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本編
No.147~ダンジョン解放前イベント21
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5分ほど歩いてカイルの店に着いた俺は早速店内にお邪魔させて貰う。
「カイル?居るのか?」
カイルの店は真っ暗になっていて人の気配を感じない。
「うわっ!」
するといきなりボボボボボと音を鳴らし青い火の玉が廊下を照らす。
(こんな仕掛け前は無かったのに、)
いきなり音を出して出現した火の玉に驚いた俺だが、直ぐに落ち着いて火の玉の道に沿って進んで行く。
少し歩くと扉が有り、扉を開くと以前来たときと同じ店内に出た。
「やぁ、来たね、新しい仕掛けはどうだった?」
カイルはフフフと笑いながら俺に聞いてくる。
(こいつ~俺が驚いてた所を水晶で見てやがったな)
カイルの目の前にあるテーブルには1つの水晶が置いてある。
このアイテムは遠見の水晶と言い、 自分の所有している家の中を遠くからでも確認できるというアイテムだ。
イラッと来たので少しだけ仕返しをすることにする。
「お前俺がいきなり大きい音を聞くと驚くの分かっててやりやがったな」
「ゴメン、でもこの前見つけたから自慢したかったんだ」
カイルはいたずらが成功した様に笑い、話してくる。
「さて、一旦話は止めて手に入れたアイテムを渡そうか」
「そう!そうだよ!早く貸して!」
早く早くと急かされつつもカイルに死霊魔法のスキルスクロールと呪いの指輪を送る。
「おぉ、これが…」
カイルはアイテムを鑑定しながらぶつぶつと何かを喋っている。
カイルが鑑定している間に俺は店内を見学する。
壁には呪いの人形な藁人形、不気味な日本人形や頭蓋骨等のアイテムが大量に有る。
「ふぅ、ユウヤ、ありがとう、この2つアイテムは素晴らしい物だ、死霊魔法はスケルトンやグール、レイス等の自意識が無いアンデットモンスターもテイム出来るようになる魔法だし、呪いの指輪は僕が今まで見てきた呪いのアイテムで最高の物だよ!」
カイルは興奮しているのか話している間に声がだんだんと大きくなっている。
こういう姿を見ていると本当に好きなんだと感じる。
「そうか、じゃあその2つのアイテム、カイルにあげるよ」
俺がそう言うと食いぎみに「良いのか!」と言って顔を明るくしたが直ぐに「これは受け取れない」と言われた。
「何でだ?」
俺は理由を聞く。
「これは本当に素晴らしいアイテムだ、だからこと僕にはこれに匹敵する物を返すことが出来ない」
「カイル…遠慮すんなって」
「だが!」
カイルが話す言葉に被せて話す。
「良いか、そのアイテムはカイルにとっては素晴らしい物かも知れないけど、俺にとってはそこまでの価値はないんだぞ、つーかカイルが受け取ってくれなかったらそのアイテムは倉庫の肥やしになるだけだしな」
俺の言葉を聞いたカイルはまだ納得して居ない様だ。
「じゃあこうしよう、俺はカイルにそのアイテム2つをあげる、その代わりに俺が困っていたら手助けをしてくれれば良いよ」
「でも…」
「良いから良いから…それに返そうとしてももう受け取らないからな 」
「お前…分かったよ、有りがたく貰う…けど、何か困った事があったら言ってくれよ、僕に出来ることは出来るだけやってあげるから」
アイテムの交換は両者の同意がなければ行う事が出来ないのを利用して受け取らないと伝えるとカイルはやっと納得してくれたみたいだ。
その後、2人で最近の事や見つけた珍しいアイテム、世間話をする。
メニューから時間を確認すると現在の時間は5時25分、実に1時間もカイルと話していた事になる。
「じゃあそろそろ俺も帰るわ」
「分かった、アイテムありがとね、じゃあ」
「おう、じゃあな」
時間も経ったしそろそろ戻る事を伝えるとカイルはまたお礼を言ってくる、俺は何度めか分からない返事を返して、カイルの店から出る。
(さて、気分転換も終わったからそろそろコロシアムの攻略を再開しようかな)
100階層攻略まで後3階層、どんなモンスターが出てくるのか楽しみだな。
「カイル?居るのか?」
カイルの店は真っ暗になっていて人の気配を感じない。
「うわっ!」
するといきなりボボボボボと音を鳴らし青い火の玉が廊下を照らす。
(こんな仕掛け前は無かったのに、)
いきなり音を出して出現した火の玉に驚いた俺だが、直ぐに落ち着いて火の玉の道に沿って進んで行く。
少し歩くと扉が有り、扉を開くと以前来たときと同じ店内に出た。
「やぁ、来たね、新しい仕掛けはどうだった?」
カイルはフフフと笑いながら俺に聞いてくる。
(こいつ~俺が驚いてた所を水晶で見てやがったな)
カイルの目の前にあるテーブルには1つの水晶が置いてある。
このアイテムは遠見の水晶と言い、 自分の所有している家の中を遠くからでも確認できるというアイテムだ。
イラッと来たので少しだけ仕返しをすることにする。
「お前俺がいきなり大きい音を聞くと驚くの分かっててやりやがったな」
「ゴメン、でもこの前見つけたから自慢したかったんだ」
カイルはいたずらが成功した様に笑い、話してくる。
「さて、一旦話は止めて手に入れたアイテムを渡そうか」
「そう!そうだよ!早く貸して!」
早く早くと急かされつつもカイルに死霊魔法のスキルスクロールと呪いの指輪を送る。
「おぉ、これが…」
カイルはアイテムを鑑定しながらぶつぶつと何かを喋っている。
カイルが鑑定している間に俺は店内を見学する。
壁には呪いの人形な藁人形、不気味な日本人形や頭蓋骨等のアイテムが大量に有る。
「ふぅ、ユウヤ、ありがとう、この2つアイテムは素晴らしい物だ、死霊魔法はスケルトンやグール、レイス等の自意識が無いアンデットモンスターもテイム出来るようになる魔法だし、呪いの指輪は僕が今まで見てきた呪いのアイテムで最高の物だよ!」
カイルは興奮しているのか話している間に声がだんだんと大きくなっている。
こういう姿を見ていると本当に好きなんだと感じる。
「そうか、じゃあその2つのアイテム、カイルにあげるよ」
俺がそう言うと食いぎみに「良いのか!」と言って顔を明るくしたが直ぐに「これは受け取れない」と言われた。
「何でだ?」
俺は理由を聞く。
「これは本当に素晴らしいアイテムだ、だからこと僕にはこれに匹敵する物を返すことが出来ない」
「カイル…遠慮すんなって」
「だが!」
カイルが話す言葉に被せて話す。
「良いか、そのアイテムはカイルにとっては素晴らしい物かも知れないけど、俺にとってはそこまでの価値はないんだぞ、つーかカイルが受け取ってくれなかったらそのアイテムは倉庫の肥やしになるだけだしな」
俺の言葉を聞いたカイルはまだ納得して居ない様だ。
「じゃあこうしよう、俺はカイルにそのアイテム2つをあげる、その代わりに俺が困っていたら手助けをしてくれれば良いよ」
「でも…」
「良いから良いから…それに返そうとしてももう受け取らないからな 」
「お前…分かったよ、有りがたく貰う…けど、何か困った事があったら言ってくれよ、僕に出来ることは出来るだけやってあげるから」
アイテムの交換は両者の同意がなければ行う事が出来ないのを利用して受け取らないと伝えるとカイルはやっと納得してくれたみたいだ。
その後、2人で最近の事や見つけた珍しいアイテム、世間話をする。
メニューから時間を確認すると現在の時間は5時25分、実に1時間もカイルと話していた事になる。
「じゃあそろそろ俺も帰るわ」
「分かった、アイテムありがとね、じゃあ」
「おう、じゃあな」
時間も経ったしそろそろ戻る事を伝えるとカイルはまたお礼を言ってくる、俺は何度めか分からない返事を返して、カイルの店から出る。
(さて、気分転換も終わったからそろそろコロシアムの攻略を再開しようかな)
100階層攻略まで後3階層、どんなモンスターが出てくるのか楽しみだな。
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