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本編

No.153~ダンジョン解放前イベント27

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準備も終わったので作戦を実行に移す。

最初に土魔法を発動させて岩を作り出し海に落とす。

海に落ちた岩は水しぶきを上げて水面に落下し、そのまま沈んていく。

岩を海に落としてから数分位経った時、いきなり何かを囲むように海面がどんどん渦巻いていき、その中央から巨大なドラゴンの様な顔のモンスターが出てきた。

海面から出てきたリヴァイアサンは水色の竜の様なモンスターだった。

リヴァイアサンは海面から出てきたばっかりでまだ俺には気づいていない。

俺は龍神の杖にチャージしたMPを解放して疑似ドラゴンブレスを放つ。

龍神の杖から凄まじい音と共に一条の光がリヴァイアサンに向かって進んでいく。

リヴァイアサンはいきなり後ろからデカイ音が聞こえたからか勢い良く後ろを振り向き、自分に向かってくる光を確認した。

リヴァイアサンが疑似ブレスを見て海中に潜り疑似ブレスを回避しようとするがすかさず皇帝威光と時空魔法を発動させ動きを遅くする。

それにより回避行動が遅れたリヴァイアサンの頭は疑似ブレスに包まれる。

十数秒程疑似ブレスは杖から放たれ、そして疑似ブレスが消えたとき、俺の目に映ったとは怒りを宿らせたリヴァイアサンの姿だった。

(あれだけ溜めた疑似ブレスを受けて生きてるだと!)

今回龍神の杖にMPを込めた回数は3回、ベヒーモスですら2回で死んだからオーバーキルするつもりでやったのにリヴァイアサンはHPゲージを1本も残している。

(何故だ?)

リヴァイアサンのMndがベヒーモスの倍ぐらい高いなら分かるのだが…そうか!

俺はとある考えを思いついた。

リヴァイアサンの鱗はどんな武器も通さない、これで物理攻撃の無効化される、これは元々考えていた事だが、この物理攻撃の無効化が今回の疑似ブレスを受けてもHPゲージを一本残して耐えたという件に関わったんだと思う。

予想だが、運営はリヴァイアサンを調べ、リヴァイアサンに物理攻撃を無効化する能力を付けた。

そうする事でリヴァイアサンが物理攻撃でダメージを受けることは無くなる…そうするとリヴァイアサンのDFEはいらなくなるから、その分のステータスを他のステータスに当てたのでは無いかと考えた訳だ。

そう考えるとベヒーモスよりMndが2~3倍高くなる筈だから今回の事も納得できる。

そう考えるとあとのHPゲージ一本をどう削るかを考えないといけないな。

リヴァイアサンの攻撃を避けながらMPを回復させて魔法を確実に当てていってチマチマ削っていくか、また龍神の杖にMPを込めて一撃で消し飛ばすかの2つだな。

HPゲージを四本も削られた攻撃をもう一度当たるとは思わないから最初に考えた方でいくか…いやまてよ、確かこの前作った奴は…よし、作戦変更だ。

これならばMPをそこまで回復させなくても大丈夫な筈。

新しい作戦はリヴァイアサンの鱗は物理攻撃を無効化するという物を利用する。

リヴァイアサン自身も自分の体は武器での攻撃を食らわないと知っているだろう、だからこの前作った『エクスカリバーver.1』を作った時に一緒に作っていた大量のオリハルコン合金の刀を使う。

あれは攻撃をする程MPが刀にチャージされ、MPが貯まったら解放して攻撃をする事が出来るという物だ。

俺は以前作ったこのオリハルコン合金の刀を全て最大までチャージした状態でストレージにしまっている。

オリハルコン合金の刀でリヴァイアサンに攻撃をして、ゼロ距離からMPを解放して倒そうという作戦だ。

リヴァイアサンは自分にダメージが入らない刀を持って突撃してくる俺に油断して攻撃をくらうという訳だ。

まぁリヴァイアサンが俺を自分に近づけるという事をしないと思うからリヴァイアサンの攻撃を掻い潜らないといけない訳だが、どうにかなるだろう。
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