上 下
6 / 203
本編

No.2~初ログインとフレンド登録

しおりを挟む
(これがゲームのなかとは…現実と変わらないじゃないか、益々楽しみになってきたな。)

ユグドラシルオンラインにログインして最初に思ったのが、ネットの評判は本当で、実際に別世界に居るような感じだった。
周りの景色を楽しんで居ると噴水の上にホログラムが表示される。

「やぁ皆さんこんにちは、私はこのゲームのGMこと、陽菜だよ~よろしくね!」

(ずいぶん可愛い子だな、子供に見えるのにゲーム開発スタッフなんて…世の中姿形で決めつけちゃだめだな。)

ホログラムとして写し出された少女はどうみても小学5~6年生、大きく見ても中学1年程にしか思えない。

ユウヤは記憶の中を探っていると、そう言えば天才中学生として新聞やテレビに出ていたのを思い出す。

「それで~早速なんだけど皆の事、ゲームの中に閉じ込めちゃった、嘘だと思うならログアウトのボタンを押してみてね、」

そして、言われた通りにメニューを開いてログアウトのを押しても「ログアウトはできません」と表示されるだけだった、他のプレイヤーも確認して、本当に閉じ込められたと思ったのか、大声で文句を言っている奴もいた。

「なんてね~今ログアウトできないのゲームの説明をする間ログアウトできなく設定しているだけだよ、じゃあ、説明を始めるね!」

そう言って説明を始めた。
その内容をまとめると

このゲームのNPCは一人一人AIを積んでいてこの世界で生きているのでNPCだからといって悪い事をしたらNPCの商人等から品物が買えなくなるとの事や、武器等も自分や制作者の工夫次第で強くなる事をいっていた後は各自自由にこの世界を楽しんでとも言っていた。

簡単に言うと生産をする人は工夫をすると性能が上がるし、町のNPCは現実の人と同じように接してねってことだろう。

「最初のイベントはだいたい1ヶ月後位で詳細はイベントの一週間前にメッセージを送るからそれまで頑張ってね~」

と言った後、GMである陽菜はその場から消えていった。

(イベントかぁ、どんなイベントを開催するのか、今から楽しみだな)

「さて、約束の時間まで30分位か…草原は人で一杯だし街の散策でもして、時間を潰すか、」

「私もそれが良いと思います。」

今さっきまで居なかった筈のヤヨイに返事をされ、少しびっくりしたが、俺とヤヨイは街の散策を開始した。
散策をしていて気になることと困った事が1つ、今街で売っている武器が初心者には高い、一番安い武器がなんと初期の所持金の3倍の3000Gもするのだ。

(やはり最初は初期装備で金を稼ぐしかないのか)

他のRPGだともっと安いのにな、と思うが、それより困った事が1つ、サポートAIであるヤヨイだ。
街で他のプレイヤーを見てみるとサポートAIを連れているプレイヤーでもサポートAIは動物型で人型のサポートAIが少ないみたいだ。

しかもヤヨイの容姿はハッキリ言って綺麗である。長く艶やかな銀髪を腰の高さまで伸ばし、瞳の色は碧眼、スタイルも良く、現実に居たら絶対本人が嫌に成る程告白等をされるだろう。

(っていうか、スカウトがくるレベルだぞ)

つまり、そんなヤヨイと一緒に歩いて居ると羨ましそうに見られるだけでなく、主に男共嫉妬により、「リヤ充爆発しろ」っていう目や見られるっていうか実際に声に出して言われた。

「そういえばマスター、特典のプレゼントボックスは開けないんですか?」

「そういえばそんなのも有ったような…じゃあ開けてみるか!」

ヤヨイの一言で初回限定版特典の存在を思いだし、アイテム欄を開いて確認してみると確かにあった。

【初回限定版特典 プレゼントボックス】

中には10000Gとランダムで道具が入っていると説明が入っている。

(やけに簡単な説明だな、まぁ要らん物は入ってないだろ)

流石に初回限定版の特典で要らない物は無いだろうと言うことでアイテム欄からプレゼントボックスを選択する。

プレゼントボックスを選択すると、「開けますか?」とメッセージが出たのでyesを選択。

「10000Gと生産室を入手しました。」と表示されたが生産室というアイテムが気になったのでアイテム欄から調べると

【生産室】

セーフティゾーンで使用すると自分専用の生産室に転移する。
中にはすべての生産用アイテムがあり、中にある箱の中に一定のGを入れる事で生産用アイテムや部屋が豪華になって行く。
生産室内では生産スキルが無くても生産ができ、生産者の技術と生産室のランクで強さが変わる。

となっており十分過ぎるというか、後々化けそうな性能アイテムがてに入った。
これは最後まで強化したら相当生産に補正が掛かる事だろう。

そうこうしてる内に約束の時間が来たので噴水広場に戻った。
すると既に桃色の髪にピンク色の瞳をした、比較的活発そうな少女が座っていた。
その子は俺に気づくと

「おーいユウヤこっちこっち」

と手を振りながら近づいて来たので、「よう、」と挨拶をしてベンチに座る。

「祐也は今回もキャラネームはユウヤなんだね!」 

「そういうお前はヘルシャフトって…少し、いやかなり中二くさいぞ」

「ゲームの中だし、現実とは別の自分って感じで良いじゃん!今回は私アサシンプレイをするつもりだし、影から気付かれない内に殺してるとか、すごくかっこいいじゃん!」

「そりゃわからんでも無いが、そんな事より早くフレンド登録しようぜ」

確かにアサシンプレイがカッコいい事は認める、だが先ずはフレンド登録が先だ。

フレンド登録した後これからの方針について少し話をしてヘルシャフトとは別れた。

その後は街の散策を再開したのだが、一度通った時には気にならなかったけど、良く見ると裏の路地に怪しい店があった。

気になったので中に入ってみると中には怪しいお婆さんが一人居るだけだった。

お婆さんは俺に気づいたみたいで

「おや、こんな所に客なんて珍しいね~所でお兄さん今暇かい?」

と話しかけてきた。
初クエスト発生か?と話を聞いてみると最近は腰が痛くてダンジョンに行けなくなったから商品の素材が育っているダンジョンから素材を取って来てくれないかい?と聞かれた、すると

「Sクエストが発生しました。受けますか?」

と出た。
やっぱり初クエストだったみたいだな、少しの間考え、大丈夫だろうとyesを選択する。

すると『Sクエスト第一発見者』を取得しました。

とログが出たのだが、それを見ているとお婆さんの姿を見失いそうだ。
ログを無視してお婆さんに付いていくと、いきなり床に掘ってあった魔法陣が光って光が収まったかと思い、目を開けると俺は知らない場所にいた。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
名前 ユウヤ

性別 男

LV1

種族 龍人
職業 剣士

HP500
MP200
STR25(+10)
DFE18(+5)
AGI20(+3)
INT19
Mnd10
Dex21
LUK96(↑2)
ステータスポイント0

E初心者の刀
E革の鎧
E革の靴

スキル
・刀術LV1
・無属性魔法LV1
・魔力操作LV1
・解体LV1
・索敵LV1
スキルポイント0

【アナザースキル】

・最適化
・完全記憶

称号
・【Sクエスト第一発見者】

所持金
11000G
_____________________

G(ゴールド)
ゲーム内でアイテムを買ったり装備の強化等をすると減り、アイテムを売ったりモンスターを倒すと手に入る、(モンスターを倒した時は運により取得量が増える)

【Sクエスト第一発見者】
取得方法…Sクエストを始めに発見して受注する。補正、運上昇2、Sクエストを見つけやすくなる。
しおりを挟む
感想 47

あなたにおすすめの小説

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

スキルが芽生えたので復讐したいと思います~スライムにされてしまいました。意外と快適です~

北きつね
ファンタジー
 世界各国に突如現れた”魔物”。  魔物を倒すことで、”スキル”が得られる。  スキルを得たものは、アニメーションの産物だった、魔法を使うことができる。  高校に通う普通の学生だった者が、魔物を見つけ、スキルを得る為に、魔物を狩ることを決意する。  得たスキルを使って、自分をこんな目に合わせた者への復讐を誓う。  高校生だった者は、スキルの深淵を覗き見ることになる。芽生えたスキルは、強力な武器となる。 注)作者が楽しむ為に書いています。   復讐物です。いじめや過激な表現が含まれます。恋愛要素は皆無です。   誤字脱字が多いです。誤字脱字は、見つけ次第、直していきますが、更新はまとめてになると思います。   誤字脱字、表現がおかしいなどのご指摘はすごく嬉しいです。

月が導く異世界道中

あずみ 圭
ファンタジー
 月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。  真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。  彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。  これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。  漫遊編始めました。  外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。

月が導く異世界道中extra

あずみ 圭
ファンタジー
 月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。  真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。  彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。  これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。  こちらは月が導く異世界道中番外編になります。

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。 今後ともよろしくお願いいたします! トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕! タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。 男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】 そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】 アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です! コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】 ***************************** ***毎日更新しています。よろしくお願いいたします。*** ***************************** マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。 見てください。

えっ、能力なしでパーティ追放された俺が全属性魔法使い!? ~最強のオールラウンダー目指して謙虚に頑張ります~

たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
コミカライズ10/19(水)開始! 2024/2/21小説本編完結! 旧題:えっ能力なしでパーティー追放された俺が全属性能力者!? 最強のオールラウンダーに成り上がりますが、本人は至って謙虚です ※ 書籍化に伴い、一部範囲のみの公開に切り替えられています。 ※ 書籍化に伴う変更点については、近況ボードを確認ください。 生まれつき、一人一人に魔法属性が付与され、一定の年齢になると使うことができるようになる世界。  伝説の冒険者の息子、タイラー・ソリス(17歳)は、なぜか無属性。 勤勉で真面目な彼はなぜか報われておらず、魔法を使用することができなかった。  代わりに、父親から教わった戦術や、体術を駆使して、パーティーの中でも重要な役割を担っていたが…………。 リーダーからは無能だと疎まれ、パーティーを追放されてしまう。  ダンジョンの中、モンスターを前にして見捨てられたタイラー。ピンチに陥る中で、その血に流れる伝説の冒険者の能力がついに覚醒する。  タイラーは、全属性の魔法をつかいこなせる最強のオールラウンダーだったのだ! その能力のあまりの高さから、あらわれるのが、人より少し遅いだけだった。  タイラーは、その圧倒的な力で、危機を回避。  そこから敵を次々になぎ倒し、最強の冒険者への道を、駆け足で登り出す。  なにせ、初の強モンスターを倒した時点では、まだレベル1だったのだ。 レベルが上がれば最強無双することは約束されていた。 いつか彼は血をも超えていくーー。  さらには、天下一の美女たちに、これでもかと愛されまくることになり、モフモフにゃんにゃんの桃色デイズ。  一方、タイラーを追放したパーティーメンバーはというと。 彼を失ったことにより、チームは瓦解。元々大した力もないのに、タイラーのおかげで過大評価されていたパーティーリーダーは、どんどんと落ちぶれていく。 コメントやお気に入りなど、大変励みになっています。お気軽にお寄せくださいませ! ・12/27〜29 HOTランキング 2位 記録、維持 ・12/28 ハイファンランキング 3位

子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!

八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。 『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。 魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。 しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も… そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。 しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。 …はたして主人公の運命やいかに…

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生

野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。 普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。 そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。 そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。 そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。 うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。 いずれは王となるのも夢ではないかも!? ◇世界観的に命の価値は軽いです◇ カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

処理中です...