上 下
76 / 203
本編

No.71~PVPイベント1

しおりを挟む
参加の設定を終わらせた俺はある事をする為にギルドに向かう。

陽菜が帰るために転移する前に言ってきた事が有ったのだ。

「そうそう、ユウヤさん、今回のイベントのトーナメントでは運営が賭けをする事になってるから」

と、何でそれを俺に伝えたのかは分からないが、稼げる時に稼がないともったいないからな。

ギルドバンクに預けてる約14億と少しのGをおろす事にした。

ギルドに着くと早速ギルドバンクから残高を全ておろす。

所持金は合計で1,509,431,866Gという今まで見たことが無い金額になっていた。

こんなに持っていると死んだときのデスペナルティで3分の1へった場合5億Gも一気に消滅する事になるから普段はこんなに持つことは無いんだけど今日はフィールドに出る気はないからな。

いや~どのくらい稼げるか楽しみだな~

PVP大会のトーナメント予選開始は3時から、それまでに低くなったステータスに慣れる為に分身を大量に作ってステータスを大幅に下げて行動する。

そんな感じで3時になる頃には低いステータスでのアバターの操作に完全に慣れた。

3時なると強制的に転移され、転移した先は闘技場の観客席…では無かった。

闘技場はコロッセオと同じ感じで真ん中に戦闘をする場所があって360度に観客席が設置されている。

転移した席はランダムだったみたいでユウやシュウ達も皆バラバラな位置に居た。

周りを探してもユイとヘルの姿が見えないから此処に転移したプレイヤーは皆このイベントに参加するプレイヤーみたいだな。

そういう俺は観客席には居なく、隣にはGMで運営の陽菜が座っている。

陽菜は周りを一回見渡してからマイクでプレイヤーにアナウンスを開始する。

「あ~テステス、マイクテストです、うん、ちゃんと繋がってるね、じゃあPVP大会、トーナメントの予選を開始します」

「「「「ウォォォォー!!!」」」」

陽菜の一言によりプレイヤー達が喚声をあげる。

(凄い喚声だな、空気が震えてる様に感じるぞ)

「じゃあ、トーナメント予選について説明するね!トーナメント予選はその名の通りトーナメントに参加するプレイヤーを決める為に100人でバトルロワイアル形式で戦って貰うよ。
今回の参加人数は1473人だから、最終的には15人がトーナメントに参加出来るという事だよ」

1473人とは、意外と少ないんだな、もう少し多いと思ってたんだけど。

「それで、バトルロワイアルでは同じギルドに所属しているプレイヤー同士は当たらない様に調整してるし、戦闘の様子は他のプレイヤーが観戦出来る様になってるからね~」

同じギルド同士のプレイヤーがバトルロワイアルに参加した時にギルド内の上下関係による八百長や同じギルドだから本気で戦えないなんて事を無くす為の配慮だろう。

観戦についても陽菜が運営主体で賭け事をするって言ってたから、その為ともう1つは今回のイベントに参加してなくても他のプレイヤーのPVPを見たい人が居るからだろうな。

「それで、トーナメントではスペシャルゲストに解説を頼んで居ます。
スペシャルゲストはユグドラシルオンライン日本サーバーで開始当初からランキング1位に君臨し続けているプレイヤー、ユウヤさんです!」

紹介されたので立ち上がって礼をする。
闘技場の上空に浮かんでいるモニターには俺の姿がアップで映っていた。

「では、スペシャルゲストのユウヤさん、これから戦うプレイヤーの皆さんに一言をお願いします」

(なに!そんなの聞いてないぞ!)

いきなりプレイヤーに対して一言なんて考えて無いぞ、まぁ思っている事を言えば良いか。

俺は立ち上がってマイクを受けとる。

「どうも、プレイヤーの皆さん、紹介に預かりましたユウヤです。
頑張って下さいなんてありきたりな事は言いません。
今回のイベントには俺も参加します、ステータスがそのまま戦う方はステータスの差で勝つことが出来ないプレイヤーが多いでしょう。
だが、ステータスが固定されている方は違う。」

俺は一回息を吸ってから吐く。
プレイヤーの皆は静かに俺の話を聞いてくれてるみたいだ。

「このイベントに参加しているという事は自分がこのゲームで一番強いと思ってるんだろう!ならばこれからの戦いで示して見ろ!自分が最強のプレイヤーだという事を。
俺はその悉くを倒して名乗ろう、俺こそがこのゲームで最強なのだと。
これで俺から話す事は終わりです」

礼をすると最初よりも大きい喚声が聞こえる。
上手く出来たかは不安だけど、この感じだったら大丈夫そうかな。

「ではトーナメント予選のバトルロワイアルは16組全てが一度に行われます。
開始は5分後、皆、心の準備をしておいてね」

5分後闘技場の真ん中に俺を含めた100名のプレイヤーが転移する。

(さぁ、トーナメント予選の始まりだ)
しおりを挟む
感想 47

あなたにおすすめの小説

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。 今後ともよろしくお願いいたします! トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕! タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。 男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】 そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】 アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です! コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】 ***************************** ***毎日更新しています。よろしくお願いいたします。*** ***************************** マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。 見てください。

えっ、能力なしでパーティ追放された俺が全属性魔法使い!? ~最強のオールラウンダー目指して謙虚に頑張ります~

たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
コミカライズ10/19(水)開始! 2024/2/21小説本編完結! 旧題:えっ能力なしでパーティー追放された俺が全属性能力者!? 最強のオールラウンダーに成り上がりますが、本人は至って謙虚です ※ 書籍化に伴い、一部範囲のみの公開に切り替えられています。 ※ 書籍化に伴う変更点については、近況ボードを確認ください。 生まれつき、一人一人に魔法属性が付与され、一定の年齢になると使うことができるようになる世界。  伝説の冒険者の息子、タイラー・ソリス(17歳)は、なぜか無属性。 勤勉で真面目な彼はなぜか報われておらず、魔法を使用することができなかった。  代わりに、父親から教わった戦術や、体術を駆使して、パーティーの中でも重要な役割を担っていたが…………。 リーダーからは無能だと疎まれ、パーティーを追放されてしまう。  ダンジョンの中、モンスターを前にして見捨てられたタイラー。ピンチに陥る中で、その血に流れる伝説の冒険者の能力がついに覚醒する。  タイラーは、全属性の魔法をつかいこなせる最強のオールラウンダーだったのだ! その能力のあまりの高さから、あらわれるのが、人より少し遅いだけだった。  タイラーは、その圧倒的な力で、危機を回避。  そこから敵を次々になぎ倒し、最強の冒険者への道を、駆け足で登り出す。  なにせ、初の強モンスターを倒した時点では、まだレベル1だったのだ。 レベルが上がれば最強無双することは約束されていた。 いつか彼は血をも超えていくーー。  さらには、天下一の美女たちに、これでもかと愛されまくることになり、モフモフにゃんにゃんの桃色デイズ。  一方、タイラーを追放したパーティーメンバーはというと。 彼を失ったことにより、チームは瓦解。元々大した力もないのに、タイラーのおかげで過大評価されていたパーティーリーダーは、どんどんと落ちぶれていく。 コメントやお気に入りなど、大変励みになっています。お気軽にお寄せくださいませ! ・12/27〜29 HOTランキング 2位 記録、維持 ・12/28 ハイファンランキング 3位

「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした

御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。 異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。 女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。 ――しかし、彼は知らなかった。 転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――

異世界転生~チート魔法でスローライフ

リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

ジャージ女子高生による異世界無双

れぷ
ファンタジー
異世界ワーランド、そこへ神からのお願いを叶えるために降り立った少女がいた。彼女の名前は山吹コトナ、コトナは貰ったチートスキル【魔改造】と【盗む】を使い神様のお願いをこなしつつ、ほぼ小豆色のジャージ上下でテンプレをこなしたり、悪党を改心させたり、女神になったりするお話です。

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~

くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】 その攻撃、収納する――――ッ!  【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。  理由は、マジックバッグを手に入れたから。  マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。  これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話

kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。 ※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。 ※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 異世界帰りのオッサン冒険者。 二見敬三。 彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。 彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。 彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。 そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。 S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。 オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?

処理中です...