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しおりを挟む稀一の自信に満ちた言葉どおり、彼を受け入れた後の蒼生は、激しく乱れた。
「あ、あぁ! はぁ、はッ。んあぁ!」
「どう? 気持ち悦い?」
「あぁ、あ。ひぅ、う、ううッ!」
「返事になってないよ」
「い、いい、ですぅッ! あ、そこ、ダメぇ……ッ!」
円を描くように、腰を抉りながら突き入れる稀一のペニスは、蒼生を狂わせた。
あぁ、もう……ッ。
頭ん中、ぐちゃぐちゃぁ……ッ!
「さ、フィニッシュだ」
ぐん、と最奥まで稀一が突き刺した。
「あぁ! あぁああ!」
体中に行き渡るかのような、熱い精。
それを貪るように、蒼生も腰をうねらせた。
こんなに強いエクスタシーを感じるのは、初めてだ。
蒼生は大きく引き攣り、何度もイッた。
やがて波は治まり、余韻の気怠さが、ひたひたと訪れた。
「う、うぅ……。あ、ぅ、はぁぅ……」
蒼生は体から、ぐったりと力が抜けてしまっている。
しかし体内の稀一は衰えを知らず、その質量を保ったままだ。
まさか、もう一度……。
「今夜は、これで勘弁してやる」
ずるり、と稀一が蒼生から去った。
「これで蒼生は、俺の物だ」
「は、い……」
(物だなんて、あまりいい表現じゃないな)
そう、かすかに感じたが、朦朧としていた蒼生は、素直にいい返事をよこしていた。
僕は、若宮さんの物になったんだ。
そう考えると、幸福感さえ覚えた。
こうして、恋人同士になったその日のうちに、二人は身も心も結ばれた。
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