上 下
67 / 203
本編

No.62~クリスマスイベント6

しおりを挟む
(レイドボスか、まだ戦った事は無かったな)

というよりユグドラシルオンラインに実装されていたのか、黒いサンタクロースを鑑定する。

シャドウサンタ
サンタ・クロースの負の感情が邪神によってモンスターに作り直された存在。
長年蓄積された負の感情を糧に膨大な力を手に入れた。

成る程、ここで鑑定に邪神が出てくるって事は運営としてはラスボス扱いなのか、しかもレイドボスを作れる位までは邪神の封印が弱まってるという事か…多分封印が弱まるのはこれから早くなっていくだろう。

レベリングを頑張らないといけないな。

俺はシャドウサンタの攻撃を受け流してシュウが合流するのを待つ。

ここでシャドウサンタを倒すのは簡単だ、何故なら今出てくる敵のレベルは高いところで200位。
レイドボスは凄く強いが倒せる様になっている、邪神が関わってるとはいえゲームという枠組みにいるレイドボスはDFEのステータスは今のランキングに載っているプレイヤーの平均レベルである150LV位有れば攻撃が通る筈だ。
初心者やランキングに載っていないプレイヤーがレイドに参加出来ない筈は無いから実際はもっとDFEは低い筈。

他のネトゲでは装備を整えたりしても一撃死したりするのも有るが始まって1年も経ってもいない今、強い装備を整えられる下地も整って居ないからな。

HPやステータスがいくら高かろうとダメージが通るんだったら技術の問題だ。

(なんだったら死んでも復活出来るしな)

それによって平均レベルが100LV前後のプレイヤー達が倒せる位のDFE値ではLVが300後半の俺のSTR値だと簡単に倒せるだろう。
なんだったら魔王の称号で魔法の方が火力出るし。

なのでこのレイドボスはシュウをメインに俺がサポートにまわる事で、シュウの技術面の成長を促す事にした。

「ユウヤさん!今着きました」

「シュウこのサンタはレイドボスだ」

「ええ!二人でレイドですか!」

まぁレイドボスって普通複数のパーティで戦うボスだもんな、俺もユグドラシルオンラインじゃ無かったら事前情報も無しに少数でレイドボスとは戦わないからな。

俺は前やっていたネトゲで一人でレイドボスを倒した時を思い出す。
あのときは龍属性特効の武器を最大強化させて装備も準備していてギリギリ勝てた感じだったからな~何故か俺の一人レイドボス討伐がネットで伝説みたいになったけど。

「それで、ダメージは通るからシュウメインで戦ってみて」

「ええ!私がメインでですか!?」

「ああ、危なくなったらサポートするから、頑張ってみろ!」

シュウに伝えると何か考えた後に「それじゃあ頑張ってみます!」といってシャドウサンタに突撃をした。

「シュウ!そのサンタの攻撃方法は手に持った包丁の斬撃、刺突の他に背中についてる袋からお菓子を投げて攻撃してくるぞ!」

シュウが来るまでに攻撃を受けていたので攻撃方法は大体把握している。
ふと、シャドウサンタの投げるお菓子が爆発するとこを伝えていなかった事を思いだし、シュウに伝えようとした所でシュウにお菓子が当たって爆発した。

「そうそう、サンタの投げるお菓子は爆発するから気を付けろよ!」

「そう言うことはもっと速く言ってください!」

シュウに怒られた。
確かに伝えるのを忘れたのは悪かったな、次からは気を付けよう。

シュウとシャドウサンタの戦闘はシュウが優勢で進んでいった。
シャドウサンタの攻撃方法が物理攻撃で魔法が無いから慌てなければ余り当たらないみたいだな。

シュウの攻撃によってHPバーが2本消失したシャドウサンタの様子が変わった。

シャドウサンタの体から煙が溢れる。
煙が消え、シャドウサンタのいた所には黒いサンタクロースのコスプレをした様な子供が立っていた。

(シャドウサンタ第2形態って所か)

ステータスの上昇の他体が小さくなっているから攻撃を当てるのも難しくなる。

俺の見立て通りシュウは全体的にステータスが上がった事と当てられる範囲が小さくなった事で優勢だったものがだんだんと防戦一方になった。
シュウは腹に蹴りをくらって俺の方に飛んできた。

俺はシュウを受け止めて座らせる。

「シュウ、頑張ったな、いい感じだったぞ」

実際変身するまでは攻撃もくらって無かったしな。
だからそんなうつむくなって

「ここからは俺がやるから、ちゃんと見とけよ」

俺はシュウにそう言って顔を上げさせる。

(ああ言ったし、いっちょ本気で倒しにいきますか)

俺はシャドウサンタの方を向く。
シャドウサンタはこちらを笑いながら見ていた。
しおりを挟む
感想 47

あなたにおすすめの小説

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!

八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。 『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。 魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。 しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も… そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。 しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。 …はたして主人公の運命やいかに…

俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~

シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。 目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。 『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。 カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。 ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。 ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。

えっ、能力なしでパーティ追放された俺が全属性魔法使い!? ~最強のオールラウンダー目指して謙虚に頑張ります~

たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
コミカライズ10/19(水)開始! 2024/2/21小説本編完結! 旧題:えっ能力なしでパーティー追放された俺が全属性能力者!? 最強のオールラウンダーに成り上がりますが、本人は至って謙虚です ※ 書籍化に伴い、一部範囲のみの公開に切り替えられています。 ※ 書籍化に伴う変更点については、近況ボードを確認ください。 生まれつき、一人一人に魔法属性が付与され、一定の年齢になると使うことができるようになる世界。  伝説の冒険者の息子、タイラー・ソリス(17歳)は、なぜか無属性。 勤勉で真面目な彼はなぜか報われておらず、魔法を使用することができなかった。  代わりに、父親から教わった戦術や、体術を駆使して、パーティーの中でも重要な役割を担っていたが…………。 リーダーからは無能だと疎まれ、パーティーを追放されてしまう。  ダンジョンの中、モンスターを前にして見捨てられたタイラー。ピンチに陥る中で、その血に流れる伝説の冒険者の能力がついに覚醒する。  タイラーは、全属性の魔法をつかいこなせる最強のオールラウンダーだったのだ! その能力のあまりの高さから、あらわれるのが、人より少し遅いだけだった。  タイラーは、その圧倒的な力で、危機を回避。  そこから敵を次々になぎ倒し、最強の冒険者への道を、駆け足で登り出す。  なにせ、初の強モンスターを倒した時点では、まだレベル1だったのだ。 レベルが上がれば最強無双することは約束されていた。 いつか彼は血をも超えていくーー。  さらには、天下一の美女たちに、これでもかと愛されまくることになり、モフモフにゃんにゃんの桃色デイズ。  一方、タイラーを追放したパーティーメンバーはというと。 彼を失ったことにより、チームは瓦解。元々大した力もないのに、タイラーのおかげで過大評価されていたパーティーリーダーは、どんどんと落ちぶれていく。 コメントやお気に入りなど、大変励みになっています。お気軽にお寄せくださいませ! ・12/27〜29 HOTランキング 2位 記録、維持 ・12/28 ハイファンランキング 3位

レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~

喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。 おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。 ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。 落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。 機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。 覚悟を決めてボスに挑む無二。 通販能力でからくも勝利する。 そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。 アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。 霧のモンスターには掃除機が大活躍。 異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。 カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。

「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした

御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。 異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。 女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。 ――しかし、彼は知らなかった。 転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――

異世界転生~チート魔法でスローライフ

リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生

野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。 普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。 そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。 そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。 そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。 うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。 いずれは王となるのも夢ではないかも!? ◇世界観的に命の価値は軽いです◇ カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

処理中です...