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本編
No.150~ダンジョン解放前イベント24
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激昂状態、その名の通り激しい怒りによって正常な判断が取れなくなり、一定時間敵対している相手に向かって突撃を繰り返す様になる状態異常だ。
モンスターしかならない状態異常だが、突っ込んでくるだけなら簡単に対処できると考えやすいがそれは違う。
確かに自分に向かって突撃してくるのは分かっているし、攻撃をしても回避しなくなるから対処事態は簡単になるだろう…が問題は激昂状態だとモンスターのステータスが1.5倍になるという事だ。
これがレベルの低いモンスターや、魔法を主に使うモンスターだったら良い、ステータスが1.5倍になってもまだ自分の方が高いから余裕を持って対処できる。
だが、今回の様に物理に特化した様なモンスターや、ボスモンスターが激昂状態になると大変なのだ。
今回は通常何パーティーが協力して倒すレイドボス、しかも物理特化しているベヒーモスが激昂するという正に最悪のパターンと言えるだろう。
ただでさえバフとデバフをあれだけ掛けないと攻撃に反応すら出来ないモンスターのステータスが1.5倍になった訳だ。
DFEなんかも上がるから倒しにくくなるしな。
ベヒーモスが俺に向かって突進をしてくる。
体感としては速くなったが反応出来ない程では無いので横に跳んで避ける。
ベヒーモスは 俺の居た場所から数十m程離れた場所でクルリと半回転して俺を探し始めた。
(ん?もしかして視野が狭くなってるのか?)
俺が居る場所は先ほど俺が居た場所から横に少し離れた所だ。
ベヒーモスは首を左右に振って俺を探し、俺を見つけるとまた突進をしてくる。
(これは…もしかして簡単に倒せるんじゃ?)
俺は考えた事が本当か確かめる為に行動を開始する。
力を込めてジャンプし、上空に跳びだし、時空魔法で空中に足場を作る。
そこで少しだけベヒーモスの様子を観察する。
ベヒーモスは周りを何回も見渡して俺が居ない事が分かると咆哮を上げながら周りに向かって怒りをぶつける様に攻撃を始める。
(やっぱり…上空に居ると気づかないか)
さっきまでのベヒーモスだったら俺が上空に居る事にも気づくだろう。
だが、今のベヒーモスは激昂状態で冷静な判断が出来ず、そして視野も狭まり周りの様子が正確に見る事が出来ない。
ベヒーモスは俺が何処かに隠れたと思ったか、ただ単にイライラをぶつける為にか周りを攻撃している。
俺はこの隙に魔力を貯めて全力の疑似ブレスを当てれば勝つことが出来る。
俺はストレージから各種ドーピングポーションを取り出し、飲む。
これで俺の全ステータスが上昇する。
そしてエリクサーを飲んでHPとMPを全快させて龍神の杖に魔力を込めていく。
8割程の魔力を杖に込める。
これは時空魔法で足場を固定するのに少しずつMPを使用しているため、ある程度MPを残していないと落下してしまうからだ。
減っていたMPも時間と共にMP自動回復のスキルと不死鳥の服の相乗効果によって回復していく。
そこにMPポーションを取り出して飲み、MPの回復を早めていく。
そしてMPが回復した所でもう一回龍神の杖に魔力を込め始める。
そしてもう一度7割のMPを込めた所で準備完了だ。
地面を見ると草原だった場所は地面は陥没している。
ベヒーモスを見るとまだ激昂状態から治っていないみたいだ。
(良し!これで治っていたら当てられない可能性も出てくるからな)
地面に降り立った俺はストレージからただの投げナイフを取り出してベヒーモスに向かって投擲する。
俺の投げたナイフは一直線にベヒーモスの元に進み、そして背中に当たりカァンと言う音と共に弾かれる。
背中に当たった衝撃で俺に気づいたベヒーモスは俺に向かって突進をしてくる。
俺はベヒーモスに向かって俺の全MPの1.5倍ものMPを込めた疑似ブレスを放つ。
疑似ブレスは極大な光を発しながら突進してくるベヒーモスを包み込む様に進んで行く。
数十秒程杖から疑似ブレスが発生し、疑似ブレスと共にベヒーモスも消えたの確認した。
モンスターしかならない状態異常だが、突っ込んでくるだけなら簡単に対処できると考えやすいがそれは違う。
確かに自分に向かって突撃してくるのは分かっているし、攻撃をしても回避しなくなるから対処事態は簡単になるだろう…が問題は激昂状態だとモンスターのステータスが1.5倍になるという事だ。
これがレベルの低いモンスターや、魔法を主に使うモンスターだったら良い、ステータスが1.5倍になってもまだ自分の方が高いから余裕を持って対処できる。
だが、今回の様に物理に特化した様なモンスターや、ボスモンスターが激昂状態になると大変なのだ。
今回は通常何パーティーが協力して倒すレイドボス、しかも物理特化しているベヒーモスが激昂するという正に最悪のパターンと言えるだろう。
ただでさえバフとデバフをあれだけ掛けないと攻撃に反応すら出来ないモンスターのステータスが1.5倍になった訳だ。
DFEなんかも上がるから倒しにくくなるしな。
ベヒーモスが俺に向かって突進をしてくる。
体感としては速くなったが反応出来ない程では無いので横に跳んで避ける。
ベヒーモスは 俺の居た場所から数十m程離れた場所でクルリと半回転して俺を探し始めた。
(ん?もしかして視野が狭くなってるのか?)
俺が居る場所は先ほど俺が居た場所から横に少し離れた所だ。
ベヒーモスは首を左右に振って俺を探し、俺を見つけるとまた突進をしてくる。
(これは…もしかして簡単に倒せるんじゃ?)
俺は考えた事が本当か確かめる為に行動を開始する。
力を込めてジャンプし、上空に跳びだし、時空魔法で空中に足場を作る。
そこで少しだけベヒーモスの様子を観察する。
ベヒーモスは周りを何回も見渡して俺が居ない事が分かると咆哮を上げながら周りに向かって怒りをぶつける様に攻撃を始める。
(やっぱり…上空に居ると気づかないか)
さっきまでのベヒーモスだったら俺が上空に居る事にも気づくだろう。
だが、今のベヒーモスは激昂状態で冷静な判断が出来ず、そして視野も狭まり周りの様子が正確に見る事が出来ない。
ベヒーモスは俺が何処かに隠れたと思ったか、ただ単にイライラをぶつける為にか周りを攻撃している。
俺はこの隙に魔力を貯めて全力の疑似ブレスを当てれば勝つことが出来る。
俺はストレージから各種ドーピングポーションを取り出し、飲む。
これで俺の全ステータスが上昇する。
そしてエリクサーを飲んでHPとMPを全快させて龍神の杖に魔力を込めていく。
8割程の魔力を杖に込める。
これは時空魔法で足場を固定するのに少しずつMPを使用しているため、ある程度MPを残していないと落下してしまうからだ。
減っていたMPも時間と共にMP自動回復のスキルと不死鳥の服の相乗効果によって回復していく。
そこにMPポーションを取り出して飲み、MPの回復を早めていく。
そしてMPが回復した所でもう一回龍神の杖に魔力を込め始める。
そしてもう一度7割のMPを込めた所で準備完了だ。
地面を見ると草原だった場所は地面は陥没している。
ベヒーモスを見るとまだ激昂状態から治っていないみたいだ。
(良し!これで治っていたら当てられない可能性も出てくるからな)
地面に降り立った俺はストレージからただの投げナイフを取り出してベヒーモスに向かって投擲する。
俺の投げたナイフは一直線にベヒーモスの元に進み、そして背中に当たりカァンと言う音と共に弾かれる。
背中に当たった衝撃で俺に気づいたベヒーモスは俺に向かって突進をしてくる。
俺はベヒーモスに向かって俺の全MPの1.5倍ものMPを込めた疑似ブレスを放つ。
疑似ブレスは極大な光を発しながら突進してくるベヒーモスを包み込む様に進んで行く。
数十秒程杖から疑似ブレスが発生し、疑似ブレスと共にベヒーモスも消えたの確認した。
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