26 / 31
14
しおりを挟むディープキスを終えた後、茉以は短いキスを智樹の赤く染まった頬に落とした。
「ね、智樹はベッドで寝るのかな? それとも、お布団?」
「ベッドだけど? 隣の部屋に……」
そこまで言って、智樹は口をつぐんだ。
そして、慌てたように早口で言った。
「いや、それはまだ早いんじゃないか? 俺たち、付き合い始めてまだ……」
「しちゃおっか、エッチ!」
「茉以?」
不自然なくらい積極的な、茉以だ。
ここまでくると、智樹も勘付いた。
「何か、あった? 田宮との間に」
「ん? え、と。うん……」
途端に暗い表情でうつむいてしまった茉以に、これ以上のことを訊くのは可哀想だった。
(多分、無理に田宮が茉以のことを求めたんだ)
そして彼は、逆らえずに……。
智樹は、すっと立った。
「ベッド、こっちだよ」
そして茉以の手を引くと、寝室へ連れて行った。
21
お気に入りに追加
28
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ゆるふわメスお兄さんを寝ている間に俺のチンポに完全屈服させる話
さくた
BL
攻め:浩介(こうすけ)
奏音とは大学の先輩後輩関係
受け:奏音(かなと)
同性と付き合うのは浩介が初めて
いつも以上に孕むだのなんだの言いまくってるし攻めのセリフにも♡がつく
肌が白くて女の子みたいに綺麗な先輩。本当におしっこするのか気になり過ぎて…?
こじらせた処女
BL
槍本シュン(やりもとしゅん)の所属している部活、機器操作部は2つ上の先輩、白井瑞稀(しらいみずき)しか居ない。
自分より身長の高い大男のはずなのに、足の先まで綺麗な先輩。彼が近くに来ると、何故か落ち着かない槍本は、これが何なのか分からないでいた。
ある日の冬、大雪で帰れなくなった槍本は、一人暮らしをしている白井の家に泊まることになる。帰り道、おしっこしたいと呟く白井に、本当にトイレするのかと何故か疑問に思ってしまい…?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる