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本編

No.123~装備作り3

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修羅の戦闘スタイルは棍棒…今は金属バットなので金棒を使って近接戦闘が主で戦闘の合間や相手の隙を突いて魔法で攻撃をするという物だ。

まぁ一応武芸百般を覚えているから一通りの武器を使えるのだが、要望も無いようなのでやっぱり金棒を作る事にする。

主な素材は非常に重い金属であるタングステン。

タングステンは比重が19.3と金やウランと同じ位だ。

一般的な鉄の比重が8なので、同じ大きさなら鉄の約2.4倍重い金属な訳だ。

だがこのタングステンは融点の温度が摂氏3380度と加工が非常に難しい金属である。

まぁオリハルコンや緋緋色金を加工できるのでタングステンも加工できる。

オリハルコンや緋緋色金というファンタジー鉱石があるというのに何故タングステンを選んだかと言うと勢いをつけた時の攻撃は勢いをつけない時の攻撃よりダメージが多い、という所から来ている。

これは同じ速度で振ることができるならば、武器が重ければ重い程相手に与えるダメージ量も増えるという事になる。

まぁ本当の理由は修羅にゴブリンバットが軽すぎるからもっと重くして欲しいと頼まれたからなのだが、さっき言った事も嘘では無い。

ベースをタングステンで作り、周りをアダマンタイトでコーティングする…こうする事で耐久値を増やす。

こうして修羅の金棒が出来た。

実際に俺のステータスを修羅のSTRと同じ位にまで落として持ってみる。

うん、少しだけ重く感じる位か、まぁレベルが上がったらこれも軽く感じる様になるのだから恐ろしい。

戦闘中は敵に武器を弾き飛ばされるか自分で放さなければ落とすことは殆ど無い。

だがステータスを解放して持ってみるとオモチャを持っている位の重さに感じる…やっぱりSTRが30万も有ると全然重さを感じない。

今の刀は3000位のSTRでちょうど良い位の重さだ、だからステータスの封印も3000位にしているし、分身を作るときもそれぐらいにしている。

だがこれからは他のプレイヤーもレベルが上がってくるので3000のSTRではダメージを与えられなくなるかも知れない…だけどそれでステータスを戻すとオモチャを振ってるみたいに感じるんだよな~

(どうにかして武器を重くする方法を考えないとな)

だがよくよく考えると他のプレイヤーも初期と比べるとSTRが増えている筈だろ…プレイヤー間では現状最高の鉱石はプラチナやミスリルらしい。

そう考えると皆はどうしているんだろうか、後でヘルに聞いてみるか。

武器の重さは一旦置いといて、修羅の防具を作ろう。

修羅の防具はヤヨイのメイド服と同じオリハルコン合金で作る。

兜は視野が狭まるから作らないで鎧、籠手、腿当て、靴を作る。

俺の装備も新調する為に刀、鎧、腿当て、靴を作る

前に作ったオリハルコンの靴は底の部分を革で作っていたが金属を布に出来るようになったので全てオリハルコン合金で作ることができた。

最後はフェルの装備だ。

フェルはフェンリルモードだと装備をする事が出来ない。

が擬人化した時は装備をする事ができる。

フェルに希望を聞いたところナックルが良いと言われた。

なので素材はフェルの爪とオリハルコン合金。

ベースをオリハルコン合金で作り、フェルの爪を付けた。

オリハルコン合金でフェルの氷属性魔法の威力を増加させ、攻撃時に攻撃した部分を凍らせる効果が付いた。

そして何よりも凄いのは攻撃時に相手のDFEを半分無視してダメージを与えるという効果がついた事だ。

フェルのフェンリルモードの牙攻撃よりも全然簡単に当てることが出来る拳撃が半分とは言え防御無視になるというのはチートと言われても仕方ない位の性能だ。

フェルのSTRによっては最強の武器を作り上げてしまったという訳だな。

俺は一旦考えるのを止めて皆に装備を渡しに行く。

皆新しい装備を凄く喜んでくれて良かった。
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