89 / 203
本編
No.84~PVPイベント14
しおりを挟む
最強プレイヤー決定戦(技術部門)の十回戦はオレガノが勝利した。
オレガノが勝利した事により準々決勝に進出する4名のプレイヤーが決定した。
俺、ユウ、オレガノ、アイリスこの四人で最強プレイヤーの座を賭けて戦う。
準々決勝の最初のカードはユウヤ対アイリス、つまり俺とアイリスの戦いだ。
準々決勝に負けると決勝の後で3位決定戦を行う事になる。
試合の開始少し前には闘技場に強制転移され、戦闘の準備をする事になる。
といってもアイテムの使用は出来ないし、使用武器の変更も出来ないから単なる心の準備をする時間になる訳だけど。
目の前に居る俺の対戦相手であるアイリスを見る。
アイリスはまさかここまで勝ち上がると思っていなかったのかアイリスの顔は緊張で強ばっている。
俺はアイリスに向かって声を掛ける事にした。
「なぁ、君」
「は、はぃ~」
アイリスはいきなり声を掛けられた事で身体をビクッ!と揺らしながら返事をする。
「あの~私に何か有るんですか?」
おそるおそると言った様子で俺に聞いてくるアイリス。
「うん、せっかく準々決勝で戦うんだ、挨拶でもしておこうと思ってね」
そう伝えるとホッと息をついて安心した様子で返事をしてくる。
「そうなんですか…今回はよろしくお願いいたしますね、多分勝てないと思いますけど、精一杯がんばるので」
「勝てない?何で?」
俺が聞くとアイリスは両手を前に突き出して手を振りながら答える。
「だって、ユウヤさんはランキングが始まった時から一位ですし、それに他のプレイヤーの皆さんを置いて一人だけレベルが200も飛び抜けて高いですし、私なんかがユウヤさんに勝てるなんて考えるだけでもおこがましいです」
「そんな事は無いと思うけど、今回の試合にステータスの差は殆どないから勝てないって事は無いよ」
それにっと付け加えてアイリスに話す。
「前回の試合で見せた風の魔法を武器に纏わせるあれ、良いアイデアだと思ったしね、あれは今度参考にさせてもらう」
そう伝えるとアイリスはえへへ、と笑って答える。
「ユウヤさん私の試合を見てくれていたんですか?それにユウヤさんにそう言って貰えると嬉しいです!」
「それに俺も自分が負けると思っている相手に負ける気は無いよ。
それにさ、考えてみなよ、皆この大会に自分こそが最強のプレイヤーだって
思って参加してるんだよ、そのプレイヤー達を倒してここまで来たんだ、自身を持って、絶対に勝つって考えないと」
その事を伝えるとアイリスは少し考えてから喋り出す。
「そう、ですね、皆さんに勝ってここまで来たんです、全力で勝ちに行かないと失礼ですよね」
「そうそう、この際俺がランキングの一位だとか強いとか置いといてさ、かかってきなよ全力でさ」
そうに言うとアイリスは笑顔で返事をする。
「はい!ユウヤさん、私、負けません、皆さんの為にも!」
「それで良い、その気持ちだよ、それじゃあもう始まるみたいだ、俺も遊びは無しだよ、全力で倒しに行く」
試合が始まるカウントダウンが目の前に表示される。
数字は10から一秒毎に減っている。
アイリスは杖を前に構えて俺を迎え撃とうとしている。
俺は刀を鞘に押さえた状態で柄を持って居合い切りをする時の様に腰だめに刀を構える。
カウントダウンが0になった瞬間、俺はアイリスに向かって駆け出す。
アイリスは俺に魔法を撃ってきて行動を阻害しようとしている。
俺は最低限の動きで魔法を避け、遂にアイリスの前に着く。
アイリスは咄嗟に杖で攻撃をしようとするが…遅い。
アイリスが杖を振る前に俺は刀を振り抜く。
狙いは首。
このゲームは攻撃をする時に走って勢いをつけるとダメージが上がる。
それにしたに振り下ろす攻撃は通常の攻撃よりダメージをくらう事が分かっている。
だからこそ俺はこのステータスで出せる全力の速度でアイリスに近づき、勢いを一切逃さない様に攻撃した。
勢いを全て乗せた攻撃を弱点である首に当てられたアイリスはたった一撃でHPを0にする。
第十一回戦、ユウヤ対アイリスの試合は試合開始僅か5秒で幕を閉じた
オレガノが勝利した事により準々決勝に進出する4名のプレイヤーが決定した。
俺、ユウ、オレガノ、アイリスこの四人で最強プレイヤーの座を賭けて戦う。
準々決勝の最初のカードはユウヤ対アイリス、つまり俺とアイリスの戦いだ。
準々決勝に負けると決勝の後で3位決定戦を行う事になる。
試合の開始少し前には闘技場に強制転移され、戦闘の準備をする事になる。
といってもアイテムの使用は出来ないし、使用武器の変更も出来ないから単なる心の準備をする時間になる訳だけど。
目の前に居る俺の対戦相手であるアイリスを見る。
アイリスはまさかここまで勝ち上がると思っていなかったのかアイリスの顔は緊張で強ばっている。
俺はアイリスに向かって声を掛ける事にした。
「なぁ、君」
「は、はぃ~」
アイリスはいきなり声を掛けられた事で身体をビクッ!と揺らしながら返事をする。
「あの~私に何か有るんですか?」
おそるおそると言った様子で俺に聞いてくるアイリス。
「うん、せっかく準々決勝で戦うんだ、挨拶でもしておこうと思ってね」
そう伝えるとホッと息をついて安心した様子で返事をしてくる。
「そうなんですか…今回はよろしくお願いいたしますね、多分勝てないと思いますけど、精一杯がんばるので」
「勝てない?何で?」
俺が聞くとアイリスは両手を前に突き出して手を振りながら答える。
「だって、ユウヤさんはランキングが始まった時から一位ですし、それに他のプレイヤーの皆さんを置いて一人だけレベルが200も飛び抜けて高いですし、私なんかがユウヤさんに勝てるなんて考えるだけでもおこがましいです」
「そんな事は無いと思うけど、今回の試合にステータスの差は殆どないから勝てないって事は無いよ」
それにっと付け加えてアイリスに話す。
「前回の試合で見せた風の魔法を武器に纏わせるあれ、良いアイデアだと思ったしね、あれは今度参考にさせてもらう」
そう伝えるとアイリスはえへへ、と笑って答える。
「ユウヤさん私の試合を見てくれていたんですか?それにユウヤさんにそう言って貰えると嬉しいです!」
「それに俺も自分が負けると思っている相手に負ける気は無いよ。
それにさ、考えてみなよ、皆この大会に自分こそが最強のプレイヤーだって
思って参加してるんだよ、そのプレイヤー達を倒してここまで来たんだ、自身を持って、絶対に勝つって考えないと」
その事を伝えるとアイリスは少し考えてから喋り出す。
「そう、ですね、皆さんに勝ってここまで来たんです、全力で勝ちに行かないと失礼ですよね」
「そうそう、この際俺がランキングの一位だとか強いとか置いといてさ、かかってきなよ全力でさ」
そうに言うとアイリスは笑顔で返事をする。
「はい!ユウヤさん、私、負けません、皆さんの為にも!」
「それで良い、その気持ちだよ、それじゃあもう始まるみたいだ、俺も遊びは無しだよ、全力で倒しに行く」
試合が始まるカウントダウンが目の前に表示される。
数字は10から一秒毎に減っている。
アイリスは杖を前に構えて俺を迎え撃とうとしている。
俺は刀を鞘に押さえた状態で柄を持って居合い切りをする時の様に腰だめに刀を構える。
カウントダウンが0になった瞬間、俺はアイリスに向かって駆け出す。
アイリスは俺に魔法を撃ってきて行動を阻害しようとしている。
俺は最低限の動きで魔法を避け、遂にアイリスの前に着く。
アイリスは咄嗟に杖で攻撃をしようとするが…遅い。
アイリスが杖を振る前に俺は刀を振り抜く。
狙いは首。
このゲームは攻撃をする時に走って勢いをつけるとダメージが上がる。
それにしたに振り下ろす攻撃は通常の攻撃よりダメージをくらう事が分かっている。
だからこそ俺はこのステータスで出せる全力の速度でアイリスに近づき、勢いを一切逃さない様に攻撃した。
勢いを全て乗せた攻撃を弱点である首に当てられたアイリスはたった一撃でHPを0にする。
第十一回戦、ユウヤ対アイリスの試合は試合開始僅か5秒で幕を閉じた
0
お気に入りに追加
495
あなたにおすすめの小説
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
スキルが芽生えたので復讐したいと思います~スライムにされてしまいました。意外と快適です~
北きつね
ファンタジー
世界各国に突如現れた”魔物”。
魔物を倒すことで、”スキル”が得られる。
スキルを得たものは、アニメーションの産物だった、魔法を使うことができる。
高校に通う普通の学生だった者が、魔物を見つけ、スキルを得る為に、魔物を狩ることを決意する。
得たスキルを使って、自分をこんな目に合わせた者への復讐を誓う。
高校生だった者は、スキルの深淵を覗き見ることになる。芽生えたスキルは、強力な武器となる。
注)作者が楽しむ為に書いています。
復讐物です。いじめや過激な表現が含まれます。恋愛要素は皆無です。
誤字脱字が多いです。誤字脱字は、見つけ次第、直していきますが、更新はまとめてになると思います。
誤字脱字、表現がおかしいなどのご指摘はすごく嬉しいです。
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。
月が導く異世界道中extra
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
こちらは月が導く異世界道中番外編になります。
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
*****************************
***毎日更新しています。よろしくお願いいたします。***
*****************************
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
えっ、能力なしでパーティ追放された俺が全属性魔法使い!? ~最強のオールラウンダー目指して謙虚に頑張ります~
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
コミカライズ10/19(水)開始!
2024/2/21小説本編完結!
旧題:えっ能力なしでパーティー追放された俺が全属性能力者!? 最強のオールラウンダーに成り上がりますが、本人は至って謙虚です
※ 書籍化に伴い、一部範囲のみの公開に切り替えられています。
※ 書籍化に伴う変更点については、近況ボードを確認ください。
生まれつき、一人一人に魔法属性が付与され、一定の年齢になると使うことができるようになる世界。
伝説の冒険者の息子、タイラー・ソリス(17歳)は、なぜか無属性。
勤勉で真面目な彼はなぜか報われておらず、魔法を使用することができなかった。
代わりに、父親から教わった戦術や、体術を駆使して、パーティーの中でも重要な役割を担っていたが…………。
リーダーからは無能だと疎まれ、パーティーを追放されてしまう。
ダンジョンの中、モンスターを前にして見捨てられたタイラー。ピンチに陥る中で、その血に流れる伝説の冒険者の能力がついに覚醒する。
タイラーは、全属性の魔法をつかいこなせる最強のオールラウンダーだったのだ! その能力のあまりの高さから、あらわれるのが、人より少し遅いだけだった。
タイラーは、その圧倒的な力で、危機を回避。
そこから敵を次々になぎ倒し、最強の冒険者への道を、駆け足で登り出す。
なにせ、初の強モンスターを倒した時点では、まだレベル1だったのだ。
レベルが上がれば最強無双することは約束されていた。
いつか彼は血をも超えていくーー。
さらには、天下一の美女たちに、これでもかと愛されまくることになり、モフモフにゃんにゃんの桃色デイズ。
一方、タイラーを追放したパーティーメンバーはというと。
彼を失ったことにより、チームは瓦解。元々大した力もないのに、タイラーのおかげで過大評価されていたパーティーリーダーは、どんどんと落ちぶれていく。
コメントやお気に入りなど、大変励みになっています。お気軽にお寄せくださいませ!
・12/27〜29 HOTランキング 2位 記録、維持
・12/28 ハイファンランキング 3位
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる