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ブラットさんと別れ、酒場から出た俺たちは拠点に戻る事にした。
「それではマスター、おやすみなさい」
「おう、おやすみ」
拠点に戻ってきた俺とヤヨイは、酒場から出た時間が遅かったこともあり、直ぐに眠る事にした。
おやすみと声をかけて俺とヤヨイはそれぞれ自分の寝室に入っていく。
「さて…寝るか」
寝室に入った俺はそう言って歯磨きや明日の用意等を済まし、眠る事にした。
「…もう朝か…」
俺は部屋の中に鳴り響くアラートの音で目を覚ました。
あくびを嚙み殺して枕元に置いてある時計を確認すると現在の時間は7時2分を表示していた。
元々アラートの設定時間は7時だったのでまぁまぁ早く起きられたんじゃないか?
「…よし、下に降りるか」
俺は魔法を発動させ、顔を洗い、風魔法をドライヤー代わりに髪を乾かす。
そして身支度を整えてから、部屋を出てリビングに降りる事にした。
階段を降りていくと段々と朝食のいい匂いが漂ってくる。
多分ヤヨイが朝食を作っているのだろう。
ヤヨイに俺が7時に起きるというのは伝えてあるので、多分俺の起床時間に合わせてヤヨイが朝食を作っているのだろうと予想する。
「ヤヨイ、おはよう」
俺はリビングに入りながら中に居るであろうヤヨイに向けて朝の挨拶をする。
「おはようございます、ご飯はもうすぐ出来上がるので椅子に座って待っていてください」
台所からエプロンを着たヤヨイが顔を出して俺にそう伝える。
「分かった、そうするよ」
朝食ももうすぐ出来上がるという事で俺はヤヨイに言われた通りに椅子に座ってヤヨイの朝食が出来るのを待つことにする。
「マスター、出来ましたよ」
そう言ってヤヨイは朝食を運んでくる。
「今日も美味そうだな」
俺はヤヨイの運んできた朝食を見てそうヤヨイに言う。
本日の朝食はご飯に味噌汁、卵焼きに焼き鮭、そして漬物といった、これぞ日本の和食と言ったメニューだ。
「ありがとうございます…それでは頂きましょうか」
「そうだな…いただきます」
「いただきます」
俺とヤヨイはいただきますといってから朝食を食べ始める。
「…うん、ヤヨイの料理は本当に美味しいな」
朝食を少し食べた俺はそう呟く。
本当にヤヨイの料理は美味しい、焼き鮭はふっくらとしていて美味しく、ご飯が進むし、味噌汁は飲んだだけで心が温まるようでホゥと息を吐いてしまう。
卵焼きは俺の好みに合わせてるのだろう。
少し濃いめの味付けだが、非常に美味しく食べることが出来る。
素材の美味しさを残しつつ、その味を昇華させている。
美味しい食事というのは急いでなくても食が進み、直ぐに食べ終わってしまう。
「ご馳走さま、今日のご飯も本当に美味しかったよ」
俺はヤヨイにそう伝える。
俺も料理が出来ないわけではないが、俺じゃあ絶対にこんなに美味い料理は作れない。
「お粗末様です…それに、マスターにそう言ってもらえると嬉しいですね」
ヤヨイはそう言って微笑む。
ヤヨイのこの笑顔、人が大勢いる所だったら周りに居る人皆が見惚れてしまうんじゃないかって位に綺麗だ。
「じゃあこの皿は台所で洗っておくぞ」
「お願いします」
まだ朝食を食べ終わってないヤヨイに俺はそう良い、食べ終わったお皿を台所に運んでいく。
そして台所で水魔法を発動させ、作った水球の中にお皿を入れていく。
そして水球の温度を上げながら水球の中を回転させて汚れを落とし、洗い終わった皿は一箇所にまとめて置く。
「ご馳走さまです」
おっと、どうやらヤヨイも食べ終わったみたいだな。
「ヤヨイ、その洗い物も俺がやって置くぞ」
ヤヨイがお皿を持って台所に来たので俺はそう言う。
「いえ、私がやるのでマスターは戻っていいですよ」
ヤヨイは遠慮しているのかそう言ってきた。
「いいから、ヤヨイは朝ごはんを作ってくれたんだから片付け位はやらせてくれ」
が、流石に料理を作ってもらったのに後片付けまでさせるのは忍びないのでやらせてくれとヤヨイに頼む。
「分かりました、それではお願いしますね」
ヤヨイは俺の頼みに折れてくれたのかそう言ってリビングの方に戻っていった。
「それではマスター、おやすみなさい」
「おう、おやすみ」
拠点に戻ってきた俺とヤヨイは、酒場から出た時間が遅かったこともあり、直ぐに眠る事にした。
おやすみと声をかけて俺とヤヨイはそれぞれ自分の寝室に入っていく。
「さて…寝るか」
寝室に入った俺はそう言って歯磨きや明日の用意等を済まし、眠る事にした。
「…もう朝か…」
俺は部屋の中に鳴り響くアラートの音で目を覚ました。
あくびを嚙み殺して枕元に置いてある時計を確認すると現在の時間は7時2分を表示していた。
元々アラートの設定時間は7時だったのでまぁまぁ早く起きられたんじゃないか?
「…よし、下に降りるか」
俺は魔法を発動させ、顔を洗い、風魔法をドライヤー代わりに髪を乾かす。
そして身支度を整えてから、部屋を出てリビングに降りる事にした。
階段を降りていくと段々と朝食のいい匂いが漂ってくる。
多分ヤヨイが朝食を作っているのだろう。
ヤヨイに俺が7時に起きるというのは伝えてあるので、多分俺の起床時間に合わせてヤヨイが朝食を作っているのだろうと予想する。
「ヤヨイ、おはよう」
俺はリビングに入りながら中に居るであろうヤヨイに向けて朝の挨拶をする。
「おはようございます、ご飯はもうすぐ出来上がるので椅子に座って待っていてください」
台所からエプロンを着たヤヨイが顔を出して俺にそう伝える。
「分かった、そうするよ」
朝食ももうすぐ出来上がるという事で俺はヤヨイに言われた通りに椅子に座ってヤヨイの朝食が出来るのを待つことにする。
「マスター、出来ましたよ」
そう言ってヤヨイは朝食を運んでくる。
「今日も美味そうだな」
俺はヤヨイの運んできた朝食を見てそうヤヨイに言う。
本日の朝食はご飯に味噌汁、卵焼きに焼き鮭、そして漬物といった、これぞ日本の和食と言ったメニューだ。
「ありがとうございます…それでは頂きましょうか」
「そうだな…いただきます」
「いただきます」
俺とヤヨイはいただきますといってから朝食を食べ始める。
「…うん、ヤヨイの料理は本当に美味しいな」
朝食を少し食べた俺はそう呟く。
本当にヤヨイの料理は美味しい、焼き鮭はふっくらとしていて美味しく、ご飯が進むし、味噌汁は飲んだだけで心が温まるようでホゥと息を吐いてしまう。
卵焼きは俺の好みに合わせてるのだろう。
少し濃いめの味付けだが、非常に美味しく食べることが出来る。
素材の美味しさを残しつつ、その味を昇華させている。
美味しい食事というのは急いでなくても食が進み、直ぐに食べ終わってしまう。
「ご馳走さま、今日のご飯も本当に美味しかったよ」
俺はヤヨイにそう伝える。
俺も料理が出来ないわけではないが、俺じゃあ絶対にこんなに美味い料理は作れない。
「お粗末様です…それに、マスターにそう言ってもらえると嬉しいですね」
ヤヨイはそう言って微笑む。
ヤヨイのこの笑顔、人が大勢いる所だったら周りに居る人皆が見惚れてしまうんじゃないかって位に綺麗だ。
「じゃあこの皿は台所で洗っておくぞ」
「お願いします」
まだ朝食を食べ終わってないヤヨイに俺はそう良い、食べ終わったお皿を台所に運んでいく。
そして台所で水魔法を発動させ、作った水球の中にお皿を入れていく。
そして水球の温度を上げながら水球の中を回転させて汚れを落とし、洗い終わった皿は一箇所にまとめて置く。
「ご馳走さまです」
おっと、どうやらヤヨイも食べ終わったみたいだな。
「ヤヨイ、その洗い物も俺がやって置くぞ」
ヤヨイがお皿を持って台所に来たので俺はそう言う。
「いえ、私がやるのでマスターは戻っていいですよ」
ヤヨイは遠慮しているのかそう言ってきた。
「いいから、ヤヨイは朝ごはんを作ってくれたんだから片付け位はやらせてくれ」
が、流石に料理を作ってもらったのに後片付けまでさせるのは忍びないのでやらせてくれとヤヨイに頼む。
「分かりました、それではお願いしますね」
ヤヨイは俺の頼みに折れてくれたのかそう言ってリビングの方に戻っていった。
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