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青い酸漿
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あれは、木枯らし吹きさらす晩のこと。
階段の下からは、すでに義父の酒ぐせの悪さが聞こえています。
木曜日はみつ子の虐待の日です。
誰が決めたのか、そうなっていました。
姉は部屋の壁に向かって、そっとコートの紐をむすびます。
「どこ行くの」
布団から起きたみつ子、姉の異変に気が付いて、あわてて聞きました。
「すぐそこ」
「お庭?」
「先生のお家」
「なんで」
「なんでって、今夜はみんなで、先生のお家に集まる日なの。そういう約束。ちょっとしたら戻るから、おとなしく寝てなさい」
姉が言った言葉の意味、その恐ろしさから、みつ子は布団を抜け出して、姉のコートにしがみ付きました。
「だってすぐだもの。ちょっとみんなで、お勉強するの。お茶を飲んだら帰るからさ」
「あたしも、あたしも」
「馬鹿いわないで。そんなことしたら、いやだわ。みつ子はおとなしく、ね、ね、」
みつ子にとって、木曜日の夜とは、「ごめんなさい」とあやまっても、顔面を殴られる、ハチャメチャな夜でした。動けない人を傷つけて、その苦しむ姿を楽しむ、拷問、それとちっとも変わりません。ただ、みつ子の唯一の心の頼りが、姉の存在、本当に死んでしまう、そんなギリギリの崖っぷちまで来ると、姉は、酔っぱらいのやり方に口を出して、同じく殴られる、これがみつ子のかすかな救いなのでした。
ですからみつ子は、姉のいない虐待の夜は、死を意味するのだと、本気でそう思って、必死にイヤイヤをやりました。
「こわい、こわい」
「だいじょうぶ。お母さんがいるから、朝まではやらない。いざとなったら、そら、ぐったりしなさい。教えたでしょう? なにやっても、ぐったりぐったり」
「お母さんはだめ、お母さんも怖い」
みつ子は、今夜にかぎってあきらめません。こんもりと目に涙を溜めて、誰かと競い合うように、姉の足を取ろうとします。
「みつ子、いい加減にしないと、」
「こわいの、こわいの」
これから向かおうとしている、木曜の勉強会、実はそれは、虐待から逃れるための姉の口実でした。あわよくば、同じく参加した友人に、適当なウソを言って、そのまま友人宅に泊めてもらおうと、そこまで計画を立てていました。来週も、再来週も、そうしようかと、嘘の上塗りを考えていました。
「放しなさい、放せってばっ、こら、下に聞こえるじゃない。放さないと、もういっしょに寝てあげない。あーそうしよ。もう二度といっしょに寝てあげない」
みつ子は青ざめて、両手で自分の首をしめました。ぜいぜいと咳が始まれば、姉は、自分を見捨てないで介抱してくれると、そう思ったのでしょうか。
ところが生憎、当てつけるようなその態度は、かえって姉を激怒させました。
「わざとやりやがった」
姉はみつ子の背中を蹴って、妹を押入の襖まで蹴り飛ばしました。
荒息を吐いて、大きく肩で息をして、発狂する姉。
もう、みつ子の世話を焼くのはうんざり、大好きな課外活動を休み、友だちとの遊ぶ約束も断り、暗い部屋の中で病気の妹を見るのは、もうたくさん。
みつ子は「くるしい、くるしい」と身もだえして、柳絵の襖紙に生爪を立てて、激しく咳き込みます。しかしそのどれも、正気を失った姉の目には、下手な猿芝居に見えましたから、皮がずりむけるほど怒って、
「やれやれ! そうやって、ばかの真似! おまえなんか、とっとと酔っぱらいに殴り殺されっちまえ!」
喘息の発作が始まって、胸をかきむしって苦しむみつ子、しかし姉は、一向に介抱へ向かいません。それどころか、まるで別の人のようになって、のたうち回る妹に背を向け、破竹の勢いで家を飛び出して行きました。
姉は、せいせいした涙を浮かべて、明るいお月様を見上げました。無理に、鼻歌なんか歌って、気を紛らわせようとしています。
子供の顔さえろくに見ない、母。酒におぼれて暴力をふるう、義父。救いようのない喘息持ちの、妹。すでに家庭は崩壊、人生真っ暗、そこから抜け出して、姉は、両足に翼が生えたように、自由にどこへでも行ける気がしました。
「あんな家、二度と帰るものか」
姉の鼻歌は、しかしそう長くは続きません。どの野路を横ぎっても、さみしい道ばかり通っているようで、明るい月、土手のひょろ松、小松、うらの林をどっとふき鳴らす木枯らしなんかも、自分をあざ笑っているように感じて、むなしい腹立たしさ、やけに気分が沈んで、足取りはとぼとぼ、うなだれて道の角を曲がった所、
〝お姉ちゃん〟
不意にみつ子に呼ばれた気がして、姉は、煤けた長屋通りをちょっと引き返して、もじもじして、再び戻って来ました。
ですから、伽羅や松やつつじや木犀など、たくさん茂った坪庭を通って、三尺の半床のある書斎へ通されても、クラスメートと出流れの茶を啜っても、イマイチ腹の底から笑うことができません。
広くはない畳の上、ランプが載った朴の大きな机、桐の古い本箱などが立て続けにあって、その晩、七人の生徒たちで、先生の部屋はすし詰めでした。
Stirb und werde!
Bist du nur ein trueber Gast Auf der dunklen Erde.
いきなりびっくりするほど早口で、ドイツ語を読み上げる先生、おって、耳なじんだ言葉で注釈を加えます。
「死せよ成せよ! このことを体得せざるものは、暗き地上の悲しき客に過ぎざらん。
こりゃあ《幸福なあこがれ》ってえ偉大な詩の最後の句で、今まで数多くの解釈の試みがされちゃあ、ふんぎりがつかねえってんで、炎の中に焼け死ぬことに最高の幸せを求める蝶、とでも言っていいもんか、ちょっと美しい英知だろう」
ドイツの詩を叮嚀に手書して、いきなり姉に読ませたり、一人一人に詩の世界を想像させて、みんなの前で発表させたり、先生は熱心に文学のおもしろさを伝えました。
姉たちは、学問に対する本能的な抵抗を感じながらも、恋愛やロマンスが出てくると、それを肴にちょっとおしゃべりして、教壇に立った先生とは別人の口のききよう、又はそのひょうきんさ、奥さんの意外に抜け目ない返答やらで、書斎に笑いが絶えませんでした。
突然襖が開いて、次の間から奥さんが手まねきをしました。生徒たちが正座をして、正岡子規の俳句を詠み合っている時のこと。先生は筆を擱き、厳格な顔つきで退室。低い忍音がもれて、間もなく姉だけが小さく呼ばれました。
いま笑ったばかりの顔をして、姉は茶の間に通されて、そこで待っていた先生、その顔はさも注意ぶかそうで、真剣そのもの。そのくせ、皮に入ったままのもち菓子が、茶湯台に出しっぱなしでも平気でいました。
なかなか要件を話さないので、姉は、型の小さい廉いオルガンや、折に入っためずらしい鮒のかんろ煮やらを見て、物珍しそうに立っていました。
先生は、手のひらをそっと卓の上に置いて、
「おめぇんちは、○○町だな。エ、そうだろう」
「はい」
「○○番地にちげえねえ。そうだろう」
「はい」
「ああ、恐れ入った!」
ばさん、と四書五経の素読本を床に落とし、先生は宙を見つめました。
「おめぇ、どうして家庭の事情を黙って、のこのこやって来やがったんだ。知れていりゃあ、うちの戸に錠をぶっ差してでも追い返したってのに」
「………………」
姉は、漠然とした不安の中、先生が言った言葉の真意を探しました。
「過ぎちまったことをぐだくだ言ってもはじまらねえ、おめぇさん、これから病院へ行って、先生と一緒に土下座ってもんを見せねえと体裁がわりい、なに、ちいっとばかしマズい局面に立っていやがんだ。ひょっとしたら、おめぇんちの家族が、文字通りバラバラになっちまうってもんよ。まあ、一にも二にも、コートをひっかぶんな」
病院、この不穏な言葉を聞いて、姉は、破滅がすぐそこまで迫っている、ゾクッとする感覚から、全身に電気が流れるのを感じました。妹の喘息の発作、それを悪い芝居と考え、頭に来て、そのまま妹をほっぽって来ました。まさか、そのみつ子に何かあったのでは。
姉は、今すぐにでも家に帰りたい気持ちになりました。
奥さんからお辞儀を見せられ、突然、勉強会の終わりを告げられた、ほかの生徒たち。何が何やら理由を解せず、茶の間に立たされている姉に一瞥を加え、ぞろぞろ、ぞろぞろと無言で帰宅して行きます。
それから少しして、玄関から顔を出した姉。枯れ林のこずえの横に、冷たく光った新月。木枯らしが去った後の道路は、一面、落ち葉によって埋め尽くされていました。
姉は、先生の車の後部座席に座って、日と月が一時に沈んだような、陰鬱な顔を窓ガラスに映しています。
「一つ、聞かせてくれねぇ」
車のエンジンをかけて、ハンドルをにぎった先生、
「こりゃあ重要な問題ってえやつだ。いま聞いておかねえと、これからって時に、ちょいと追っつかねえ話になっちまう。口に出しては言いづれえ事もあるだろうがよ、ちょいと聞くぜ?」
たっぷりと間を置いてから、先生、半分影になった顔を姉に向けて、
「おめぇ、自分の妹に、何をした」
階段の下からは、すでに義父の酒ぐせの悪さが聞こえています。
木曜日はみつ子の虐待の日です。
誰が決めたのか、そうなっていました。
姉は部屋の壁に向かって、そっとコートの紐をむすびます。
「どこ行くの」
布団から起きたみつ子、姉の異変に気が付いて、あわてて聞きました。
「すぐそこ」
「お庭?」
「先生のお家」
「なんで」
「なんでって、今夜はみんなで、先生のお家に集まる日なの。そういう約束。ちょっとしたら戻るから、おとなしく寝てなさい」
姉が言った言葉の意味、その恐ろしさから、みつ子は布団を抜け出して、姉のコートにしがみ付きました。
「だってすぐだもの。ちょっとみんなで、お勉強するの。お茶を飲んだら帰るからさ」
「あたしも、あたしも」
「馬鹿いわないで。そんなことしたら、いやだわ。みつ子はおとなしく、ね、ね、」
みつ子にとって、木曜日の夜とは、「ごめんなさい」とあやまっても、顔面を殴られる、ハチャメチャな夜でした。動けない人を傷つけて、その苦しむ姿を楽しむ、拷問、それとちっとも変わりません。ただ、みつ子の唯一の心の頼りが、姉の存在、本当に死んでしまう、そんなギリギリの崖っぷちまで来ると、姉は、酔っぱらいのやり方に口を出して、同じく殴られる、これがみつ子のかすかな救いなのでした。
ですからみつ子は、姉のいない虐待の夜は、死を意味するのだと、本気でそう思って、必死にイヤイヤをやりました。
「こわい、こわい」
「だいじょうぶ。お母さんがいるから、朝まではやらない。いざとなったら、そら、ぐったりしなさい。教えたでしょう? なにやっても、ぐったりぐったり」
「お母さんはだめ、お母さんも怖い」
みつ子は、今夜にかぎってあきらめません。こんもりと目に涙を溜めて、誰かと競い合うように、姉の足を取ろうとします。
「みつ子、いい加減にしないと、」
「こわいの、こわいの」
これから向かおうとしている、木曜の勉強会、実はそれは、虐待から逃れるための姉の口実でした。あわよくば、同じく参加した友人に、適当なウソを言って、そのまま友人宅に泊めてもらおうと、そこまで計画を立てていました。来週も、再来週も、そうしようかと、嘘の上塗りを考えていました。
「放しなさい、放せってばっ、こら、下に聞こえるじゃない。放さないと、もういっしょに寝てあげない。あーそうしよ。もう二度といっしょに寝てあげない」
みつ子は青ざめて、両手で自分の首をしめました。ぜいぜいと咳が始まれば、姉は、自分を見捨てないで介抱してくれると、そう思ったのでしょうか。
ところが生憎、当てつけるようなその態度は、かえって姉を激怒させました。
「わざとやりやがった」
姉はみつ子の背中を蹴って、妹を押入の襖まで蹴り飛ばしました。
荒息を吐いて、大きく肩で息をして、発狂する姉。
もう、みつ子の世話を焼くのはうんざり、大好きな課外活動を休み、友だちとの遊ぶ約束も断り、暗い部屋の中で病気の妹を見るのは、もうたくさん。
みつ子は「くるしい、くるしい」と身もだえして、柳絵の襖紙に生爪を立てて、激しく咳き込みます。しかしそのどれも、正気を失った姉の目には、下手な猿芝居に見えましたから、皮がずりむけるほど怒って、
「やれやれ! そうやって、ばかの真似! おまえなんか、とっとと酔っぱらいに殴り殺されっちまえ!」
喘息の発作が始まって、胸をかきむしって苦しむみつ子、しかし姉は、一向に介抱へ向かいません。それどころか、まるで別の人のようになって、のたうち回る妹に背を向け、破竹の勢いで家を飛び出して行きました。
姉は、せいせいした涙を浮かべて、明るいお月様を見上げました。無理に、鼻歌なんか歌って、気を紛らわせようとしています。
子供の顔さえろくに見ない、母。酒におぼれて暴力をふるう、義父。救いようのない喘息持ちの、妹。すでに家庭は崩壊、人生真っ暗、そこから抜け出して、姉は、両足に翼が生えたように、自由にどこへでも行ける気がしました。
「あんな家、二度と帰るものか」
姉の鼻歌は、しかしそう長くは続きません。どの野路を横ぎっても、さみしい道ばかり通っているようで、明るい月、土手のひょろ松、小松、うらの林をどっとふき鳴らす木枯らしなんかも、自分をあざ笑っているように感じて、むなしい腹立たしさ、やけに気分が沈んで、足取りはとぼとぼ、うなだれて道の角を曲がった所、
〝お姉ちゃん〟
不意にみつ子に呼ばれた気がして、姉は、煤けた長屋通りをちょっと引き返して、もじもじして、再び戻って来ました。
ですから、伽羅や松やつつじや木犀など、たくさん茂った坪庭を通って、三尺の半床のある書斎へ通されても、クラスメートと出流れの茶を啜っても、イマイチ腹の底から笑うことができません。
広くはない畳の上、ランプが載った朴の大きな机、桐の古い本箱などが立て続けにあって、その晩、七人の生徒たちで、先生の部屋はすし詰めでした。
Stirb und werde!
Bist du nur ein trueber Gast Auf der dunklen Erde.
いきなりびっくりするほど早口で、ドイツ語を読み上げる先生、おって、耳なじんだ言葉で注釈を加えます。
「死せよ成せよ! このことを体得せざるものは、暗き地上の悲しき客に過ぎざらん。
こりゃあ《幸福なあこがれ》ってえ偉大な詩の最後の句で、今まで数多くの解釈の試みがされちゃあ、ふんぎりがつかねえってんで、炎の中に焼け死ぬことに最高の幸せを求める蝶、とでも言っていいもんか、ちょっと美しい英知だろう」
ドイツの詩を叮嚀に手書して、いきなり姉に読ませたり、一人一人に詩の世界を想像させて、みんなの前で発表させたり、先生は熱心に文学のおもしろさを伝えました。
姉たちは、学問に対する本能的な抵抗を感じながらも、恋愛やロマンスが出てくると、それを肴にちょっとおしゃべりして、教壇に立った先生とは別人の口のききよう、又はそのひょうきんさ、奥さんの意外に抜け目ない返答やらで、書斎に笑いが絶えませんでした。
突然襖が開いて、次の間から奥さんが手まねきをしました。生徒たちが正座をして、正岡子規の俳句を詠み合っている時のこと。先生は筆を擱き、厳格な顔つきで退室。低い忍音がもれて、間もなく姉だけが小さく呼ばれました。
いま笑ったばかりの顔をして、姉は茶の間に通されて、そこで待っていた先生、その顔はさも注意ぶかそうで、真剣そのもの。そのくせ、皮に入ったままのもち菓子が、茶湯台に出しっぱなしでも平気でいました。
なかなか要件を話さないので、姉は、型の小さい廉いオルガンや、折に入っためずらしい鮒のかんろ煮やらを見て、物珍しそうに立っていました。
先生は、手のひらをそっと卓の上に置いて、
「おめぇんちは、○○町だな。エ、そうだろう」
「はい」
「○○番地にちげえねえ。そうだろう」
「はい」
「ああ、恐れ入った!」
ばさん、と四書五経の素読本を床に落とし、先生は宙を見つめました。
「おめぇ、どうして家庭の事情を黙って、のこのこやって来やがったんだ。知れていりゃあ、うちの戸に錠をぶっ差してでも追い返したってのに」
「………………」
姉は、漠然とした不安の中、先生が言った言葉の真意を探しました。
「過ぎちまったことをぐだくだ言ってもはじまらねえ、おめぇさん、これから病院へ行って、先生と一緒に土下座ってもんを見せねえと体裁がわりい、なに、ちいっとばかしマズい局面に立っていやがんだ。ひょっとしたら、おめぇんちの家族が、文字通りバラバラになっちまうってもんよ。まあ、一にも二にも、コートをひっかぶんな」
病院、この不穏な言葉を聞いて、姉は、破滅がすぐそこまで迫っている、ゾクッとする感覚から、全身に電気が流れるのを感じました。妹の喘息の発作、それを悪い芝居と考え、頭に来て、そのまま妹をほっぽって来ました。まさか、そのみつ子に何かあったのでは。
姉は、今すぐにでも家に帰りたい気持ちになりました。
奥さんからお辞儀を見せられ、突然、勉強会の終わりを告げられた、ほかの生徒たち。何が何やら理由を解せず、茶の間に立たされている姉に一瞥を加え、ぞろぞろ、ぞろぞろと無言で帰宅して行きます。
それから少しして、玄関から顔を出した姉。枯れ林のこずえの横に、冷たく光った新月。木枯らしが去った後の道路は、一面、落ち葉によって埋め尽くされていました。
姉は、先生の車の後部座席に座って、日と月が一時に沈んだような、陰鬱な顔を窓ガラスに映しています。
「一つ、聞かせてくれねぇ」
車のエンジンをかけて、ハンドルをにぎった先生、
「こりゃあ重要な問題ってえやつだ。いま聞いておかねえと、これからって時に、ちょいと追っつかねえ話になっちまう。口に出しては言いづれえ事もあるだろうがよ、ちょいと聞くぜ?」
たっぷりと間を置いてから、先生、半分影になった顔を姉に向けて、
「おめぇ、自分の妹に、何をした」
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