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しおりを挟む指一本で、果ててしまったのだ。
二本、三本と増やしていく毎に、郁実は乱れた。
首を反らせて髪を散らし、甘い声を漏らす。
見悶えはやがて、セクシャルになっていった。
腰を波打たせ、精を吐きだすようになった。
その様を見るだけで、その声を聞くだけで。
その匂いを嗅ぐだけで、颯真は充血していった。
郁実の蕾がほぐれた頃には、硬くそそり勃っていた。
「うぁ……。颯真さん、そんなになって……」
「これは、郁実のせいだよ」
君が、とってもセクシーだからだよ。
そんな言葉に郁実は、ぽぉっと酔った。
(今から僕は、颯真さんと結ばれるんだ)
それは、怯えや恐れより、歓喜と興奮が勝っていた。
瞳を潤ませている郁実の髪を、一度だけ撫でて、颯真は彼の耳元で囁いた。
「じゃ、挿れるよ。いい?」
「はい」
颯真は自らのものに手を添え、ていねいに先端を挿れた。
「あ……」
「大丈夫だから」
浅い所で軽く抜き差しして、次第に奥へと侵入する。
「んっ、ぅん。あ、あぁ、あ。うぅんッ!」
「痛くない? 今、挿入ってるからね」
ローションを使って充分に指で慣らしたおかげで、思いのほかスムーズに腰が進む。
最後に、ずんと腰を入れると、郁実は悲鳴を上げた。
「は、ぁんッ!」
「全部、挿入ったよ」
動く前に颯真は、体を倒して郁実にキスをした。
そして、それを合図に抽挿を始めた。
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