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しおりを挟む「部屋を丸ごと寝室にするなんて、贅沢~」
僕の部屋なんて、ベッドもデスクも一緒だよ、などとはしゃぐ茉以。
だがそれは、無理にそうしているかのようだった。
そんな彼の姿に心を傷めながら、智樹はベッドに掛けた。
すぐに茉以も、隣にやってきて座った。
二人で肩を寄せ合い、ぼんやりと宙空を眺める。
これだけで、心安らぐのに。
人はどうして、その体まで求め合うのだろう。
ぽつりと、茉以が言った。
「ね、智樹。僕を清めてくれる?」
やっぱり。
智樹は、確信した。
(茉以は、田宮に無理やり……!)
「智樹じゃなきゃ、ダメなんだ」
茉以は、田宮との関係を匂わせながらも、智樹を信頼していた。
彼は僕を愛してくれる。
大丈夫。
彼となら、愛し合える。
「茉以」
名前を呼んで、智樹はその肩に手を掛けた。
口づけながら、そっとベッドに横になっていく。
茉以も、逆らわなかった。
「智樹」
キスの合間に名を呼びながら、その身を寝かせた。
そんな茉以を、智樹は大切に扱った。
顎にキスをしながら、一番目のボタンを外す。
喉にキスをしながら、二番目のボタンを外す。
鎖骨にキスをしながら、三番目のボタンを外す。
無理に貪ることなく、自然にその身の制服を剥いでいった。
「綺麗だ、茉以」
「あ、あんまりじっと見ないで」
恥ずかしいよ、と顔を背ける茉以が、可愛い。
「俺、巧くないと思うけど」
そう言いながら、智樹は茉以の小さな乳首を吸った。
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