンタインは苦笑いを見せて、
「あれを聴いて、どう思ったかだって? ふん、お前は相変わらず天才だよ。その一言に尽きる。その邪悪な性格がなければ、お前は非の打ち所がない。なんたってあのローズマリーが格下に見えるのだから」
キャンベルはそっと視線を下にさげて、
「でも、ヴァルガンプなんて歌ってしまって、落選ですわ」
背後の気配をうかがうように、バレンタインは横目を見せる。
「そうだな。そこはまあ、選曲のミスはあったな。あんな一世一代の大勝負に出ずに、無難な曲を選んでいれば、お前は今頃パミネのパルシアだ。
だが まあ、いずれにせよ、あそこまでヴァルガンプを歌えるやつは他にはいないだろう。結果がどうあれ、最後までアレを歌いきれる奴はやはりお前しか」
そこでドンと、キャンベルは相手の背中を突き飛ばす。
「⁉」
よろめき、迷惑そうにふり返るバレンタイン。
「先生?」
「なんだ」
キャンベルは廊下の真ん中に立っていた。
「先生は、シエラ・クロウという少女をご存じですか?」
「シエラ・クロウ?」
「そう、ガードナー先生の教え子で、パミネのパルシアの予選を突破した子」
「あー」とバレンタインはいかにもつまらなそうな顔を見せて、
「いたな、そんなガキ。ストルナードでもちょこまかして、とにかく目障りなヤツだった。
そいつがどうした」
キャンベルはめずらしく真面目な顔を見せ、
「その子、パミネの舞台でヴァルガンプを歌ったのですわ」
バレンタインはすぐに首を横へ振った。
「あれは違う、あれは違うんだ。根も葉もないウワサだ。俺は直接ダグラスに」
「いいえ、あの子は歌ったの。天才であるわたくしが、ゆいいつ歌う事が叶わなかった、あのいまわしきヴァルガンプを、最後まで完璧に」
バレンタインはうす暗い廊下に白い目を開けていた。
「それは、本当か? 間違い、ないのか?」
「ええ、しっかりとこの耳が聴き届けましたわ」
カンっと悔しそうに床を蹴るバレンタイン、
「ちっ! ダグラスのやつめ! まんまと俺をだましやがったな」
それからキャンベルは遊ぶように歩きながら、
「でもあれじゃ ダメですわ。あんなに歌が下手クソでは、どうにもなりませんもの。お話になりませんわ。この夏からメイトリアール教会の聖歌隊員になるらしいけど、どうせすぐに消えますわ。あそこは歌が下手ではやっていけませんもの」
その場にしゃがみ込んで、鳥かごの中をのぞき込むキャンベル。
「相変わらず、なんでも知っているな」
「ええ、わたくしは何でも知っていますわ。ルビーが生意気にも わたくしをライバル視して 先生に特別なレッスンをお願いしている事も」
舌打ちして、顔をそむけるバレンタイン。
「あ、そうだ先生」とキャンベルは急に何かを思い出したように、
「ソフィは、元気にしているのかしら?」
「ソフィ?」
「ソフィ・シンクレリアですわ。パミネのパルシアが終わって、先生 頻繁にメイトリアール教会へ行かれているでしょう。きっとソフィに会っていると思って」
バレンタインはことさらのように肩をすくめて見せ、
「ふん、余計な詮索だ。お前には関係のないこと」
「おやめなさい、先生。ソフィは、だーめ」
「んだと?」
「ソフィは、そっとしておくのですわ。それが一番なのですわ。あの娘はもう飛べない小鳥。かごから出してはだーめ」
鳥かごの入口を開けては 閉める、それを繰り返すキャンベル。
「お前、俺に指図するつもりか」
いかにも嬉しそうな顔を上げて、
「先生?」
「だからなんだ」
キャンベルは長い髪をゆっくりと耳にかけて、
「先生は、わたくしとソフィの関係について、お考えになった事はありますか?」
「?」
そこでゆっくりと立ち上がって、肩から上を窓の明かりに照らすキャンベル。
「ソフィは光で、わたくしは闇。光と闇は表裏一体。そんなふうに先生はお考えになった事はありませんか?」
バレンタインは次第に驚きの表情へと変わって行く。いま目の前にあるキャンベルの顔と、記憶の中のソフィの顔が、左右から近づいて来て、ぴたりと一つに重なった。
「おい、ウソだろ」
それから数日後、イライラしたバレンタインと、それを不思議そうに眺めるルビーとが、ライスハットへ向かう馬車の窓に映っていた。
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