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公国のトップである四大貴族の1人であるレントルード侯爵の評判を聞き、この国の未来が心配になったぞ

「お待たせしました、お客様」

レントルード侯爵の評判を聞いた所で注文した料理が届いたみたいだ。

俺とヤヨイは料理を受け取ってから店員にチップを渡す。

そして店員がその場から離れたのを確認してから俺達は料理を食べ始める。

「それで?レントルード侯爵以外の四大貴族はどんな感じだった?…確かメイヤー、ロシュト、ロザティ侯爵だったっけ?」

そして料理を食べ終わった所でヤヨイに確認をする。

「はい、有ってますよ、では次はメイヤー侯爵の評判についてお話しますね」

「おう、頼む」

「メイヤー侯爵の評判はレントルードと違い、非常に良いとの事です」

おお~、やっぱり四大貴族が全員アレでは無いって訳だ。

「フェリスさんの話によると、市民に対する接し方も丁寧で、平民相手にもキチンと礼を言ってくれるし、何よりレントルード侯爵が起こした問題を解決してくれるから凄く良い人、だそうです」

成る程、貴族だが平民にも礼を尽くし、横暴な態度を取らない所が好感が得られ、レントルード侯爵が起こした問題を代わりに解決してくれるという事か。

まぁ貴族に対する評価なら上々…というよりメイヤー侯爵の評価の大半はレントルード侯爵の問題を解決してくれるって奴だと思う。

「レントルード侯爵の話を聞いたあとだと余計に良い人に聞こえるな」

比較対象が最悪だからその分普通の人でも評価が良くなるって奴だな。

「よし、メイヤー侯爵については以上だな、次はロシュト侯爵だな」

メイヤー侯爵の様にマトモだと良いんだが

「はい…でも」

「どうかしたのか?」

「いえ、ロシュト侯爵なのですが、とある事情により表には余り出ない様で、フェリスさんに聞いたのは、何をしているのかは分からないけど、余り悪い印象は持っていない…との事です」

おいおい、クズ貴族、マトモな貴族ときて次は表に出ない引きこもり貴族(仮)、とは…今のところマトモなのがメイヤー侯爵しか居ないじゃないか。

そのとある事情というのが気になるが、何をしているのか分からないという評価からして表だって行動をしないらしい。

流石に四大貴族がなにもしていないという事は無いだろうからな。

「ですが、街に来るロシュト侯爵の使用人は礼儀正しく、いい人が多いと言っていました」

「部下の教育はしっかりしているが表舞台には余り出ることは無い…か、表に出られないという事情が気になるな…ヤヨイはその事情を聞いてるか?」

俺はヤヨイにフェリスさんにロシュト侯爵が表に出ない理由を聞いていないのかを質問する。

「はい、一応ロシュト侯爵が表に出ない理由は聞いています」

「それで、その理由は?」

「私がフェリスさんにお聞きした話だと、ロシュト侯爵は幼い頃から難病に掛かっているらしく、それが理由で余り外に出る事が出来ないとか…」

病気か…なら外に出られないのも理解出来る。

外に出れないとなると元々体が弱いのだろうか?

「そうか、それで、最後はロザティ侯爵についてだな」

「はい、聞いたところ、ロザティ侯爵は外国との交渉を担当している為、あまり市民と関わる事が少ないらしいですが、問題行動を起こすわけでもなく、市民に対しても普通に接しているためそこまで悪い噂は聞かないらしいです」

外国との交渉か…という事は今回の戦争の原因に一番近いのはロザティ侯爵という事になるな。

四大貴族が発表した内容は戦争の相手である教国から宣戦布告がされたから、国を守る為に戦争をすると言ったらしいが、教国がなんで公国に宣戦布告したかの理由は話されていない。

普通ならば戦争が起これば国民が大勢死んでしまうし、国力も金も多く無くなってしまう。

だからいきなり戦争をするなんてそうそう起こる事は無いはずだ。

当然、両国の交渉役は戦争が起こらない様に交渉を進める必要が有る。

だから、いきなり教国が宣戦布告をしてきたという事はそれなりの理由が有るはずだ。

例えば、公国の交渉役であるロザティ侯爵が教国で何か重大な事をしでかして教国の怒りを買ったとか、教国と戦争をする為に教国から宣戦布告する様な状況にしたとかあるかもしれないからな。

これは後で調べる必要が有るかも知れないな。
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