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5時間目③
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今日チャールズ・モローニは15才になり、王都にあるタウンハウスで誕生会の昼のパーティを開く事となっている。
招待客は王都の学校で友人になった貴族の子女達、父と義母の知り合いと、婚約者のレイチェルだ。誕生会と義母のお披露目を兼ねている。
チャールズは決めている。レイチェルとは今日絶対にキスをすると。
もう婚約者になって半年を過ぎようとしているし、ぼく、俺はレイチェルを好いている。レイチェルもきっと俺の事を好きになってくれている。はずだ。
お互いの好きな物を知っているし、手紙のやり取りも頻繁に行っているし、デートで手を繋いだこともある。仲は良好だと思う。
だが…どうしても二人きりになる機会がないのだ。
レイチェルとお茶会をしていると、何故か邪魔者が常にいる。
レイチェルの母のシルビア・ビルクレイン子爵夫人が側にいたり、俺の父が顔を見せてきたり、義母のコリーヌが側にいたり…
いや、俺はレイチェルと二人きりになりたいんだ。
二人きりで楽しく会話をして、二人きりで手を繋いで、二人きりでキ、キ、キ、キスがしたい!!!
そう思っているのだが、どうも上手く事が運ばないのだ。
最初は気のせいだと思った。
たまたま子爵夫人が顔を出したり、最初からレイチェルがコリーヌ義母さんを同席させたり、お茶会の途中に庭園を散歩して良い雰囲気になりかけたら、庭師にレイチェルが話しかけたり…
レイチェル自身が俺と二人きりになるのを避けようとしている気がする。
街の中を二人でデートする時は彼女と手を繋いだりエスコートできるので、とても満たされるのだが、二人きりのお茶会や食事はなぜか邪魔がいる。
だから今日こそ少しの間でも彼女と二人きりになれるように父上と義母上に邪魔に入らないように朝食の席で釘を刺したのだ。
「今日はレイチェルと二人っきりで話をしたいから、その時は顔を見せに来ないでくれ」と。
昼餐会は丁度正午から始まり、午後3時までの予定だ。
音楽隊と王都で有名なレストランからの昼食が振る舞われ、チャールズの誕生会と義母のお披露目を兼ねている。
義母コリーヌはかなり緊張しているが、きっと大丈夫だろう。
彼女は昔社交界で男爵夫人としてきちんと振舞えていたし、そもそも父の妹、俺にとって叔母のクロエと共に貴族の教育を受けていたという。だからダンスも立ち居振る舞いも完璧だと思う。
コリーヌ義母の隣で、彼女の腰から絶対に手を離さない父の顔は幸せで光り輝いている。
少し前にポロリと側近が俺に零したので知ったのだが、父上はコリーヌ義母が前の夫と死別してから虎視眈々と彼女を狙っていたようだ。
彼女は知らないだろうが、父は彼女の夫の遺した商会の動向をずっと監視していたし、その後の彼女の生活をずっと守っていた。
王都の小金持ちの未亡人(しかも若くて美人)が男に狙われないはずがない。
彼女に言い寄る男の影があれば排除し、社交界でも彼女を狙う男は社会的に殺していたという話だ。必ず日替わりで彼女の護衛をつけていたのは俺も知っている。
さらに、貴賤結婚ブームを起こしたのも父ではないか…とチャールズは訝しんでいる。
彼女の前の夫のマリスが亡くなった後から、とある侯爵家の3男がメイドだった平民の女と結婚したり、子爵家に平民の男性が婿入りしたりと、身分差結婚が増えた。
それも父、ハーバート・モローニ伯爵が支援する劇団が身分差結婚を題材にした劇をヒットさせたからだ。きっと義母の意識にある身分差結婚のハードルもかなり下がっただろう。
彼女が気付かない内に周りをガチガチに囲っていた癖に、父はまともな告白もできないでいた。だからチャールズはしれっと閨の授業に参加してきた父と、コリーヌ先生を強制的に接触するように仕向けた。
一時間目から父が暴走していたが、最終的に良い結果になったと思う。
今日の義母のお披露目会は貴賤結婚に差別意識の少ない貴族達と、彼女に見惚れている男数名が招待されている。もしかしたら見せつけているのかもしれない。
そんな父の裏の顔も知らずに、義母コリーヌは無邪気に笑っている。
まぁ、俺は可愛い弟妹が抱っこできればなんでもいい。
そんな事より、レイチェルはどこだろう。
招待客が集まり始めたパーティ会場でチャールズはキョロキョロと回りを探索した。中には父の妹のクロエや、コリーヌの兄であるユアンが招待されていて、チャールズにおめでとうと声を掛けてくれる。
チャールズの王都の学校で仲良くなった男友達が見えた。
その輪の中に、レイチェルが立っていて笑顔で話をしている。
『俺と話すより先に違う男と話された』と感じて、思わずチャールズはレイチェルの腰に手を回してしまう。
「ひゃっ!」
「やあ、レイチェル。ご機嫌よう」
「あっ!チャールズ様!ご、ご機嫌よう…今日はご招待下さり、ありがとうございます」
腰に手を回して至近距離で話しかけたせいか、レイチェルは顔を真っ赤にしている。
「おいおい、チャールズ。俺たちを忘れないでよ」
笑いながら級友のマックスが茶化す。
「ああ、いたんだな。来てくれてありがとう。…よし、さあ行こう、レイチェル」
「反応薄っ!」
「『よし』って何?『よし』って?」
「レイチェルちゃんっ、ちょっ…もうちょっとお話させてよ」
級友たちは口を尖らせてチャールズに文句を言っているが、こんな奴らはどうでも良い。というか俺のレイチェルを見るな。
「お前ら煩い」
「え?…うわぁぁあん!チャールズが冷たいー。待ってよーレイチェルちゃああん」
男達はむさ苦しく抱き合って嘆いていた。奴らはまだ婚約者が決まっていない奴らだ。しょうがないから、また学校で会った時に優しくしてやろう。
「今日は2人きりで話したいんだ」
「え?え?チャールズ様?」
グイグイとレイチェルをエスコートして屋敷に入ると、自分の私室に連れて行く。
父上と義母上にパーティが始まって挨拶をする前の30分だけ、レイチェルと二人きりの時間を作って良いと言われていたのだ。
「わぁ…ここがチャールズ様のお部屋なのですね」
チャールズの部屋に通されたレイチェルはキョロキョロと物珍し気に中を眺めている。
そう言えば家の応接間や庭で会ってばかりで、チャールズの私室に招き入れたのは初めてだな。
「この肌色のぬいぐるみ?は何ですのん?」
見つけなくてもいいのに、義母のコリーヌにプレゼントされた女性の臀部の模型を見つけられてしまう。しまった。どこかに封じておけばよかった。
「なんだろうね?コリーヌ義母様に貰ったんだけど、よく分からないんだ」
「そう…なんですか」
レイチェルは不思議そうに模型の尻肉を伸ばしている。
「ね、レイチェル。今日は来てくれてありがとう。とても嬉しいよ」
そう言うと、彼女と目を合わせた。
何故かいつも俺の顔を直視すると彼女は顔を真っ赤にさせる。俺はいつも普通の顔でいるつもりで、特に変な事をしていないのだが。
「ぴ…ぴ…ぴきゃぁっっ…」
紅潮を通り過ぎて、茹でダコみたいになったレイチェルはまた変な声を出した。
こうなるといつも彼女が落ち着くまで待っているのだが、今日は時間がない。
今は畳みかけるしかないのだ。
「レイチェル。俺、君が好きだよ。俺たちは婚約者同士だけど、それだけじゃなくてね。大好きでとても大切なんだ。」
「いきゃぁぁぁ」
レイチェルは真っ赤になった可愛すぎる顔を両手で隠してくる。
そっと優しく彼女の手を解いて、もう隠せないように優しく握る。
彼女の目と合わせるためにに少し顔を動かして、視線を捉えてからお願いする。
ああ、彼女の鳶色の瞳がとても綺麗だな。少し潤んでいる…
「もっと君を知りたい。キスしていいだろうか?」
「は…はひぃ…」
唇同士を少し触れるだけのキスをする。
わぁ…心臓がやばいな…
ドクドクと脈打つのは心臓だけではなく、体中だ。
発熱して、汗をかきそうだ。
一瞬が数分の様に感じる。
レイチェルの唇はプルプルのゼリーみたいだが、なんだか記憶が飛んでいた気がするのでもう一度確かめるように顔を近づける。
興奮で射精しそう…
「ぁ…んんっ」
レイチェルから声が漏れたけど、嫌がって逃げたりしないので、もう少し。
もう少し…うわぁプルプルだ…
もう少し…すごい気持ち良いなぁ
もう…
ん?
なんか生ぬるい液体が…?
目を開けると、鼻血をダラダラ垂らしたレイチェルが立ったまま失神していたのだった。
「わぁー!!」
チャールズの婚約者が失神するというアクシデントはあったものの、それ以外は何の問題もなくこの日の宴は盛況のうちに幕を閉じたのだった。
-----
数年後
モローニ伯爵家のカントリーハウスで、チャールズ・モローニ伯爵令息とレイチェル・ビルクレイン子爵令嬢の結婚式が執り行われた。
新婦の美しいブルネットの髪に口づけ、惜しみなく愛情表現する新郎は父親に似た美男子で、二人は綺麗な一対の人形の様だった。
その後ろにベールガールとして、花婿の腹違いの妹が可愛らしく手伝い、リングボーイは腹違いの弟が務めた。
新郎の父と義母が寄り添うように参列しており、どちらが新婚かわからないほど仲睦まじい様子だったという。
了
招待客は王都の学校で友人になった貴族の子女達、父と義母の知り合いと、婚約者のレイチェルだ。誕生会と義母のお披露目を兼ねている。
チャールズは決めている。レイチェルとは今日絶対にキスをすると。
もう婚約者になって半年を過ぎようとしているし、ぼく、俺はレイチェルを好いている。レイチェルもきっと俺の事を好きになってくれている。はずだ。
お互いの好きな物を知っているし、手紙のやり取りも頻繁に行っているし、デートで手を繋いだこともある。仲は良好だと思う。
だが…どうしても二人きりになる機会がないのだ。
レイチェルとお茶会をしていると、何故か邪魔者が常にいる。
レイチェルの母のシルビア・ビルクレイン子爵夫人が側にいたり、俺の父が顔を見せてきたり、義母のコリーヌが側にいたり…
いや、俺はレイチェルと二人きりになりたいんだ。
二人きりで楽しく会話をして、二人きりで手を繋いで、二人きりでキ、キ、キ、キスがしたい!!!
そう思っているのだが、どうも上手く事が運ばないのだ。
最初は気のせいだと思った。
たまたま子爵夫人が顔を出したり、最初からレイチェルがコリーヌ義母さんを同席させたり、お茶会の途中に庭園を散歩して良い雰囲気になりかけたら、庭師にレイチェルが話しかけたり…
レイチェル自身が俺と二人きりになるのを避けようとしている気がする。
街の中を二人でデートする時は彼女と手を繋いだりエスコートできるので、とても満たされるのだが、二人きりのお茶会や食事はなぜか邪魔がいる。
だから今日こそ少しの間でも彼女と二人きりになれるように父上と義母上に邪魔に入らないように朝食の席で釘を刺したのだ。
「今日はレイチェルと二人っきりで話をしたいから、その時は顔を見せに来ないでくれ」と。
昼餐会は丁度正午から始まり、午後3時までの予定だ。
音楽隊と王都で有名なレストランからの昼食が振る舞われ、チャールズの誕生会と義母のお披露目を兼ねている。
義母コリーヌはかなり緊張しているが、きっと大丈夫だろう。
彼女は昔社交界で男爵夫人としてきちんと振舞えていたし、そもそも父の妹、俺にとって叔母のクロエと共に貴族の教育を受けていたという。だからダンスも立ち居振る舞いも完璧だと思う。
コリーヌ義母の隣で、彼女の腰から絶対に手を離さない父の顔は幸せで光り輝いている。
少し前にポロリと側近が俺に零したので知ったのだが、父上はコリーヌ義母が前の夫と死別してから虎視眈々と彼女を狙っていたようだ。
彼女は知らないだろうが、父は彼女の夫の遺した商会の動向をずっと監視していたし、その後の彼女の生活をずっと守っていた。
王都の小金持ちの未亡人(しかも若くて美人)が男に狙われないはずがない。
彼女に言い寄る男の影があれば排除し、社交界でも彼女を狙う男は社会的に殺していたという話だ。必ず日替わりで彼女の護衛をつけていたのは俺も知っている。
さらに、貴賤結婚ブームを起こしたのも父ではないか…とチャールズは訝しんでいる。
彼女の前の夫のマリスが亡くなった後から、とある侯爵家の3男がメイドだった平民の女と結婚したり、子爵家に平民の男性が婿入りしたりと、身分差結婚が増えた。
それも父、ハーバート・モローニ伯爵が支援する劇団が身分差結婚を題材にした劇をヒットさせたからだ。きっと義母の意識にある身分差結婚のハードルもかなり下がっただろう。
彼女が気付かない内に周りをガチガチに囲っていた癖に、父はまともな告白もできないでいた。だからチャールズはしれっと閨の授業に参加してきた父と、コリーヌ先生を強制的に接触するように仕向けた。
一時間目から父が暴走していたが、最終的に良い結果になったと思う。
今日の義母のお披露目会は貴賤結婚に差別意識の少ない貴族達と、彼女に見惚れている男数名が招待されている。もしかしたら見せつけているのかもしれない。
そんな父の裏の顔も知らずに、義母コリーヌは無邪気に笑っている。
まぁ、俺は可愛い弟妹が抱っこできればなんでもいい。
そんな事より、レイチェルはどこだろう。
招待客が集まり始めたパーティ会場でチャールズはキョロキョロと回りを探索した。中には父の妹のクロエや、コリーヌの兄であるユアンが招待されていて、チャールズにおめでとうと声を掛けてくれる。
チャールズの王都の学校で仲良くなった男友達が見えた。
その輪の中に、レイチェルが立っていて笑顔で話をしている。
『俺と話すより先に違う男と話された』と感じて、思わずチャールズはレイチェルの腰に手を回してしまう。
「ひゃっ!」
「やあ、レイチェル。ご機嫌よう」
「あっ!チャールズ様!ご、ご機嫌よう…今日はご招待下さり、ありがとうございます」
腰に手を回して至近距離で話しかけたせいか、レイチェルは顔を真っ赤にしている。
「おいおい、チャールズ。俺たちを忘れないでよ」
笑いながら級友のマックスが茶化す。
「ああ、いたんだな。来てくれてありがとう。…よし、さあ行こう、レイチェル」
「反応薄っ!」
「『よし』って何?『よし』って?」
「レイチェルちゃんっ、ちょっ…もうちょっとお話させてよ」
級友たちは口を尖らせてチャールズに文句を言っているが、こんな奴らはどうでも良い。というか俺のレイチェルを見るな。
「お前ら煩い」
「え?…うわぁぁあん!チャールズが冷たいー。待ってよーレイチェルちゃああん」
男達はむさ苦しく抱き合って嘆いていた。奴らはまだ婚約者が決まっていない奴らだ。しょうがないから、また学校で会った時に優しくしてやろう。
「今日は2人きりで話したいんだ」
「え?え?チャールズ様?」
グイグイとレイチェルをエスコートして屋敷に入ると、自分の私室に連れて行く。
父上と義母上にパーティが始まって挨拶をする前の30分だけ、レイチェルと二人きりの時間を作って良いと言われていたのだ。
「わぁ…ここがチャールズ様のお部屋なのですね」
チャールズの部屋に通されたレイチェルはキョロキョロと物珍し気に中を眺めている。
そう言えば家の応接間や庭で会ってばかりで、チャールズの私室に招き入れたのは初めてだな。
「この肌色のぬいぐるみ?は何ですのん?」
見つけなくてもいいのに、義母のコリーヌにプレゼントされた女性の臀部の模型を見つけられてしまう。しまった。どこかに封じておけばよかった。
「なんだろうね?コリーヌ義母様に貰ったんだけど、よく分からないんだ」
「そう…なんですか」
レイチェルは不思議そうに模型の尻肉を伸ばしている。
「ね、レイチェル。今日は来てくれてありがとう。とても嬉しいよ」
そう言うと、彼女と目を合わせた。
何故かいつも俺の顔を直視すると彼女は顔を真っ赤にさせる。俺はいつも普通の顔でいるつもりで、特に変な事をしていないのだが。
「ぴ…ぴ…ぴきゃぁっっ…」
紅潮を通り過ぎて、茹でダコみたいになったレイチェルはまた変な声を出した。
こうなるといつも彼女が落ち着くまで待っているのだが、今日は時間がない。
今は畳みかけるしかないのだ。
「レイチェル。俺、君が好きだよ。俺たちは婚約者同士だけど、それだけじゃなくてね。大好きでとても大切なんだ。」
「いきゃぁぁぁ」
レイチェルは真っ赤になった可愛すぎる顔を両手で隠してくる。
そっと優しく彼女の手を解いて、もう隠せないように優しく握る。
彼女の目と合わせるためにに少し顔を動かして、視線を捉えてからお願いする。
ああ、彼女の鳶色の瞳がとても綺麗だな。少し潤んでいる…
「もっと君を知りたい。キスしていいだろうか?」
「は…はひぃ…」
唇同士を少し触れるだけのキスをする。
わぁ…心臓がやばいな…
ドクドクと脈打つのは心臓だけではなく、体中だ。
発熱して、汗をかきそうだ。
一瞬が数分の様に感じる。
レイチェルの唇はプルプルのゼリーみたいだが、なんだか記憶が飛んでいた気がするのでもう一度確かめるように顔を近づける。
興奮で射精しそう…
「ぁ…んんっ」
レイチェルから声が漏れたけど、嫌がって逃げたりしないので、もう少し。
もう少し…うわぁプルプルだ…
もう少し…すごい気持ち良いなぁ
もう…
ん?
なんか生ぬるい液体が…?
目を開けると、鼻血をダラダラ垂らしたレイチェルが立ったまま失神していたのだった。
「わぁー!!」
チャールズの婚約者が失神するというアクシデントはあったものの、それ以外は何の問題もなくこの日の宴は盛況のうちに幕を閉じたのだった。
-----
数年後
モローニ伯爵家のカントリーハウスで、チャールズ・モローニ伯爵令息とレイチェル・ビルクレイン子爵令嬢の結婚式が執り行われた。
新婦の美しいブルネットの髪に口づけ、惜しみなく愛情表現する新郎は父親に似た美男子で、二人は綺麗な一対の人形の様だった。
その後ろにベールガールとして、花婿の腹違いの妹が可愛らしく手伝い、リングボーイは腹違いの弟が務めた。
新郎の父と義母が寄り添うように参列しており、どちらが新婚かわからないほど仲睦まじい様子だったという。
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