31 / 45
【何故】配慮なんて知るか!!全部実況する!!(ヤケクソ)【こうなった?!】
7
しおりを挟む
■■■
【凸激】暗躍してた魔族のアジトに殴り込むぞー【実況】
1:魔眼保持者
スレタイ通り
暗躍してた魔族のアジトへ殴り込むぞー
2:魔眼保持者
そんなわけで、イカれたメンバーを紹介するぜ!!
ストレスマッハ!!
これが終わったら、イジメを理由に生徒会をやめるんだ!!
すなわち、オレ!!(๑•̀ㅂ•́)و✧
人手が少し心許ないから駄目元で連絡とったら来てくれた!!
リアルでは三大英雄がひとり、ここでは底辺を名乗ってる
底辺冒険者!!(๑•̀ㅂ•́)و✧
どこから聞きつけたのか!
ドローンでリモート参加だ!!
そう、それはこの人!!
特定班!!(๑•̀ㅂ•́)و✧
今回の件を仕事で受けた!
そして俺を吐かせたこともある、この人!!
考察厨兼迷探偵!!(๑•̀ㅂ•́)و✧
3:名無しの冒険者
うわぁ、たのしそーだなー
4:名無しの冒険者
今だ!2ゲットォーーー!!
 ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ (´´
∧∧ ) (´⌒(´
⊂(゜Д゜⊂⌒ ̄`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
 ̄ ̄ ̄ (´⌒(´⌒;;
ズザーーーーーッ
5:名無しの冒険者
今だ!2ゲットォォォォ!!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∩ ∩
~| ∪ | (´´
ヘノ ノ (´⌒(´
((つ ノ⊃≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
 ̄ ̄ ̄(´⌒(´⌒;;
∧∧ (´;;
(゜Д゜ ,)⌒ヽ (´⌒(´
U‐U^(,,⊃'~... (´⌒(´⌒;;
ポ ∧∧ ポ
ン (゜Д゜ ,) . ン
(´;) U,U )~ (;;).
(´)~(⌒;;UU (´ )...~⌒(`)
6:名無しの冒険者
>>4 >>5
こいつらも楽しそーだなー
7:名無しの冒険者
何時だとおもってたんだ
深夜一時だぞ
8:名無しの冒険者
あ、深夜テンションか
これ
9:底辺冒険者
というか、魔眼保持者氏
かなりストレスが溜まってたらしく
テンションがおかしいでござる
10:特定班
生徒会から向けられた、実力隠してるかも疑惑を解消するために殴られたりしてたからなぁ
11:名無しの冒険者
上層部?
上司にも怒られたんだっけ??
12:名無しの冒険者
ストレスたまるわな
13:名無しの冒険者
しかも、趣味の実況ができないときた
14:名無しの冒険者
そこに深夜テンションとくれば
魔眼保持者のこのテンションも納得だわ
15:名無しの冒険者
とりま、負の感情を魔力に変えて、さらには変身もさせる指輪を広めて実験してた魔族のアジト見つけたってことでおk?
16:魔眼保持者
>>15
(o'∀')イェース
17:名無しの冒険者
んー、なぁ、魔眼保持者
確認なんだけど、それ、本当にやるの?
魔族のアジト襲撃実況
18:魔眼保持者
やる
ほんっっっっっっとーに、久しぶりだからな!!
ワクワクがとまらん(((o(*゜▽゜*)o)))
19:17
あ、うん、わかった
なにも言わないわ
( ˙▽˙ ).。oO(たぶん、きづいてねーなコイツ)
20:名無しの冒険者
イカれたメンバーというか
魔眼保持者と考察厨兼迷探偵いがいは、暇なん?
21:底辺冒険者
明日休みにしたでござるから
22:特定班
なんか楽しそうだったから
23:名無しの冒険者
>>21 >>22
そ、そうか
24:名無しの冒険者
というか、魔族の方に同情するなー
確実に負け戦じゃん
25:名無しの冒険者
>>24
それな( ´-ω-)σ
26:名無しの冒険者
>>24
わかる(´・д・`)
27:名無しの冒険者
>>24
ほんと、それな
■■■
流れていく書き込みを、ユートは楽しく目を通す。
そんなユートへ、ドローンから声が降ってきた。
『それじゃ、準備はいいかな、御三方』
声は、ユートだけではなくヴィンセントやチェスタにも言葉を投げた。
ユートが携帯端末から視線を外し、顔を上げる。
ヴィンセントとチェスタも、ドローンを見ていた。
ドローンに搭載されているカメラに向かって、三人同時に頷く。
ドローンは、それを確認すると同時にくるりと向きを変えた。
その先には、ビル。
郊外にある、一応企業が入っているらしい、ビルがあった。
そのビルへ、ドローンはあの変形をした後に銃口を向ける。
『ファイアっ!!』
特定班の声とともに、銃口の先に魔法陣が展開する。
そこから放たれたのは、あの殺傷能力の高い銃弾だ。
ビルに銃弾が着弾し、爆発する。
「一網打尽でござるな」
「俺いなくても良かったかもなぁ」
ヴィンセントとユートがそう漏らす。
「ま、そう言わないで。
中の様子見てきてくれよ」
チェスタがそう指示を出す。
やれやれ、とヴィンセントが肩を竦めユートに訊ねる。
「ビルが倒壊する可能性はどんなものでござろう?」
「んー、大丈夫っぽい?
というか、魔族も大半が無事みたいだ」
そんなユートの言葉をマイクが拾っていたのだろう。
ドローンから特定班が、やや残念そうな声を出す。
『やはり、対魔族用にはもう少し改良が必要か』
どうやら、このドローンは対魔族用武器らしい。
ドローンへ、ヴィンセントが疑問をぶつける。
「ひょっとして、特定班氏は軍事関係者でござろうか?」
対する特定班の答えは、
『ノーコメント』
にべもなかった。
ドローンはやることはやったとばかりに飛び去った。
突然の攻撃に、ビルから魔族達が出てくる。
表向きは様々な企業が入ってるとされてるビルだが、考察厨兼迷探偵の調べによれば、魔族が活動するために、あのビル丸々貸し切っていたらしい。
「そんじゃ、お二人さん。
僕は魔族相手に戦えるほど強くは無いんで、よろしく」
チェスタが戦闘を丸投げしてきた。
やれやれと、ユートとヴィンセントが顔を見合わせる。
「それじゃ、さっさと片付けるか。
あ、戦いながら実況は出来ないから、実況よろ」
なんて言って、ユートが先に駆け出す。
「本当、楽しそうでござるな。ユート氏!」
ユートを追って、ヴィンセントもビルへ駆け出した。
魔族達が、そんな二人に気づく。
魔族は、軽く見ても数十人ほどいるようだった。
それを、ユートとヴィンセントは殲滅していく。
「楽しいさ!!」
ずしゅっ!!
がしゅっ!!
暗黒魔法で、次々と魔族の胴体に穴を開けながらユートが答える。
「傍から見るとサイコパスに見えるでござるよ!!」
ザシュッ!!
ザシュッザシュッ!!
ヴィンセントも、魔族の首を刎ねたり、胴体を真っ二つにしながら言った。
二人が魔族の返り血で真っ赤に染る。
それを月光が照らし出した。
そんな二人をみたチェストが呟く。
「ほんと、化物の基準ってわからないなー」
若干棒読みだった。
なにしろ、魔族は人間が普通に相手をしても、なかなか傷をつけられないとされている。
実際、世界大戦時はあと少しで魔族が世界征服をするところまでいったのだ。
(そういえば、魔王暗殺したの実は勇者じゃなかったって話があるんだよなぁ)
第三次世界大戦時、世界征服まであと一歩というところまで来ていた旧魔王軍。
その快進撃は、勇者によって魔王が倒されたことで終わりを告げた。
暗殺である。
古の伝説の通りに、勇者が現れ、魔王を倒したとされているのだ。
ほんの数十年前の記録にも、そう記されている。
勇者とその仲間が、倒したのだ、と。
暗殺したのだ、と。
チェスタは、殲滅されていく魔族達を見る。
魔族達は、ユートを特に恐れているように見えた。
「いや、ユートって言うよりは、魔眼か??」
魔族側で魔眼がどういう扱いなのか、チェスタはよく知らなかった。
しかし、数時間前の生け捕りにした襲撃者の反応から考えるに、魔族も魔眼保持者を【異質な化物】としてとらえているようだ。
人間からも、魔族からも恐れられる化物。
魔眼保持者。
「今度、調べて考察してみようかな」
チェスタは、魔眼保持者について興味が出てきた。
そして、気づけば戦闘は終了していた。
――ファンファン
遠くから、騒ぎを聞きつけたらしい警察のサイレンが聞こえてきた。
■■■
389:魔眼保持者
\( 'ω')/アアァァァァアアアァァァァアアア!!!!
390:魔眼保持者
ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"
バンバンバンバンバンバンバン
バン バンバンバン
バン (∩`・ω・) バンバン
_/_ミつ/ ̄ ̄ ̄/
\/___/ ̄
391:名無しの冒険者
おや、なんかデジャブ
392:名無しの冒険者
昨日の今日でどうした、魔眼保持者?
393:特定班
これだな、原因www
つ【旧魔王軍の残党を殲滅する作戦に協力した、王立魔法学園の生徒に、その功績を称え王室が生徒へ《英雄》の称号と、騎士爵を与えるという内容の新聞記事】
394:名無しの冒険者
わお
395:名無しの冒険者
まぁ、指輪の危険度や、旧魔王軍の残党が絡んでたことから言えば
たしかに、国の危機を救ったことになるからなぁ
お手伝いとはいえ、それだけの功績を成したことにはなるかなぁ
まぁ、それだけの価値があったってことだろ
396:魔眼保持者
(;゜∀゜)イヤイヤイヤイヤ...
まずいって、ガチで、まずいってこれ
397:名無しの冒険者
なにがそんなにマズイんだよ?
398:名無しの冒険者
また実況しにくくなるー、とかそんなんだろ
399:魔眼保持者
趣味のこともあるけど
上司に他の生徒を立てろ、目立つなって
学園入る前と、この前の呼び出しの時に言われてんだよ
他の生徒を差し置いて、こんな目立つことしたってなったら、今度はしばらく調教コースだ、しかも監禁つき
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
400:特定班
いやぁ、それはないと思うぞ?
考えてもみろよ
魔眼保持者は、学園側、生徒会の要請でこの仕事をしたわけだろ?
生徒会は魔眼保持者の事情を知らないわけだしさ
これは、あくまで【王立魔法学園の生徒の1人が、功績を上げた】ってことになる
ましてや、魔眼保持者は逆らえる立場に無かったんだから仕方ないと思うぞ?
401:名無しの冒険者
そんなに上司が怖いなら
連絡来る前に、自分から報告した方が早くね?
402:魔眼保持者
うう(´;ω;`)
監禁されたらしばらくスレ立てもできないから
また、趣味はお預けかぁ
403:17
だから確認したろ、本当にやるのかって
これはある意味自業自得だか、大人しく称号もろもろ受け取っておけ
■■■
書き込みを読んでいたユートは、
「うぅ」
寮の自室で、ユートはお腹を痛そうに押さえ、呻いていた。
この時の彼は知る由もない。
この後、学園最強と名高い風紀委員長に今回の件でイチャモンをつけられ、勝負をすることになることを。
【凸激】暗躍してた魔族のアジトに殴り込むぞー【実況】
1:魔眼保持者
スレタイ通り
暗躍してた魔族のアジトへ殴り込むぞー
2:魔眼保持者
そんなわけで、イカれたメンバーを紹介するぜ!!
ストレスマッハ!!
これが終わったら、イジメを理由に生徒会をやめるんだ!!
すなわち、オレ!!(๑•̀ㅂ•́)و✧
人手が少し心許ないから駄目元で連絡とったら来てくれた!!
リアルでは三大英雄がひとり、ここでは底辺を名乗ってる
底辺冒険者!!(๑•̀ㅂ•́)و✧
どこから聞きつけたのか!
ドローンでリモート参加だ!!
そう、それはこの人!!
特定班!!(๑•̀ㅂ•́)و✧
今回の件を仕事で受けた!
そして俺を吐かせたこともある、この人!!
考察厨兼迷探偵!!(๑•̀ㅂ•́)و✧
3:名無しの冒険者
うわぁ、たのしそーだなー
4:名無しの冒険者
今だ!2ゲットォーーー!!
 ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ (´´
∧∧ ) (´⌒(´
⊂(゜Д゜⊂⌒ ̄`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
 ̄ ̄ ̄ (´⌒(´⌒;;
ズザーーーーーッ
5:名無しの冒険者
今だ!2ゲットォォォォ!!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∩ ∩
~| ∪ | (´´
ヘノ ノ (´⌒(´
((つ ノ⊃≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
 ̄ ̄ ̄(´⌒(´⌒;;
∧∧ (´;;
(゜Д゜ ,)⌒ヽ (´⌒(´
U‐U^(,,⊃'~... (´⌒(´⌒;;
ポ ∧∧ ポ
ン (゜Д゜ ,) . ン
(´;) U,U )~ (;;).
(´)~(⌒;;UU (´ )...~⌒(`)
6:名無しの冒険者
>>4 >>5
こいつらも楽しそーだなー
7:名無しの冒険者
何時だとおもってたんだ
深夜一時だぞ
8:名無しの冒険者
あ、深夜テンションか
これ
9:底辺冒険者
というか、魔眼保持者氏
かなりストレスが溜まってたらしく
テンションがおかしいでござる
10:特定班
生徒会から向けられた、実力隠してるかも疑惑を解消するために殴られたりしてたからなぁ
11:名無しの冒険者
上層部?
上司にも怒られたんだっけ??
12:名無しの冒険者
ストレスたまるわな
13:名無しの冒険者
しかも、趣味の実況ができないときた
14:名無しの冒険者
そこに深夜テンションとくれば
魔眼保持者のこのテンションも納得だわ
15:名無しの冒険者
とりま、負の感情を魔力に変えて、さらには変身もさせる指輪を広めて実験してた魔族のアジト見つけたってことでおk?
16:魔眼保持者
>>15
(o'∀')イェース
17:名無しの冒険者
んー、なぁ、魔眼保持者
確認なんだけど、それ、本当にやるの?
魔族のアジト襲撃実況
18:魔眼保持者
やる
ほんっっっっっっとーに、久しぶりだからな!!
ワクワクがとまらん(((o(*゜▽゜*)o)))
19:17
あ、うん、わかった
なにも言わないわ
( ˙▽˙ ).。oO(たぶん、きづいてねーなコイツ)
20:名無しの冒険者
イカれたメンバーというか
魔眼保持者と考察厨兼迷探偵いがいは、暇なん?
21:底辺冒険者
明日休みにしたでござるから
22:特定班
なんか楽しそうだったから
23:名無しの冒険者
>>21 >>22
そ、そうか
24:名無しの冒険者
というか、魔族の方に同情するなー
確実に負け戦じゃん
25:名無しの冒険者
>>24
それな( ´-ω-)σ
26:名無しの冒険者
>>24
わかる(´・д・`)
27:名無しの冒険者
>>24
ほんと、それな
■■■
流れていく書き込みを、ユートは楽しく目を通す。
そんなユートへ、ドローンから声が降ってきた。
『それじゃ、準備はいいかな、御三方』
声は、ユートだけではなくヴィンセントやチェスタにも言葉を投げた。
ユートが携帯端末から視線を外し、顔を上げる。
ヴィンセントとチェスタも、ドローンを見ていた。
ドローンに搭載されているカメラに向かって、三人同時に頷く。
ドローンは、それを確認すると同時にくるりと向きを変えた。
その先には、ビル。
郊外にある、一応企業が入っているらしい、ビルがあった。
そのビルへ、ドローンはあの変形をした後に銃口を向ける。
『ファイアっ!!』
特定班の声とともに、銃口の先に魔法陣が展開する。
そこから放たれたのは、あの殺傷能力の高い銃弾だ。
ビルに銃弾が着弾し、爆発する。
「一網打尽でござるな」
「俺いなくても良かったかもなぁ」
ヴィンセントとユートがそう漏らす。
「ま、そう言わないで。
中の様子見てきてくれよ」
チェスタがそう指示を出す。
やれやれ、とヴィンセントが肩を竦めユートに訊ねる。
「ビルが倒壊する可能性はどんなものでござろう?」
「んー、大丈夫っぽい?
というか、魔族も大半が無事みたいだ」
そんなユートの言葉をマイクが拾っていたのだろう。
ドローンから特定班が、やや残念そうな声を出す。
『やはり、対魔族用にはもう少し改良が必要か』
どうやら、このドローンは対魔族用武器らしい。
ドローンへ、ヴィンセントが疑問をぶつける。
「ひょっとして、特定班氏は軍事関係者でござろうか?」
対する特定班の答えは、
『ノーコメント』
にべもなかった。
ドローンはやることはやったとばかりに飛び去った。
突然の攻撃に、ビルから魔族達が出てくる。
表向きは様々な企業が入ってるとされてるビルだが、考察厨兼迷探偵の調べによれば、魔族が活動するために、あのビル丸々貸し切っていたらしい。
「そんじゃ、お二人さん。
僕は魔族相手に戦えるほど強くは無いんで、よろしく」
チェスタが戦闘を丸投げしてきた。
やれやれと、ユートとヴィンセントが顔を見合わせる。
「それじゃ、さっさと片付けるか。
あ、戦いながら実況は出来ないから、実況よろ」
なんて言って、ユートが先に駆け出す。
「本当、楽しそうでござるな。ユート氏!」
ユートを追って、ヴィンセントもビルへ駆け出した。
魔族達が、そんな二人に気づく。
魔族は、軽く見ても数十人ほどいるようだった。
それを、ユートとヴィンセントは殲滅していく。
「楽しいさ!!」
ずしゅっ!!
がしゅっ!!
暗黒魔法で、次々と魔族の胴体に穴を開けながらユートが答える。
「傍から見るとサイコパスに見えるでござるよ!!」
ザシュッ!!
ザシュッザシュッ!!
ヴィンセントも、魔族の首を刎ねたり、胴体を真っ二つにしながら言った。
二人が魔族の返り血で真っ赤に染る。
それを月光が照らし出した。
そんな二人をみたチェストが呟く。
「ほんと、化物の基準ってわからないなー」
若干棒読みだった。
なにしろ、魔族は人間が普通に相手をしても、なかなか傷をつけられないとされている。
実際、世界大戦時はあと少しで魔族が世界征服をするところまでいったのだ。
(そういえば、魔王暗殺したの実は勇者じゃなかったって話があるんだよなぁ)
第三次世界大戦時、世界征服まであと一歩というところまで来ていた旧魔王軍。
その快進撃は、勇者によって魔王が倒されたことで終わりを告げた。
暗殺である。
古の伝説の通りに、勇者が現れ、魔王を倒したとされているのだ。
ほんの数十年前の記録にも、そう記されている。
勇者とその仲間が、倒したのだ、と。
暗殺したのだ、と。
チェスタは、殲滅されていく魔族達を見る。
魔族達は、ユートを特に恐れているように見えた。
「いや、ユートって言うよりは、魔眼か??」
魔族側で魔眼がどういう扱いなのか、チェスタはよく知らなかった。
しかし、数時間前の生け捕りにした襲撃者の反応から考えるに、魔族も魔眼保持者を【異質な化物】としてとらえているようだ。
人間からも、魔族からも恐れられる化物。
魔眼保持者。
「今度、調べて考察してみようかな」
チェスタは、魔眼保持者について興味が出てきた。
そして、気づけば戦闘は終了していた。
――ファンファン
遠くから、騒ぎを聞きつけたらしい警察のサイレンが聞こえてきた。
■■■
389:魔眼保持者
\( 'ω')/アアァァァァアアアァァァァアアア!!!!
390:魔眼保持者
ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"
バンバンバンバンバンバンバン
バン バンバンバン
バン (∩`・ω・) バンバン
_/_ミつ/ ̄ ̄ ̄/
\/___/ ̄
391:名無しの冒険者
おや、なんかデジャブ
392:名無しの冒険者
昨日の今日でどうした、魔眼保持者?
393:特定班
これだな、原因www
つ【旧魔王軍の残党を殲滅する作戦に協力した、王立魔法学園の生徒に、その功績を称え王室が生徒へ《英雄》の称号と、騎士爵を与えるという内容の新聞記事】
394:名無しの冒険者
わお
395:名無しの冒険者
まぁ、指輪の危険度や、旧魔王軍の残党が絡んでたことから言えば
たしかに、国の危機を救ったことになるからなぁ
お手伝いとはいえ、それだけの功績を成したことにはなるかなぁ
まぁ、それだけの価値があったってことだろ
396:魔眼保持者
(;゜∀゜)イヤイヤイヤイヤ...
まずいって、ガチで、まずいってこれ
397:名無しの冒険者
なにがそんなにマズイんだよ?
398:名無しの冒険者
また実況しにくくなるー、とかそんなんだろ
399:魔眼保持者
趣味のこともあるけど
上司に他の生徒を立てろ、目立つなって
学園入る前と、この前の呼び出しの時に言われてんだよ
他の生徒を差し置いて、こんな目立つことしたってなったら、今度はしばらく調教コースだ、しかも監禁つき
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
400:特定班
いやぁ、それはないと思うぞ?
考えてもみろよ
魔眼保持者は、学園側、生徒会の要請でこの仕事をしたわけだろ?
生徒会は魔眼保持者の事情を知らないわけだしさ
これは、あくまで【王立魔法学園の生徒の1人が、功績を上げた】ってことになる
ましてや、魔眼保持者は逆らえる立場に無かったんだから仕方ないと思うぞ?
401:名無しの冒険者
そんなに上司が怖いなら
連絡来る前に、自分から報告した方が早くね?
402:魔眼保持者
うう(´;ω;`)
監禁されたらしばらくスレ立てもできないから
また、趣味はお預けかぁ
403:17
だから確認したろ、本当にやるのかって
これはある意味自業自得だか、大人しく称号もろもろ受け取っておけ
■■■
書き込みを読んでいたユートは、
「うぅ」
寮の自室で、ユートはお腹を痛そうに押さえ、呻いていた。
この時の彼は知る由もない。
この後、学園最強と名高い風紀委員長に今回の件でイチャモンをつけられ、勝負をすることになることを。
0
お気に入りに追加
315
あなたにおすすめの小説
最強魔法師の壁内生活
雅鳳飛恋
ファンタジー
その日を境に、人類は滅亡の危機に瀕した。
数多の国がそれぞれの文化を持ち生活を送っていたが、魔興歴四七〇年に突如として世界中に魔物が大量に溢れ、人々は魔法や武器を用いて奮戦するも、対応しきれずに生活圏を追われることとなった。
そんな中、ある国が王都を囲っていた壁を利用し、避難して来た自国の民や他国の民と国籍や人種を問わず等しく受け入れ、共に力を合わせて壁内に立て籠ることで安定した生活圏を確保することに成功した。
魔法師と非魔法師が共存して少しずつ生活圏を広げ、円形に四重の壁を築き、壁内で安定した暮らしを送れるに至った魔興歴一二五五年現在、ウェスペルシュタイン国で生活する一人の少年が、国内に十二校設置されている魔法技能師――魔法師の正式名称――の養成を目的に設立された国立魔法教育高等学校の内の一校であるランチェスター学園に入学する。
異種族ちゃんねる
kurobusi
ファンタジー
ありとあらゆる種族が混在する異世界 そんな世界にやっとのことで定められた法律
【異種族交流法】
この法に守られたり振り回されたりする異種族さん達が
少し変わった形で仲間と愚痴を言い合ったり駄弁ったり自慢話を押し付け合ったり
そんな場面を切り取った作品です
悠久の機甲歩兵
竹氏
ファンタジー
文明が崩壊してから800年。文化や技術がリセットされた世界に、その理由を知っている人間は居なくなっていた。 彼はその世界で目覚めた。綻びだらけの太古の文明の記憶と機甲歩兵マキナを操る技術を持って。 文明が崩壊し変わり果てた世界で彼は生きる。今は放浪者として。
※現在毎日更新中
幼馴染の彼女と妹が寝取られて、死刑になる話
島風
ファンタジー
幼馴染が俺を裏切った。そして、妹も......固い絆で結ばれていた筈の俺はほんの僅かの間に邪魔な存在になったらしい。だから、奴隷として売られた。幸い、命があったが、彼女達と俺では身分が違うらしい。
俺は二人を忘れて生きる事にした。そして細々と新しい生活を始める。だが、二人を寝とった勇者エリアスと裏切り者の幼馴染と妹は俺の前に再び現れた。
島流しなう!(o´・ω-)b
一樹
ファンタジー
色々あって遭難したスレ主。
生き延びるためにスレ立てをした。
【諸注意】
話が進むと、毒虫や毒蛇を捕まえたり食べたりする場面が出てきますが、これはあくまで創作です。
絶対に真似しないでください。
【VRMMO】イースターエッグ・オンライン【RPG】
一樹
SF
ちょっと色々あって、オンラインゲームを始めることとなった主人公。
しかし、オンラインゲームのことなんてほとんど知らない主人公は、スレ立てをしてオススメのオンラインゲームを、スレ民に聞くのだった。
ゲーム初心者の活字中毒高校生が、オンラインゲームをする話です。
以前投稿した短編
【緩募】ゲーム初心者にもオススメのオンラインゲーム教えて
の連載版です。
連載するにあたり、短編は削除しました。
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる