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二学期

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「────薫先生もタチが悪いよな。それならそうと最初から言ってくれればいいのにさぁ」


きゃあっと楽しそうな声を上げながら廊下を走っていった初等部の子供たちの背中を見ながら、慶賀くんは不貞腐れた顔でそう言った。


「いつまで言ってんの慶賀」

「だってさぁ、本気で死ぬかもって思ったんだぞ。来光だってチビってた癖に」

「はァ!? 適当なこと言わないでくれる!?」


顔を真っ赤にして怒る来光君をよそに、慶賀くんははぁ、とため息をついた。

二学期が始まって数日たち、校舎の中は賑やかさを取り戻した。

新しい時間割での授業も始まって、今は移動教室の最中だ。

慶賀くんが何をこんなにも不貞腐れているのかと言うと、夏休みに病院で起きた牛鬼の一件が関係している。

神修へ戻る車の中での薫先生の言葉を思い出し苦笑いをうかべた。


『あーあ。せっかく使役した牛鬼、こんなにも早く手放すことになるとはなぁ』


個包装のチョコのフィルムを剥がした薫先生はため息を吐きながら寝転がる。

ウノをしていた私たちは「え?」とお互いに顔を見合せると勢いよく薫先生を見る。


『薫先生、今なんて……?』

『だからー、せっかく使役した俺の可愛い牛鬼の太郎ちゃん、まさかこんなにも早くに手放す……』

『俺の、使役した、牛鬼?』


目を剥いてそう聞き返す私たちに「だからそうだってば」と面倒くさそうに答えた薫先生に私たちはドタバタと詰め寄った。


『あれ、薫先生が出したの!?』

『そうだよ。言ったじゃん、いい考えがあるって』

『ちょっと待てぇぇぇ!』


何なの煩いな、と薫先生は耳に小指を入れながら起き上がる。


『牛鬼を使役した!?』

『だからさっきからそう言ってるでしょ。たまたま空亡の残穢を食った牛鬼の修祓を頼まれて、いけるかなと思って試したらなんかいけた』

『なんかいけたって……』


単体ですら神職が五人がかりで挑む妖なのに、空亡の残穢まで取り込んでいるのを、そんなノリで使役したっていうの?

なんだかもう色々信じられない。


『俺、巫寿にウィンクして合図したのに。太郎ちゃんにも追いかけ回すだけって命令してたしさぁ』


誰がウィンクひとつで牛鬼が飛び出してきて追いかけ回されることを想像できただろう。"荒療治"と聞いて若干嫌な予感はしていたが、その予感は間違いではなかったらしい。

慶賀くんが文句を言いたくなる気持ちも分かるけど、薫先生のあの性格を考えれば文句を言っても仕方ない。

大体薫先生はさぁ、なんて話しながら入ったのは、【雅楽室・藤】と書かれた教室だ。


畳張りの教室で、入口で上履きを脱ぐらしい。部屋の中には自室にあるような足の低い木製の机が並べられている。神楽舞の授業で使う教室と雰囲気は似ているけど、天井が高く扉が分厚い。

へぇ、と目を丸くしながら教室を見渡すと、先に教室へ着いていたクラスメイトの恵衣えいくんとたまたま目が合った。

露骨に顔を顰めた彼は直ぐに手元の本に視線を移す。

完全に嫌われたな、と苦笑いをうかべた。

それもそうだ。一学期の行動を振り返れば、恵衣くんが私たちを嫌うのも無理はない。

消灯時間に外出したのがバレて罰則の巻き添えになったり、向こうでいう体育祭のようなイベントの奉納祭では私たちが気を失っていたせいで一人で出場する羽目になった。

元からそんなに好かれていない感じはあったけれど、一学期末の件でそれがハッキリした。

慶賀くんと泰紀くんは相変わらずだけど、来光くんはそんな恵衣くんの態度にずっとイライラしているし、それを取り持つ嘉正くんもいつも大変そう。

新学期が始まって早々一年生のクラスには微妙な空気が流れていた。


空いてる席に座って貰ったばかりの教科書を広げてみる。次の授業は新しい科目「声楽」の授業だ。

担当教員は浮所うきしょ奏楽そうらく先生という男性の神職で、一学期に男子の選択科目だった雅楽の授業を担当していた人らしい。


「ねぇ来光くん」

「ん? 何?」

「奏楽先生ってどんな人?」

「んー、ゆるふわ」


即答した来光くんに、その隣で話を聞いていたらしく嘉正くんがぷっと吹き出す。


「ゆる、ふわ……?」

「間違いないよ。言い得て妙」


嘉正くんまでそういうのだから、きっとその先生は「ゆるふわ」な人なんだろう。

でもゆるふわと聞かされてイメージするのは、しっぽがシナモンロールのようにクルクル巻になった子犬のキャラクターだ。

試しに袴姿の神職にそのキャラクターの顔を付け替えてみたが、ゾッとしたのでかぶりを振る。


「見れば分かるよ」


嘉正くんがそう言って教室の扉をゆび指す。ちょうどカラカラと引き戸が開き紫色の袴を履いた男性が入ってきた。

目が合ったその瞬間その人は、まるで綿菓子が溶けるような赤ちゃんが微笑むような、とりあえず効果音を付けるなら「ふにゃり」が一番当てはまるような笑い方をした。

天然なのか軽くウェーブがかかった焦げ茶色の髪に優しげな二重瞼のたれ目、犬の口をイラストで書いたみたいなへにょっとした口。

顔のゆるさとは正反対に体つきはややがっしりしていて肩幅は広い。背は多分今までにあった人の中で一番高いだろう。


「確かに……ゆるふわだ」

「でしょ?」


うん、と深く頷く。


「みなさん、こんにちは~」


見た目から想像がつく通り、のんびりした口調で挨拶した先生は前に立った。


「初めましての学生さんもいますね~。浮所うきそょ奏楽そうらくと申します、どうぞよろしくお願いします」

「あっ、椎名巫寿しいなみことです。よろしくお願いします」

「うんうん、元気いっぱいですね~。いいですねぇ」


なんだろう、この先生の声を聞いていると夜更かしした次の日に聞く祓詞と同じくらい眠くなる。無意識にぼーっとしてしまい、隣の来光くんに名前を呼ばれてはっと我に返る。


「奏楽先生は"声の魔術師"なんだぜ」

「大袈裟ですよ~、慶賀さん」


声の魔術師?


「その声色は変幻自在! 呪から言祝ぎまで何でも来い! ヨッ浮所奏楽~!」

「ふふふ、立派な口上をありがとう」


よく分からないけれどとりあえずすごい人なのだということは何となくわかった。


「さあお喋りはこの辺にして、授業を始めますよ~」


はーい、とみんなは声をそろえる。

奏楽先生は黒板に達筆な文字で「声学」と書いた。


「一年生の二学期に学ぶ"声学"の授業は、文字通り声について学ぶ科目です~。皆さん、楽しくお歌を歌って、呪と言祝ぎの声の出し方の違いを勉強しましょうね」


声について学ぶ授業か。なんだか面白そう。


「今日はいちばん最初の授業なので、声学についての理解を深めるために言祝ぎを意識したカラオケ大会をしましょうか~」


カラオケ?とみんなの声が揃う。

奏楽先生は笑顔で「はい」とひとつ頷くと、中学の修学旅行のレクリエーションでやった時に使ったようなカラオケの機材をどこからかひっぱり出してくる。

神修ってそんなものまであるんだ……。

マイクの頭をぽふぽふと叩いた奏楽先生。


「え~、言祝ぎと呪の声の違いについて分かる人~?」


はーい、とみんなが手を挙げて「では恵衣さん」と奏楽先生は手を差し出す。


「大まかな違いは、呪が硬く低い声、言祝ぎが伸びやかで高い声で発声することで違いが生じます」

「はい、その通り~。素晴らしいです。しっかりお勉強してますね、感心感心」

「これくらい基本です」


恵衣くんは呆れた顔でそう言うと奏楽先生の褒め言葉も突っぱねる。感じ悪、と来光くんが小さく呟いた声は恵衣くんにしっかり届いていたらしく冷ややかな目を向けた。

私を挟まないで、と心の中で訴える。


「今の皆さんは、祝詞を奏上する際言祝ぎと呪の割合が百ゼロの状態です」

「何がダメなんだ? 祝詞って言祝ぎを高めて奏上するもんだろ?」

「奏上する祝詞によってはそれでも問題ありませんね~。でも、風船に全力で息を吹き続けるとどうなりますか?」

「そんなの、こうパーンって」

「自分や周りの人がそうなったら嫌でしょう~?」


リアルに想像出来たのか、泰紀くんは顔を青くして口を閉ざした。


「とういうわけで、言祝ぎと呪の割合を調節する手始めにカラオケをします~。言祝ぎを九割、呪を一割込めてみましょう!」

「でも、呪を込めるのは危なくないんですか?」


そう尋ねた来光くんに、奏楽先生は「ふふふ」と意味深に笑った。




「────どんぐりころころ どんぶりこ~ おいけにはまって さーたいへん! どじょうがでてきて こんにちは~」


ノリノリで歌う泰紀くんに対して、文字のごとく転げ回って大爆笑するみんな。

申し訳ないけれど目の前で繰り広げられる光景が面白すぎて私も笑わずにはいられなかった。


「ぼっちゃんいっしょに 遊びましょ~」


涙を拭いながら拍手すれば、どこか得意げに泰紀くんはお辞儀をした。


「どうよ俺の渾身のどんぐりころころ!」

「笑いすぎて腹筋吊りそう」

「動画撮ってるから後でグループに送るね」


数十分前から、私たちはこうして「童謡」を順番に歌っていた。

奏楽先生いわく歌詞が意味を持たない童謡は呪と言祝ぎの調整をするのにとても便利らしい。

森のくまさんやドレミの歌、鬼のパンツにぶんぶんぶんなど懐かしい童謡を歌っては大爆笑を繰り返していた。


「さっきより大分気持ちがこもってましたねぇ。まだ百ゼロですけど、気持ちが篭もるのは大事ですよ~」

「はーい」


席に戻った泰紀くんに、奏楽先生は私たちを見回す。


「恵衣さん、歌ってみませんか~?」

「……これはレクリエーションですよね。今俺がここで歌うのは授業の単位取得において必要では無い行為だと認識しています」


若干険しい顔をした恵衣くんは淡々とそう述べる。


「え、なになに? もしかして恵衣恥ずかしいの?」

「……は?」


慶賀くんのそう言った声色から別に茶化そうとして言ったのでは無いことは分かった。

しかし鬼のような顔をした恵衣くんが振り向いた。


「だってこの筋肉ダルマが堂々と歌ってるのに、恵衣が歌えないことないよなぁ」


恵衣くんの目がどんどん吊り上がる。

悪意は無い、悪意は無いけどどう考えても今それを言えば悪意があるように聞こえるんだよ慶賀くん。

ぴくぴくと唇の端を引き攣らせた恵衣くんは両手でバン!と机を叩きつけると立ち上がった。


「おお~、恵衣さんも歌いますか? いいですねぇ、それじゃあ調整を意識してチャレンジしてください~」


無表情で淡々とデンモクを操作する恵衣くんが今から歌うだなんてちょっと信じられない。

普段から会話をするような仲ではないし、祝詞奏上の練習も離れたところでひとり黙々と練習しているので恵衣くんが言祝ぎを込めた声を聞いたことはなかった。

どんな声なんだろう、と興味本位で身を乗り出す。

機材から流れてきた曲は小学校の音楽の授業で習った覚えのある曲だった。イントロが流れ出し、恵衣くんはすっと息を吸った



「────ある日パパとふたりで 語り合ったさ」



その瞬間、私は息が止まった。

春風が吹き抜けた。



「この世に生きるよろこび そして 悲しみのことを」


寒い冬の日に降る小雨のように冴え渡っていて、触れるとどこか暖かい。真綿に包まれるように心地よく、木漏れ日のように朗らかで、その声はまるで山も海も草も風も全てが彼に味方しているように優しかった。

胸が震えるというのは、きっとこういうことなんだろうと思った。

息をするのも忘れて恵衣くんの歌声に聞き入った。


やがて曲のメロディは静かに終わる。呆然とその光景を見守っていた私は、ハッと我に返って慌てて拍手を送った。

みんなも我に返ったように拍手を送る。

丁度授業の終わりを知らせる鐘がなって1回目の「声学」の授業は終わった。


「────にしてもビックリだよな!」


その日の夕食の席で、慶賀くんは口いっぱいにお米を頬張りながらそう言った。食べるか喋るかどっちかにしてよ、と迷惑そうに来光くんが顔をしかめる。


「確かにかなり意外だった。まさかあの場で恵衣が歌うなんてね。それに……」

「あの歌声な~。俺気がついたら聴き入ってたわ」


来光くんのお皿から唐揚げをひょいと奪った泰紀くんもうんうんと頷きながらそう言う。


「私も。すごく素敵な歌声だったね」

「歌声は、でしょ? あの性格はどうにかなんないのかな」


それでも気に入らないのか来光くんは唇を尖らせながらそう言った。

前々から思っていたけれど、来光くんだけ恵衣くんへのあたりが強い気がする。

他のみんなも確かに恵衣くんの物言いや態度に怒ったりすることはあるけれど、普段はクラスメイトの一人として普通に接している。


「ねぇ、嘉正くん。来光くんと恵衣くん、昔何かあったの?」


そう尋ねる私に、嘉正くんは苦笑いをうかべた。


「色々あったよ。どれが今のあの二人の確執に繋がるのか分からないほどにね」


来光くんは三馬鹿の二人にはよく怒っているけれど、普段は感情に任せて声を荒らげたり言葉を発したりしない人だ。他学年とだって上手くコミュニケーションを取っているように思える。

そんな来光くんがあそこまで嫌っていがみ合う事になる確執って一体何なんだろう……?


「来光、巫寿が二人の仲を心配してるよ」

「え? 何?」

「恵衣と来光が仲悪いの、どうしてって」


そんなド直球に聞いても良かったのかと思ったけれど、以外にも来光くんは冷静に答えた。


「ここじゃなくてもよくある話だよ。恵衣の家は生粋の血筋主義なんだよ」

「血筋主義?」


豆腐をごくんと飲み込んで聞き返す。


「社と御祭神を持ち伝統を重んじる家系が"絶対"で、僕みたいな突然力が覚醒したようなよく分からない出自は認めないってこと。ま、簡単に言えば変わり種が嫌いってことだよ」

「変わり種だなんて……! 来光くんはそんなんじゃ」

「ありがとう。でも本庁派は基本そうなんだよ。血筋が一番、大した力のない変異種は隅で大人しくしてろってね」


来光くんはもう語り慣れたかのように変異種、と口にしたけれど、私の中ではしこりのように固く残る。

出自だけで人を分けて差別するだなんて、そんなのは間違っているはずなのに。


「ま、そういう考え方だからさ、僕が編入してきた初日に"お前は変異種なんだから、せめて俺の迷惑にはならないようにしてくれ"っていきなり言われてね。その時はまだ意味が分からなかったけど、馬鹿にされたのはよく分かったよ。そんな奴と仲良くなんて出来ないでしょ?」


確かに私が来光くんだったら、同じように彼のことを嫌っていただろう。

お兄ちゃんからは両親が社はさを管理していたという話は聞いていない。恵衣くんが嫌う条件に当てはまっている。だからあんなにも冷たい態度を取られていたのだろうか。

嘉正くん達のように恵衣くんと仲良くなりたいとは思わないけれど、今後ずっとこんな関係が続くのかと思うとちょっと気が重い。

はぁ、とため息をこぼした。



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