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おもしろい娘
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「まあ! まあ! 一体これはなんてこと⁉ これじゃまるで宮殿じゃない!」
シエラは歓声を上げて、まばゆい光の中へ飛び出した。床、壁、天井、その全てがペンテリコンの大理石で、真珠のような虹色に輝いていた。さらに大広間には、王女が手すりを触りながら下りて来そうなサーキュラー階段や、ウロコ状にクリスタルを並べたシャンデリア、高価な手織りのシルク絨毯などが敷かれていた。
メイドが深くお辞儀を見せて、入って来た大きな扉を閉めた。
「やっと来たのかい、さあこっちへおいで」
ゴールドフレームのカウチソファから、手招きをする手が見えた。
歴史的な彫刻、絵画、壁画、天井画の数々に興味を誘われながら、シエラは、金の刺繍入りのベルベッドのカーテンを揺らして、ソファの正面へ回り込んだ。
「どうだい、世界中の汚れを落とした気分は? 石鹸をまるまる一個、使い切ったんじゃないかね?」
ジェニファーは優雅にガウンを召して、ゆっくりと本から顔を上げた。目の前のシエラを見て、大きな目をした。
「おや、まあ。泥が落ちてみればあんた、大そうまともな顔立ちをしているじゃなかね? もっと近くでよく見せてくれ。初めて見た時は、まあなんて汚い子供かと思ったがね」
きりりと切れ上がった眉、ブルーの瞳、おしゃべりにしては意外小さい口、とりわけ目を惹くのが、明るく光るブロンドの髪だった。
「うんうん、こりゃあんた、変装の名人だね。汚いナリをして、人の目を盗んで、夜逃げをして来た姫様かね」
ジェニファーの膝の上で、ペルシャ猫があくびをした。
「それよりもわたし、あんまりに驚いてしまって、声も出ませんの。ジェニファーさんがこんな、こんなにお金もちだったなんて」
「そうさ」
若いメイドが、ホットミルクをトレイに乗せて、しずしずと運んで来た。彼女は、カップとソーサーをテーブルに置くと、後ろへ下がりながら、お辞儀を見せた。
「飲みな」
シエラはホットミルクと、ペルシャ猫と、宮殿へ目を向けて、
「これだけお金持ちなのに、どうして、畑なんかやってらっしゃるの? しかも、畑の野菜が食い荒らされて、あんなに目くじらをお立てになって」
ジェニファーは、読みかけの本に目を落とした。
「道楽さ」
「道楽! ジェニファーさんは、楽しむために、畑をなすっているの?」
ため息をついて、本を閉じた。
「そうさ。あたしは毎日、野菜を作って楽しんでいるのさ。だから、作ったカボチャやニンジンなんて、どうなっているかなんて知らないよ。使用人に処分を任せているのだからね」
「処分ですって? お食べにならないの? ニンジン」
「あたしは野菜が嫌いだからね」
「まあ!」
うるさいなあ、と言ったぐあいに、ペルシャ猫はソファから飛び降りた。
「そんなことより、あんたはとてもおもしろい娘だ。さあこっちへかけて、あんたのことを一から十まで話しておくれ」
それを聞いて、シエラの表情が曇った。
「おもしろいって、大ていおもしろい娘にとって、おもしろくないものだわ。
わたしは歌手にならなければならないの。世界に聞こえるくらい、有名な歌手にね。でもわたし、歌の名門、メイトリアール教会から門前払いをされて、いまは途方に暮れているの。
それに、その時に親切にして下さった、メイトリアール教会の人とも、友達になってもらえないで、悲しい思いをしたの。わたし、恋なんてまだしたこともないけれど、いつか恋に破れるとしたら、きっとこんな切ない気分だと思うの」
「メイトリアール教会なら、あたしだって知っているね。あそこの娘らは、たいそう歌が上手だね。そこへ入れなかったってことは、あんた、歌は上手ではないのかね?」
シエラは斜め上を見た。
「わたし、歌が上手とか、下手とか、そんなレベルじゃないの。下手くそだそうなの」
天使たちが描かれた、高い天井の丸画に、大きな笑い声が響いた。
「ほら、おもしろい娘って、たいていおもしろい娘にとってはおもしろくないものよ。ラスタルの駅のおじさんもそうだったけれど、歌が下手くそって、そんなにおもしろいことなのかしら?」
シエラはちょこんとソファに座った。
「だって、あんたがあべこべだからだよ。歌が下手くそじゃ、歌の名門メイトリアール教会に入れっこないじゃないか、そうだろう?」
「ええ、きっとそうですわ。でも、歌が下手くそではメイトリアール教会に入れないなんて、わたしそうなってから初めて分かったんですもの。つまりわたしあまりに簡単に考えていたの。ああ、困ったわ。わたしどうにかしてでも、メイトリアール教会の聖歌隊に入らなければならないの」
ジェニファーはホットミルクを取って、シエラに勧めた。
「まあ、でも。あきらめな。あんたじゃ無理だよ、メイトリアール教会といえば、とんでもなく歌が上手な娘たちが、ずらりと揃っているんだよ。歌が下手くそじゃ、なんにもならないね」
『おあきらめなさいまし』
シエラは、病的なほどやつれた先程のメイドを思い出した。
『なんでもあきらめるのがよろしゅうございます。あきらめてしまえば、大抵の事は解決するのでございます』
何かを振り払うように、バッと立ち上がった。
「あきらめませんとも! あきらめたって、何の解決にもならないわ! それは、まあ、少しはこたえたわ。思っていたほど、うまくゆかないんですもの。ううん、全然うまくゆかないんですもの。でも、きっと明日には、何か良い手が見つかるに違いないわ」
後半は、自らに言い聞かせるように、胸に手を当てていた。
そんな健気で野望を抱く少女を前に、ジェニファーは遠い目をしてから、同じように立ち上がった。
「さあさあ、おなかは空いていないかね? さっきからあんたのおなかの虫が鳴っているじゃないか」
「まあ! 聞こえてなすったの? 恥ずかしい」
「何が恥ずかしい事あるかね。メイトリアール教会に門前払いされて、あんたはだいぶさ迷って来ただろう? 腹が空かないはずはない。さあさあ、食堂に夕食を用意させたから、冷めないうちに食べるんだよ」
「あらいけないわ! これ以上よくしてくださっても、わたし、なあんにもお返しできませんわ!」
ジェニファーは、本の角を使って、シエラの頭を小突いた。
「なにを生意気なことを言っているんだい? あんたにお返しなんて誰が期待するかね。子供は何も考えないで、ただお腹いっぱいごはんを食べればいいんだよ」
「でも」
「それにね、あたしは見てのとおり天涯孤独な婆さんさ。一人も子供を授からなかったのだから、夜になるとなんだか物足らなくて、つまらないのさ。だから、あんたみたいなおもしろい娘が、ぺちゃくちゃと横でしゃべってくれるだけで、お返しなんていらないね。実際、あんたはおもしろい娘さ」
立ち去るジェニファーの後ろ姿を見て、シエラは大きく腕を組んだ。
「歌が下手くそで、あべこべだから、おもしろい娘? だから、ご馳走のお返しがいらない? 歌が下手くそって、案外悪くないわね」
シエラは歓声を上げて、まばゆい光の中へ飛び出した。床、壁、天井、その全てがペンテリコンの大理石で、真珠のような虹色に輝いていた。さらに大広間には、王女が手すりを触りながら下りて来そうなサーキュラー階段や、ウロコ状にクリスタルを並べたシャンデリア、高価な手織りのシルク絨毯などが敷かれていた。
メイドが深くお辞儀を見せて、入って来た大きな扉を閉めた。
「やっと来たのかい、さあこっちへおいで」
ゴールドフレームのカウチソファから、手招きをする手が見えた。
歴史的な彫刻、絵画、壁画、天井画の数々に興味を誘われながら、シエラは、金の刺繍入りのベルベッドのカーテンを揺らして、ソファの正面へ回り込んだ。
「どうだい、世界中の汚れを落とした気分は? 石鹸をまるまる一個、使い切ったんじゃないかね?」
ジェニファーは優雅にガウンを召して、ゆっくりと本から顔を上げた。目の前のシエラを見て、大きな目をした。
「おや、まあ。泥が落ちてみればあんた、大そうまともな顔立ちをしているじゃなかね? もっと近くでよく見せてくれ。初めて見た時は、まあなんて汚い子供かと思ったがね」
きりりと切れ上がった眉、ブルーの瞳、おしゃべりにしては意外小さい口、とりわけ目を惹くのが、明るく光るブロンドの髪だった。
「うんうん、こりゃあんた、変装の名人だね。汚いナリをして、人の目を盗んで、夜逃げをして来た姫様かね」
ジェニファーの膝の上で、ペルシャ猫があくびをした。
「それよりもわたし、あんまりに驚いてしまって、声も出ませんの。ジェニファーさんがこんな、こんなにお金もちだったなんて」
「そうさ」
若いメイドが、ホットミルクをトレイに乗せて、しずしずと運んで来た。彼女は、カップとソーサーをテーブルに置くと、後ろへ下がりながら、お辞儀を見せた。
「飲みな」
シエラはホットミルクと、ペルシャ猫と、宮殿へ目を向けて、
「これだけお金持ちなのに、どうして、畑なんかやってらっしゃるの? しかも、畑の野菜が食い荒らされて、あんなに目くじらをお立てになって」
ジェニファーは、読みかけの本に目を落とした。
「道楽さ」
「道楽! ジェニファーさんは、楽しむために、畑をなすっているの?」
ため息をついて、本を閉じた。
「そうさ。あたしは毎日、野菜を作って楽しんでいるのさ。だから、作ったカボチャやニンジンなんて、どうなっているかなんて知らないよ。使用人に処分を任せているのだからね」
「処分ですって? お食べにならないの? ニンジン」
「あたしは野菜が嫌いだからね」
「まあ!」
うるさいなあ、と言ったぐあいに、ペルシャ猫はソファから飛び降りた。
「そんなことより、あんたはとてもおもしろい娘だ。さあこっちへかけて、あんたのことを一から十まで話しておくれ」
それを聞いて、シエラの表情が曇った。
「おもしろいって、大ていおもしろい娘にとって、おもしろくないものだわ。
わたしは歌手にならなければならないの。世界に聞こえるくらい、有名な歌手にね。でもわたし、歌の名門、メイトリアール教会から門前払いをされて、いまは途方に暮れているの。
それに、その時に親切にして下さった、メイトリアール教会の人とも、友達になってもらえないで、悲しい思いをしたの。わたし、恋なんてまだしたこともないけれど、いつか恋に破れるとしたら、きっとこんな切ない気分だと思うの」
「メイトリアール教会なら、あたしだって知っているね。あそこの娘らは、たいそう歌が上手だね。そこへ入れなかったってことは、あんた、歌は上手ではないのかね?」
シエラは斜め上を見た。
「わたし、歌が上手とか、下手とか、そんなレベルじゃないの。下手くそだそうなの」
天使たちが描かれた、高い天井の丸画に、大きな笑い声が響いた。
「ほら、おもしろい娘って、たいていおもしろい娘にとってはおもしろくないものよ。ラスタルの駅のおじさんもそうだったけれど、歌が下手くそって、そんなにおもしろいことなのかしら?」
シエラはちょこんとソファに座った。
「だって、あんたがあべこべだからだよ。歌が下手くそじゃ、歌の名門メイトリアール教会に入れっこないじゃないか、そうだろう?」
「ええ、きっとそうですわ。でも、歌が下手くそではメイトリアール教会に入れないなんて、わたしそうなってから初めて分かったんですもの。つまりわたしあまりに簡単に考えていたの。ああ、困ったわ。わたしどうにかしてでも、メイトリアール教会の聖歌隊に入らなければならないの」
ジェニファーはホットミルクを取って、シエラに勧めた。
「まあ、でも。あきらめな。あんたじゃ無理だよ、メイトリアール教会といえば、とんでもなく歌が上手な娘たちが、ずらりと揃っているんだよ。歌が下手くそじゃ、なんにもならないね」
『おあきらめなさいまし』
シエラは、病的なほどやつれた先程のメイドを思い出した。
『なんでもあきらめるのがよろしゅうございます。あきらめてしまえば、大抵の事は解決するのでございます』
何かを振り払うように、バッと立ち上がった。
「あきらめませんとも! あきらめたって、何の解決にもならないわ! それは、まあ、少しはこたえたわ。思っていたほど、うまくゆかないんですもの。ううん、全然うまくゆかないんですもの。でも、きっと明日には、何か良い手が見つかるに違いないわ」
後半は、自らに言い聞かせるように、胸に手を当てていた。
そんな健気で野望を抱く少女を前に、ジェニファーは遠い目をしてから、同じように立ち上がった。
「さあさあ、おなかは空いていないかね? さっきからあんたのおなかの虫が鳴っているじゃないか」
「まあ! 聞こえてなすったの? 恥ずかしい」
「何が恥ずかしい事あるかね。メイトリアール教会に門前払いされて、あんたはだいぶさ迷って来ただろう? 腹が空かないはずはない。さあさあ、食堂に夕食を用意させたから、冷めないうちに食べるんだよ」
「あらいけないわ! これ以上よくしてくださっても、わたし、なあんにもお返しできませんわ!」
ジェニファーは、本の角を使って、シエラの頭を小突いた。
「なにを生意気なことを言っているんだい? あんたにお返しなんて誰が期待するかね。子供は何も考えないで、ただお腹いっぱいごはんを食べればいいんだよ」
「でも」
「それにね、あたしは見てのとおり天涯孤独な婆さんさ。一人も子供を授からなかったのだから、夜になるとなんだか物足らなくて、つまらないのさ。だから、あんたみたいなおもしろい娘が、ぺちゃくちゃと横でしゃべってくれるだけで、お返しなんていらないね。実際、あんたはおもしろい娘さ」
立ち去るジェニファーの後ろ姿を見て、シエラは大きく腕を組んだ。
「歌が下手くそで、あべこべだから、おもしろい娘? だから、ご馳走のお返しがいらない? 歌が下手くそって、案外悪くないわね」
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