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しおりを挟む「生霊!?」
伸は思わず、半身を起こした。
隣にのうのうと寝ている、隼人の体。
一見、普通の人間だ。
しかし、その手は、腰は、ペニスは精液は、どれも冷たく常人離れしていた。
生霊。
幽霊みたいなもんかな。
だったら、壁抜けなんかも自在にできるだろう。
簡単に、家に忍び込めるだろう。
「ど、どうして、生霊なんかになったの?」
「うん。実はバイクで事故ってさ」
お前のせいだぞ、伸。
隼人は、そんなことを言ってきた。
「僕のせい!? なんで!?」
「バイクで交差点に差し掛かった時、お前がいたんだよ。それに気を取られて、右折車と衝突した」
「何で僕に気を取られたのさ」
「う~ん。今となっては、一目惚れ、ってヤツ? 一瞬顔見ただけで、あとは覚えてねえ」
何という。
「え、と……。ごめん。僕のせいで、生霊になっちゃって」
「いいって。おかげでこうして、エッチできたしな!」
は、と伸は思い出した。
そういえば、僕は隼人に無理やりレイプされたんだった!
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