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2章 天然メイドは無表情な執事の想いに気付かない
2-2
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今日もザブザブと大きな桶に入れたシーツ達を踏んで洗う。
アナはこの作業が好きだ。屋外で足を剥き出しにして洗うのが開放的で楽しい。足で踏むシーツはサラサラしているし、シャボンの泡が沢山できると、なんだか楽しい。
冬は地獄なので、アナは素手・素足で触らなくてもいいように冷気を通しにくいコルクの押し器を去年作って、仲間のランドリーメイド達に発明王とはやしたてられた。ただコルクは脆いので、今年の冬までに要改良だ。
「アナーっ!乾燥機がちょっと変なのー」
ランドリーメイド仲間のソフィアがアナが作った乾燥機(足で踏んで遠心分離で水分を飛ばすもの)の前で立ってこちらに手招きしていた。
「どうしたの?」
「動かなくなっちゃった…」ソフィアが申し訳なさそうにションボリしている。
装置が回らなくなっている、よく見てみると回す部分の鎖の歯車に糸屑が巻き付いていた。アナはすぐに気付いて糸屑をハサミで切って、壊れていないか試運転を繰り返した。
「すぐに私に言ってくれてありがとう。ソフィア。力づくで動かしてたら、装置がおかしくなっていたかもしれないから助かったわ」
「ううん。アナのおかげで乾燥が楽になったんだから、お礼を言うのはいつも私たちよ。本当にいつもアナの作ってくれる物はすごいわよ」
「えへへ」
アナは大工の父と、銀細工士の祖母を持っていて、アナも手先が器用でなんでも自分で作ってしまう。けれど残念な事におっちょこちょいで繊細ではない性質で、大工仕事も銀細工もアナには合わなかった。(おっちょこちょいには結構危険だった)
物を作るのも好きだけど、物を作るよりも工夫して改良したり、発明したりする方が楽しい。
だけど、そんな職業はないから仕方なくランドリーメイドを選んだ。
トーン子爵家のメイドは屋敷内の家政を色々と担当して、オールワークを身に着けさせるので、特に秀でた子達はお嬢様の身の回りの世話をする侍女になったりと出世もできる。同僚で友達の侍女のラウラがそうだ。
アナはキッチンに移った時には料理をひっくり返して食器を壊したし、ハウスの掃除の時は高価な家具を勝手に改造してしまって、今はランドリー専門になっている。
それも簡単なタオルやシーツだけの担当だ。綺麗な装飾が付いているお嬢様のドレスや、子爵の騎士正装服は絶対に担当させてもらえない。
「よし、私この部分のメンテナンスしたいから、ちょっと倉庫に行ってくるわ!」
アナはランドリーのみんなに声を掛けて、振り向きざまに歩き出した。
そして目の前に人がいて、思い切りぶつかった。
額をその人の制服の胸元ボタンにぶつけたみたいで、硬い感触に痛くて泣きそうだった。
「ったー!」
「大丈夫ですか?」
また前を見ずに歩いてしまった。家政婦長にも散々叱られているのに。しかも声とこの匂いはどうやら少し苦手なあの人…
目の前に執事のコメットが立って、アナの額を表情の変わらない顔で見つめている。
ひぃぃ…また査定してますか?『アナは今日もおっちょこちょいしてた-3点』とか…
「ご、ごめんなさい。前を見ずに…」
「いえ、私は大丈夫です。アナは?」
「皮膚は痛いですが、頭の中は大丈夫なので」
「そうですか」
あれ?眼鏡の奥のコメットさんの目が少し泳いだ気がする。なんで?もしかして、いつもコメットさんの鉄仮面を崩せないかと満面の笑みで応対していた私の努力が実ったのだろうか?ほら、コメットさん、笑って。…だめか…
「家政婦長が呼んでいましたよ」
「わざわざありがとうございます」
「用事のついでに呼びに来ただけです」
「ふふ」
ニコニコ笑って見てみる。ダメ、全然表情変わらない。
それだけ言ってコメットさんは今度は従僕の若い男の子の所に行ってしまった。忙しい人だ。
ああ、やっぱりあの人苦手だわー。
従僕の男の子に指示しているコメットの眼鏡を見ながらアナは思っていた。
今、ラウラと共にお嬢様に付いているもう一人の侍女が妊娠して、休みがちになっていて、補充要員としてハウスメイド達が借り出されている。今日はアナなのだろう。アナなら指示役のラウラとも気安いので、失敗しない作業以外はやりやすいのだろう。
案の定、家政婦長からお嬢様の侍女の代わりをする様に言われ、お嬢様の部屋の前に来たアナは一瞬驚いて固まった。
「なぁ、一回でいいからさ」
「ほんと止めて下さいまし!冗談は…」
「冗談じゃなくて、結構マジなんだけど」
「え?…で、でも…」
お嬢様がゼスト様に壁に追い詰められていた。今にもゼスト様の唇がお嬢様の頬にくっ付きそうな程近づいて、彼の両手と壁で囲む様にお嬢様を逃がさないようにしていた。
…!
あらまぁ!
お嬢様は顔も首筋も真っ赤で、ピンクになっていて、ゼスト様は楽しそうにその様子を甘い眼差しで眺めていた。
「おしゃべりしかしないからさー、一回お茶しようよ。俺、エヴァお嬢様の事知りたいんだよ」
「や…近いですわ」
お嬢様は今にも泣きそうな顔をしていて、見ているアナまでドキドキした。
そりゃ、あんな美丈夫な騎士様に迫られて何も思わない年頃の令嬢なんていないでしょう。いいなぁ…
アナもあんな風にグイグイと攻められたら…と恋に憧れるお年頃である。
ゼストの攻めは恋というよりは、もっと直接的な求愛行動に近いのだが、アナは恋をよく理解していない。
…は!
いけないわ!ラウラからお嬢様にゼスト様が迫らないようにしてくれって頼まれてたんだった。
「コホン」
小さく咳払いして、二人に私の存在を分かってもらってから毅然とした調子の声を出す。ラウラの真似である。
「ゼスト様、淑女に対しての距離が近すぎますわ。ご遠慮願います。さ、お嬢様はお部屋にどうぞ」
私に気付いたお嬢様は少し安心した顔をして、部屋に逃げ入って行った。
ゼスト様は悪い方ではないので、肩をすくめ溜息だけをついて自分に宛がわれた客室の方へと行ってしまった。その客室がお嬢様の部屋に近くて、お嬢様とゼスト様は度々接触するのだとラウラが言っていた。
でももう少ししたら、街道で崩れた橋も修理が終わってしまう。そしたらゼスト様との接点は無くなってしまうのに、お嬢様は良いのだろうか?
だってたまにお嬢様は朝、庭園でゼスト様の鍛錬の様子を熱心に見ていらっしゃいますよね?
ラウラが休憩の時間で不在なので、侍女としての交代要員としてお嬢様に続いて、彼女の部屋に入った。
「デュフフフ!」
部屋に入ると、お嬢様の変な声が響いていた。
「あー滾るわ!ああやって女に葉っぱかけてる風に見せて、攻めの関心引こうなんて!なんて誘い受け!最高!デュフっ!デュフフフフフ!!!」
ベッドでお嬢様が悶えていらっしゃった…
アナは見ては行けない物を見てしまって、そっとその場から逃げた。
退室してから、アナはお嬢様のお部屋の前でしばらく逡巡する。
え?
お嬢様の言ってた事が良く分からなかったわ…?
セメの関心?誰のこと?誘いウケ?は?外国語かしら?
お嬢様はゼスト様のことが苦手ではなかったのかしら?あんな風に接近されて、ベッドで変な笑い声を上げていると言うことは、さっきの事が嬉しいと言う事?ゼスト様に近づかれて喜んでいるのかしら?
アナは世の中に腐った脳の持ち主がいて、彼女等は全ての出来事をBLの妄想に使う事を知らない。この国にはないBL文化のことなど知るはずも無かった。(アナの知らないところで一部にはこっそり根付いているが)
気を取り直して、今度はノックをしてからお嬢様の部屋へと入らせてもらった。
「アナ。さっきはゼスト様を追い払ってくれてありがとうね」
ベッドの横にある書き物机に座ったお嬢様は、何か文章をしたためながらコチラをチラリと見て礼を言ってくれる。
あれ?先程のお嬢様の乱れた態度はなんだったのかしら?幻?
淑女然としたお嬢様は背筋をしゃんと伸ばして、書き物机に座り、羽ペンを持っている。
おかしいな?
「お役に立てて嬉しゅうございます。侍女様の補佐に参りましたので、御用があれば何なりとお申し付け下さい」
「今日はアナなのね。よろしく。じゃあ、早速この手紙を出す手配をしてもらえるかしら?」
「了解いたしました」
エヴァお嬢様は武家貴族のお嬢様だけど、読書と絵と詩を書くのが趣味で、あまり外出はなさらない。お嬢様の詩は貴族間で有名になって、詩集を出版される程人気があるのだ。
一度アナもラウラに借りて本を読ませて貰ったけど、彼女の独創的な表現に驚いた。だっていきなり「春は夜明けが好き。段々と山側の空が白くなって、雲が紫色に光る様…」から始まる一文でアナは景色なんて見た事無かった自分に気づかされた。お嬢様の目には世界の四季の景色がどれだけ鮮やかに映っているのか、そしてそれを表現される彼女の文才にアナはお嬢様への尊敬を尚更深くしていた。
今度はどんな詩を書かれたのかしら?
アナは封筒を開けてみたい気持ちを押し殺して、執事や従僕の人たちを探すことにした。
アナはこの作業が好きだ。屋外で足を剥き出しにして洗うのが開放的で楽しい。足で踏むシーツはサラサラしているし、シャボンの泡が沢山できると、なんだか楽しい。
冬は地獄なので、アナは素手・素足で触らなくてもいいように冷気を通しにくいコルクの押し器を去年作って、仲間のランドリーメイド達に発明王とはやしたてられた。ただコルクは脆いので、今年の冬までに要改良だ。
「アナーっ!乾燥機がちょっと変なのー」
ランドリーメイド仲間のソフィアがアナが作った乾燥機(足で踏んで遠心分離で水分を飛ばすもの)の前で立ってこちらに手招きしていた。
「どうしたの?」
「動かなくなっちゃった…」ソフィアが申し訳なさそうにションボリしている。
装置が回らなくなっている、よく見てみると回す部分の鎖の歯車に糸屑が巻き付いていた。アナはすぐに気付いて糸屑をハサミで切って、壊れていないか試運転を繰り返した。
「すぐに私に言ってくれてありがとう。ソフィア。力づくで動かしてたら、装置がおかしくなっていたかもしれないから助かったわ」
「ううん。アナのおかげで乾燥が楽になったんだから、お礼を言うのはいつも私たちよ。本当にいつもアナの作ってくれる物はすごいわよ」
「えへへ」
アナは大工の父と、銀細工士の祖母を持っていて、アナも手先が器用でなんでも自分で作ってしまう。けれど残念な事におっちょこちょいで繊細ではない性質で、大工仕事も銀細工もアナには合わなかった。(おっちょこちょいには結構危険だった)
物を作るのも好きだけど、物を作るよりも工夫して改良したり、発明したりする方が楽しい。
だけど、そんな職業はないから仕方なくランドリーメイドを選んだ。
トーン子爵家のメイドは屋敷内の家政を色々と担当して、オールワークを身に着けさせるので、特に秀でた子達はお嬢様の身の回りの世話をする侍女になったりと出世もできる。同僚で友達の侍女のラウラがそうだ。
アナはキッチンに移った時には料理をひっくり返して食器を壊したし、ハウスの掃除の時は高価な家具を勝手に改造してしまって、今はランドリー専門になっている。
それも簡単なタオルやシーツだけの担当だ。綺麗な装飾が付いているお嬢様のドレスや、子爵の騎士正装服は絶対に担当させてもらえない。
「よし、私この部分のメンテナンスしたいから、ちょっと倉庫に行ってくるわ!」
アナはランドリーのみんなに声を掛けて、振り向きざまに歩き出した。
そして目の前に人がいて、思い切りぶつかった。
額をその人の制服の胸元ボタンにぶつけたみたいで、硬い感触に痛くて泣きそうだった。
「ったー!」
「大丈夫ですか?」
また前を見ずに歩いてしまった。家政婦長にも散々叱られているのに。しかも声とこの匂いはどうやら少し苦手なあの人…
目の前に執事のコメットが立って、アナの額を表情の変わらない顔で見つめている。
ひぃぃ…また査定してますか?『アナは今日もおっちょこちょいしてた-3点』とか…
「ご、ごめんなさい。前を見ずに…」
「いえ、私は大丈夫です。アナは?」
「皮膚は痛いですが、頭の中は大丈夫なので」
「そうですか」
あれ?眼鏡の奥のコメットさんの目が少し泳いだ気がする。なんで?もしかして、いつもコメットさんの鉄仮面を崩せないかと満面の笑みで応対していた私の努力が実ったのだろうか?ほら、コメットさん、笑って。…だめか…
「家政婦長が呼んでいましたよ」
「わざわざありがとうございます」
「用事のついでに呼びに来ただけです」
「ふふ」
ニコニコ笑って見てみる。ダメ、全然表情変わらない。
それだけ言ってコメットさんは今度は従僕の若い男の子の所に行ってしまった。忙しい人だ。
ああ、やっぱりあの人苦手だわー。
従僕の男の子に指示しているコメットの眼鏡を見ながらアナは思っていた。
今、ラウラと共にお嬢様に付いているもう一人の侍女が妊娠して、休みがちになっていて、補充要員としてハウスメイド達が借り出されている。今日はアナなのだろう。アナなら指示役のラウラとも気安いので、失敗しない作業以外はやりやすいのだろう。
案の定、家政婦長からお嬢様の侍女の代わりをする様に言われ、お嬢様の部屋の前に来たアナは一瞬驚いて固まった。
「なぁ、一回でいいからさ」
「ほんと止めて下さいまし!冗談は…」
「冗談じゃなくて、結構マジなんだけど」
「え?…で、でも…」
お嬢様がゼスト様に壁に追い詰められていた。今にもゼスト様の唇がお嬢様の頬にくっ付きそうな程近づいて、彼の両手と壁で囲む様にお嬢様を逃がさないようにしていた。
…!
あらまぁ!
お嬢様は顔も首筋も真っ赤で、ピンクになっていて、ゼスト様は楽しそうにその様子を甘い眼差しで眺めていた。
「おしゃべりしかしないからさー、一回お茶しようよ。俺、エヴァお嬢様の事知りたいんだよ」
「や…近いですわ」
お嬢様は今にも泣きそうな顔をしていて、見ているアナまでドキドキした。
そりゃ、あんな美丈夫な騎士様に迫られて何も思わない年頃の令嬢なんていないでしょう。いいなぁ…
アナもあんな風にグイグイと攻められたら…と恋に憧れるお年頃である。
ゼストの攻めは恋というよりは、もっと直接的な求愛行動に近いのだが、アナは恋をよく理解していない。
…は!
いけないわ!ラウラからお嬢様にゼスト様が迫らないようにしてくれって頼まれてたんだった。
「コホン」
小さく咳払いして、二人に私の存在を分かってもらってから毅然とした調子の声を出す。ラウラの真似である。
「ゼスト様、淑女に対しての距離が近すぎますわ。ご遠慮願います。さ、お嬢様はお部屋にどうぞ」
私に気付いたお嬢様は少し安心した顔をして、部屋に逃げ入って行った。
ゼスト様は悪い方ではないので、肩をすくめ溜息だけをついて自分に宛がわれた客室の方へと行ってしまった。その客室がお嬢様の部屋に近くて、お嬢様とゼスト様は度々接触するのだとラウラが言っていた。
でももう少ししたら、街道で崩れた橋も修理が終わってしまう。そしたらゼスト様との接点は無くなってしまうのに、お嬢様は良いのだろうか?
だってたまにお嬢様は朝、庭園でゼスト様の鍛錬の様子を熱心に見ていらっしゃいますよね?
ラウラが休憩の時間で不在なので、侍女としての交代要員としてお嬢様に続いて、彼女の部屋に入った。
「デュフフフ!」
部屋に入ると、お嬢様の変な声が響いていた。
「あー滾るわ!ああやって女に葉っぱかけてる風に見せて、攻めの関心引こうなんて!なんて誘い受け!最高!デュフっ!デュフフフフフ!!!」
ベッドでお嬢様が悶えていらっしゃった…
アナは見ては行けない物を見てしまって、そっとその場から逃げた。
退室してから、アナはお嬢様のお部屋の前でしばらく逡巡する。
え?
お嬢様の言ってた事が良く分からなかったわ…?
セメの関心?誰のこと?誘いウケ?は?外国語かしら?
お嬢様はゼスト様のことが苦手ではなかったのかしら?あんな風に接近されて、ベッドで変な笑い声を上げていると言うことは、さっきの事が嬉しいと言う事?ゼスト様に近づかれて喜んでいるのかしら?
アナは世の中に腐った脳の持ち主がいて、彼女等は全ての出来事をBLの妄想に使う事を知らない。この国にはないBL文化のことなど知るはずも無かった。(アナの知らないところで一部にはこっそり根付いているが)
気を取り直して、今度はノックをしてからお嬢様の部屋へと入らせてもらった。
「アナ。さっきはゼスト様を追い払ってくれてありがとうね」
ベッドの横にある書き物机に座ったお嬢様は、何か文章をしたためながらコチラをチラリと見て礼を言ってくれる。
あれ?先程のお嬢様の乱れた態度はなんだったのかしら?幻?
淑女然としたお嬢様は背筋をしゃんと伸ばして、書き物机に座り、羽ペンを持っている。
おかしいな?
「お役に立てて嬉しゅうございます。侍女様の補佐に参りましたので、御用があれば何なりとお申し付け下さい」
「今日はアナなのね。よろしく。じゃあ、早速この手紙を出す手配をしてもらえるかしら?」
「了解いたしました」
エヴァお嬢様は武家貴族のお嬢様だけど、読書と絵と詩を書くのが趣味で、あまり外出はなさらない。お嬢様の詩は貴族間で有名になって、詩集を出版される程人気があるのだ。
一度アナもラウラに借りて本を読ませて貰ったけど、彼女の独創的な表現に驚いた。だっていきなり「春は夜明けが好き。段々と山側の空が白くなって、雲が紫色に光る様…」から始まる一文でアナは景色なんて見た事無かった自分に気づかされた。お嬢様の目には世界の四季の景色がどれだけ鮮やかに映っているのか、そしてそれを表現される彼女の文才にアナはお嬢様への尊敬を尚更深くしていた。
今度はどんな詩を書かれたのかしら?
アナは封筒を開けてみたい気持ちを押し殺して、執事や従僕の人たちを探すことにした。
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