204 / 280
204
しおりを挟む
「成る程…それでフェニやフェルにも協力を仰ごうという事ですか」
作戦の概要を聞いた修羅はそう言う。
「ああ、フェニやフェルはこの世界でまぁまぁ影響力が有るみたいだし、戦争を起こそうとしたらフェニ達がどう行動するかを教えれば戦争を起こそうとする奴は出なくなると思うんだ」
戦争を初めても不死鳥とフェンリルに介入されたら戦争どころじゃ無くなるからな。
2人がこれから戦争をしようとしたら介入をすると宣言してもらう事で戦争への抑止力になってもらおうという訳だ。
「確かにその作戦が成功したならば戦争を起こそうと思う国は無くなるでしょう…ですが今回の戦争を止めることが出来るのですか?」
修羅は俺にそう尋ねてくる。
そして修羅は続けて話し始めた。
「確かにフェニやフェルが戦場に現れたら驚き、戦争は一時的に止まるでしょう。
教国は不死鳥とフェンリルである2人にと戦っても勝てないと判断して戦争を止めようとするかもしれないですが、公国は素直に戦争を止めようとするでしょうか?」
ふむふむ…つまり修羅は邪神の力を使った兵器を開発して調子に乗っている公国がフェニやフェルに向かって攻撃を仕掛け始めるんじゃ無いかって考えている訳だな。
「まぁ十中八九修羅の想像通りに公国は2人に向かって攻撃を仕掛けるだろうな」
俺は修羅の質問にそう答えた。
実際、公国の上層部…つまりは四大貴族の奴らは調子に乗っている、というか自分たちに勝てるものは存在しないと思っている事だろう。
それ程に邪神の力は強大で、人の手には余る力だからな。
「大丈夫だよ、あんな物で俺たちを傷つける事なんて出来ないよ」
俺は修羅にそう断言する。
公国が兵器として使う邪神の力は俺が邪神と戦った時よりも弱い。
本体から分割して封印してるから当然と言ったら当然だが、そんな本来の力の何分の1になっている邪神の力を使った兵器程度で俺たちを倒せるなんて事はない。
俺たちは邪神を討伐した後もユグドラシルオンラインを何年、何十年もプレイし続けて強くなった。
あの時よりも強くなった俺たちが、あの時より弱くなった邪神の力で倒される事は絶対にないだろう。
そもそも邪神のあのチートみたいな能力が無いならそこまで強く無いしな。
最終的にはあれより強いレイドボスとか出てきてたしな。
「いえ、私が心配しているのはそこでは無いのです…」
「ん?というと修羅は何を心配しているんだ?」
俺は修羅に問いかける。
「私が心配しているのは公国がフェニやフェル、もしくは私たちに攻撃を仕掛けてきた時、周りにいる人たちに被害が出るのではないかという事です」
「成る程、それだったのか…まぁその心配はしなくて良いと思うぞ…」
「そうですか?わたし達は大丈夫だと言ってもこの世界の人たちにはまぁまぁな威力はある筈です、当たったら怪我どころじゃ済まないと思いますよ」
まぁ修羅の言いたいことは分かるぞ、確かに教国、公国の人が邪神の力を使った兵器の攻撃を食らったらひとたまりも無いだろう。
「確かに修羅の良い通り、流れ弾が俺たち以外の人に当たったら大変だろう…でも何のために俺たちが居ると思ってるんだ?」
流れ弾なんて俺たちが完璧に処理をすれば特に問題なんてない。
「流れ弾やなんかは全て俺たちが対処すれば問題はないだろ?」
俺は修羅の問いにそう言った。
「そうですね、私たちがしっかりと対処すれば大丈夫ですよね」
「俺はてっきり攻撃されたフェルが公国を攻撃しないかを心配しているんだと思ったぞ」
俺は修羅にそう冗談でそう言う。
プライドの高いフェルでも流石にそんなことはしないだろうしな。
「はは、それは…無いと思いたいですね」
俺の冗談を聞いた修羅は苦笑いを浮かべながらそう言った。
おいおい、フェルの奴、どれだけ修羅に信頼されてないんだ?
作戦の概要を聞いた修羅はそう言う。
「ああ、フェニやフェルはこの世界でまぁまぁ影響力が有るみたいだし、戦争を起こそうとしたらフェニ達がどう行動するかを教えれば戦争を起こそうとする奴は出なくなると思うんだ」
戦争を初めても不死鳥とフェンリルに介入されたら戦争どころじゃ無くなるからな。
2人がこれから戦争をしようとしたら介入をすると宣言してもらう事で戦争への抑止力になってもらおうという訳だ。
「確かにその作戦が成功したならば戦争を起こそうと思う国は無くなるでしょう…ですが今回の戦争を止めることが出来るのですか?」
修羅は俺にそう尋ねてくる。
そして修羅は続けて話し始めた。
「確かにフェニやフェルが戦場に現れたら驚き、戦争は一時的に止まるでしょう。
教国は不死鳥とフェンリルである2人にと戦っても勝てないと判断して戦争を止めようとするかもしれないですが、公国は素直に戦争を止めようとするでしょうか?」
ふむふむ…つまり修羅は邪神の力を使った兵器を開発して調子に乗っている公国がフェニやフェルに向かって攻撃を仕掛け始めるんじゃ無いかって考えている訳だな。
「まぁ十中八九修羅の想像通りに公国は2人に向かって攻撃を仕掛けるだろうな」
俺は修羅の質問にそう答えた。
実際、公国の上層部…つまりは四大貴族の奴らは調子に乗っている、というか自分たちに勝てるものは存在しないと思っている事だろう。
それ程に邪神の力は強大で、人の手には余る力だからな。
「大丈夫だよ、あんな物で俺たちを傷つける事なんて出来ないよ」
俺は修羅にそう断言する。
公国が兵器として使う邪神の力は俺が邪神と戦った時よりも弱い。
本体から分割して封印してるから当然と言ったら当然だが、そんな本来の力の何分の1になっている邪神の力を使った兵器程度で俺たちを倒せるなんて事はない。
俺たちは邪神を討伐した後もユグドラシルオンラインを何年、何十年もプレイし続けて強くなった。
あの時よりも強くなった俺たちが、あの時より弱くなった邪神の力で倒される事は絶対にないだろう。
そもそも邪神のあのチートみたいな能力が無いならそこまで強く無いしな。
最終的にはあれより強いレイドボスとか出てきてたしな。
「いえ、私が心配しているのはそこでは無いのです…」
「ん?というと修羅は何を心配しているんだ?」
俺は修羅に問いかける。
「私が心配しているのは公国がフェニやフェル、もしくは私たちに攻撃を仕掛けてきた時、周りにいる人たちに被害が出るのではないかという事です」
「成る程、それだったのか…まぁその心配はしなくて良いと思うぞ…」
「そうですか?わたし達は大丈夫だと言ってもこの世界の人たちにはまぁまぁな威力はある筈です、当たったら怪我どころじゃ済まないと思いますよ」
まぁ修羅の言いたいことは分かるぞ、確かに教国、公国の人が邪神の力を使った兵器の攻撃を食らったらひとたまりも無いだろう。
「確かに修羅の良い通り、流れ弾が俺たち以外の人に当たったら大変だろう…でも何のために俺たちが居ると思ってるんだ?」
流れ弾なんて俺たちが完璧に処理をすれば特に問題なんてない。
「流れ弾やなんかは全て俺たちが対処すれば問題はないだろ?」
俺は修羅の問いにそう言った。
「そうですね、私たちがしっかりと対処すれば大丈夫ですよね」
「俺はてっきり攻撃されたフェルが公国を攻撃しないかを心配しているんだと思ったぞ」
俺は修羅にそう冗談でそう言う。
プライドの高いフェルでも流石にそんなことはしないだろうしな。
「はは、それは…無いと思いたいですね」
俺の冗談を聞いた修羅は苦笑いを浮かべながらそう言った。
おいおい、フェルの奴、どれだけ修羅に信頼されてないんだ?
0
お気に入りに追加
373
あなたにおすすめの小説
殴り司教と幸運極振り盗賊ちゃんのダンジョン攻略~パリィで弾いてメイスで殴れ!~
にゃーにゃ
ファンタジー
過労死でゲーム風異世界にきた転生した男、アッシュ。迷宮都市の冒険者として、司教職につくも不遇職であると判明。転生してからしばらくの間、最強のパーティ、ダイアモンドナイツの一員として、未鑑定品の鑑定や、仲間の回復に貢献していた。
そんなある日リーダーから「もう鑑定は不要」と追放を宣言される。荷物持ちには経験値が入らない、つまり転生して1年経ったがLV1だ。理不尽だが世界がそういう仕組になっているので仕方がない。
「また馬小屋生活か」そんなことを思いつつ、冒険者酒場でやけ酒をかっくらっていると、同じようにパーティを追放された盗賊っ娘ちゃんが、半泣きになりながら、ミルクを飲んでいた。
そんな男が盗賊の女の子と出会い、迷宮最下層にたどり着き、世界を救う。そんな物語。
ユグドラシルオンライン
トワイライト
ファンタジー
2028年世界初のVRMMORPG【ユグドラシルオンライン】の販売が発表された。
祐也はβテストに応募したが当たらず早く販売されないかと、日々を過ごしていた。
そして遂に【ユグドラシルオンライン】の販売日を迎える
小説家になろうでも掲載しています。
新作死んだと思ったら異世界に!?も投稿しましたので是非読んでみて下さい。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
田舎の中古物件に移住したら、なぜか幼女が住んでいた~ダンジョンと座敷わらし憑きの民泊はいかがですか?~
k-ing ★書籍発売中
ファンタジー
幸福が訪れると噂されるホテルで働いていた主人公は理不尽な理由で解雇された。
会社の寮に住んでいた彼はすぐに退居することになったが、児童養護施設で育った彼には帰る家がなかった。
彼はネットに記載してある田舎への移住をし、数年後には持ち家になるという広告を見かける。
少し怪しいと思っていたものの、癒しを求めていざ移住を決意する。
ただ、家の中に知らない幼女がいた。
すぐに近所の住人に聞くと、どうやら座敷わらしがいるらしい。
危ない存在でもないと思った彼は、しばらくはその家に住むことにした。
んっ……?
この座敷わらし……。
思ったよりも人懐っこいぞ?
なぜか座敷わらしと仲良くなる主人公。
気づいた頃にはたくさんの妖怪が集まってきた。
不思議な家と妖怪?達と繰り広げるほのぼのスローライフ。
※なろう、カクヨムにも投稿
ブラック・スワン ~『無能』な兄は、優美な黒鳥の皮を被る~
碧
ファンタジー
「詰んだ…」遠い眼をして呟いた4歳の夏、カイザーはここが乙女ゲーム『亡国のレガリアと王国の秘宝』の世界だと思い出す。ゲームの俺様攻略対象者と我儘悪役令嬢の兄として転生した『無能』なモブが、ブラコン&シスコンへと華麗なるジョブチェンジを遂げモブの壁を愛と努力でぶち破る!これは優雅な白鳥ならぬ黒鳥の皮を被った彼が、無自覚に周りを誑しこんだりしながら奮闘しつつ総愛され(慕われ)する物語。生まれ持った美貌と頭脳・身体能力に努力を重ね、財力・身分と全てを活かし悪役令嬢ルート阻止に励むカイザーだがある日謎の能力が覚醒して…?!更にはそのミステリアス超絶美形っぷりから隠しキャラ扱いされたり、様々な勘違いにも拍車がかかり…。鉄壁の微笑みの裏で心の中の独り言と突っ込みが炸裂する彼の日常。(一話は短め設定です)
鬼畜ゲーとして有名な世界に転生してしまったのだが~ゲームの知識を活かして、家族や悪役令嬢を守りたい!~
ガクーン
ファンタジー
ある世界に転生した男が、前世やり込んでいたゲームの知識を使って自分が生き残るため、そして、家族や領地を守るために奮闘し、最終的には悪役令嬢の運命までも変える物語である。
アルスは貴族の子として誕生すると、幼少の内から才能を発揮し、10歳を超えた頃には周りから神童と呼ばれるまでになった。しかし、その裏にはある秘密が隠されており……
「あれっ? もしかして……俺が転生したこの世界、グレシアスが舞台なんじゃね?」
アルスは転生者だったのだ。しかも、転生先は前世ハマっていたグレシアスと呼ばれるゲームの世界。加えてそのゲームは難易度が恐ろしいほど高い、鬼畜ゲームとして有名であった。また、更に追い打ちをかけるように……
「ちょっと待って、もうすぐ王国全体で大規模な戦争が起こるじゃん!」
アルスが気づいた頃にはもう時既に遅し。グレシアスのイベントである、戦争イベントが近づいていたのだった。
「このままじゃいられない! イベントに備えて行動しないと!」
間近に迫った戦争イベントを乗り越えるため、そして家族や愛する者を守るために、前世で培ったゲームの知識を駆使し、アルスは誰もが成し得なかった偉業を達成することが出来るのか。
ゲームのモブとは言わせない。華麗な躍進劇をお見せしよう。
皆様、ぜひ作者と本作を応援してもらえると嬉しいです。
*カクヨム様やなろう様でも投稿しています。
投稿頻度は1日1話を目指して投稿を進めております。
吸血鬼学園の問題児~無敵の吸血鬼狩人は生まれ変わって吸血鬼となり何を思う~
R666
ファンタジー
吸血鬼側の最強皇女【グレーテ=ローゼンベルク】と人間側の無敵の狩人【シュバルツ=フォルトゥナート】が、お互いの種族の生存権を賭けた大戦が行われてから20XX年後……。その地にはかつての面影はなく、高度な文明都市が栄えていて”日本”という新たな国名が付けれていた。
大戦で生き残った吸血鬼と人間は停戦協定を結び、共に日本という国で歪な関係のまま過ごしていたが、ある日そこにかつての大戦で皇族の吸血鬼と相打ちとなり死んだはずのシュバルツが記憶と姿を保ったまま新たに日本に誕生したのだ。
だがそれには問題があり、シュバルツは人間ではなく吸血鬼として誕生日してしまったのだ。
元人間側のシュバルツは吸血鬼として吸血鬼を育成する機関、通称【私立吸血鬼第一高等学園】に入学が決定していて、そこで多くの個性豊かな吸血鬼達と出会い……そして元狩人のシュバルツは吸血鬼となり何を思うのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる