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「じゃあ、ご褒美をあげようかな」
 稀一は蒼生に、服を脱ぐよう命じた。
 以前付き合った元彼は、体を愛撫しながら脱がせてくれたのだが。
 蒼生は、まるでもう一度お風呂に入るような思いで、服を脱いでいった。

 全裸になったが、稀一の方は着衣のままだ。
「裸になるって、無防備過ぎて落ち着かないんだ」
 そう言いながら、蒼生に跨ってくる。
 脚を大きく押し広げ、ローションを塗りたくり、ペニスだけを剥き出しにして突いてきた。

「若宮さんッ、い、痛い!」
「何? お風呂で、慣らさなかったの?」
 下準備は自分でやるのがエチケットだろ、と稀一は耳を貸さなかった。
「あ、んくぅッ! うぅ、んんんッ!」
「大丈夫、結構いけるよ」

 大丈夫なんかじゃない。
 後ろに人を迎え入れるのは、久しぶりなのだ。
 後膣が、裂ける心地がした。
 本当に裂けて出血すれば、止めてくれたかもしれないのに。
 それでも、稀一の使ったローションは、質が良かった。
 無理にこじ挿れた稀一を、奥へ奥へと進めて行く。
「痛、い。若宮さん、い、たい……ッ!」
「すぐに悦くなる」
 ゆっくりと、稀一が腰をやり始めた。
 
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