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「んっ、うッ、うぅ」
挿入してすぐの、控えめな郁実の啼き声が、颯真は好きだった。
腕で、顔を隠してしまうこともある。
そんな風に恥じらいを見せる郁実には、ちょっぴり意地悪したくなる。
「ほら。挿入ってるとこ、ちゃんと見える?」
「あっ、あ、あ。んッあ、あぁ!」
「ほぅら。奥まで、出たり入ったりしてる」
「ひ、ぁ。あッ、ダメッ。ぁあッ……!」
だめ。
もう、ダメ。
頭が、ふわふわす……る……ッ!
郁実は思わず、自分から腰を擦り付けていた。
ずっと、こうされたかった。
ずっと、こうしていたい。
気持ち悦いから?
もっと、気持ち悦くなりたいから?
違う……。
「そ、うま、さん。颯真さん、好き、です……ッ!」
「え……」
こんなに気持ち悦いのは、颯真さんに抱かれているから。
颯真さんが、大好きだから。
愛してるから。
「愛して、ます……ッ!」
振り絞るような、郁実の声。
その言葉に、その姿に、颯真もまた昇りつめた。
「俺も、愛してるよ。郁実ッ!」
受け止めてくれ。
俺の情欲を。
俺の愛を。
俺の、郁実!
挿入してすぐの、控えめな郁実の啼き声が、颯真は好きだった。
腕で、顔を隠してしまうこともある。
そんな風に恥じらいを見せる郁実には、ちょっぴり意地悪したくなる。
「ほら。挿入ってるとこ、ちゃんと見える?」
「あっ、あ、あ。んッあ、あぁ!」
「ほぅら。奥まで、出たり入ったりしてる」
「ひ、ぁ。あッ、ダメッ。ぁあッ……!」
だめ。
もう、ダメ。
頭が、ふわふわす……る……ッ!
郁実は思わず、自分から腰を擦り付けていた。
ずっと、こうされたかった。
ずっと、こうしていたい。
気持ち悦いから?
もっと、気持ち悦くなりたいから?
違う……。
「そ、うま、さん。颯真さん、好き、です……ッ!」
「え……」
こんなに気持ち悦いのは、颯真さんに抱かれているから。
颯真さんが、大好きだから。
愛してるから。
「愛して、ます……ッ!」
振り絞るような、郁実の声。
その言葉に、その姿に、颯真もまた昇りつめた。
「俺も、愛してるよ。郁実ッ!」
受け止めてくれ。
俺の情欲を。
俺の愛を。
俺の、郁実!
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