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2時間目③
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ハーバート・モローニ伯爵は小さく溜息を付いた。
34歳のこの年になって、女性に少し触られた(指を舐められた)だけで、トラウザーを汚すほどカウパーが漏れると思ってもみなかったのだから。
先程閨の授業中にハーバートは、息子のチャールズに教えるためにとんでもない大きさのディルドを持って疑似自慰をしていた。
そしたら急にコリーヌがそのディルドをキスし始めて、彼女の舌がディルドを持っていた私の指を舐めていったのだ。
それまでは居た堪れない気分だったのに、急に雄芯が反応してしまった。
ジワリと濡れる感覚に、焦ってハーバートはコリーヌの授業から退出した。
伯爵として爵位をついでもう14年になる。
それなのにこんなに失態を繰り返すなんて…
どうしても幼馴染の乳兄弟のコリーヌには情けないところを見せてしまう。
社交界に出れば、冷徹なモローニ伯爵だと言われているくらいなのに…
自分の失態に頭を抱えながらも、右手は止まらなかった。
まるでチャールズの年みたいじゃ無いか…
ハーバートは昂った自分のペニスを、やさしく擦る。
考える事といえば最近はずっとコリーヌの事だった。
コリーヌ・ブラウン元男爵夫人はハーバートにとって最初はただの『妹』だった。
小さな頃に2人で結んだ約束は忘れていない。
忘れもしない、俺が14才でコリーヌは8才だった。
俺とコリーヌの兄は妹達が鬱陶しいと思っていた。そんな年頃だったんだ。
屋敷の敷地内の雑木林に秘密基地のツリーハウスを作っていたのを知られたくなくて、「遊んで遊んで」とくっ付いてくる妹達から走って逃げるのを日常にしていた。
もっと小さい頃はチビ達も連れて一緒に遊んでいたんだが、どうしてもツリーハウスは彼女達には内緒にしたかった。男の秘密基地なのだから。
ある日コリーヌの兄のユアンが「妹達を上手くかわす方法」として、落とし穴を掘り出した。
怪我をしない様に浅いものだったが、妹達は面白い位単純に引っかかった。
泥だらけになったクロエはこれに懲りたのか、あまり俺たちを追っかけ回さなくなったが、コリーヌは活発な性格だから諦めなかった。
ユアンは更に二重のイタズラを仕掛けた。
落とし穴の下にカエルを入れておいたのだ。カエルはコリーヌの天敵だった。
案の定コリーヌは泣いた。
だが、悪い事には罰が下るというもの。
予想外の事が起きてしまった。
コリーヌはあまりの嫌悪感と驚きに失禁してしまったのだった。
「キャーー!」
子供の頃のコリーヌは可愛らしい髪を三つ編みにしていて、這い上がってきたカエルを見て凍りついていた。
そしてワンピースの下の土に半分埋まった脚に滴り広がっていく水たまり。
「ひぃぃ…ん」絞り出す様なコリーヌの泣き声が、馬鹿な兄2人に突き刺さった。
真っ青になったユアンは「母さんに怒られるー!!」と、慌てて証拠隠滅し始めた。
新しいコリーヌの服を持ってくるといって、泣きじゃくりお漏らししたままの妹を置いて走って行ってしまう。
コリーヌはもう1人の妹の様なものだ。
ハーバートはカエルを蹴散らして、コリーヌを土の中から抱え上げた。8才の少女はクスンクスンと子犬の様に泣いている。
「ごめん」と、頭を撫でて謝った。
「ハーヴィー…」
本当の妹のクロエとは髪質が少し違うそれは、金髪に近いミルクティーのような色をしていて、ふわふわと触り心地が良い。
「ごめんな、コリー、ちょっと驚かせようと思ってたんだ。泣かせてごめん」
謝ると、コリーヌはまたヒーヒーと泣いてしまう。
「どこか痛いか?」
コリーヌは首を横に振ってなんとか乱れた呼吸のまま答えた。
「ちがうのっ、でも、こんなっの、ううっ、もう、もう、お、お嫁に、いけないぃ!」
「お漏らししたのは内緒にする。絶対だ。ユアンにも内緒にさせるから」
「わ…わた…し…ひっぐ…だって、ハーヴィっに…見られる、なんて」
顔を覆って泣くコリーヌは恥ずかしさから耳や首筋まで真っ赤に染め上げていた。
俺はこの時、目の前の小さい女の子が『妹じゃない』と、はっきり意識した。
妹のクロエと同じ位置にあったコリーヌ。だけど、目の前のお漏らしを恥ずかしがって泣いているのは…
目の前の小さい女の子にキュンっと胸を矢で打ち抜かれたような衝撃を受けた。
俺は思わずギュっとコリーヌを抱き締めて、誓った。
「コリーヌ、もう俺はお前を泣かせない。もし、将来一人でいたら、俺が嫁に貰ってやる。嫁に貰えなくても、ずっと守っているからな」
コリーヌは俺が抱き締めてやるとやっとまともに話せるようになった。
でも、幼過ぎて俺の言葉を咀嚼できないのか少し首をかしげて「うん…」と言った。
大きな瞳に涙を浮かべたままキョトンとしている姿も堪らなく可愛らしくて、俺は小さな手を取って小指を絡ませた。
「指切り。約束だよ」
「うん。約束ー」
俺とコリーヌはカエルの合唱を聞きながら可愛らしい誓いをした。
伯爵の跡取りの俺には決められた婚約者がいたが、それでも貴族の財力でコリーヌ一人ぐらいどうにでもなる。
この時俺は貴族という自らの立場を過大評価していたのだ。
コリーヌは俺が結婚してしばらくすると領内から出て行ってしまった。
その頃には俺も婚約者から妻になったナディアを愛していたし、コリーヌにはコリーヌの幸せがある。そう割り切っていたのだ。
割り切っていたはずだった。
コリーヌの兄のユアンが王都で役所勤めするようになり、ほどなくして彼も結婚した。
すぐにクロエも婚約が決まっていた王都の子爵家へと輿入れし、後を追うようにコリーヌもマリス・ブラウン男爵と結婚した。
全員バラバラにそれぞれの人生を過ごしていた。
愛していた妻のナディアが流行り病であっけなく死に、やっと心が落ち着いてきた時だった。
ある夜会でマリス・ブラウン男爵と寄り添うコリーヌを見かけたのだ。
久しぶりに会った彼女は妊娠していた。頬は薔薇色に染まり、艶々と輝くような顔をして。
幸せそうな彼女を見て、俺は今までに感じたことのない嫉妬を感じた。
彼女を幸せにしているブラウン男爵にだ。
俺も彼女と結ばれることがあったら、あんな風に光り輝く笑顔を俺に向けていたのだろうか?伯爵の跡取りでなければコリーヌと結婚できていたかもしれない。ああ羨ましい。俺が彼女の隣に立っていられたら…
この日俺は人生初めての嫉妬と、初めての失恋をしたのだ。
乳兄弟の兄として、マリス・ブラウン男爵を試したくなったのは仕方がないと思う。
少し酒を入れ過ぎた俺は、まるで彼を試すような事をしてしまった。
だけど男にしては細く頼りなく見えたその優男は、外見とは違う強い男だったのだ。
MB商会の話は俺の耳にも入っていたし、その勢いは上位貴族も無視できない規模になっていた。経営者のマリス・ブラウンは商業的な見識が広く、各分野にも精通していて、確かな目を持っていた。
少し話しただけでも悔しい位頭の回る男だった。
すぐに俺の嫉妬心に気付いたのか、見せつけるように笑いながらコリーヌの少し大きくなったお腹を撫でる始末。
悔しまぎれに物陰で、奴に忠告した。
「コリーヌを泣かせたら、ただじゃおかないぞ」
俺の小さな声をはっきりと聴きとった彼は、ニヤリと笑う。
「ご心配なさらず」
そう言って自信満々だったくせに。
ヤツはその数年後あっけなく事故で死んだ。
葬式の間、泣き続けるコリーヌを見ていられなかった。でも、傍を離れることもできなかった。彼女は子供も出産後すぐに亡くしていて、今や完全に孤独だった。
俺はもう心に決めた。
もう迷わないと。
それからほとぼりが冷めた頃、MB商会を買い取り、彼女と少しずつ交流を取り始めた。コリーヌ自らが商会で仕事を手伝いたいと言ってきた時には、彼女に会える機会が増えることに内心小躍りした。
マリス・ブラウン男爵が亡くなって3年経つ。
コリーヌと俺はたまに夕食を食べる間柄だ。そろそろ彼女の傷も癒えて来たのではないだろうか…そう思い始めていた。
一ヶ月前、彼女を夕食に誘って良い雰囲気になったら告白しようか、なんて思っていたところ、何故かコリーヌは『息子チャールズの閨の教師』という話に食いついた。
いや、チャールズに閨指南ではなく、俺と閨を…ゴニョゴニョ…
結局コリーヌのキラキラした目に負けて、彼女にチャールズの閨の教師として来てもらう事になったが…
最初の授業ではコリーヌのピンクの乳首に負けて暴走して、唇を奪い。
今回の授業ではコリーヌに指を舐められただけで我慢汁が出るという体たらく。
「ふぅ…」
やっと昂りを治め、少し濡れて汚れたスーツを着替えて、俺はコリーヌが授業している応接間へと戻る。
だがコリーヌが自作した女性の臀部の模型を見て大笑いしてしまい、また彼女に顰蹙を買ってしまった。
淑女然としている彼女のこういうところが少し抜けていて、愛おしく面白いんだ。
俺の大笑いが聞こえていたのか、彼女は少しションボリしていた。
ああ、抱きしめたい。
帰りの馬車に乗り込む彼女をエスコートしながら、俺は堪らなくなって彼女の手にキスをした。
「え?ハ…モローニ伯爵?」
コリーヌは綺麗な大きな目をこちらに向けて少し頬を赤くさせていた。
「さっきの仕返しだ」
俺を少しでも意識して欲しくて、彼女を熱く見つめる。
「もう!冗談はよして!」
その言葉に俺は呆然としたまま、彼女を見送る事しかできなかった。
34歳のこの年になって、女性に少し触られた(指を舐められた)だけで、トラウザーを汚すほどカウパーが漏れると思ってもみなかったのだから。
先程閨の授業中にハーバートは、息子のチャールズに教えるためにとんでもない大きさのディルドを持って疑似自慰をしていた。
そしたら急にコリーヌがそのディルドをキスし始めて、彼女の舌がディルドを持っていた私の指を舐めていったのだ。
それまでは居た堪れない気分だったのに、急に雄芯が反応してしまった。
ジワリと濡れる感覚に、焦ってハーバートはコリーヌの授業から退出した。
伯爵として爵位をついでもう14年になる。
それなのにこんなに失態を繰り返すなんて…
どうしても幼馴染の乳兄弟のコリーヌには情けないところを見せてしまう。
社交界に出れば、冷徹なモローニ伯爵だと言われているくらいなのに…
自分の失態に頭を抱えながらも、右手は止まらなかった。
まるでチャールズの年みたいじゃ無いか…
ハーバートは昂った自分のペニスを、やさしく擦る。
考える事といえば最近はずっとコリーヌの事だった。
コリーヌ・ブラウン元男爵夫人はハーバートにとって最初はただの『妹』だった。
小さな頃に2人で結んだ約束は忘れていない。
忘れもしない、俺が14才でコリーヌは8才だった。
俺とコリーヌの兄は妹達が鬱陶しいと思っていた。そんな年頃だったんだ。
屋敷の敷地内の雑木林に秘密基地のツリーハウスを作っていたのを知られたくなくて、「遊んで遊んで」とくっ付いてくる妹達から走って逃げるのを日常にしていた。
もっと小さい頃はチビ達も連れて一緒に遊んでいたんだが、どうしてもツリーハウスは彼女達には内緒にしたかった。男の秘密基地なのだから。
ある日コリーヌの兄のユアンが「妹達を上手くかわす方法」として、落とし穴を掘り出した。
怪我をしない様に浅いものだったが、妹達は面白い位単純に引っかかった。
泥だらけになったクロエはこれに懲りたのか、あまり俺たちを追っかけ回さなくなったが、コリーヌは活発な性格だから諦めなかった。
ユアンは更に二重のイタズラを仕掛けた。
落とし穴の下にカエルを入れておいたのだ。カエルはコリーヌの天敵だった。
案の定コリーヌは泣いた。
だが、悪い事には罰が下るというもの。
予想外の事が起きてしまった。
コリーヌはあまりの嫌悪感と驚きに失禁してしまったのだった。
「キャーー!」
子供の頃のコリーヌは可愛らしい髪を三つ編みにしていて、這い上がってきたカエルを見て凍りついていた。
そしてワンピースの下の土に半分埋まった脚に滴り広がっていく水たまり。
「ひぃぃ…ん」絞り出す様なコリーヌの泣き声が、馬鹿な兄2人に突き刺さった。
真っ青になったユアンは「母さんに怒られるー!!」と、慌てて証拠隠滅し始めた。
新しいコリーヌの服を持ってくるといって、泣きじゃくりお漏らししたままの妹を置いて走って行ってしまう。
コリーヌはもう1人の妹の様なものだ。
ハーバートはカエルを蹴散らして、コリーヌを土の中から抱え上げた。8才の少女はクスンクスンと子犬の様に泣いている。
「ごめん」と、頭を撫でて謝った。
「ハーヴィー…」
本当の妹のクロエとは髪質が少し違うそれは、金髪に近いミルクティーのような色をしていて、ふわふわと触り心地が良い。
「ごめんな、コリー、ちょっと驚かせようと思ってたんだ。泣かせてごめん」
謝ると、コリーヌはまたヒーヒーと泣いてしまう。
「どこか痛いか?」
コリーヌは首を横に振ってなんとか乱れた呼吸のまま答えた。
「ちがうのっ、でも、こんなっの、ううっ、もう、もう、お、お嫁に、いけないぃ!」
「お漏らししたのは内緒にする。絶対だ。ユアンにも内緒にさせるから」
「わ…わた…し…ひっぐ…だって、ハーヴィっに…見られる、なんて」
顔を覆って泣くコリーヌは恥ずかしさから耳や首筋まで真っ赤に染め上げていた。
俺はこの時、目の前の小さい女の子が『妹じゃない』と、はっきり意識した。
妹のクロエと同じ位置にあったコリーヌ。だけど、目の前のお漏らしを恥ずかしがって泣いているのは…
目の前の小さい女の子にキュンっと胸を矢で打ち抜かれたような衝撃を受けた。
俺は思わずギュっとコリーヌを抱き締めて、誓った。
「コリーヌ、もう俺はお前を泣かせない。もし、将来一人でいたら、俺が嫁に貰ってやる。嫁に貰えなくても、ずっと守っているからな」
コリーヌは俺が抱き締めてやるとやっとまともに話せるようになった。
でも、幼過ぎて俺の言葉を咀嚼できないのか少し首をかしげて「うん…」と言った。
大きな瞳に涙を浮かべたままキョトンとしている姿も堪らなく可愛らしくて、俺は小さな手を取って小指を絡ませた。
「指切り。約束だよ」
「うん。約束ー」
俺とコリーヌはカエルの合唱を聞きながら可愛らしい誓いをした。
伯爵の跡取りの俺には決められた婚約者がいたが、それでも貴族の財力でコリーヌ一人ぐらいどうにでもなる。
この時俺は貴族という自らの立場を過大評価していたのだ。
コリーヌは俺が結婚してしばらくすると領内から出て行ってしまった。
その頃には俺も婚約者から妻になったナディアを愛していたし、コリーヌにはコリーヌの幸せがある。そう割り切っていたのだ。
割り切っていたはずだった。
コリーヌの兄のユアンが王都で役所勤めするようになり、ほどなくして彼も結婚した。
すぐにクロエも婚約が決まっていた王都の子爵家へと輿入れし、後を追うようにコリーヌもマリス・ブラウン男爵と結婚した。
全員バラバラにそれぞれの人生を過ごしていた。
愛していた妻のナディアが流行り病であっけなく死に、やっと心が落ち着いてきた時だった。
ある夜会でマリス・ブラウン男爵と寄り添うコリーヌを見かけたのだ。
久しぶりに会った彼女は妊娠していた。頬は薔薇色に染まり、艶々と輝くような顔をして。
幸せそうな彼女を見て、俺は今までに感じたことのない嫉妬を感じた。
彼女を幸せにしているブラウン男爵にだ。
俺も彼女と結ばれることがあったら、あんな風に光り輝く笑顔を俺に向けていたのだろうか?伯爵の跡取りでなければコリーヌと結婚できていたかもしれない。ああ羨ましい。俺が彼女の隣に立っていられたら…
この日俺は人生初めての嫉妬と、初めての失恋をしたのだ。
乳兄弟の兄として、マリス・ブラウン男爵を試したくなったのは仕方がないと思う。
少し酒を入れ過ぎた俺は、まるで彼を試すような事をしてしまった。
だけど男にしては細く頼りなく見えたその優男は、外見とは違う強い男だったのだ。
MB商会の話は俺の耳にも入っていたし、その勢いは上位貴族も無視できない規模になっていた。経営者のマリス・ブラウンは商業的な見識が広く、各分野にも精通していて、確かな目を持っていた。
少し話しただけでも悔しい位頭の回る男だった。
すぐに俺の嫉妬心に気付いたのか、見せつけるように笑いながらコリーヌの少し大きくなったお腹を撫でる始末。
悔しまぎれに物陰で、奴に忠告した。
「コリーヌを泣かせたら、ただじゃおかないぞ」
俺の小さな声をはっきりと聴きとった彼は、ニヤリと笑う。
「ご心配なさらず」
そう言って自信満々だったくせに。
ヤツはその数年後あっけなく事故で死んだ。
葬式の間、泣き続けるコリーヌを見ていられなかった。でも、傍を離れることもできなかった。彼女は子供も出産後すぐに亡くしていて、今や完全に孤独だった。
俺はもう心に決めた。
もう迷わないと。
それからほとぼりが冷めた頃、MB商会を買い取り、彼女と少しずつ交流を取り始めた。コリーヌ自らが商会で仕事を手伝いたいと言ってきた時には、彼女に会える機会が増えることに内心小躍りした。
マリス・ブラウン男爵が亡くなって3年経つ。
コリーヌと俺はたまに夕食を食べる間柄だ。そろそろ彼女の傷も癒えて来たのではないだろうか…そう思い始めていた。
一ヶ月前、彼女を夕食に誘って良い雰囲気になったら告白しようか、なんて思っていたところ、何故かコリーヌは『息子チャールズの閨の教師』という話に食いついた。
いや、チャールズに閨指南ではなく、俺と閨を…ゴニョゴニョ…
結局コリーヌのキラキラした目に負けて、彼女にチャールズの閨の教師として来てもらう事になったが…
最初の授業ではコリーヌのピンクの乳首に負けて暴走して、唇を奪い。
今回の授業ではコリーヌに指を舐められただけで我慢汁が出るという体たらく。
「ふぅ…」
やっと昂りを治め、少し濡れて汚れたスーツを着替えて、俺はコリーヌが授業している応接間へと戻る。
だがコリーヌが自作した女性の臀部の模型を見て大笑いしてしまい、また彼女に顰蹙を買ってしまった。
淑女然としている彼女のこういうところが少し抜けていて、愛おしく面白いんだ。
俺の大笑いが聞こえていたのか、彼女は少しションボリしていた。
ああ、抱きしめたい。
帰りの馬車に乗り込む彼女をエスコートしながら、俺は堪らなくなって彼女の手にキスをした。
「え?ハ…モローニ伯爵?」
コリーヌは綺麗な大きな目をこちらに向けて少し頬を赤くさせていた。
「さっきの仕返しだ」
俺を少しでも意識して欲しくて、彼女を熱く見つめる。
「もう!冗談はよして!」
その言葉に俺は呆然としたまま、彼女を見送る事しかできなかった。
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