111 / 203
本編
No.105~ギルド対抗戦5
しおりを挟む
はぁ、やっと出れた…20分間も聞きたくもない言葉をリピートで何もない空間で聞かされる事がこんなに辛いなんて…もう二度と行きたくねぇな。
さて、早速他のギルドに…てあれ?ここどこだ?
あの空間からは出られたがまた知らない所に飛ばされたみたいだ。
俺は何が来ても対処できる様に警戒度を上げる。
「ッ!!」
(頭が割れるように痛い!)
頭の痛みと共に頭の中に直接映像が流れてくる。
『ユウヤさん!グランドクエスト、頑張りましょうね!』
『おう!』
(これは俺と…シュウか?)
『でもここの運営もスゴイよね~このグランドクエストがクリア出来なかった場合はユグドラシルオンラインを終了するって発表したんだから』
ヘルが感心した様に話す。
『シュウも知らなかったんだろ?』
『はい、父に聞いても機密事項だとか言って教えてくれなかったんですよ』
(グランドクエスト?それにユグドラシルオンラインの終了?どういう事だ?)
それに…シュウ達とこんな会話をした覚えもない。
『まぁそれでも俺たちがやることは変わらない、そうだよなユウヤ』
『ああ、俺たちは全力でこのゲームを楽しむだけだ』
俺がそう言った瞬間に場面は切り替わる。
『皆、これがこのゲームの最後になるかもしれない…俺たちはこのゲームで出会い、絆を繋いできた。
これは俺のワガママだが俺はまだ皆とこのゲームを続けたい!だから出し惜しみは無しだ、全力で邪神討伐に挑む、皆も協力してくれ』
(なんともまぁ恥ずかしげもなく言えるもんだ)
俺は自分の言っている言葉を聞いて出た感想がこれだった。
『なに当たり前のこと言ってんの?』
『私たち、まだまだこのゲームを終わらせるつもりはありませんよ』
『お前らと出会ってから毎日このゲームをするのが余計に楽しみになったからな、』
『私もお兄ちゃんも、ユウヤさん達のお陰でこのゲームをお金を稼ぐための手段じゃ無く、楽しんでプレイする物に変わりました』
『私も、このゲームのお陰でレン様とお付き合いする事が出来ました、まだまだ皆様と一緒にこのゲームをしたいです』
『おい!…まぁそんな事で俺たちもこのゲームを諦めるつもりは無いって分かったか?』
皆にそう言われ、俺は笑いながらおう!と返事をした。
場面はまた切り替わり俺とヤヨイ、修羅、フェニ、大きくなったフェル、それと黒い人っぽいのが居た。
『マスター、私たちはマスターの従者で有ることに誇りと幸せを感じています…私たちは所詮この世界に生きるもの、当然この世界が終わってしまったらもう会うことは出来ません』
ヤヨイが言いそれに続いて修羅が話す。
『邪神により魂の物質化がされた今、私たちは死んだら復活をする事は出来ません…もしも私たちが危険な状態になっても気にしないでください』
『そんな事!できる訳が』
無い、と俺が言おうとするのをフェニが止める。
『主が私たちの事を大切に思ってくれているのは知っている…だが、私たちを助けた為に邪神が倒せませんではダメなのだ、邪神を倒すことが出来るのは主ただ1人。
世界の命運は主の手に掛かっているのだぞ』
また場面が変わった。
漆黒の空間に俺と邪神と思わしき者が居る。
(これは…感情が流れてくる)
悲しみ、無念、苦しみ、後悔、怒りそして溢れんばかりの殺意、憎悪、色々な感情が狂わんばかりに溢れだす。
『お前のせいで皆が』
底冷えする様な声を出す。
『ユウヤさん、後は頼みます、それと、最後になりそうなので言いますね、ユウヤさん、私は貴方の事が…大好きです』
『あはは、ごめんね、負けちゃった…でも、諦めちゃだめだよ』
『すまねぇ、約束、守れそうにないや、』
『私、皆様と出会えて幸せでした』
『後は任せたぜ』
『ユウヤさん、絶対に勝ってくださいね、あっちで応援してますから』
『主、貴方に仕えることが出来て幸せでした、でもどうか自分を責めないでください』
『主殿、私は先に行ってくる…主殿は回り道をして、幸せになってからくるのだぞ、そして私にそれまでの事を話してくれれば良い』
『マスター、私はマスターの事が大好きです、だから、死なないでくださいね』
俺は邪神に向かって走り出す。
向かっている途中で身体中傷つくが足は止めない、絶対に殺す。
『ガフッ、だが、お前だけは』
胸を貫かれ、ゲームの中なのに吐血する…俺のHPが0になり、足もとから消滅していく。
俺は最後の力を振り絞り、邪神の心臓に刃を突き立てる。
頭に流れてきた映像をみて確信する…これは俺の未来なのだと、これが本当に未来なのかはわからない、だが、この様な結果にはしちゃいけない。
邪神と共に消えていく身体。
『ああ、皆…今行くよ』
そう言って俺は消えた。
映像が終わり、俺は涙が溢れて止まらない。
「どうだった?」
「おま、えは?」
この空間に俺以外の誰かがいた。
さて、早速他のギルドに…てあれ?ここどこだ?
あの空間からは出られたがまた知らない所に飛ばされたみたいだ。
俺は何が来ても対処できる様に警戒度を上げる。
「ッ!!」
(頭が割れるように痛い!)
頭の痛みと共に頭の中に直接映像が流れてくる。
『ユウヤさん!グランドクエスト、頑張りましょうね!』
『おう!』
(これは俺と…シュウか?)
『でもここの運営もスゴイよね~このグランドクエストがクリア出来なかった場合はユグドラシルオンラインを終了するって発表したんだから』
ヘルが感心した様に話す。
『シュウも知らなかったんだろ?』
『はい、父に聞いても機密事項だとか言って教えてくれなかったんですよ』
(グランドクエスト?それにユグドラシルオンラインの終了?どういう事だ?)
それに…シュウ達とこんな会話をした覚えもない。
『まぁそれでも俺たちがやることは変わらない、そうだよなユウヤ』
『ああ、俺たちは全力でこのゲームを楽しむだけだ』
俺がそう言った瞬間に場面は切り替わる。
『皆、これがこのゲームの最後になるかもしれない…俺たちはこのゲームで出会い、絆を繋いできた。
これは俺のワガママだが俺はまだ皆とこのゲームを続けたい!だから出し惜しみは無しだ、全力で邪神討伐に挑む、皆も協力してくれ』
(なんともまぁ恥ずかしげもなく言えるもんだ)
俺は自分の言っている言葉を聞いて出た感想がこれだった。
『なに当たり前のこと言ってんの?』
『私たち、まだまだこのゲームを終わらせるつもりはありませんよ』
『お前らと出会ってから毎日このゲームをするのが余計に楽しみになったからな、』
『私もお兄ちゃんも、ユウヤさん達のお陰でこのゲームをお金を稼ぐための手段じゃ無く、楽しんでプレイする物に変わりました』
『私も、このゲームのお陰でレン様とお付き合いする事が出来ました、まだまだ皆様と一緒にこのゲームをしたいです』
『おい!…まぁそんな事で俺たちもこのゲームを諦めるつもりは無いって分かったか?』
皆にそう言われ、俺は笑いながらおう!と返事をした。
場面はまた切り替わり俺とヤヨイ、修羅、フェニ、大きくなったフェル、それと黒い人っぽいのが居た。
『マスター、私たちはマスターの従者で有ることに誇りと幸せを感じています…私たちは所詮この世界に生きるもの、当然この世界が終わってしまったらもう会うことは出来ません』
ヤヨイが言いそれに続いて修羅が話す。
『邪神により魂の物質化がされた今、私たちは死んだら復活をする事は出来ません…もしも私たちが危険な状態になっても気にしないでください』
『そんな事!できる訳が』
無い、と俺が言おうとするのをフェニが止める。
『主が私たちの事を大切に思ってくれているのは知っている…だが、私たちを助けた為に邪神が倒せませんではダメなのだ、邪神を倒すことが出来るのは主ただ1人。
世界の命運は主の手に掛かっているのだぞ』
また場面が変わった。
漆黒の空間に俺と邪神と思わしき者が居る。
(これは…感情が流れてくる)
悲しみ、無念、苦しみ、後悔、怒りそして溢れんばかりの殺意、憎悪、色々な感情が狂わんばかりに溢れだす。
『お前のせいで皆が』
底冷えする様な声を出す。
『ユウヤさん、後は頼みます、それと、最後になりそうなので言いますね、ユウヤさん、私は貴方の事が…大好きです』
『あはは、ごめんね、負けちゃった…でも、諦めちゃだめだよ』
『すまねぇ、約束、守れそうにないや、』
『私、皆様と出会えて幸せでした』
『後は任せたぜ』
『ユウヤさん、絶対に勝ってくださいね、あっちで応援してますから』
『主、貴方に仕えることが出来て幸せでした、でもどうか自分を責めないでください』
『主殿、私は先に行ってくる…主殿は回り道をして、幸せになってからくるのだぞ、そして私にそれまでの事を話してくれれば良い』
『マスター、私はマスターの事が大好きです、だから、死なないでくださいね』
俺は邪神に向かって走り出す。
向かっている途中で身体中傷つくが足は止めない、絶対に殺す。
『ガフッ、だが、お前だけは』
胸を貫かれ、ゲームの中なのに吐血する…俺のHPが0になり、足もとから消滅していく。
俺は最後の力を振り絞り、邪神の心臓に刃を突き立てる。
頭に流れてきた映像をみて確信する…これは俺の未来なのだと、これが本当に未来なのかはわからない、だが、この様な結果にはしちゃいけない。
邪神と共に消えていく身体。
『ああ、皆…今行くよ』
そう言って俺は消えた。
映像が終わり、俺は涙が溢れて止まらない。
「どうだった?」
「おま、えは?」
この空間に俺以外の誰かがいた。
0
お気に入りに追加
493
あなたにおすすめの小説
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
集団転移に巻き込まれ、クラスごと異世界へと転移することになった主人公晴人はこれといって特徴のない平均的な学生であった。
異世界の神から能力獲得について詳しく教えられる中で、晴人は自らの能力欄獲得可能欄に他人とは違う機能があることに気が付く。
そこに隠されていた能力は龍神から始まり魔神、邪神、妖精神、鍛冶神、盗神の六つの神の称号といくつかの特殊な能力。
異世界での安泰を確かなものとして受け入れ転移を待つ晴人であったが、神の能力を手に入れたことが原因なのか転移魔法の不発によりあろうことか異世界へと転生してしまうこととなる。
龍人の母親と英雄の父、これ以上ない程に恵まれた環境で新たな生を得た晴人は新たな名前をエルピスとしてこの世界を生きていくのだった。
現在設定調整中につき最新話更新遅れます2022/09/11~2022/09/17まで予定
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
物理系魔法少女は今日も魔物をステッキでぶん殴る〜会社をクビになった俺、初配信をうっかりライブにしてしまい、有名になったんだが?〜
ネリムZ
ファンタジー
この世界にはいくつものダンジョンが存在する。それは国ごとの資源物資でもあり、災害を引き起こすモノでもあった。
魔物が外に出ないように倒し、素材を持ち帰る職業を探索者と呼ぶ。
探索者にはありきたりなスキル、レベルと言った概念が存在する。
神宮寺星夜は月月火水木金金の勤務をしていた。
働けているなら問題ない、そんな思考になっていたのだが、突然のクビを受けてしまう。
貯金はあるがいずれ尽きる、生きる気力も失われていた星夜は探索者で稼ぐ事に決めた。
受付で名前を登録する時、なぜか自分で入力するはずの名前の欄に既に名前が入力されていた?!
実はその受付穣が⋯⋯。
不思議で懐かしな縁に気づかない星夜はダンジョンへと入り、すぐに異変に気づいた。
声が女の子のようになっていて、手足が細く綺麗であった。
ステータスカードを見て、スキルを確認するとなんと──
魔法少女となれる星夜は配信を初め、慣れない手つきで録画を開始した。
魔物を倒す姿が滑稽で、視聴者にウケて初配信なのにバズってしまう!
だが、本人は録画だと思っているため、それに気づくのは少し先の話である。
これは魔法少女の力を中途半端に手に入れたおっさんがゆったりと殴り、恋したり、嘆いたり、やっぱりゆぅたりする話だ。
動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョンを探索する 配信中にレッドドラゴンを手懐けたら大バズりしました!
海夏世もみじ
ファンタジー
旧題:動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョン配信中にレッドドラゴン手懐けたら大バズりしました
動物に好かれまくる体質を持つ主人公、藍堂咲太《あいどう・さくた》は、友人にダンジョンカメラというものをもらった。
そのカメラで暇つぶしにダンジョン配信をしようということでダンジョンに向かったのだが、イレギュラーのレッドドラゴンが現れてしまう。
しかし主人公に攻撃は一切せず、喉を鳴らして好意的な様子。その様子が全て配信されており、拡散され、大バズりしてしまった!
戦闘力ミジンコ主人公が魔物や幻獣を手懐けながらダンジョンを進む配信のスタート!
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
残滓と呼ばれたウィザード、絶望の底で大覚醒! 僕を虐げてくれたみんなのおかげだよ(ニヤリ)
SHO
ファンタジー
15歳になり、女神からの神託の儀で魔法使い(ウィザード)のジョブを授かった少年ショーンは、幼馴染で剣闘士(ソードファイター)のジョブを授かったデライラと共に、冒険者になるべく街に出た。
しかし、着々と実績を上げていくデライラとは正反対に、ショーンはまともに魔法を発動する事すら出来ない。
相棒のデライラからは愛想を尽かされ、他の冒険者たちからも孤立していくショーンのたった一つの心の拠り所は、森で助けた黒ウサギのノワールだった。
そんなある日、ショーンに悲劇が襲い掛かる。しかしその悲劇が、彼の人生を一変させた。
無双あり、ザマァあり、復讐あり、もふもふありの大冒険、いざ開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる