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ドーラのお泊り
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ロード邸の城門には、門楼があって、攻め来る敵兵を迎え撃つように造られていた。ためしに一つ、高い窓から顔を出し、門の上から城下を見渡すと、サニーエンドの小麦畑、曲がりくねったテリー川が、春の陽気にうらうらして見えた。どこにも敵兵はなし、そのまま真下を見下ろすと、さっきからウロウロ、落ち着かない様子の少女の姿があった。
「おかしいわ。シエラの家に遊びに来たつもりが、ジェニファー・ロードさんのお城へ来てしまったわ」
いま一度、地図をひらいて困り顔のドーラ。
「シエラったら、自分の家じゃなくて、待ち合わせ場所を地図に書いたのかしら」
羽根の付いた帽子を上げて、脇戸のすき間に顔を近づけた所で、バタバタと中から誰かが走って来た。
「ドーラ! いま開けるわね、来ているのなら来ているで、呼び鈴を鳴らしてくれれば良かったのに」
脇戸の鍵を開けて、顔を出したシエラ、にっこりと笑顔を見せた。
「え? だってここ、ジェニファーさんのお城よ? どうしてシエラ、あなた門の中にいるの?」
ボーっとして、シエラの顔を見つめるドーラ。
「あれ? 言ってなかったっけ? わたし、ラウスハットに来てからというもの、ずっとここにお世話になっているの」
それを聞いたドーラ、遥か天井にある門楼を見上げて、一言。
「聞いていないわ」
ドーラの家、ブライス家は代々、お金に困った事などなかった。彼女の父は、インドで学んだ知識によって、貿易商を営み、大金を動かし、資産を増やした。大きな資産があれば、住宅も豪華、調度も豪華、ブライス家に招かれた客人は、ひとり残らず、彼らの裕福な暮らしぶりを褒め称えた。広い庭でお茶会をひらいて、楽しいひととき、近くから豪邸をながめて、ご婦人方の会話も弾んだ。
それがドーラにとって誇らしくもあり、ふだんの気高さに繋がっていた。いわゆる上流家庭というやつで。
ところがいま目の前にしているロード邸はどうか、これはもう、あんまりだった。国王が住まうような、世界遺産に登録されるような、巨万の富の象徴であるお城。脇戸をくぐって、とぼとぼと歩くドーラは、もはや異国の領土に入ったようなもので、イチイの木の迷路園などをながめて歩いた。
「わたし、子供の頃から、ラウスハットには大きいお城があるなあと思って今まで生きて来たけど、実際にこうやって中に入ったのは初めて。もう、何から何まで、おとぎの国だわ」
シエラは後ろ手に組んで、大股で、月や星が象られた敷石を歩いた。
「わたしもここへ来た初日は、おっ魂消たわ。だってここ、元ジム・ウィルコックス公爵のお城なんだもの。それをジェニファーさんはまるごと買い取った。えーっと、話は複雑なのだけど、まあ、そんな感じ」
雪がとけて、春になって、噴水や、水路や、ドームなどに水が流れた。フランス式庭園では、専属の造園家、ホアキン・タイラーが、毎年五万本もの草花の植え替え準備に当たっていた。
シエラが手をふって合図すると、遠くで帽子があがった。
「ホアキンおじさんよ、知っているわね? ほら、冬のあいだ馬そりに乗った時、会っているわ。彼は無口で、とっても働き者。庭を構う人たちを雇い入れて、あらゆる園庭の仕事を監督しているの」
ドーラは遅れがちになって、わきにあった女性立像を下から見上げた。
「ひどいわ。どうしてこんなに立派なお城に住んでいながら、黙っていたの? これじゃ、わたしのお家自慢なんて、滑稽に聞こえたでしょう?」
くるりと後ろ向きに歩いて、シエラ、両手をいっぱいに広げて、
「住んでいるといったって、ここはわたしの家じゃない、わたしの家はバーゲンダーツという田舎にあって、ごくごく平凡な家庭で育ったわ。だからわたし、ここでは居候の身。歌のレッスンが終わったら、それまでの事で、とっととここから出て、メイトリアール教会に入隊するか、はたまた木の上で寝て生活するか」
ドーラはまだなにか腑に落ちない顔をして、
「でも、こうしてここに住んで、自由にお城の中を歩き回って、身なりだってきちんとして、シエラの言う居候って感じはしないわ。ふつうは養子でもない限り、そこまでの待遇はない。しかも相手はあの、世界一気難しいと言われているジェニファー・ロードさんよ? あなた一体どうやってここに住めたの?」
シエラは人差し指を立てて、
「豚を捕まえたの」
「豚?」
「そう。あなたもやってみるといいわ。上手に豚を捕まえる事ができれば、こんな大きなお城に住む事ができるのよ」
変な顔をしたドーラ、その顔はそのまま玄関から走って来る、二人乗りのキャリッジへ向いた。
「ジェニファーさんだわ。おーい! こっちこっち!」
キャリッジの御者は、ホアキンではなく、最近雇った異国の若者だった。
「ジェニファーさん、この子がドーラ・ブライス、歌の教室の友達よ?」
深々とシートに座って、毛皮のコートから手をあげるジェニファー、
「ほう、シエラの言う通り、とてもキュートな娘じゃないか。よく来たね、ゆっくりして行くといいよ」
ドーラは急いで帽子を脱いだ。
「こ、光栄です、ジェニファー様!」
「そんなに怖がらなくてもいいよ。シエラの友達なんだから、悪い子でない事は分かっている。あんた、父親の名前はなんて言うんだい?」
小首をかしげ、戸惑いながら答えるドーラ。
「ジョーンズです」
「そうそう、ジョーンズ・ブライスだよ。実はね、あたしはあんたの父親を知っているんだよ。昔の話さ、ジョーンズという悪ガキがね、この城に忍び込んで、色々と見て回っていたんだよ。そこをホアキンがとっ捕まえて、あたしが叱ったのさ。賢い目をした少年だった。ジョーンズは、あなたたち夫婦はこの城をもっと広く公開するべきだ、とかなんとか偉そうに忠告して、城門から走って逃げて行った。シエラがあんたをここへ連れて来たいって言い出した時、その名前を聞いてピンと来たのさ。これも何かの縁だね」
「面影、あるかしら? そのジョーンズ少年と」
シエラはいたずらっぽく笑った。
「似ているね。目元がそっくりだ。笑えるじゃないか、ラウスハットの人間でこの城に入れるのはまずいないよ。それも、二代にわたってこの城の中へ入って来るとは、やっぱりあたしらとブライス家とは何か縁があるね」
ジェニファーを乗せたキャリッジは、そのまま別棟の礼拝堂へ向かった。体の痺れがひどくなってからは、最近めっきり信仰深くなったと、ジェニファーは笑っていた。
女性の胸像のメダイヨンが飾られた、大きなドアを押し開けて、シエラ、道化師のようにおどけて、ドーラをお城へ招じ入れた。
「どうぞ、お客様、手荷物はこちらへ、なんちやって」
天井のヴォールトが印象的な、ルネッサンス風の玄関、そこには数名のメイドが並んで、きれいにお辞儀を見せた。それに圧倒されて、ドーラ、ひくひくと顔を痙攣させながら、
「あなた一体、何者なの?」
「おかしいわ。シエラの家に遊びに来たつもりが、ジェニファー・ロードさんのお城へ来てしまったわ」
いま一度、地図をひらいて困り顔のドーラ。
「シエラったら、自分の家じゃなくて、待ち合わせ場所を地図に書いたのかしら」
羽根の付いた帽子を上げて、脇戸のすき間に顔を近づけた所で、バタバタと中から誰かが走って来た。
「ドーラ! いま開けるわね、来ているのなら来ているで、呼び鈴を鳴らしてくれれば良かったのに」
脇戸の鍵を開けて、顔を出したシエラ、にっこりと笑顔を見せた。
「え? だってここ、ジェニファーさんのお城よ? どうしてシエラ、あなた門の中にいるの?」
ボーっとして、シエラの顔を見つめるドーラ。
「あれ? 言ってなかったっけ? わたし、ラウスハットに来てからというもの、ずっとここにお世話になっているの」
それを聞いたドーラ、遥か天井にある門楼を見上げて、一言。
「聞いていないわ」
ドーラの家、ブライス家は代々、お金に困った事などなかった。彼女の父は、インドで学んだ知識によって、貿易商を営み、大金を動かし、資産を増やした。大きな資産があれば、住宅も豪華、調度も豪華、ブライス家に招かれた客人は、ひとり残らず、彼らの裕福な暮らしぶりを褒め称えた。広い庭でお茶会をひらいて、楽しいひととき、近くから豪邸をながめて、ご婦人方の会話も弾んだ。
それがドーラにとって誇らしくもあり、ふだんの気高さに繋がっていた。いわゆる上流家庭というやつで。
ところがいま目の前にしているロード邸はどうか、これはもう、あんまりだった。国王が住まうような、世界遺産に登録されるような、巨万の富の象徴であるお城。脇戸をくぐって、とぼとぼと歩くドーラは、もはや異国の領土に入ったようなもので、イチイの木の迷路園などをながめて歩いた。
「わたし、子供の頃から、ラウスハットには大きいお城があるなあと思って今まで生きて来たけど、実際にこうやって中に入ったのは初めて。もう、何から何まで、おとぎの国だわ」
シエラは後ろ手に組んで、大股で、月や星が象られた敷石を歩いた。
「わたしもここへ来た初日は、おっ魂消たわ。だってここ、元ジム・ウィルコックス公爵のお城なんだもの。それをジェニファーさんはまるごと買い取った。えーっと、話は複雑なのだけど、まあ、そんな感じ」
雪がとけて、春になって、噴水や、水路や、ドームなどに水が流れた。フランス式庭園では、専属の造園家、ホアキン・タイラーが、毎年五万本もの草花の植え替え準備に当たっていた。
シエラが手をふって合図すると、遠くで帽子があがった。
「ホアキンおじさんよ、知っているわね? ほら、冬のあいだ馬そりに乗った時、会っているわ。彼は無口で、とっても働き者。庭を構う人たちを雇い入れて、あらゆる園庭の仕事を監督しているの」
ドーラは遅れがちになって、わきにあった女性立像を下から見上げた。
「ひどいわ。どうしてこんなに立派なお城に住んでいながら、黙っていたの? これじゃ、わたしのお家自慢なんて、滑稽に聞こえたでしょう?」
くるりと後ろ向きに歩いて、シエラ、両手をいっぱいに広げて、
「住んでいるといったって、ここはわたしの家じゃない、わたしの家はバーゲンダーツという田舎にあって、ごくごく平凡な家庭で育ったわ。だからわたし、ここでは居候の身。歌のレッスンが終わったら、それまでの事で、とっととここから出て、メイトリアール教会に入隊するか、はたまた木の上で寝て生活するか」
ドーラはまだなにか腑に落ちない顔をして、
「でも、こうしてここに住んで、自由にお城の中を歩き回って、身なりだってきちんとして、シエラの言う居候って感じはしないわ。ふつうは養子でもない限り、そこまでの待遇はない。しかも相手はあの、世界一気難しいと言われているジェニファー・ロードさんよ? あなた一体どうやってここに住めたの?」
シエラは人差し指を立てて、
「豚を捕まえたの」
「豚?」
「そう。あなたもやってみるといいわ。上手に豚を捕まえる事ができれば、こんな大きなお城に住む事ができるのよ」
変な顔をしたドーラ、その顔はそのまま玄関から走って来る、二人乗りのキャリッジへ向いた。
「ジェニファーさんだわ。おーい! こっちこっち!」
キャリッジの御者は、ホアキンではなく、最近雇った異国の若者だった。
「ジェニファーさん、この子がドーラ・ブライス、歌の教室の友達よ?」
深々とシートに座って、毛皮のコートから手をあげるジェニファー、
「ほう、シエラの言う通り、とてもキュートな娘じゃないか。よく来たね、ゆっくりして行くといいよ」
ドーラは急いで帽子を脱いだ。
「こ、光栄です、ジェニファー様!」
「そんなに怖がらなくてもいいよ。シエラの友達なんだから、悪い子でない事は分かっている。あんた、父親の名前はなんて言うんだい?」
小首をかしげ、戸惑いながら答えるドーラ。
「ジョーンズです」
「そうそう、ジョーンズ・ブライスだよ。実はね、あたしはあんたの父親を知っているんだよ。昔の話さ、ジョーンズという悪ガキがね、この城に忍び込んで、色々と見て回っていたんだよ。そこをホアキンがとっ捕まえて、あたしが叱ったのさ。賢い目をした少年だった。ジョーンズは、あなたたち夫婦はこの城をもっと広く公開するべきだ、とかなんとか偉そうに忠告して、城門から走って逃げて行った。シエラがあんたをここへ連れて来たいって言い出した時、その名前を聞いてピンと来たのさ。これも何かの縁だね」
「面影、あるかしら? そのジョーンズ少年と」
シエラはいたずらっぽく笑った。
「似ているね。目元がそっくりだ。笑えるじゃないか、ラウスハットの人間でこの城に入れるのはまずいないよ。それも、二代にわたってこの城の中へ入って来るとは、やっぱりあたしらとブライス家とは何か縁があるね」
ジェニファーを乗せたキャリッジは、そのまま別棟の礼拝堂へ向かった。体の痺れがひどくなってからは、最近めっきり信仰深くなったと、ジェニファーは笑っていた。
女性の胸像のメダイヨンが飾られた、大きなドアを押し開けて、シエラ、道化師のようにおどけて、ドーラをお城へ招じ入れた。
「どうぞ、お客様、手荷物はこちらへ、なんちやって」
天井のヴォールトが印象的な、ルネッサンス風の玄関、そこには数名のメイドが並んで、きれいにお辞儀を見せた。それに圧倒されて、ドーラ、ひくひくと顔を痙攣させながら、
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