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思いついた案は実行できそうにない…となると他の案を出さないといけない訳だが…
「う~ん、やっぱり思いつかないな」
そもそも戦争を止める方法なんて思いつかない。
片方の国だけ対処しても、もう片方が攻めるから戦争が止まる訳ではないし、公国と教国両方に対して戦争をやめようとさせる材料が思いつかない。
例えば俺が教国の偉い人に会って公国が邪神の力を使って兵器を開発したから戦争をしない方が良いと助言したとする。
だが助言した所で教国のトップの人は俺の話を信じないだろう。
そりゃあいきなり自分達に会いに来て、あなた達がこれから戦争する国では新しい兵器があってこのまま戦争をしたら教国に甚大な被害があるなんて言われたとしても、到底信じることなど出来ないだろう。
そもそも邪神の力を使った兵器とか伝えても信じてもらえるわけが無いんだよな、俺も実際にこの目で見てなかったら信じてなかっただろうし…
多分だが、さっき言ったことを実行した所で教国のトップは俺の話を自分たちを騙すための嘘だと判断するだろうし、なんなら自分達の情報を探るための公国から送られてきた密偵に疑われるかも知れない。
そうなれば周りにいる兵士に自分達を捕らえる様に命令して俺たちは牢屋に入れられるだろう。
俺たちが密偵だった場合、情報を公国に持っていかれたら大変だからな。
最低でも公国との戦争が終わるまで牢屋で拘束、最悪の場合は処刑される可能性だって有る。
だからと言って拘束に対して対抗しようものなら自分達が公国からの密偵だと言っている様なものだから余計に戦争を止める事は出来ないだろう。
逆に戦火を広げることになりかねない。
「どうだ?ヤヨイは何か思いついたか?」
俺はまだ思いつきそうにないからヤヨイに何か思いついたかを聞いてみる事にした。
「そうですね…そこまで良い案はあまり…実行するなら穴だらけで上手くいくとは思えませんし…」
どうやらヤヨイも思いついた事は有るみたいだが、俺の考えた案の様に問題点がいっぱいあるみたいだ。
「う~ん、まぁ問題があってもいいから言ってみてくれ、何か参考になるかも知れない」
現状このままでは何の進展も無さそうだからな、ヤヨイの案を聞いたら何かいい考えが思いつくかも知れない。
「そうですね…では話させてもらいます」
そういうとヤヨイはとある案を話した。
「なるほど…そんな意見があるのか」
ヤヨイが出した案は俺とヤヨイが二手に分かれて教国と公国のトップに会いに行くというものだった。
ここだけ聞くと最初に俺が考えた案と一緒じゃないか、って思うかもしれないけど、俺の案とは決定的に違う事があった。
それは公国に行く方は教国の、教国に行く方は公国の人のフリをして会いに行くという物だ。
勿論顔は隠して身分が判明しない様にしてだけどな。
何故公国に行く方は教国の、教国に行く方は公国の人のフリをするのかというと、両国の不安心を揺さぶって、戦争をやめようと考えさせるためだ。
公国のトップには邪神の力を兵器として利用しているのを我々が知らないわけが無いだろう、と言う事で、何故教国は邪神の力の事を知っているのに戦争をやめてくれと言ってこないのだろうと疑問を植え付ける。
これで最終的には峡谷には邪神の力を使った兵器に対抗できる何かがあるんじゃないかって思わせられれば成功。
そして教国のトップには我々公国は新兵器を開発した。
そう言って適当に作った兵器の映像を教国のトップに見せる事で本当に我々は公国に勝てるのか?と教国の不安を煽る様にさせるという作戦だ。
教国に見せる映像は適当にソレっぽく見せた兵器っぽい鉄の塊の後ろから俺がまぁまぁ高めの威力の魔法を放つ映像でも見せとけば大丈夫だろうしな。
それで、最終的に両国のトップに相手の国と戦争しても勝てないと思わせる事で、両国共に戦争を止めようとする…というのがヤヨイの考えた作戦だ。
「う~ん、やっぱり思いつかないな」
そもそも戦争を止める方法なんて思いつかない。
片方の国だけ対処しても、もう片方が攻めるから戦争が止まる訳ではないし、公国と教国両方に対して戦争をやめようとさせる材料が思いつかない。
例えば俺が教国の偉い人に会って公国が邪神の力を使って兵器を開発したから戦争をしない方が良いと助言したとする。
だが助言した所で教国のトップの人は俺の話を信じないだろう。
そりゃあいきなり自分達に会いに来て、あなた達がこれから戦争する国では新しい兵器があってこのまま戦争をしたら教国に甚大な被害があるなんて言われたとしても、到底信じることなど出来ないだろう。
そもそも邪神の力を使った兵器とか伝えても信じてもらえるわけが無いんだよな、俺も実際にこの目で見てなかったら信じてなかっただろうし…
多分だが、さっき言ったことを実行した所で教国のトップは俺の話を自分たちを騙すための嘘だと判断するだろうし、なんなら自分達の情報を探るための公国から送られてきた密偵に疑われるかも知れない。
そうなれば周りにいる兵士に自分達を捕らえる様に命令して俺たちは牢屋に入れられるだろう。
俺たちが密偵だった場合、情報を公国に持っていかれたら大変だからな。
最低でも公国との戦争が終わるまで牢屋で拘束、最悪の場合は処刑される可能性だって有る。
だからと言って拘束に対して対抗しようものなら自分達が公国からの密偵だと言っている様なものだから余計に戦争を止める事は出来ないだろう。
逆に戦火を広げることになりかねない。
「どうだ?ヤヨイは何か思いついたか?」
俺はまだ思いつきそうにないからヤヨイに何か思いついたかを聞いてみる事にした。
「そうですね…そこまで良い案はあまり…実行するなら穴だらけで上手くいくとは思えませんし…」
どうやらヤヨイも思いついた事は有るみたいだが、俺の考えた案の様に問題点がいっぱいあるみたいだ。
「う~ん、まぁ問題があってもいいから言ってみてくれ、何か参考になるかも知れない」
現状このままでは何の進展も無さそうだからな、ヤヨイの案を聞いたら何かいい考えが思いつくかも知れない。
「そうですね…では話させてもらいます」
そういうとヤヨイはとある案を話した。
「なるほど…そんな意見があるのか」
ヤヨイが出した案は俺とヤヨイが二手に分かれて教国と公国のトップに会いに行くというものだった。
ここだけ聞くと最初に俺が考えた案と一緒じゃないか、って思うかもしれないけど、俺の案とは決定的に違う事があった。
それは公国に行く方は教国の、教国に行く方は公国の人のフリをして会いに行くという物だ。
勿論顔は隠して身分が判明しない様にしてだけどな。
何故公国に行く方は教国の、教国に行く方は公国の人のフリをするのかというと、両国の不安心を揺さぶって、戦争をやめようと考えさせるためだ。
公国のトップには邪神の力を兵器として利用しているのを我々が知らないわけが無いだろう、と言う事で、何故教国は邪神の力の事を知っているのに戦争をやめてくれと言ってこないのだろうと疑問を植え付ける。
これで最終的には峡谷には邪神の力を使った兵器に対抗できる何かがあるんじゃないかって思わせられれば成功。
そして教国のトップには我々公国は新兵器を開発した。
そう言って適当に作った兵器の映像を教国のトップに見せる事で本当に我々は公国に勝てるのか?と教国の不安を煽る様にさせるという作戦だ。
教国に見せる映像は適当にソレっぽく見せた兵器っぽい鉄の塊の後ろから俺がまぁまぁ高めの威力の魔法を放つ映像でも見せとけば大丈夫だろうしな。
それで、最終的に両国のトップに相手の国と戦争しても勝てないと思わせる事で、両国共に戦争を止めようとする…というのがヤヨイの考えた作戦だ。
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