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 どさり、と自分も伊予の隣に腰かけ、英治は彼の髪を優しく梳いた。
「男の娘、じゃなくって、男の伊予の方が魅力的だ」
「英治さん……」
「ソファ、ずいぶん派手に汚しちゃったなぁ。ごめんね」
「いいんです」

 今度一緒に、新しいソファを見に行こう、と誘われ、伊予は舞い上がった。
「あの、英治さん。それって」
「これからも、私とお付き合いしてくれる?」
「は、はい!」

 では、と英治は膝にぽんと手を付いて立ち上がった。
「お風呂に入ろう。伊予、ぐちゃぐちゃだぞ?」
「は、恥ずかしい……」
 精にまみれた伊予は、とりあえずウェットティッシュで大きな汚れを落とした。
 その間に、英治がバスタブに湯を張ってくれている。
「おおい、もういいよ」
 呼び声に、伊予は弾んだ足取りでバスルームへ走った。
 そこには、すでに素裸になった英治がシャワーを使っている。

「英治さん、まさか」
「一緒に入ろう。第2ラウンドだ」
「お、お風呂エッチ!?」
 意外に積極的な英治に驚いた伊予だったが、イヤではない自分がここにいる。

「お手柔らかに……」
「さぁ、きれいに洗ってあげよう」
 ボディソープを手にした英治の目つきが、やたら嬉しそうだ。
「仕方がないなぁ、もう」
 観念した伊予は、その身を彼に預けていった。

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