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ヤヨイと修羅に合流した俺とフェルは早速教国の軍が1時間でこっちに着くと言う情報を共有する。
「それで、後1時間ほどで教国の軍がこちらに着くと…」
「ああ、フェニからそう報告を受けた」
「マスター、教国の軍が出発したのは今朝ですよ?それにこの世界の移動手段では後1時間でここに到着するというのは不可能じゃないですか?」
教国の軍が後1時間で着くと聞いた修羅とヤヨイはどうにもこの話が信じられない様だ。
まぁ2人が信じられないのも分かる、この世界の人は転移魔法なんて使えないし空を飛ぶアイテムが有る訳でもないからな。
それにレベルやステータスが無いから身体能力もそれ程高いわけじゃ無いしな。
「どうやらフェニの報告だと教国の軍は大型の魔物に馬車を牽かせる事で凄い勢いでこっちに向かっているらしい」
「魔物をに馬車を…ですか、でもマスター魔物に馬車を牽かせているとしても後1時間で着くというのは流石に早すぎます」
教国軍が大型の魔物に馬車を牽かせている事を聞いたヤヨイは少し考えてそう言った。
「私が教国の軍が出発したという報告を受けたのが午前8時頃なので教国の軍は大体5時頃に出発したと考えられます」
5時か…現在の時間は午後1時27分、フェニの言う通りに後1時間で教国軍が着くなら教国軍が公国に着くまで大体9時間半って所か。
確かに大型の魔物に馬車をずっと牽かせているとしてもこの進行スピードは異常だ。
軽く考えても普通の進行スピードの3倍以上の速さで進んでいるって事だからな。
馬の3倍以上のスピードで進む大型の魔物が居れば実現出来るだろうが、そんな魔物はこの世界には存在しない。
ボスモンスターやプレイヤーが育成したモンスターなら有り得るだろうけど…待てよ、もしかしたらそう言う事なのか?
俺はとある考えを思いついた。
その考えとは教国の軍に転生者が居るんじゃないか、という物だ。
ニックの他に神がこの世界に転生させた転生者が居るって言うのは聞いた事がある。
その転生者が教国軍に居て、テイマー系の転生特典を持っているんだとしたら全部説明が付く。
テイムが難しい(この世界では)大型の魔物を大量にテイムしているのも、通常では考えられないスピードで公国に向かってきているのも、転生者のテイマーが魔物をテイムし、転生特典でテイムしたモンスターにバフを掛けていると考えれば納得できる。
この予想が絶対に合っているとは言い切れないが、多分合っているだろう。
そうじゃなきゃ教国の軍の進行スピードの説明ができないし
「皆、教国がこんなに速くこっちに来ている理由が分かったかも知れない」
俺は3人にそう言うと先程考えた事を話していく。
「…と言う事で、教国軍にはテイマー系の転生特典を持った転生者が居ると俺は思うんだが、皆はどう思う?」
「マスターの考えは大いに有り得ると思います、実際に転生者という存在が居るのは確認できていますし、そもそも私たちも似たような物ですしね」
「私も主の考えに賛成、というより十中八九そうだと思う、そうじゃ無いと教国の軍がこんなに速く来てる説明ができない」
「そうか…修羅はどう思う?」
ヤヨイとフェルの意見を聞いた俺は最後に修羅にどう思うかを聞く。
「私も2人と同じ考えです、現状では主殿の考えが一番可能性が高いでしょう」
「よし、じゃあ教国軍に転生者が居ると仮定して作戦を少し調整するぞ」
当初の作戦では皆が公国の兵器から教国の軍を守りつつ俺が教国、公国のトップと話をつけて戦争を止めるという物だったが、転生者が居るとするなら公国の兵士を守る必要性が出て来るからな。
両国の兵士に被害が出ない様どう立ち回るかや誰がどっちの軍の兵士を守るか等、話し合いはフェニから連絡が来るまで続いた。
「それで、後1時間ほどで教国の軍がこちらに着くと…」
「ああ、フェニからそう報告を受けた」
「マスター、教国の軍が出発したのは今朝ですよ?それにこの世界の移動手段では後1時間でここに到着するというのは不可能じゃないですか?」
教国の軍が後1時間で着くと聞いた修羅とヤヨイはどうにもこの話が信じられない様だ。
まぁ2人が信じられないのも分かる、この世界の人は転移魔法なんて使えないし空を飛ぶアイテムが有る訳でもないからな。
それにレベルやステータスが無いから身体能力もそれ程高いわけじゃ無いしな。
「どうやらフェニの報告だと教国の軍は大型の魔物に馬車を牽かせる事で凄い勢いでこっちに向かっているらしい」
「魔物をに馬車を…ですか、でもマスター魔物に馬車を牽かせているとしても後1時間で着くというのは流石に早すぎます」
教国軍が大型の魔物に馬車を牽かせている事を聞いたヤヨイは少し考えてそう言った。
「私が教国の軍が出発したという報告を受けたのが午前8時頃なので教国の軍は大体5時頃に出発したと考えられます」
5時か…現在の時間は午後1時27分、フェニの言う通りに後1時間で教国軍が着くなら教国軍が公国に着くまで大体9時間半って所か。
確かに大型の魔物に馬車をずっと牽かせているとしてもこの進行スピードは異常だ。
軽く考えても普通の進行スピードの3倍以上の速さで進んでいるって事だからな。
馬の3倍以上のスピードで進む大型の魔物が居れば実現出来るだろうが、そんな魔物はこの世界には存在しない。
ボスモンスターやプレイヤーが育成したモンスターなら有り得るだろうけど…待てよ、もしかしたらそう言う事なのか?
俺はとある考えを思いついた。
その考えとは教国の軍に転生者が居るんじゃないか、という物だ。
ニックの他に神がこの世界に転生させた転生者が居るって言うのは聞いた事がある。
その転生者が教国軍に居て、テイマー系の転生特典を持っているんだとしたら全部説明が付く。
テイムが難しい(この世界では)大型の魔物を大量にテイムしているのも、通常では考えられないスピードで公国に向かってきているのも、転生者のテイマーが魔物をテイムし、転生特典でテイムしたモンスターにバフを掛けていると考えれば納得できる。
この予想が絶対に合っているとは言い切れないが、多分合っているだろう。
そうじゃなきゃ教国の軍の進行スピードの説明ができないし
「皆、教国がこんなに速くこっちに来ている理由が分かったかも知れない」
俺は3人にそう言うと先程考えた事を話していく。
「…と言う事で、教国軍にはテイマー系の転生特典を持った転生者が居ると俺は思うんだが、皆はどう思う?」
「マスターの考えは大いに有り得ると思います、実際に転生者という存在が居るのは確認できていますし、そもそも私たちも似たような物ですしね」
「私も主の考えに賛成、というより十中八九そうだと思う、そうじゃ無いと教国の軍がこんなに速く来てる説明ができない」
「そうか…修羅はどう思う?」
ヤヨイとフェルの意見を聞いた俺は最後に修羅にどう思うかを聞く。
「私も2人と同じ考えです、現状では主殿の考えが一番可能性が高いでしょう」
「よし、じゃあ教国軍に転生者が居ると仮定して作戦を少し調整するぞ」
当初の作戦では皆が公国の兵器から教国の軍を守りつつ俺が教国、公国のトップと話をつけて戦争を止めるという物だったが、転生者が居るとするなら公国の兵士を守る必要性が出て来るからな。
両国の兵士に被害が出ない様どう立ち回るかや誰がどっちの軍の兵士を守るか等、話し合いはフェニから連絡が来るまで続いた。
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