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大切なお客
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ジェニファー老婦は、上機嫌だった。豚が生け捕りになって、これからは畑が荒らされないのだから、当然の事だった。その、上機嫌のまま「さあさあ」と言って、ジェニファーがシエラの背中を押すと、ロード邸の一番大きなバスルームへ向かった。
「いけないわ、そんな。わたし、お金なんか持っていないの」
ワンピースを脱ぎながら、シエラは、不安な顔をした。
「金なんかせびりやしないよ。あんたはお客なんだ。それも、あたしの畑を守ってくれた、大切なお客なんだ。遠慮しないで、さあさあ、早く体を洗ってきな」
「でも」
「あたしもさ、豚を追い回してこの通り汗をかいたから、別の風呂に入って来るよ。終わったら、そこのメイドに言って大広間に来るんだよ?」
メイドはきれいなお辞儀を見せた。それに会釈を見せてシエラは、やはり不安な顔をして、一人バスルームへ入った。
「まあ! なんて広いバスルームかしら!」
洞窟の中で叫ぶように、シエラの声は反響した。
「これでは、バスルームと言うよりかは、ローマ帝国の公衆浴場みたいだわ」
シエラはひたひたと石の床を歩いた。途中、白いエンタシスの柱を珍しがって、手で撫でたり、天井まで見上げたりした。
「ジェニファーさんって、お金持ちだったのね。それも、うんとお金持ちのようだわ。豪邸も豪邸、これじゃ、ヨーロッパの古いお城と変わらないわ」
広いバスルームに、ちょこんと座って、シエラは頭にお湯をかけた。石の床に流れる水が、茶色く濁った。何度お湯をかけても、長いこと透明にはならなかった。シエラは、最後に入ったお風呂がいつだったのか、思い出そうとした。
「先々週、国境の川を泳いで渡ったわ。それなら覚えている。ひどく冷たい水で、飛び込んでしまった事を後から後悔したわ。泳ぎ切ってから、しばらく震えが止まらなかったもの。だけど、服を乾かしていると、なんだかとてもさっぱりした気分になったから、あれがわたしの最後のお風呂ね」
体を洗い終えたシエラは、モザイクになった大理石の上を歩いて、一度に五〇人くらい入れそうな、大きな浴槽へ入った。お湯の表面には、バラの花の頭が、くるくると楽しそうに回っていた。
「まあなんてゴージャスな香りかしら。こんな素敵なお風呂に入った事は、今まで一度もないわ。ジェニファーさんは、わたしのことをお客さんと言っていたけれど、これではわたし、お姫さまにでもなった気分だわ」
両手にバラをすくって、そのまま顔を近づけると、目を閉じて首を左右に振った。
「はあ、これは束の間の休息というやつね。お風呂から上がったら、またあの汚れた服を着て、当てもない悲しみの夜道を歩かなければならないのだわ。あ、そうだわ。服も、ここで洗濯したらどうかしら?」
じっくりと体を温めて、お風呂から上がって来たシエラは、濡れた顔にタオルを押し当てて、ハッとした。脱いでおいた自分の服が無くなっていた。
「確かここに脱いだと思うのだけど、わたしの服、どこへ行ったのかしら」
白いバスタオルを体に巻いて、あちこち見て回るシエラの姿が、脱衣所の大きな鏡に映った。
「お召しになった服の事でございますか」
その鏡の隅に映った、四〇歳くらいのメイドが、かしこまった声を出した。
「ええ、そうよ。知らない?」
「お客様のお洋服は全て捨ててしまいました」
「捨てた⁉ どうして!」
目を大きくして、シエラはメイドに詰め寄った。
「ジェニファー様はおっしゃいました、あんな汚い服はボロ雑巾にもできないね、早く捨てちまいな、と」
「まあ!」
メイドの女性は、両手に寝間着を乗せていた。それは、シルクのような肌触りの寝間着だった。
「明日には素敵なお洋服をご用意いたします」
「明日って、今夜わたしはここに泊まるのかしら?」
「はい。ジェニファー様が、そうおっしゃっておりました。お客様が、いいとおっしゃるまで、ずっとここに泊まると」
シエラは声もでないくらいに戸惑って、それでも、恐る恐る寝間着に手を伸ばした。
「あなたはここのお手伝いさん?」
さらさらと気持ちの良い寝間着を着て、シエラは今、長い廊下を歩いていた。
「そうでございます」
使用人という職業が、体に染みついたような物腰のメイドは、右手にランプを下げて、シエラの前を歩いていた。ロウソクの火が点々と壁に並ぶ、地下の通路。
「わたしはシエラ・クロウ。シエラって、親しみを込めて呼んでくださっても、いいわ。シエラ様だなんて、やめてちょうだいね。あ、でも、お姫さまのような気分を味わったばかりだから、ちょっとはいいかも。とにかく、よろしくね」
シエラは元気よく、右手をつき出して、相手の振り返るのを待った。
「お客様のお名前は、存じ上げております」
感情のこもっていない返事、その背中がどんどんと遠ざかって行く。シエラは慌てて、早足を使った。
「あの、そうだわ。メイトリアール教会って、ご存知かしら?」
「存じ上げてございます」
シエラは、少し長めの袖口をつかんで、さも気楽そうに両手を振った。
「わたしね、今日、そこの聖歌隊に入れてもらおうと、遠くからやって来たの。バーゲンダーツだわ。だけど、レッスンの経験がないからって、あっさりと断られてしまったの」
「そうでございますか」
「だからわたし、今はまったく途方に暮れているところなの。どうしたら良いのか分からなくて、夜道をさまよっていたところなの。つまり、あてどもないの」
「おあきらめなさいまし」
「え?」
病的なほどやつれたメイドは、ちらりと振り返った。
「なんでもあきらめるのがよろしゅうございます。あきらめてしまえば、大抵の事は解決するのでございます」
再び前へ顔を戻すメイドと、思わず足を止めてしまったシエラとの、その距離が離れて行った。シエラは、地下牢のような廊下に残されて、ぶるると寒気を感じると、あわててメイドの背中を追い掛けた。
「いけないわ、そんな。わたし、お金なんか持っていないの」
ワンピースを脱ぎながら、シエラは、不安な顔をした。
「金なんかせびりやしないよ。あんたはお客なんだ。それも、あたしの畑を守ってくれた、大切なお客なんだ。遠慮しないで、さあさあ、早く体を洗ってきな」
「でも」
「あたしもさ、豚を追い回してこの通り汗をかいたから、別の風呂に入って来るよ。終わったら、そこのメイドに言って大広間に来るんだよ?」
メイドはきれいなお辞儀を見せた。それに会釈を見せてシエラは、やはり不安な顔をして、一人バスルームへ入った。
「まあ! なんて広いバスルームかしら!」
洞窟の中で叫ぶように、シエラの声は反響した。
「これでは、バスルームと言うよりかは、ローマ帝国の公衆浴場みたいだわ」
シエラはひたひたと石の床を歩いた。途中、白いエンタシスの柱を珍しがって、手で撫でたり、天井まで見上げたりした。
「ジェニファーさんって、お金持ちだったのね。それも、うんとお金持ちのようだわ。豪邸も豪邸、これじゃ、ヨーロッパの古いお城と変わらないわ」
広いバスルームに、ちょこんと座って、シエラは頭にお湯をかけた。石の床に流れる水が、茶色く濁った。何度お湯をかけても、長いこと透明にはならなかった。シエラは、最後に入ったお風呂がいつだったのか、思い出そうとした。
「先々週、国境の川を泳いで渡ったわ。それなら覚えている。ひどく冷たい水で、飛び込んでしまった事を後から後悔したわ。泳ぎ切ってから、しばらく震えが止まらなかったもの。だけど、服を乾かしていると、なんだかとてもさっぱりした気分になったから、あれがわたしの最後のお風呂ね」
体を洗い終えたシエラは、モザイクになった大理石の上を歩いて、一度に五〇人くらい入れそうな、大きな浴槽へ入った。お湯の表面には、バラの花の頭が、くるくると楽しそうに回っていた。
「まあなんてゴージャスな香りかしら。こんな素敵なお風呂に入った事は、今まで一度もないわ。ジェニファーさんは、わたしのことをお客さんと言っていたけれど、これではわたし、お姫さまにでもなった気分だわ」
両手にバラをすくって、そのまま顔を近づけると、目を閉じて首を左右に振った。
「はあ、これは束の間の休息というやつね。お風呂から上がったら、またあの汚れた服を着て、当てもない悲しみの夜道を歩かなければならないのだわ。あ、そうだわ。服も、ここで洗濯したらどうかしら?」
じっくりと体を温めて、お風呂から上がって来たシエラは、濡れた顔にタオルを押し当てて、ハッとした。脱いでおいた自分の服が無くなっていた。
「確かここに脱いだと思うのだけど、わたしの服、どこへ行ったのかしら」
白いバスタオルを体に巻いて、あちこち見て回るシエラの姿が、脱衣所の大きな鏡に映った。
「お召しになった服の事でございますか」
その鏡の隅に映った、四〇歳くらいのメイドが、かしこまった声を出した。
「ええ、そうよ。知らない?」
「お客様のお洋服は全て捨ててしまいました」
「捨てた⁉ どうして!」
目を大きくして、シエラはメイドに詰め寄った。
「ジェニファー様はおっしゃいました、あんな汚い服はボロ雑巾にもできないね、早く捨てちまいな、と」
「まあ!」
メイドの女性は、両手に寝間着を乗せていた。それは、シルクのような肌触りの寝間着だった。
「明日には素敵なお洋服をご用意いたします」
「明日って、今夜わたしはここに泊まるのかしら?」
「はい。ジェニファー様が、そうおっしゃっておりました。お客様が、いいとおっしゃるまで、ずっとここに泊まると」
シエラは声もでないくらいに戸惑って、それでも、恐る恐る寝間着に手を伸ばした。
「あなたはここのお手伝いさん?」
さらさらと気持ちの良い寝間着を着て、シエラは今、長い廊下を歩いていた。
「そうでございます」
使用人という職業が、体に染みついたような物腰のメイドは、右手にランプを下げて、シエラの前を歩いていた。ロウソクの火が点々と壁に並ぶ、地下の通路。
「わたしはシエラ・クロウ。シエラって、親しみを込めて呼んでくださっても、いいわ。シエラ様だなんて、やめてちょうだいね。あ、でも、お姫さまのような気分を味わったばかりだから、ちょっとはいいかも。とにかく、よろしくね」
シエラは元気よく、右手をつき出して、相手の振り返るのを待った。
「お客様のお名前は、存じ上げております」
感情のこもっていない返事、その背中がどんどんと遠ざかって行く。シエラは慌てて、早足を使った。
「あの、そうだわ。メイトリアール教会って、ご存知かしら?」
「存じ上げてございます」
シエラは、少し長めの袖口をつかんで、さも気楽そうに両手を振った。
「わたしね、今日、そこの聖歌隊に入れてもらおうと、遠くからやって来たの。バーゲンダーツだわ。だけど、レッスンの経験がないからって、あっさりと断られてしまったの」
「そうでございますか」
「だからわたし、今はまったく途方に暮れているところなの。どうしたら良いのか分からなくて、夜道をさまよっていたところなの。つまり、あてどもないの」
「おあきらめなさいまし」
「え?」
病的なほどやつれたメイドは、ちらりと振り返った。
「なんでもあきらめるのがよろしゅうございます。あきらめてしまえば、大抵の事は解決するのでございます」
再び前へ顔を戻すメイドと、思わず足を止めてしまったシエラとの、その距離が離れて行った。シエラは、地下牢のような廊下に残されて、ぶるると寒気を感じると、あわててメイドの背中を追い掛けた。
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