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本編
No.80~PVPイベント10
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生産室から出た俺は試合開始時間が迫ってきたので闘技場に転移する。
俺と戦うのは小次郎、侍のロールプレイをしているプレイヤーだったか?小次郎の使用武器は俺と同じ刀。
前回のクロネコと戦っていた所を見ると魔法破壊は一応使えるみたいだな。
だが見たところそこまで技量が有るわけでは無い。
足運びもフェイントも使って無いし、なおかつ攻撃をしたあとの返しが遅い。
あれじゃ攻撃してくださいと言ってる様な物だ。
だが、いくら格下相手とは言えシュウと当たるまでは絶対に負けられないからな、油断はしないで相手の出方を見るのが先決だな。
「ランキング実施時からトップに君臨しているプレイヤー、ユウヤ殿、私は貴殿と戦える事を光栄に思いますぞ」
「おう、よろしくな、」
声を掛けられたので適当に返す。
(っと、始まる前に自分に賭けておかないと)
普通に戦っていて負ける要素は無いのでメニューから賭けのページに飛ぶ。
現在のオッズは
ユウヤ1.5倍、小次郎249倍という圧倒的な人気だ。
多分ヘル、シュウ、ユイ、ユウ、レンも掛けているとしてさっきのチャットで出た金額を1.5倍して全額俺に賭けたとして、合計6億ちょい。
それだけでこんなにオッズに差が有るという事は他のプレイヤーも俺が勝つと予想したのだろう。
俺は自分の所持金である2,264,147,799Gを自分に賭ける。
するとオッズは一瞬で変わり最終的にはこうなった。
ユウヤさん1.5倍、小次郎672倍
今回の試合で俺が勝てば所持金は今の1.5倍で3,396,221,698、つまり約33億960万Gになる訳だ。
「それでは七回戦、始めです!」
「いざ、尋常に…勝負!」
陽菜による開始の合図を聞いた瞬間に小次郎が俺に向かって走ってくる。
そして小次郎は俺の目の前に来ると攻撃を仕掛けて来た。
フェイントも無い攻撃…このプレイヤーはPVPを余りしない方なのだろう。
現状のモンスターはフェイントを掛けるまでも無く攻撃は当たるし、人型のモンスターと戦っても対人戦が上手くなる訳ではない。
つまりだ、この小次郎というプレイヤーは対人経験が殆どないPVP初心者だって事になる。
そこで気になるだろう、何故PVP初心者である小次郎がクロネコに勝つことが出来たのか…それはクロネコも対人戦の経験が無かったという訳じゃ無くてただ単に魔法破壊による奇襲が決まったからだ。
相手が油断している状態なら急所を狙う事は容易い、攻撃が当たると思って無いのだから。
まぁそんな事で、対人戦の経験が少ない小次郎を相手にしている俺は絶賛暇をもて余している訳だ。
普段模擬戦をするのは修羅やヤヨイ、フェニとするのでステータスが固定されている今の状況だと小次郎の攻撃は遅く、簡単に避けられる攻撃という事だ。
(そろそろ飽きてきたし、決めるか)
小次郎がどうやっても俺を倒す事が出来ないと分かったので試合を終わらせる事にする。
一旦小次郎の攻撃をわざと受けてつばぜり合いに持ち込む。
数秒間つばぜり合いをしてから後ろに下がると小次郎が話し掛けてきた。
「いや~凄いでござるな、某の攻撃が当たる気がしないでござる」
「もう少し対人戦を経験してから参加するんだったな、」
俺の一言を聞いた小次郎は頭を掻きながら笑った。
「いやはや某はモンスターとばかり戦ってたでござるし、やはり敵いそうにないでござる…そこで1つだけ頼みがある」
小次郎はロールプレイを止めてまで俺に頼みたい事が有るらしい、それを聞く。
「多分俺は貴方には勝てない、今までの戦闘でそれは分かりきった事です。
でも…いやだからこそ、最後にこのゲームの頂点に君臨する貴方の本気が見たいです、このゲームでもっと強くなる為に…だからお願いします」
俺に向かって小次郎は頭を下げる。
その瞳に嘘偽りは感じられない…こいつは本当に自分が強くなる為に俺に頼んでいるらしい。
「分かった、本気でやってやる」
「ありがとうございます!」
小次郎が礼を言ってくる
「礼は良い、構えろ」
そう伝えると小次郎は刀を構える。
そして俺もいつもの様に武器を構える。
その時会場で戦闘している者の目にはユウヤの両手に二振りの刀が有るように見えた。
自然体で構えているユウヤの重心、腕の角度、構え、その全てがユウヤの手にあり得ない筈のもう一振りの刀を幻視させた。
そしてその身から溢れ出る剣気によって盛り上がっていた会場は静まる。
その時、会場に居たプレイヤーは騒ぐ事も忘れ、食い入る様に試合を観戦し始める。
そしてユウヤが動き出す。
走り、刀で相手を切る、その動作に一切の淀みは無く、小次郎はがユウヤが動いた事に気づいた時にはその身のHPは全て無くなっていた。
俺と戦うのは小次郎、侍のロールプレイをしているプレイヤーだったか?小次郎の使用武器は俺と同じ刀。
前回のクロネコと戦っていた所を見ると魔法破壊は一応使えるみたいだな。
だが見たところそこまで技量が有るわけでは無い。
足運びもフェイントも使って無いし、なおかつ攻撃をしたあとの返しが遅い。
あれじゃ攻撃してくださいと言ってる様な物だ。
だが、いくら格下相手とは言えシュウと当たるまでは絶対に負けられないからな、油断はしないで相手の出方を見るのが先決だな。
「ランキング実施時からトップに君臨しているプレイヤー、ユウヤ殿、私は貴殿と戦える事を光栄に思いますぞ」
「おう、よろしくな、」
声を掛けられたので適当に返す。
(っと、始まる前に自分に賭けておかないと)
普通に戦っていて負ける要素は無いのでメニューから賭けのページに飛ぶ。
現在のオッズは
ユウヤ1.5倍、小次郎249倍という圧倒的な人気だ。
多分ヘル、シュウ、ユイ、ユウ、レンも掛けているとしてさっきのチャットで出た金額を1.5倍して全額俺に賭けたとして、合計6億ちょい。
それだけでこんなにオッズに差が有るという事は他のプレイヤーも俺が勝つと予想したのだろう。
俺は自分の所持金である2,264,147,799Gを自分に賭ける。
するとオッズは一瞬で変わり最終的にはこうなった。
ユウヤさん1.5倍、小次郎672倍
今回の試合で俺が勝てば所持金は今の1.5倍で3,396,221,698、つまり約33億960万Gになる訳だ。
「それでは七回戦、始めです!」
「いざ、尋常に…勝負!」
陽菜による開始の合図を聞いた瞬間に小次郎が俺に向かって走ってくる。
そして小次郎は俺の目の前に来ると攻撃を仕掛けて来た。
フェイントも無い攻撃…このプレイヤーはPVPを余りしない方なのだろう。
現状のモンスターはフェイントを掛けるまでも無く攻撃は当たるし、人型のモンスターと戦っても対人戦が上手くなる訳ではない。
つまりだ、この小次郎というプレイヤーは対人経験が殆どないPVP初心者だって事になる。
そこで気になるだろう、何故PVP初心者である小次郎がクロネコに勝つことが出来たのか…それはクロネコも対人戦の経験が無かったという訳じゃ無くてただ単に魔法破壊による奇襲が決まったからだ。
相手が油断している状態なら急所を狙う事は容易い、攻撃が当たると思って無いのだから。
まぁそんな事で、対人戦の経験が少ない小次郎を相手にしている俺は絶賛暇をもて余している訳だ。
普段模擬戦をするのは修羅やヤヨイ、フェニとするのでステータスが固定されている今の状況だと小次郎の攻撃は遅く、簡単に避けられる攻撃という事だ。
(そろそろ飽きてきたし、決めるか)
小次郎がどうやっても俺を倒す事が出来ないと分かったので試合を終わらせる事にする。
一旦小次郎の攻撃をわざと受けてつばぜり合いに持ち込む。
数秒間つばぜり合いをしてから後ろに下がると小次郎が話し掛けてきた。
「いや~凄いでござるな、某の攻撃が当たる気がしないでござる」
「もう少し対人戦を経験してから参加するんだったな、」
俺の一言を聞いた小次郎は頭を掻きながら笑った。
「いやはや某はモンスターとばかり戦ってたでござるし、やはり敵いそうにないでござる…そこで1つだけ頼みがある」
小次郎はロールプレイを止めてまで俺に頼みたい事が有るらしい、それを聞く。
「多分俺は貴方には勝てない、今までの戦闘でそれは分かりきった事です。
でも…いやだからこそ、最後にこのゲームの頂点に君臨する貴方の本気が見たいです、このゲームでもっと強くなる為に…だからお願いします」
俺に向かって小次郎は頭を下げる。
その瞳に嘘偽りは感じられない…こいつは本当に自分が強くなる為に俺に頼んでいるらしい。
「分かった、本気でやってやる」
「ありがとうございます!」
小次郎が礼を言ってくる
「礼は良い、構えろ」
そう伝えると小次郎は刀を構える。
そして俺もいつもの様に武器を構える。
その時会場で戦闘している者の目にはユウヤの両手に二振りの刀が有るように見えた。
自然体で構えているユウヤの重心、腕の角度、構え、その全てがユウヤの手にあり得ない筈のもう一振りの刀を幻視させた。
そしてその身から溢れ出る剣気によって盛り上がっていた会場は静まる。
その時、会場に居たプレイヤーは騒ぐ事も忘れ、食い入る様に試合を観戦し始める。
そしてユウヤが動き出す。
走り、刀で相手を切る、その動作に一切の淀みは無く、小次郎はがユウヤが動いた事に気づいた時にはその身のHPは全て無くなっていた。
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