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本編
No.85~PVPイベント15
しおりを挟む俺の試合が終わり次はユウとオレガノの試合だ。
準々決勝までは試合間の休憩は5分だけだったが準々決勝から10分に増えた。
皆この間にどっちのプレイヤーに賭けるかや前の試合の感想を言い合ったりするらしい。
普通ならユウに全額賭ける所なんだが、オレガノというプレイヤーの事前情報が無いのでユウの勝利が確定していないので今回は賭けるのは止めておく。
トーナメント初戦辺りのプレイヤーは予選でユウ達が勝てると確信出来たんだが…オレガノというプレイヤーは運が良いと言うのかなんというか分からないが、予選では周りのプレイヤーが潰しあって最後の一人になり、他のプレイヤーと戦っていてHPが減っていたプレイヤーと少し戦ってトーナメントに進出。
トーナメント自体も一回目は対戦相手が勝つ気がないプレイヤーだったし二回目はシュウで殆ど戦闘になっていなかった。
シュウの攻撃をくらっていた時も有ったがあの時のシュウは何時もの時より動きは良かったからな。
その攻撃を殆ど捌けるだけの技量があるとなると…下手したらユウが負ける可能性も視野に入れとかないと。
そう考えているとヘルからメッセージが送られた。
その内容は
『ユウヤ、決勝進出おめでとう!
後少しで優勝だから頑張ってね!
まぁユウヤなら当然の様に優勝すると思うけど(笑)
それとシュウなんだけど何処に居るか知らない?チャット送っても返信が来ないから心配。
もし何か知ってるなら返信して』
という物だった。
俺はヘルに絶対に優勝するという事とシュウが今生産室で寝ていると言うことを伝える。
するとヘルから感謝を伝えるメッセージが届いた。
今回のユウの試合で俺がする事は1つ、オレガノの力量を見極めるという事だけだ。
十二試合、ユウ対オレガノの戦いが始まる。
「ユウヤさん、ありがとうございます、それでは第十二回戦…初め!」
毎回の如く行われるこの試合をどう見るか?という質問に答えると試合開始の合図をかける。
開始と共にユウが先制攻撃としてクイックドロウを発動させる。
オレガノは弾丸の軌道を読み、自分に当たる弾を槍で弾きユウに向かって走る。
オレガノの攻撃は大振りでは無く確実にダメージを与えていくスタイルみたいだ、接近戦で少しずつユウのHPを削っていく。
ユウは普段なら片方の銃で牽制、もう片方の銃で攻撃をする事で相手を自分に近づけない様にして遠距離から確実に仕留めるという戦闘スタイルだ。
仮に接近戦に持ち込まれた場合は片方の銃で相手の攻撃を捌き、もう片方で攻撃をするので銃が1つしか使えない今の状況だと少し分が悪い。
銃で槍の攻撃をいなして直撃をくらわない様にしているが銃という短いリーチで捌くのはギリギリ、ユウもダメージをくらう。
体術で攻撃をするという方法も有るが、そうしようとすると牽制を入れられて攻勢に出ることが出来ていない。
ユウはこのままではダメだと考えたのか跳弾を利用した攻撃に意識を切り替えたみたいだ。
攻撃を最低限の動きで避けて弾丸の跳弾を利用して攻撃を開始する。
壁に弾かれ、後に撃たれた弾丸に弾かれ、ユウの放った弾丸はあらゆる方向から二人に襲いかかる。
この跳弾を利用した攻撃方法は俺と模擬戦をしている時に全方向から撃った魔法を正確に魔法破壊できていた事から思い付いた戦法だ。
普段全方向から攻撃をされる事のないプレイヤーは対処する事も出来ずにHPを消滅させる。
ただ、跳弾を利用した攻撃なので広い空間だと出来ないというのも有るが有用な戦い方だ。
だがオレガノも何発か弾丸に当たった事で、跳弾の事に気づく。
急いで後退して壁際まで下がる。
壁を背にする事で弾丸の飛んでくる方向を限定させる。
距離が離れた事によりユウの射撃速度も上昇し、戦いは熾烈化していく。
弾丸の嵐を槍ひとつで捌き切るオレガノは一流のプレイヤーと言っても差し支え無い。
5分位経つとユウの射撃が止まる。
射撃、リロードを高速でこなし、自分にも向かってくる弾丸を捌くのは簡単じゃない。
それこそ集中をし続けないといけないから。
ユウの射撃が止まった事で補充され無くなった弾丸は数秒間経つとドンドン消えていく。
するとオレガノがユウに近づいて何か喋っている。
何を喋っているのかは分からないが話を聞いている内にユウから発せられる殺気の濃度が濃くなっていく。
オレガノが最後に何か言った瞬間、ユウの殺気が爆発した。
さっきより多くの弾丸がユウの銃から放たれる。
1つ1つの弾丸に殺気が籠められた弾丸はユウとオレガノ、両者に降りかかる。
(ユウの奴、完全に頭に血が昇っている)
さっきまでの攻撃はユウが自分で対処できる最大量の弾丸の数の筈、それ以上はステータスが低すぎて対処出来なくなる。
だがそんな事を考えられるほど冷静じゃ無くなっている。
オレガノもそれを狙って何か喋っていたのだろう。
実際にユウは怒りで冷静な対処が出来なくなっている。
回避の事より相手を殺す事に意識が持ってかれてる。
ユウは自分の放った弾丸によりHPを消失させる。
準々決勝までは試合間の休憩は5分だけだったが準々決勝から10分に増えた。
皆この間にどっちのプレイヤーに賭けるかや前の試合の感想を言い合ったりするらしい。
普通ならユウに全額賭ける所なんだが、オレガノというプレイヤーの事前情報が無いのでユウの勝利が確定していないので今回は賭けるのは止めておく。
トーナメント初戦辺りのプレイヤーは予選でユウ達が勝てると確信出来たんだが…オレガノというプレイヤーは運が良いと言うのかなんというか分からないが、予選では周りのプレイヤーが潰しあって最後の一人になり、他のプレイヤーと戦っていてHPが減っていたプレイヤーと少し戦ってトーナメントに進出。
トーナメント自体も一回目は対戦相手が勝つ気がないプレイヤーだったし二回目はシュウで殆ど戦闘になっていなかった。
シュウの攻撃をくらっていた時も有ったがあの時のシュウは何時もの時より動きは良かったからな。
その攻撃を殆ど捌けるだけの技量があるとなると…下手したらユウが負ける可能性も視野に入れとかないと。
そう考えているとヘルからメッセージが送られた。
その内容は
『ユウヤ、決勝進出おめでとう!
後少しで優勝だから頑張ってね!
まぁユウヤなら当然の様に優勝すると思うけど(笑)
それとシュウなんだけど何処に居るか知らない?チャット送っても返信が来ないから心配。
もし何か知ってるなら返信して』
という物だった。
俺はヘルに絶対に優勝するという事とシュウが今生産室で寝ていると言うことを伝える。
するとヘルから感謝を伝えるメッセージが届いた。
今回のユウの試合で俺がする事は1つ、オレガノの力量を見極めるという事だけだ。
十二試合、ユウ対オレガノの戦いが始まる。
「ユウヤさん、ありがとうございます、それでは第十二回戦…初め!」
毎回の如く行われるこの試合をどう見るか?という質問に答えると試合開始の合図をかける。
開始と共にユウが先制攻撃としてクイックドロウを発動させる。
オレガノは弾丸の軌道を読み、自分に当たる弾を槍で弾きユウに向かって走る。
オレガノの攻撃は大振りでは無く確実にダメージを与えていくスタイルみたいだ、接近戦で少しずつユウのHPを削っていく。
ユウは普段なら片方の銃で牽制、もう片方の銃で攻撃をする事で相手を自分に近づけない様にして遠距離から確実に仕留めるという戦闘スタイルだ。
仮に接近戦に持ち込まれた場合は片方の銃で相手の攻撃を捌き、もう片方で攻撃をするので銃が1つしか使えない今の状況だと少し分が悪い。
銃で槍の攻撃をいなして直撃をくらわない様にしているが銃という短いリーチで捌くのはギリギリ、ユウもダメージをくらう。
体術で攻撃をするという方法も有るが、そうしようとすると牽制を入れられて攻勢に出ることが出来ていない。
ユウはこのままではダメだと考えたのか跳弾を利用した攻撃に意識を切り替えたみたいだ。
攻撃を最低限の動きで避けて弾丸の跳弾を利用して攻撃を開始する。
壁に弾かれ、後に撃たれた弾丸に弾かれ、ユウの放った弾丸はあらゆる方向から二人に襲いかかる。
この跳弾を利用した攻撃方法は俺と模擬戦をしている時に全方向から撃った魔法を正確に魔法破壊できていた事から思い付いた戦法だ。
普段全方向から攻撃をされる事のないプレイヤーは対処する事も出来ずにHPを消滅させる。
ただ、跳弾を利用した攻撃なので広い空間だと出来ないというのも有るが有用な戦い方だ。
だがオレガノも何発か弾丸に当たった事で、跳弾の事に気づく。
急いで後退して壁際まで下がる。
壁を背にする事で弾丸の飛んでくる方向を限定させる。
距離が離れた事によりユウの射撃速度も上昇し、戦いは熾烈化していく。
弾丸の嵐を槍ひとつで捌き切るオレガノは一流のプレイヤーと言っても差し支え無い。
5分位経つとユウの射撃が止まる。
射撃、リロードを高速でこなし、自分にも向かってくる弾丸を捌くのは簡単じゃない。
それこそ集中をし続けないといけないから。
ユウの射撃が止まった事で補充され無くなった弾丸は数秒間経つとドンドン消えていく。
するとオレガノがユウに近づいて何か喋っている。
何を喋っているのかは分からないが話を聞いている内にユウから発せられる殺気の濃度が濃くなっていく。
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