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「素敵なクリスマスプレゼントだったよ。ありがとう、青葉」
「は、はい」
 でも、と青葉は唇を丸めた。
「僕がフェラして芳樹さんを悦ばせようと思ったのに、何だか途中から僕ばかりがいい気持ちになっちゃって」
「青葉が気持ちいいのなら、私もまた、気持ちがいいんだよ」
 なんたって、婚約者なんだから。
 芳樹は、青葉の薬指のリングにキスをした。
「それから、今度一緒に病院へ行こう。青葉、君に発情が訪れたかもしれない」
「ええっ!?」
「自分自身のことだよ。解らない?」
「えっと……。そういえば、昨夜の僕はやたらと淫らで……」
「フェラを私にしてあげよう、と思ったことも、関係あるかもね」
「はい……」
 青葉は、困惑していた。
 僕が、僕に、発情が!?
「青葉、そう力まないで。素敵なことでもあるんだから」
「素敵、ですか?」
「赤ちゃんができるように、なる」
「赤ちゃん!?」
 僕と芳樹さんの、赤ちゃん!?
 暗かった青葉の表情に、光が射した。
「さ、起きようか」
「はい!」
 二人で手を取り合い、ベッドから降りた。
 カーテンを開けると、冬の晴天が青く眩しかった。


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