言祝ぎの子 ー国立神役修詞高等学校ー

三坂しほ

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小さな違和感

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その日の放課後、荷物をまとめて部活へ行く準備をしていると「失礼しますッ!」と勢いよく教室の前の扉が開いた。

皆が目を瞬かせて顔を上げると、そこに立っていたのは中等部の制服を着て顔を真っ赤にした女の子だった。


「たたたた泰紀さん今おおおおお時間よろしいでしょうか!?」

「俺?」

「はいぃい!」


声をうわずらせた女の子は何度もこくこくと首を振る。

その後ろで女の子の背中をぐいぐい押していた友達らしき女の子たちは「頑張れ!」と彼女の背中を叩いた。

なんだか中学時代にも見た事があるような景色に首を傾げる。


「そっかー、もうすぐ観月祭だしね」


首の後ろをかきながら少し照れくさそうに教室を出ていった泰紀くんの背中を見つめ来光くんはそう呟く。


「観月祭と今の、何か関係あるの?」

「観月祭の伝説聞いたことない?」

「伝説……?」


知らない、と首を振る。

観月祭は月を見る神事だとしか聞いていない。


「"観月祭の日に配られるススキを手首に括り付けて手を握りあい、庭園を流れる川に浮かぶ月影にその手を浸すとその二人は永遠に結ばれる"だろ? 懐かしな~! 中等部の頃に流行ってたやつだよ、それ」

「そ! だからさっきの子は泰紀を観月祭に誘いに来たんだろうね」


へぇ~、と大きく頷いた。

好きな人と月に手を浸すって何だかロマンチックな伝説だなぁ。


「泰紀と嘉正は毎年色んな女子から誘われてるよね」

「俺だって一昨年は誘われたしー!」


対抗心を燃やした慶賀くんが唇をとがらせる。

ふふ、と笑った。


「嘉正は優しいしイケメンだし良家の長男だし、モテる理由も分かるんだけどさぁ。なんであの筋肉バカもそれなりに人気なんだ?」


泰紀くんが人気な理由は何となくわかるけどなぁ、と心の中で呟いたはずが口に出ていたらしい。

二人が私を凝視していた。


「え、まさか巫寿……」

「嘘だろ巫寿……あんなやつのどこが……」

「ち、違うよ! そうじゃなくて!」


夏休みに私が神修を辞めようと考えていた時、一番に私の異変に気が付いたのは泰紀くんだった。

親身になって話を聞いてくれたし、私の本当の気持ちを引き出そうと言葉をかけてくれた。

泰紀くんはガサツに見えて、他人の細かい所までよく見ている人だ。誰も気がつけない小さなことに気が付ける泰紀くんだからこそ、女の子たちは好きになっちゃうんだろう。



「なるほどね~。まあ、でもあいつ変に律儀だから毎年断ってるんだよね。観月祭のお誘い」

「へえ、以外だね」

「今年は特にそうだろ! 泰紀にはもう相手がいるからな!」


ししし、と笑った慶賀くんに「確かに」と首をすくめた。

メッセージの返信が早くなってきた、と喜んでいた親友のことを思い出し小さく笑った。


「ま、どっちにしろ誘ったところで行けないんだけどね」

「え? どうして行けないの?」

「観月祭は門限の後に行われるから、生徒は参加出来ないんだよ」

「あー……」


なるほど、と苦笑いをうかべる。

私たちは以前休みの日の門限後にこっそり寮を抜け出して社頭へ遊びに出かけたことがあった。

神修では土日の晩に妖たちに社頭が解放されて、出店が開かれる。そこで私たちは寮を抜け出したことを嬉々先生に見つかり、3ヶ月の文殿清掃の罰則を言い渡されたのだ。

きっと観月祭の日も毎年こっそり寮を抜け出す生徒がたくさんいて、先生たちはその生徒を追い回し、次の日から学校の至る所が綺麗になるんだろう。

ガラガラと前の扉が開いて泰紀くんが帰ってきた。


「よっ色男ー! モテる男は辛いねぇ!」

「ばっ、止めろバーロー!」


顔を赤くした泰紀くんは慶賀くんの口を塞ごうとかけ出す。

教室の真ん中で取っ組み合いが始まって、「巻き込まれる前に出ちゃお」と誘われ来光くんと教室を出た。

来光くんとは途中で別れて練習室へ向かう。廊下を歩いていると、確かに観月祭の噂話があちらこちらでひそひそ聞こえる。

誰が誰を誘ったとか誰から返事待ちだとか、そう言うので賑わってあるのは浮世離れしたこの学校では唯一学校ぽい。


「こんにちは」


カラカラと引き戸を開けると、練習室に着いたのは自分が三番目だったらしい。


「こんにちは、巫寿ちゃん。早いね」

「お疲れ、巫寿!」


既に体操服に着替えて練習を始めていた聖仁さんと瑞祥さんが振り返る。


「聖仁さんも瑞祥さんも、早いですね」


脱いだローファーを靴箱に入れながら話しかければ二人は肩を竦めた。


「部活が始まったら、自分たちの練習は思うように出来ないからな~。その穴埋めだよ!」

「練習室が使える時間も限られてるし、ちょっとでも早く来て練習したいからね」


確かに部活が始まれば、部長と副部長の二人は後輩の指導で忙しそうだ。これまでも部活中に二人が自分たちの練習をしている所はあんまり見かけなかった。

揃って似たような事を言った二人に、その練習熱心さを見習わないとなぁなんて心の中で思う。

こうやって、私たちの見えないところで努力をしているからこそきっと神話舞や奉納舞に選ばれるんだろう。


「部活が始まるまで、横で見てても良いですか?」

「もちろんだよ。何なら、おかしな所があったら指摘して欲しいくらい」

「お、名案! よろしくな巫寿!」


いやいやいや、と慌ててぶんぶん首を振る。

明らかに私の方が指摘される側だし、二人の舞に指摘する箇所なんてない。

押し問答の末スマホで二人を撮影するというので手を打ってもらい、預かった瑞祥さんのスマホを構えて練習室の隅っこに座った。

ふたりが位置に着いたのを確認して録画ボタンをタップ、反対の手でCDプレイヤーの再生ボタンを叩く。争の軽やかな音色が流れ出し、カメラのレンズを二人に向けた。

観月祭で二人が舞うのは、月兎げっとの舞と呼ばれるその名の通り兎を連想させる軽やかな足取りで舞う神楽だ。

普段私たちが練習している浦安の舞のようにしっとりしゃなりとした枚ではなく、とにかく軽やかで素早い足さばきが特徴的な舞だ。

舞に合わせて曲も明るいアップテンポ。兎がじゃれあっているような振り付けが可愛らしくて、観月祭のリハーサルで初めて見て直ぐに好きになった。

ただ難易度もなかなか高そうで、このふたりが舞手に選ばれたのも頷ける。

画面に映る二人の演舞にほう、と息をつく。

自分もいつかは舞ってみたい、とは思ったものの、まずは基礎をどうにかしなくちゃいけないとため息をついた。


「────おお、いい感じ。助かったよ、ありがとう」

「観客の目の高さで撮るとこう見えてるのか! ありがとな巫寿!」


小さなスマホ画面を二人して覗き込むと、各々にそう言った。

私はただ撮影しただけで大したことはしていないのでふるふると首を振る。むしろ二人の舞を練習する姿はとても勉強になった。

少しずつ部員が増えていき「そろそろ終わろうか」と聖仁さんは手を打った。二人はその場に座り込んで水筒のお茶を煽る。


「時に巫寿、観月祭誰かと行くのか?」


にやりと笑った瑞祥さんに、すぐにあの噂の話をしているのだと気がつく。

苦笑いで首を振った。


「また罰則をくらうのはちょっと……」


そもそもそんな相手はいないし、とも心の中で付け足す。


「あはは、確か一学期に三ヶ月も文殿掃除させられてたよね」

「そうだったな! さては嬉々先生に見つかったろ?」

「そうです。土曜日の夜に門限を破って遊びに出たところを見つかって」


はあ、と息を吐くと二人は楽しそうに笑った。



「それはついてなかったね。嬉々先生って取り分け罰則に厳しいから」

「そうだな~。門限破りはよくやってる奴いるけど、普通は一週間の居残り程度だし」


え、と顔をひきつらせる。

本来はあんなに長い罰則じゃなかったんだ……。


「まあ、観月祭は毎年門限破りが多発するから、罰則もいつもより長いらしいよ」

「私たちは舞手だから許されてるけどな!」


罰則を食らってでも誰かと月をみたいというのはロマンチックだけれど、まだ私には早いみたいだ。


「瑞祥さんと聖仁さんは、誰かを誘ったんですか?」


舞手として参加する二人なら、その時間に社頭を歩いていても咎められはしないだろう。

興味本位でそう尋ねれば、二人は顔を見合せた後にくすくす笑う。そしてお互いにお互いを指さした。

えっ、と思わず両頬に手を当てて声をあげれば、二人はイタズラに笑った。


「ごめんごめん、冗談」

「いや、冗談でもないだろ!」


二人のそんなやり取りにいっそう首を傾げる。


「観月祭の伝説は知ってるよな?」

「はい。川に繋いだ手を沈めるって」

「あれの元になったのが月兎の舞なんだよ。踊る前の清めの儀で川に手をつけるんだ」


へえ!と目を丸くする。

卒業生の誰かが作った伝説か何かだと思っていたけれど、ちゃんと謂れがあったんだ。


「月兎の舞を奉納した初代の学生が卒業してから結婚したらしいよ。それも相まって、今の伝説が出来たんだって」


なるほど、二人は演舞の中でそれをするからお互いを指さしたのか。

思い通りの反応が見れて嬉しかったのか、ひひ、とイタズラが成功したように笑った二人。

お似合いなのにな、なんて思ったのは心の中に秘めた。


「さ、そろそろ部活始めるよ」

「えー、疲れた~。今日は休みにしようぜ~」

「我儘言わない」

「う……なんだか体の調子がゲホゲホ」

「はいはい気のせい気のせい」

「お前なぁ!」


さっさと立つ!と叱られた瑞祥さんはこれみよがしにゆっくりと立ち上がり深い息を吐く。そんな姿に聖仁さんは呆れたように肩を竦めて「集合!」と部員たちに声をかけた。

練習が始まってから、少し遅れて顧問の富宇ふう先生が入ってきた。


「皆さん、ちょっといいかしら~」


すぐに聖仁さんが集合、と声をかけて先生の周りに集まった。


「そろそろ二学期末の奉納祭について決めなくちゃいけないと思って、少しだけ時間頂戴ね」


奉納祭、と心の中で繰り返す。

一学期と二学期の末に行われる神修のイベントで、その学期に習ったことを御祭神である須賀真八司尊すがざねやつかのみことの前で披露する行事だ。

一学期は形代や祝詞奉納の奉納が多く体育祭っぽいもので、二学期は舞や演武がメインの文化祭っぽい内容らしい。二学期は各クラス発表するものと、部活動事の出し物がある。

隣に座っていた玉珠ちゃんにこそっと話しかける。


「神楽部は毎年何してるの?」

「神話舞です……! 開門祭とは違って私たちが好きに題材を決めていいんです。あとは女子は浦安の舞で、男子は倭舞やまとまいも奉納します……!」


めちゃめちゃ楽しいよ~、と盛福ちゃんが横から口を挟む。

去年が天岩戸伝説で、一昨年は因幡の白兎を題材にしたらしい。なんだか文化祭の演劇発表みたいで楽しそう。


「それと神楽発表の代表生徒だけれど、今年も神楽部から選ばれました。ふふふ、先生鼻が高いわ。初等部低学年からは三年生の和賀わかちゃんとたけるくん、初等部高学年からは六年生の────」


神楽発表の代表生徒? 一体なんのことだろう。

富宇先生が次々と名前を呼び上げていく中で、みんなは聞き漏らすまいと耳をすまし一喜一憂している。

隣の玉珠ちゃんも必死に手を合わせていて、ちょっと聞きにくい。


「初等部、中等部、高等部で一番舞が上手い学生が選ばれるんだよ。選ばれた生徒は奉納祭で生徒代表として一人で演舞するんだ」

「聖仁さん」


後ろからみんなを見守っていた聖仁さんが私の隣に腰を下ろしそう耳打ちしてくれた。


そう言われてピンと来た。一学期に富宇先生に見せてもらったお母さんの奉納舞の映像が、たしかそうだったはずだ。

その時はいまいちよく分かっていなかったけれど、高等部の代表ということは二年生や三年生を押しのけて一年生だったお母さんが代表になったということ。

お母さん、高等部で一番舞が上手かったんだ。

やっと今になってその凄さを実感する。それと同時に自分にはなぜその遺伝子が引き継がれなかったのだろうと肩を落とした。


「────中等部からは三年生の盛福さん、秀明くん」


やった、と小さくガッツポーズした盛福ちゃんに、おめでとうと声は出さずに口だけ動かして伝える。

「ありがとう巫寿ちゃん!!」と感極まったように大きな声でそう言うとガバッと抱きつかれた。勢いのまま後ろにひっくり返ると、一連の流れを見ていた聖仁さんが盛福ちゃんの頭に手刀を落とした。


「怒られちゃった。へへ」


今度は小声でそう首をすくめる。


「今年も盛福ちゃんに負けちゃった……。私も練習たくさん頑張ったのにな」


悔しそうに唇をすぼめた玉珠ちゃん。途端に「あ……」と気まずそうな顔をする。ごめ、と言いかけた彼女を片手を上げて制したのは聖仁さんだった。

玉珠ちゃんの隣に膝を着いてその頭をぽんぽんと励ますように撫でた。


「玉珠が人一倍頑張ってたのは知ってるよ。僕も瑞祥も富宇先生もみんな気付いてた。でもね、盛福も今日選ばれるために人一倍頑張ってたんだ。玉珠が影で必死に練習してたようにね。そう思うと、どうかな?」


は、と顔を上げた玉珠ちゃん。不安げに顔色をうかがう盛福ちゃんを見て、ごしごしと目尻を拭って笑った。


「おめでとう。でも、次は負けないよ」

「……っ、おう! どっからでもかかってこい!」

「来年は盛福が高等部に上がるから、再来年だけどね」


聖仁さん……。

案の定二人から、一言余計です!と怒られる姿にぷっと吹き出した。

高等部の代表は案の定、聖仁さんと瑞祥さんだった。周りの反応も"だろうな"というものばかりで、高等部の先輩たちは初めから自分が選ばれることは期待していなかったらしい。

全ての代表生徒が発表されて、ようやく落ち着いたみんなはまた富宇先生を見上げた。


「はい、じゃあ一喜一憂したところで神楽部の演目を発表したいと思います。事前アンケートの結果、今年は……八岐大蛇やまたのおろち伝説です」


おお、とどよめきが上がった次の瞬間「俺、素戔嗚尊がいい!」「私が櫛名田比売くしなだひめやります!」と配役の争奪戦が始まる。

気持ちを切り替えたのか少し落ち込んでいた玉珠ちゃんも、負けじと「私やりたいです……!」と手を挙げている。もちろん盛福ちゃんも「ハイハイハイ私やるーっ!」と叫んでいた。


「配役をリストにしたプリントを配るわね~」


富宇先生の周りにわっと群がるみんなの勢いに気圧されていると「巫寿ちゃんはいいの?」と聖仁さんに笑いながら尋ねられた。


「私は初参加だし、端役で大丈夫です」


他のみんなよりも下手くそだし、という言葉は口に出すといつも叱られるので、今日はすんでの所で飲み込んだ。


「聖仁さんはいいんですか? 瑞祥さんも」


奥で立ち上がらずに座ったままの瑞祥さんをちらりと見て尋ねた。


「僕らは舞台監督しないといけないからね。高等部の神楽発表の演目も結構難しいし、そっちに集中したいから」


よっこらしょ、と立ち上がった聖仁さんは配役で揉め始めたみんなを宥めるために輪の中へ入っていく。

部長って大変なんだなと息を吐いた。

はい巫寿ちゃん、と中等部の男の子から差し出されたプリントをお礼を言いながら受け取って上から下まで目を通す。

いくつか私にでも出来そうな役があって、安堵の息を吐いたその時、

どさ、とまるで大きな荷物が床に落ちるような音がしてみんながハッと振り返った。私もつられて振り向いて、その先の光景に目を見開く。



「瑞祥っ!」



瑞祥さんが床に横たわる姿が見えた。誰よりも早く駆けつけた聖仁さんがその肩を抱き起こす。


「瑞祥! 瑞祥聞こえる?」

「……ん、聞こえる。慌てすぎだよバーカ。ちょっとクラっとしただけだから……」


聖仁さんは不自然に赤くなった頬を見て、そっとその首に触れた。触れた途端酷く驚いた顔をして、すぐに瑞祥さんを背に担いだ。


「皆しばらく自主練! 下校時間までに僕が戻らなかったら、各自解散して!」


それだけを言い残すと富宇先生と共に練習室を飛び出した。

開けたままの扉をみんなが不安げに見つめる。

嫌な胸騒ぎがしてぎゅっと手のひらを握りしめた。



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