上 下
194 / 280

194

しおりを挟む
「俺がフェニ達を呼ぼうとした本当の理由、それは他の国に対する抑止力を作るためだ」

「抑止力?ですか?」

「ああ、そうだ…今回俺たちが介入して戦争を終わらせたとしてもまた戦争を起こさないと言う保証はないからな」

今回戦争を止められたとしても、一年後にまた戦争が始まるなんて事にかったらワザワザ俺たちが介入してまで戦争を止める意味がないからな。

だから俺はフェニやフェルを今回の作戦に協力させる事で、他国に戦争を仕掛けたら、フェニやフェル達が介入してくると思わせようと思ったんだ。

フェニとフェルはフェニックスとフェンリルだ…当然この世界においても影響力が有る筈…だから、戦争を仕掛けたらフェンリルとフェニックスが介入してくるって思わせれば戦争を起こそうとする奴は居なくなるだろうと考えたわけだ。

「だから、今回フェニ達に協力してもらって、戦争を起こそうとするなら自分達が介入するって宣言してもらおうと思う」

「成る程…確かにそうすれば戦争を起こそうなんて考える人は居なくなりますね…わざわざフェニックスとフェンリルに喧嘩を売るような真似をする人なんてこの世界には居ないでしょうし」

ヤヨイもどうやら俺の意見に賛成みたいだな。

「よし、じゃあコレで」

ヤヨイの賛同もあったからこの案でいこうと言おうとした所でヤヨイから声が掛かった

「でも、一つ問題があります」

「問題?」

何だろう?俺的には問題なんてないと思うんだが…

「はい、今回、フェニやフェルに協力をして貰うのは問題ないです、実際にマスターの思惑通りに行けば戦争をしようと思う国も無くなるでしょう」

そうだろう、実際にそうなる様に考えたんだからな。

「ですが、マスターはどうやってあの2人をここに呼ぶつもりなんですか?」

「どうやってって…俺が直接2人に会いに行ってそれで来て貰う…って、あ!」

俺はヤヨイに話していてヤヨイの言う問題に気がついた。

「マスターも気付きましたか、マスターがあの2人に会いに行って、協力を頼めばあの2人は喜んでマスターに協力するでしょう、ですがあの2人がこっちに向かったて移動したら世界中が大騒ぎになります」

「そこまで気がつかなかったな…」

確かにフェニックスとフェンリルが1つの国を目指して移動し始めたら周辺の国は大混乱どころじゃ無いよな。

フェルは狼の獣人になれるけどフェニは炎で分身を作るぐらいしかできなかったからなぁ

「あの2人を連れてくるにしても、どうやってバレない様にここまで来させるかを考えないと行けないですよ」

「そうだな…」

俺はヤヨイに問題点を言われ、どうすれば解決できるかを考える。

フェルはともかくフェニはあの巨体をどうにかしないといけないからな…ってあれ?フェニって魔力を圧縮すれば小さくなれるんじゃなかったっけ?

俺はゲーム時代の事を思い出しながらそう考えた。

まぁ最終手段だが、2人とも転移魔法でこっちに連れて行けば大丈夫だろ。

「まぁどうしても無理だって言うなら俺が転移魔法で連れてくれば大丈夫だよ」

「転移魔法ですか、それなら問題になる事も無いですね」

どうやらヤヨイも転移魔法なら問題なしと判断したみたいだ。

「まぁ問題がでてもその都度どうにかすれば良いよ」

大抵の事ならその場でも解決できるだろうしな

「まぁマスターがそう言うなら大丈夫でしょう…ではフェルとフェニを呼ぶと言う事で決定ですね」

良し、ヤヨイの賛同も得られた所で早速、行動開始と行きますか。

戦争が始まる前に3人とも集めないと行けないから、急いで行動した方がいいだろう。

「良し、それじゃあ早速行動開始と行きますか」

「そうですね、行動は早めの方が良いですし」

「じゃあ俺はフェニ達に会いに行くから、ヤヨイは戦争が起こらないかこの国で見ていてくれ」

俺はヤヨイにそう伝えた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)

いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。 全く親父の奴!勝手に消えやがって! 親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。 俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。 母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。 なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな? なら、出ていくよ! 俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ! これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。 カクヨム様にて先行掲載中です。 不定期更新です。

幼馴染み達がハーレム勇者に行ったが別にどうでもいい

みっちゃん
ファンタジー
アイ「恥ずかしいから家の外では話しかけて来ないで」 サユリ「貴方と話していると、誤解されるからもう2度と近寄らないで」 メグミ「家族とか気持ち悪、あんたとは赤の他人だから、それじゃ」 義理の妹で同い年のアイ 幼馴染みのサユリ 義理の姉のメグミ 彼女達とは仲が良く、小さい頃はよく一緒遊んでいた仲だった… しかし カイト「皆んなおはよう」 勇者でありイケメンでもあるカイトと出会ってから、彼女達は変わってしまった 家でも必要最低限しか話さなくなったアイ 近くにいることさえ拒絶するサユリ 最初から知らなかった事にするメグミ そんな生活のを続けるのが この世界の主人公 エイト そんな生活をしていれば、普通なら心を病むものだが、彼は違った…何故なら ミュウ「おはよう、エイト」 アリアン「おっす!エイト!」 シルフィ「おはようございます、エイト様」 エイト「おはよう、ミュウ、アリアン、シルフィ」 カイトの幼馴染みでカイトが密かに想いを寄せている彼女達と付き合っているからだ 彼女達にカイトについて言っても ミュウ「カイト君?ただ小さい頃から知ってるだけだよ?」 アリアン「ただの知り合い」 シルフィ「お嬢様のストーカー」 エイト「酷い言われ様だな…」 彼女達はカイトの事をなんとも思っていなかった カイト「僕の彼女達を奪いやがって」

異世界のんびり冒険日記

リリィ903
ファンタジー
牧野伸晃(マキノ ノブアキ)は30歳童貞のサラリーマン。 精神を病んでしまい、会社を休職して病院に通いながら日々を過ごしていた。 とある晴れた日、気分転換にと外に出て自宅近くのコンビニに寄った帰りに雷に撃たれて… ================================ 初投稿です! 最近、異世界転生モノにはまってるので自分で書いてみようと思いました。 皆さん、どうか暖かく見守ってくださいm(._.)m 感想もお待ちしております!

【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する

雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。 その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。 代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。 それを見た柊茜は 「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」 【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。 追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん….... 主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します

空間魔法って実は凄いんです

真理亜
ファンタジー
伯爵令嬢のカリナは10歳の誕生日に実の父親から勘当される。後継者には浮気相手の継母の娘ダリヤが指名された。そして家に置いて欲しければ使用人として働けと言われ、屋根裏部屋に押し込まれた。普通のご令嬢ならここで絶望に打ちひしがれるところだが、カリナは違った。「その言葉を待ってました!」実の母マリナから託された伯爵家の財産。その金庫の鍵はカリナの身に不幸が訪れた時。まさに今がその瞬間。虐待される前にスタコラサッサと逃げ出します。あとは野となれ山となれ。空間魔法を駆使して冒険者として生きていくので何も問題ありません。婚約者のイアンのことだけが気掛かりだけど、私の事は死んだ者と思って忘れて下さい。しばらくは恋愛してる暇なんかないと思ってたら、成り行きで隣国の王子様を助けちゃったら、なぜか懐かれました。しかも元婚約者のイアンがまだ私の事を探してるって? いやこれどーなっちゃうの!?

土下座で女神に頼まれて仕方なく転生してみた。

モンド
ファンタジー
ドジな女神が失敗を繰り返し、管理している世界がえらい事になって困っていた。 ここに来て女神は「ここまできたら最後の手段を使うしかないわ。」と言いながら、あるカードを切った。  そう、困ったら「日本人の異世界転生」と言うのが先輩女神から聞いていた、最後の手段なのだ。 しかし、どんな日本人を転生させれば良いかわからない女神は、クラスごと転生を先ず考えたが。 上司である神に許可をもらえなかった。 異世界転生は、上司である神の許可がなければ使えない手段なのだ。 そこで慌てた女神は、過去の転生記録を調べて自分の世界の環境が似ている世界の事案を探した。 「有ったこれだわ!・・何々・「引きこもりかオタクが狙い目」と言うことは・・30歳代か・・それから、・・「純粋な男か免疫のない男」・・どういうのかわからなくなったわ。」 と呟きながら最後は、 「フィーリングよね、やっぱり。」 と言い切ってカードを切ってしまった、上司の許可を得ずに。 強いのか弱いのかよく分からないその男は、女神も知らない過去があった。 そんな女神に呼ばれた男が、異世界で起こす珍道中。

地球からきた転生者の殺し方 =ハーレム要員の女の子を一人ずつ寝取っていきます

三浦裕
ファンタジー
「地球人てどーしてすぐ転生してくんの!? いや転生してもいいけどうちの世界にはこないで欲しいわけ、迷惑だから。いや最悪きてもいいけどうちの国には手をださんで欲しいわけ、滅ぶから。まじ迷惑してます」  地球から来た転生者に散々苦しめられたオークの女王オ・ルナは憤慨していた。必ずやあのくそ生意気な地球人どもに目にものみせてくれようと。だが―― 「しっかし地球人超つえーからのう……なんなのあの針がバカになった体重計みたいなステータス。バックに女神でもついてんの? 勝てん勝てん」  地球人は殺りたいが、しかし地球人強すぎる。悩んだオ・ルナはある妙案を思いつく。 「地球人は地球人に殺らせたろ。むっふっふ。わらわってばまじ策士」  オ・ルナは唯一知り合いの地球人、カトー・モトキにクエストを発注する。  地球からきた転生者を、オークの国にあだなす前に殺ってくれ。 「報酬は……そうじゃのう、一人地球人を殺すたび、わらわにエ、エッチなことしてよいぞ……?」  カトーはその提案に乗る。 「任せとけ、転生者を殺すなんて簡単だ――あいつはハーレム要員の女を寝取られると、勝手に力を失って弱る」 毎日更新してます。

エラーから始まる異世界生活

KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。 本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。 高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。 冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。 その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。 某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。 実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。 勇者として活躍するのかしないのか? 能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。 多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。 初めての作品にお付き合い下さい。

処理中です...