上 下
74 / 203
本編

No.69~PVPイベント開催

しおりを挟む
イベントの説明が始まるのが1時からなので12:50分には待ち合わせの中央広場でシュウ達を待つ。

1時に近づいていくにつれドンドンプレイヤーが増えていく。

周りに人が来はじめたので周りが見渡せる民家の屋根に飛び乗ってシュウ達を待つ。

12:56分頃にシュウが来たので合流、その後はレンとユイが58分、ヘルとユウはギリギリ59分に合流した。
 皆揃った所で丁度1時になって、イベントの説明が始まる。

「やぁやぁ皆、元気だったかい?」

陽菜がそう声を掛けるととある場所から野太い声で「元気~!!」という声が聞こえた。

声が聞こえた方を見ると筋肉ムキムキのオッサンが居た。
格好はTHE格闘家という感じだ。

(ああ言うのってラノベとかだとオネェっぽいキャラが多いよな、ステータスは物理特化とかで)

俺はこんな事を考えながら周りを見渡す、ヘルやユウは格闘家のオッサン(仮)の姿を見て吹き出して笑っていた、シュウやユイについては苦笑いを浮かべ、レンは我慢しているが口角がいつもより上がっている。

「は~い!元気な返事ありがと~じゃあ今回のイベントの説明を始めるよ!」

っと、話が始まるみたいだな、ちゃんと聞かないと。

「今回のイベントは、メッセージで告知した通りに新年の始まり、という事で日本サーバー内の最強プレイヤーを決める為のPVP大会となっていま~す」

「このイベントはこのユグドラシルオンラインが発売されている他の外国サーバーでも開催されて、しかも今回のイベントで上位3名のプレイヤーには7月に開催予定の最強プレイヤー決定戦に参加する資格が手に入るので、皆さん頑張って勝ち抜いて下さいね!」

成る程、今回のイベントは7月に開催するユグドラシルオンラインのPVP全国大会への参加券を手にいれる為の戦いって事か。

「このユグドラシルオンラインが発売されてから大体7ヶ月位。
そうすると、最初に買っている人に後から買った人がステータス的に勝てないという問題があるから、PVPは2つの部門で開催します。」

まぁ最近始めたプレイヤーじゃどうやっても勝てないよな、相手の防御を貫通する武器が有ったりしたら話は変わるけど。

「1つは最近始めたプレイヤーでも戦える様に設定した方で、私たちが設定したステータスで戦って貰います。
こっちをやる人は参加するを選択した時に職業選択をするとその職業に合ったステータスに試合中はなります。
この選択するステータスは大体同じ位のステータスになる様に設定してるので、純粋に技術で戦う試合になってるよ」

成る程、魔法職を選択すると魔法系のステータスが高く設定されているが物理系のステータスが低く設定されている為大体総合のステータス値が同じ位になっているって事だな。


「もう1つが今のステータスそのまんまでするのが1つ。
これは今までの成果全てによって順位が変わるよ。」

「うわ~これってユウヤの1人勝ちじゃん」

説明を聞いたヘルにそう言われた。
まぁこっちの方に参加したら優勝は確実だろう。
流石にレベル差200、しかもレアリティ原初オリジン何て言うゲームバランスを崩壊させる様な装備を2つ装備していたら逆に負ける方があり得ない。

「そりゃそうだろ、実際にレベル差200も有ったら負ける方が難しい、そんくらい200レベル分のステータス差はヤバい。
だって100レベ毎にステータスの上昇率が倍になってくんだからな」

「まぁね、流石にランキング一位、2位のシュウとのレベル差が210も有るんだからユウヤに勝てるプレイヤー何て居ないし、しかもクリスマスのイベントから装備してる籠手なんか絶対に他の装備よりヤバい性能してるでしょ具体的に言うとユウヤのコートと同じ位の、そんなの絶対勝てる訳ないよ」

ズバリとコートの籠手について言われた。
なんで分かったかをヘルに聞くと簡単そうに答えてくれた。

「そりゃ分かるよ、私って所見で暗殺するっていうスタイルだからエネミーモンスターとかと戦う時は鑑定を使う様にしてるから、鑑定のスキルがいつの間にかマスタースキルになってたんだけど、ユウヤの装備って、籠手とコート以外は鑑定出来るのに籠手とコートが出来ないって事は鑑定出来ない位ヤバい装備ですって言ってる様なものだよ」

成る程、マスタースキルになって性能が上がってる鑑定でも鑑定出来なかったからねぇ、そりゃあヤバい装備って分かるか。

「まぁ目指すは二冠だな」

「私もステータスが同じ位だったら負ける気は無いよ」

「俺もだ。負ける気は無いけどな、もし戦う時になったら全力で戦ってくれよ」

「私も、頑張ります」

「俺も、ステータスの差が無いなら負けるつもりは無いぞ」

「先ずお前は他のプレイヤーに負けないかが心配だな」

「なに~なんだったら今ここで戦っても良いんだぞ」

皆俺に勝つ気満々だな、おっと、レンとユウのケンカを止めないとな。

「では此処にPVP大会の開催を宣言します!」

いつの間にか説明が終わっていた様で陽菜が開催を宣言した。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

月が導く異世界道中extra

あずみ 圭
ファンタジー
 月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。  真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。  彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。  これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。  こちらは月が導く異世界道中番外編になります。

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

ドラゴンが最強だなんて誰が言った?

文月 蓮
ファンタジー
世界最強と言われるドラゴンに生まれ変わった……はずだった。 兄弟たちは世界最強の名にふさわしく大きな身体と立派な翼、牙を持っているのにルチアだけが小さくて、白くて、そして……弱い。 そんなはずはないのだ。 私だってやればできるはず。冒険者ギルドに登録して、モンスターをばんばん倒しまくって、みんなに強さを見せ付けてやるんだから! 小さなドラゴンが冒険をしながら無双をしようとしてがんばるお話です。 ※この話は「小説家になろう」でも掲載しています。

ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い

平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。 ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。 かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。

なんだって? 俺を追放したSS級パーティーが落ちぶれたと思ったら、拾ってくれたパーティーが超有名になったって?

名無し
ファンタジー
「ラウル、追放だ。今すぐ出ていけ!」 「えっ? ちょっと待ってくれ。理由を教えてくれないか?」 「それは貴様が無能だからだ!」 「そ、そんな。俺が無能だなんて。こんなに頑張ってるのに」 「黙れ、とっととここから消えるがいい!」  それは突然の出来事だった。  SSパーティーから総スカンに遭い、追放されてしまった治癒使いのラウル。  そんな彼だったが、とあるパーティーに拾われ、そこで認められることになる。 「治癒魔法でモンスターの群れを殲滅だと!?」 「え、嘘!? こんなものまで回復できるの!?」 「この男を追放したパーティー、いくらなんでも見る目がなさすぎだろう!」  ラウルの神がかった治癒力に驚愕するパーティーの面々。  その凄さに気が付かないのは本人のみなのであった。 「えっ? 俺の治癒魔法が凄いって? おいおい、冗談だろ。こんなの普段から当たり前にやってることなのに……」

勇者召喚に巻き込まれたモブキャラの俺。女神の手違いで勇者が貰うはずのチートスキルを貰っていた。気づいたらモブの俺が世界を救っちゃってました。

つくも
ファンタジー
主人公——臼井影人(うすいかげと)は勉強も運動もできない、影の薄いどこにでもいる普通の高校生である。 そんな彼は、裏庭の掃除をしていた時に、影人とは対照的で、勉強もスポーツもできる上に生徒会長もしている——日向勇人(ひなたはやと)の勇者召喚に巻き込まれてしまった。 勇人は異世界に旅立つより前に、女神からチートスキルを付与される。そして、異世界に召喚されるのであった。 始まりの国。エスティーゼ王国で目覚める二人。当然のように、勇者ではなくモブキャラでしかない影人は用無しという事で、王国を追い出された。 だが、ステータスを開いた時に影人は気づいてしまう。影人が勇者が貰うはずだったチートスキルを全て貰い受けている事に。 これは勇者が貰うはずだったチートスキルを手違いで貰い受けたモブキャラが、世界を救う英雄譚である。 ※他サイトでも公開

異世界転移したら~彼女の"王位争い"を手助けすることになった件~最強スキル《精霊使い》を駆使して無双します~

そらら
ファンタジー
↑「お気に入りに追加」を押してくださいっ!↑ とある大陸にあるローレスト王国 剣術や魔法、そして軍事力にも長けており隙の無い王国として知られていた。 だが王太子の座が決まっておらず、国王の子供たちが次々と勢力を広げていき王位を争っていた。 そんな中、主人公である『タツキ』は異世界に転移してしまう。 「俺は確か家に帰ってたはずなんだけど......ここどこだ?」 タツキは元々理系大学の工学部にいた普通の大学生だが、異世界では《精霊使い》という最強スキルに恵まれる。 異世界に転移してからタツキは冒険者になり、優雅に暮らしていくはずだったが...... ローレスト王国の第三王女である『ソフィア』に異世界転移してから色々助けてもらったので、彼女の"王位争い"を手助けする事にしました。

召喚されたけど要らないと言われたので旅に出ます。探さないでください。

udonlevel2
ファンタジー
修学旅行中に異世界召喚された教師、中園アツシと中園の生徒の姫島カナエと他3名の生徒達。 他の三人には国が欲しがる力があったようだが、中園と姫島のスキルは文字化けして読めなかった。 その為、城を追い出されるように金貨一人50枚を渡され外の世界に放り出されてしまう。 教え子であるカナエを守りながら異世界を生き抜かねばならないが、まずは見た目をこの世界の物に替えて二人は慎重に話し合いをし、冒険者を雇うか、奴隷を買うか悩む。 まずはこの世界を知らねばならないとして、奴隷市場に行き、明日殺処分だった虎獣人のシュウと、妹のナノを購入。 シュウとナノを購入した二人は、国を出て別の国へと移動する事となる。 ★他サイトにも連載中です(カクヨム・なろう・ピクシブ) 中国でコピーされていたので自衛です。 「天安門事件」

処理中です...