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失敗

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黒い子猫みたいだったな、と真っ暗なテントのなかで、おれは懐かしく思った。



その子猫がいろいろ世話してくれたのだと思うと、改めて感謝の念が湧いてくる。



生き返って、おれはすぐにまた倒れてしまった。若い警官が闇雲に撃った弾が肩に当たっていたから、ガムテープをぐるぐる巻きにして応急処置としていたのもまずかったと思う。



真央は仕方なく、おれを家まで引きずっていった。詳しくは言及しないが、いろいろと看病してくれたのである。一ヶ月くらいは使い物にならなかったので、かなり長い間だった。



頭が上がらないのも仕方ない。運動不足のリハビリにもなるし、墓守りの仕事を手伝って、精々尽くすことにした。



きっと、絹川十兵衛ならそうするだろう。街の外れで、たった一人墓守りをしている少女のことを、みっちゃんが放っておくわけがない。食うことと寝るところに困らないという打算もあったが。



起こさないよう、細心の注意を払って、真央の頭をなでた。



綿菓子のようだった飛鳥の髪とは違い、真央の髪は絹糸のようになめらかだった。



ドンッ!



突然、音が響いた。



すべての人が、起きたのが気配でわかった。だが、だれも動き出さなかった。



ドンッドンッ!



ガラスの壁が叩かれている音だと、直感的にわかった。テントの小窓をのぞくと、各テントの内部で、ぽつぽつと懐中電灯が点いていった。おれたちのテントの周りには、ほかのテントが密集していた。万が一、寄生型モンスターに襲われたら、おれが処理できると見込んでのことのようだった。



ドンッドンッドンッ!



何かが、ガラスの壁を叩いていた。だが、様子が変だった。もしもモンスターが叩いているのなら、防弾ガラスでもなんでもない普通のガラスであるから、すぐに破られてしまうはずだ。だからこそ、皆、身を固くして、動き出さなかったのだ。



ドンッドンッドンッドンッ!



それは、ガラスの壁を破らないような力加減で、訴えかけるように叩いている音だった。



おれは立ち上がり、様子を見に行こうとした。だが、いつの間にか真央が、おれの腹に抱きついていた。両腕をまわして、引き留めるように力を込めていた。



「真央……?」



真央は震えていた。おれは真央の頭に手を置いた。



「大丈夫だよ。ちょっと見てくるだけだから」

「……約束、守ってくださいね」



寝る前に話していた『もしも、わたしがモンスターになったら、その時は十兵衛さんが殺してください』というやつだろう。



つまりは、無事に戻ってこいということだ。おれは、つい笑ってしまった。



「ああ、わかってるよ」



懐中電灯を持ってテントの外に出ると、すでに何人かの人が同じように外に出ていた。



ドンッドンッ!



音のする方へ、おれたちは恐る恐る歩を進めた。途中で朝倉さんや店長、斉藤さんと本田二等兵とも合流した。



ドンッドンッ!



急かすように音が鳴っていた。場所は、自動ドアのところだった。



ドンッドンッ!



それまで足元の地面だけに向けていた光を、音の鳴っているところに向けた。いくつもの光が重なり、何かを照らした。



「ひっ!」



誰かが声を上げた。



ドンッドンッ!



ガラスに張り付いて、外から音を鳴らしていたのは、神谷さんだった。光を当てられて、眩しそうにした。



一番近くにいたから、おれは反射的に自動ドアのスイッチを入れようとした。



「開けるな!」



鋭い声が飛んできた。振り向くと、作業着姿の二人組だった。



「寄生されてるかもしれないだろ!」と作業着Aが言った。



「いや、でも……」

「もし寄生されてたら、責任取れんのかよ!」と作業着Bが言った。



この二人はいかにもマッチョな見た目をしているのに、老婆と同じく自分も寄生されて惨たらしい姿になるかもしれないという、不安と恐怖にすっかりやられていた。いや、この二人だけではなかった。



二人のうしろには、同様の不安と恐怖に駆られた目が、いくつも闇に浮かんでいた。マスクをしていて顔の半分は見えず、無言ながら、絶対に開けるなという圧力を感じた。



「人を装いし獣を招き入れてはなりません」



化野さんが、いつの間にか、おれの目の前に回り込んで、スイッチを押すのを阻んでいた。



「闇の騎士よ。今、あなたは分岐路にいるのです」



わけがわからなかった。預言と酔っぱらいの与太話は区別がつかないという、神谷さんの話を思い出した。



化野さんが援軍に加わったことにより、逆に鼻白んだ空気になった。そもそも化野さんの一言で不安と恐怖が増大していったわけだから、教祖のようになっていても不思議じゃないのに、蛇蝎のごとく嫌われているのが不憫だった。



ドンッドンッ!



神谷さんが焦りからか、憤怒の表情になっていた。



「なにをしてるんだ!ぶち破るぞ!」



神谷さんはある意味当然の反応をした。助かったと思ったら、目の前でうだうだやっているのである。本当にガラスの壁を割られても仕方がなかった。



開けるなと主張していた人たちも、一斉に怯んだ目をした。神谷さんは一流の冒険者だ。そのことを知っている人は、この中にも、何人もいるだろう。その気になれば、こんなガラスの壁を破ることは容易いことなのだ。生皮になった早良にしたって、そうだったろう。彼らには理性があるから、ガラスを破らないだけなのだ。



「開けます!」



おれは化野さんの肩越しに、スイッチを押した。化野さんは小柄でとても痩せた女性なのだと、その時になって初めて気づいた。



自動ドアが開いた。



「ああ……」だれかがため息をもらした。



霧がスモークのように入ってきた。それを割るようにして、神谷さんが中に入った。自動ドアが閉まり、おれはスイッチを切った。



重い沈黙があった。皆、警戒していた。



神谷さんが、ぐりん!と首を勢いよく回して、おれを見た。



「真央さんは無事か!?」

「無事です」



おれが答えると、神谷さんは安心したのか、その場にしゃがみこんで長く息を吐いた。



「はあ~~、よかったぁ~~~!本ッ当によかったぁ~~~~!」



ふだんの気取った神谷さんとはかけ離れた嘘のない様子は、場の空気を弛緩させるに十分だった。



店長が言った。



「あの、こんなところで皆が集まって、懐中電灯を点けていたら、モンスターをおびき寄せてしまうかもしれません。とりあえず、もう少し奥に移動しませんか?」



もっともな意見だった。おれたちは素直に従った。





フロアの中央当たりに来ると、作業着Aが店長に言った。



「まずは、身体検査をしたほうがいいんじゃないか?」

「そう言われましても……」



店長は困ったように返事した。裸にして、あの赤いおたまじゃくしがいないか確認しろというのだろうか。



「緊急事態だし、しょうがねえだろ」今度は作業着Bが言った。「いくらランカーとはいえ、上級国民じゃねえんだからよ」



「ランカー?」

「冒険者ランキングのことだ」ぼそっと疑問を口にすると、となりにいた春木くんが教えてくれた。「神谷さんは、たしか七位」



それって、この入巣で七番目に強いってことなんだろうか。神谷さんが一流の冒険者だということは知っていたが、そこまでの人だとは知らなかった。



作業着ABに、不躾に懐中電灯の光を当てられていた神谷さんは、降参するように両手をあげた。口元にだけ、微笑を浮かべていた。



「どうぞご自由に。おそらく皆さんは、あの寄生型モンスターの件で不安に思っているのでしょう。僕は一切傷ついていませんし、触れられてもいませんが、信用するのも難しいでしょうから、ストリップでもなんでもしましょう。足の裏から、頭皮まで、きっちり見てください」



神谷さんは自ら脱ぎ始めた。確認する人を選んで、密室で検査をするという選択肢もあったはずだが、止める間もなかった。



皆、神谷さんの決然とした様子に気圧された。一糸まとわぬ姿になると、鍛え抜かれた鋼のような肉体に、小さな歓声すら漏れるほどだった。冒険者であるにも関わらず、寸毫も傷跡のない、美しい体だった。服を着ていた時からは想像できない、濃密な強者の匂いがした。



「いかがですか?」



神谷さんは懐中電灯で隅々まで、自らの体を照らさせた。銀フレームのメガネに手を添えていた。



「それを」



まったく必要とは思えなかったが、作業着Aがメガネを外して渡すよう、要求した。

神谷さんは困った顔をした。



「これを外すとなにも見えなくなるんだが……」神谷さんは目をつぶって、メガネを外した。「壊さないでくれよ」



作業着Aはメガネを受け取ると、用心深く、上から、下から、懐中電灯の光を当てて眺めた。何の変哲もないメガネだとわかると、手を伸ばしたままだった神谷さんの手に、メガネを返した。



「満足頂けましたか?」



神谷さんは、メガネをかけて、中指で位置を調節すると、観衆に向かって微笑んだ。



「ああ……」



作業着Aがうなずいた。皆も、ここまでやられては、うなずかざるを得なかった。



「では、そろそろ服を着ていいかな?さすがに気恥ずかしい」



神谷さんが朗らかにそう言うと、皆も負い目からか、曖昧に笑った。



「その……申し訳なかったな……」



作業着Aが謝った。



「いや、当然の判断だ。異常事態なんだから、日常の基準では生死に関わる。僕でもこうしたよ。あなたの名前は?」



神谷さんが服を着ながら聞いた。



「あ、ああ、米谷だ」

「へえ、谷つながりだな。神谷だ。よろしく」

「ああ、知ってるよ。あんたは有名人だからな」

「よしてくれ」



神谷さんはすっかり服を着直した。



「さて」首をぐるりと回して、おれを見つけると「真央さんはどこかな?」と聞いた。



「……今はもうすこし、皆の疑問に答えたほうがいいと思うのですが」

「ああ、疑問?あるかな?あれば、答えるけど」



それを聞いて、斉藤さんが聞いた。



「あの、どこから来たんですか?」

「スーパーだ」



斉藤さんは、うなずき、意を決した様子でさらに聞いた。



「さっき、寄生型モンスターのことを、知ってましたね」

「ああ」



空気が重くなった。次に斎藤さんが聞くことを、みんなが予想したのだった。



「……他の人たちは、無事ですか?」

「いや、残念ながら、無事じゃない。みんな死んだよ」



あちこちから泣き崩れるような悲鳴が起こった。家族や友人がいたのだろう。



「……あなたはなぜ無事だったんですか?」

「おいおい、まるで責めるような口調だな。答えは僕が強かったからだが、すまない。もっと強ければ、他の人を救えたのは事実だ。謝罪するよ」

「いえ……、こちらこそ、ごめんなさい」



斉藤さんは沈黙した。目をつぶって、涙を流していた。人付き合いのいい斎藤さんのことだから、亡くなった同僚のなかには、友人もいたことだろう。本田二等兵が、そっと胸を貸していた。



「あの……」春木くんがおずおずと手を挙げた。「俺からもいいっスか?」

「どうぞ」

「スーパーからこっちに来るまでの間、どんな感じでした?」

「どんな感じというのは?」

「その、モンスターとか、遭いました?」

「ああ、遭ったよ。珍妙なやつだったな。危ないところだった。だから、入れてくれて助かったよ」



ちょっと皮肉が入っていた。



「倒したんスか?」

「どうかな……。この霧だからね。全容がつかめない。触手みたいなのはちぎってやったが、倒したとは思えないな」



それを聞いて、皆、早良を殺して生皮を剥いだモンスターだと思った。



「この霧はなんなんスかね?」

「わからないが、ただの霧ではないな。たとえ、風系の能力を持ったやつがいても、簡単に晴らすことは出来なさそうだ。ま、これはただの勘だが」



皆、神谷さんのことを頼もしく思い始めていた。なにせ冒険者ランキング七位で経験も豊富だし、なにより、得体の知れないモンスターも撃退して、ここに来ているという実績があった。



朝倉さんだっているし、これは朝までなら余裕で持ちこたえられるのではないか、という前向きな希望が湧いてきていた。



「この状況って、ディープダンジョンプロジェクトのせいなんスかね?なんちって」



春木くんが冗談めかして言った。



神谷さんは真顔になった。



場が一気に緊張した。



「え……?」



「……ぷっ」神谷さんは吹き出した。「あはは、びっくりした?」

「や、やだな~!勘弁してくださいよ~!」



皆、春木くんに同調して笑った。



「なんか踏み込んじゃいけない領域に踏み込んじゃったかと思いましたよ~!いやー、それにしても、筒井市長、どうしてるんでしょうね?無事かな~、はは」



それはだれもが思ってはいるが、まだ口には出していないことだった。真央の父親の、筒井市長は果たして無事なのだろうか。



この霧がダンジョンから来ているとすれば、ダンジョン未踏の地を目指していた筒井市長たちが関わっていると考えるのは、自然なことだった。それがディープダンジョンプロジェクトにせよ、通常のダンジョン攻略にせよ、思わぬパンドラの匣を開けてしまって、今のような異常事態になっているのではないかと考えられた。



では、そのパンドラの匣を開けてしまった本人たちは、無事に済むものなのだろうか。巣穴に近ければ近いほど、モンスターの密度は高いはずだった。



「……ふっ、ふぐ、ふぐぅぅううううううう!」



神谷さんは急に泣き出した。



「えっ!」



春木くんが驚いたが、皆も当惑していた。



「実は、筒井市長と連絡が取れないんだ……!」



神谷さんはだれに問われるでもなく、語りだした。



「筒井市長は、亡くなられたのかもしれない……!」



突然の告白に、皆が戸惑った。



「どういうことだ?」



それまで黙って暗がりから聞いていた朝倉さんが、懐中電灯の光のなかに一歩踏み出して聞いた。



「詳しく話せ」



神谷さんは泣きじゃくりながらも、説明した。



「ぼ、僕は、筒井市長と直通の連絡手段を持っているんです。それは市長の側近の能力によるもので、電波障害の影響を受けません。それが、一切繋がらなくなってしまったんです……!」



このモールに着いたあと、神谷さんはどこかに連絡を取ろうとしていたことを思い出した。



「なぜ、お前がそんな連絡手段を持っている?」

「僕は、真央さんの監視役を仰せつかっていました……」



やはり、ただのロリコンじゃなかったわけだ。それにしても、娘を監視とは。



さざ波のように、場は混乱していった。カリスマである筒井市長が亡くなったとすれば、楽観的な希望は抱けなかった。



「もしかして、思ってた以上にヤバい事態なんじゃないか……?」



ここに来て、ようやく差し迫った命の危機だと感じた人も、相当数いたようだった。



「市長がいなくなったら、この街はどうなっちまうんだ?」

「それもそうだが、市長でも手に負えないモンスターがいるってことか!?そんなバカな!」

「あ、ああ、そんなわけねえよ。市長は、軍以上の力を持つ【超越者】だって話だろ!?」

「その市長と連絡つかねえんだろ?だとしたら、軍が来たって危ねーじゃねえか。つーか、軍だって、今回の攻略にはいっしょに行ってたんだろ?」

「い、いや!星光旅団の精鋭たちだっているはずだし……!」

「バカッ!だから、そいつらがまとめてやられちまったかもって話をしてんだろうがっ!」



場はさざ波から、徐々に荒れて混迷していった。店長や斉藤さんが落ち着かせようとしていた。



喧騒のなか、神谷さんは、目に涙を溜めながらも、朝倉さんに話しかけていた。おれはふたりの後ろにいて、それが聞こえる距離にいた。



「ところで……ずっと気になってたんですが、なんでみんなマスクしてるんですか?それに、電気が消えていますが……?まさか……!?」

「あ?ああ……、マスクは、なんというか、感染症予防だ。電気はモンスターをおびき寄せないためだ。だから、無事だよ。……発電施設は」

「なるほど……。それにしても、お互い因果な商売ですね」

「……そうだな」

「筒井市長も無事だといいのですが……。昔からの友人だったんですよね?」

「……昔の話さ」

「ところで、想い人を奪う最大のチャンス、だとは思いませんか?」



そう言われて朝倉さんは、なぜか驚いたように神谷さんに振り向いた。



「僕は思います!」



神谷さんは、メガネを上げて、振り向いた朝倉さんを裸眼で見た。まるでカウンターを合わせるように、待ち構えていた。神谷さんの目には、もはや一滴の涙も浮かんでいなかった。ただ、酷薄な笑顔を浮かべていた。



次の瞬間、朝倉さんは箱に包まれていた。



神谷さんは、右手の親指と人差指でスナップした。



朝倉さんの入った箱は、サイコロぐらいに縮小して、フロアに硬い音をたてて落ちた。


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