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神殿、と聞くとどんな建物を想像するだろうか?
少なくとも、一般的な迷宮とはイコールにならないと思う。
ポコポコ発生している、俺たちがよく知る冒険者向けのダンジョン。
そのダンジョンは、様々な姿をしている。
例えば、塔だったり。
同じ塔とは言っても、三角形をスタイリッシュにした先塔だったり。
城だったり、洞窟だったり。
本当に様々だ。
しかし、創世邪神のダンジョンは、神殿と呼ぶのがピッタリなのである。
「今更だが、ヒュウガとミナクは誘わなくて良かったのか?」
あの日、あのお祭り騒ぎの日に見つけたダンジョンの前に立って、いざ挑戦という時にエリィさんがそんなことを言ってきた。
「?」
「いや、そんな顔されても反応に困るんだが」
「いやだって唐突だったもので」
「昇級試験やらでだいぶ親交が深まっていたじゃないか。
一緒に冒険したりしなかったのか?」
「してないですねぇ。
あ、この前妖精王の涙のお返しに、産地直送の枝豆あげましたけど。
まぁ、一緒に仕事するのはこれからも無いんじゃないですか?
あの二人含めて俺以外の元農民出身者、あちこちの冒険者パーティに結構引っ張りだこみたいですし」
そもそも俺だってエリィさんと仕事して、実家の喧嘩の仲裁して、下宿に出た蜂を花火で退治して、と忙しかったし。
ウカノ兄ちゃんが受けたように農民に対する差別や偏見、迫害はまだまだ残っているが、それでも少しずつ少しずつ改善されてきているようだ。
「そういえば、農民同士でのパーティもあまり見ないな。
昇級試験の時に何組かはとてもいい連携、連携??
まぁ、連携をみせていたが」
ほとんど秒で決着がついていたため、連携という連携はしていなかったのだが、たしかに何組かは初手の連携が素晴らしかった。
まぁ、秒で決着がつかなければ、もう少し見応えがあっただろうことは確かだ。
「農民だけで組んだパーティもいますよ。
でも、今までは冒険者ギルドが仕事回してくれなかったんですよ。
だから、農民同士のパーティには農業ギルドが仕事を振っていました。
1番は、魔物の異常発生案件ですかね?」
「は?」
「はい?」
【魔物の異常発生】とは、文字通りモンスターが何らかの理由で大量発生して村や町、そして国を飲み込むがごとく暴れ回る現象のことだ。
災害のひとつである。
発生すると同時に農業ギルドから依頼が出て処理に向かわせられるのだ。
作物を守るために。
兆候は、今のところ見つかっていないし、原因もわかっていない。
原因については、表向きは、だけれど。
ただ、発生から農業ギルドへの伝達まではとても早い。
地方の農民と農業ギルド、そして猟友会との連携がうまく取れているからこその情報伝達の速さである。
「スタンピードって、それこそ私たちSSS級の冒険者が緊急招集されるおおごとだぞ?!」
「あ、それ、農民冒険者パーティがことごとく全滅した時に出されるやつですね。
まぁ、滅多にそんな事にはならないですけど」
何しろ皆知っているのだ。
冒険者ギルドからスタンピードの依頼が出され、SSS級冒険者が緊急招集されても、彼らが守るのは農民達が暮らす村でも、畑でも、そして田んぼでも無いのだと。
基本、守るように指示されるのは王都や周辺の街だ。
誰もなにもしてくれないのを、農民はよく知っている。
だからこそ、自分たちのことは自分たちでやると決めているのだ。
「いや、まぁ、たしかにスタンピード自体、滅多にないことだが」
「……あー、まぁ、エリィさんだからいっかなぁ」
俺は、話しつつダンジョンの入口へと進み始める。
早く冒険がしたいのだ。
「実はですね、スタンピードって秋に多いんですよ。
原因は表向き不明とされてますが、でも、収穫の時期に多くなるってのは農民なら誰でも知ってます。
とくに、山脈ぞいの部落なんかだと常識です」
エリィさんが固まった。
「収穫の時期に重なるもんだから、農業ギルドの方もスタンピード向けの人員を確保するの大変なんですよ。
なにせ、多くの農民出身者が実家に帰って畑や田んぼの手伝いをするんで。
もっと言うと、エリィさん達SSS級冒険者に依頼が行くのは、まぁ水際で対処していた農民出身者パーティが全滅したからってのはたしかにそうなんですけど。
それ、人数が集められなくて多勢に無勢で全滅しちゃったやつです。
まぁそれぞれの実家近くでスタンピードが発生したならやりようはいくらでもあるんですけど、村がない場所で発生して街まで来た時ってのが厄介なんです。
人数が集まらなかった上、全滅するのはたいがいこの場合ですね」
まぁ、俺の実家の方はそれを逆手にとって毎年、ドラゴン狩り祭りやってるけど。
他の魔物は子供たちが遊びで追いかけ回すし。
「それなら何か?
これからの時期には、スタンピードの依頼が農業ギルドには頻繁に出されるのか?」
「うーん? 冒険者の感覚で言うならたぶん、頻繁な部類になるんじゃないですかね?
秋から冬にかけて週一から二の割合で来るようになりますし。
でもいい肉や素材が手に入るんですよ。
それこそ、王族でも滅多に食べられないような肉が。
まぁ、ジビエですけど。珍味も多いし。
今年も都合が合えば、俺も参加しようと思ってます。」
エリィさんが、なんか固まっている上に頭が痛そうな顔になっている。
「SSS級の冒険者ですら命懸けのスタンピードの依頼なのに、自信失くすわ」
「いや、農民も命懸けですよ。
畑や田んぼが荒らされちゃったら食うに困りますもん。
だから昔から、農民も農業ギルドもどんな犠牲を払ってでも対処してきました。
まぁ、誰も知らない歴史ですけどね」
冒険者だったなら、きっと英雄扱いされるだろう案件だけれど。
農民はそれすらない。
仮に対処出来たことが広まっても、潰されるか、運が良かったことにされるだけだ。
「さて、いつまでも雑談もあれですし、早く中に入りましょう」
俺の初めてのダンジョン攻略。
また物凄くドキドキしてきた。
神殿、と聞くとどんな建物を想像するだろうか?
少なくとも、一般的な迷宮とはイコールにならないと思う。
ポコポコ発生している、俺たちがよく知る冒険者向けのダンジョン。
そのダンジョンは、様々な姿をしている。
例えば、塔だったり。
同じ塔とは言っても、三角形をスタイリッシュにした先塔だったり。
城だったり、洞窟だったり。
本当に様々だ。
しかし、創世邪神のダンジョンは、神殿と呼ぶのがピッタリなのである。
「今更だが、ヒュウガとミナクは誘わなくて良かったのか?」
あの日、あのお祭り騒ぎの日に見つけたダンジョンの前に立って、いざ挑戦という時にエリィさんがそんなことを言ってきた。
「?」
「いや、そんな顔されても反応に困るんだが」
「いやだって唐突だったもので」
「昇級試験やらでだいぶ親交が深まっていたじゃないか。
一緒に冒険したりしなかったのか?」
「してないですねぇ。
あ、この前妖精王の涙のお返しに、産地直送の枝豆あげましたけど。
まぁ、一緒に仕事するのはこれからも無いんじゃないですか?
あの二人含めて俺以外の元農民出身者、あちこちの冒険者パーティに結構引っ張りだこみたいですし」
そもそも俺だってエリィさんと仕事して、実家の喧嘩の仲裁して、下宿に出た蜂を花火で退治して、と忙しかったし。
ウカノ兄ちゃんが受けたように農民に対する差別や偏見、迫害はまだまだ残っているが、それでも少しずつ少しずつ改善されてきているようだ。
「そういえば、農民同士でのパーティもあまり見ないな。
昇級試験の時に何組かはとてもいい連携、連携??
まぁ、連携をみせていたが」
ほとんど秒で決着がついていたため、連携という連携はしていなかったのだが、たしかに何組かは初手の連携が素晴らしかった。
まぁ、秒で決着がつかなければ、もう少し見応えがあっただろうことは確かだ。
「農民だけで組んだパーティもいますよ。
でも、今までは冒険者ギルドが仕事回してくれなかったんですよ。
だから、農民同士のパーティには農業ギルドが仕事を振っていました。
1番は、魔物の異常発生案件ですかね?」
「は?」
「はい?」
【魔物の異常発生】とは、文字通りモンスターが何らかの理由で大量発生して村や町、そして国を飲み込むがごとく暴れ回る現象のことだ。
災害のひとつである。
発生すると同時に農業ギルドから依頼が出て処理に向かわせられるのだ。
作物を守るために。
兆候は、今のところ見つかっていないし、原因もわかっていない。
原因については、表向きは、だけれど。
ただ、発生から農業ギルドへの伝達まではとても早い。
地方の農民と農業ギルド、そして猟友会との連携がうまく取れているからこその情報伝達の速さである。
「スタンピードって、それこそ私たちSSS級の冒険者が緊急招集されるおおごとだぞ?!」
「あ、それ、農民冒険者パーティがことごとく全滅した時に出されるやつですね。
まぁ、滅多にそんな事にはならないですけど」
何しろ皆知っているのだ。
冒険者ギルドからスタンピードの依頼が出され、SSS級冒険者が緊急招集されても、彼らが守るのは農民達が暮らす村でも、畑でも、そして田んぼでも無いのだと。
基本、守るように指示されるのは王都や周辺の街だ。
誰もなにもしてくれないのを、農民はよく知っている。
だからこそ、自分たちのことは自分たちでやると決めているのだ。
「いや、まぁ、たしかにスタンピード自体、滅多にないことだが」
「……あー、まぁ、エリィさんだからいっかなぁ」
俺は、話しつつダンジョンの入口へと進み始める。
早く冒険がしたいのだ。
「実はですね、スタンピードって秋に多いんですよ。
原因は表向き不明とされてますが、でも、収穫の時期に多くなるってのは農民なら誰でも知ってます。
とくに、山脈ぞいの部落なんかだと常識です」
エリィさんが固まった。
「収穫の時期に重なるもんだから、農業ギルドの方もスタンピード向けの人員を確保するの大変なんですよ。
なにせ、多くの農民出身者が実家に帰って畑や田んぼの手伝いをするんで。
もっと言うと、エリィさん達SSS級冒険者に依頼が行くのは、まぁ水際で対処していた農民出身者パーティが全滅したからってのはたしかにそうなんですけど。
それ、人数が集められなくて多勢に無勢で全滅しちゃったやつです。
まぁそれぞれの実家近くでスタンピードが発生したならやりようはいくらでもあるんですけど、村がない場所で発生して街まで来た時ってのが厄介なんです。
人数が集まらなかった上、全滅するのはたいがいこの場合ですね」
まぁ、俺の実家の方はそれを逆手にとって毎年、ドラゴン狩り祭りやってるけど。
他の魔物は子供たちが遊びで追いかけ回すし。
「それなら何か?
これからの時期には、スタンピードの依頼が農業ギルドには頻繁に出されるのか?」
「うーん? 冒険者の感覚で言うならたぶん、頻繁な部類になるんじゃないですかね?
秋から冬にかけて週一から二の割合で来るようになりますし。
でもいい肉や素材が手に入るんですよ。
それこそ、王族でも滅多に食べられないような肉が。
まぁ、ジビエですけど。珍味も多いし。
今年も都合が合えば、俺も参加しようと思ってます。」
エリィさんが、なんか固まっている上に頭が痛そうな顔になっている。
「SSS級の冒険者ですら命懸けのスタンピードの依頼なのに、自信失くすわ」
「いや、農民も命懸けですよ。
畑や田んぼが荒らされちゃったら食うに困りますもん。
だから昔から、農民も農業ギルドもどんな犠牲を払ってでも対処してきました。
まぁ、誰も知らない歴史ですけどね」
冒険者だったなら、きっと英雄扱いされるだろう案件だけれど。
農民はそれすらない。
仮に対処出来たことが広まっても、潰されるか、運が良かったことにされるだけだ。
「さて、いつまでも雑談もあれですし、早く中に入りましょう」
俺の初めてのダンジョン攻略。
また物凄くドキドキしてきた。
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