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神聖帝国編
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801:名無しの転移者
丸一日経ったな
802:名無しの転移者
なんか進展あったかね
803:111
まだ戻って来てない、か
804:名無しの転移者
あ、ゾロ目さん
仕事お疲れ様です
805:ウスルアセット
ただいま
806:名無しの転移者
あ、おかえりーアエリカさん
807:名無しの転移者
おかありです
808:名無しの転移者
どう?
なにかわかった??
809:ウスルアセット
まぁ、色々と
メイちゃんは不貞寝してるから
今日は俺だけで報告するよ
810:名無しの転移者
不貞寝ってことは、また何かあったんだな
811:名無しの転移者
偽ナローシュと接触は出来たん?
812:ウスルアセット
接触は出来なかったけど
色々面白いこと、いや気持ち悪いことがわかった、かな?
813:名無しの転移者
気持ち悪いこと?
814:ウスルアセット
この国にもね、ある程度の貧富の差ってのがあるんだ
ほら、城壁の画像見たでしょ?
この国でも内側、中央に行くほど身分が高い人の居住区があるんだ
つまり、外壁、外側になればなるほど身分が低い人が住んでるってわけ
815:名無しの転移者
ふむふむ
816:名無しの転移者
それで?
817:ウスルアセット
さらに、スラム、貧民街ってのもあるんだ
そこも見てきたよ
衛生面諸々酷い状態だった
使えない人間の、這い上がれない人間のゴミ捨て場って感じでね
さぞ、王室への不満が募っているだろうなと思いきや、違った
みんな狂信的なんだよ
自分の境遇は前世の行いが悪かったからだ
今の状況は徳を積むために必要なんだ
王様たち、英雄たち、そしてこの国の守り神様が助けてくれないのは当たり前
だってこれは徳を積むための修行だからって信じてうたがっていなかった
そして、笑顔でそれを語るんだ
汚い醜いと、同じ国に住む他の住民から石を投げられてもヘラヘラヘラヘラ笑ってた
818:名無しの転移者
うえ
819:名無しの転移者
マジかよ
820:ウスルアセット
それだけじゃない
平民の区画だとどうだったかって言うと
貴族によって娘が連れ去られ、もてあそばれた挙句、殺されてしまった両親がいたんだけど
神の血を分け与えられた貴族様によって天国に導かれたって言って、やっぱりヘラヘラ笑ってた
まるで心の底から信じてるみたいにね
821:名無しの転移者
国民全体が洗脳されとるがな
822:名無しの転移者
一人くらい異を唱える人いないの?
823:名無しの転移者
いないだろ
居ても隠してる
非国民になるからな
824:ウスルアセット
国中を調べたわけじゃないから何とも言えないけど
もしかしたら、そういう反乱分子的なのは皆無かもね
825:名無しの転移者
え、なんで?
826:ウスルアセット
他にも似たり寄ったりな境遇の人たちに話を聞いたんだけど
例えば生まれたばかりの子供がお母さんと一緒に散歩に出て貴族の馬車に撥ねられ殺されてしまった時も、家族はそれをありがたがってた
他にも、明かなえん罪で死罪になった恋人がいた人なんてうっとりした顔で、自分もはやく救われたい、なんて言ってたし
827:名無しの転移者
おえっ
828:名無しの転移者
洗脳、なんて話じゃないだろ
829:名無しの転移者
怖いよっ!!
なにこの国!?
830:名無しの転移者
ふむ、貴族より上の特権階級が神聖視されている上に
そういった階級からの理不尽な行為をありがたがってるのか
831:名無しの転移者
魅了とかそういう魔法とかスキルが使われてるのかね
832:名無しの転移者
神様が実質支配してる国だもんなぁ
833:名無しの転移者
でも、商人や他の国からの移住者もいるわけだろ?
なんでどこにも漏れてないんだよ、この国のヤバさ
834:まとめ班
洗礼
835:名無しの転移者
>>834
え?
836:まとめ班
洗礼、祝福、お祝いの儀式
あるいは、移住者ならそのための手続き
なんでもいいですけど
前者の場合は生まれた時に、後者の場合文字通りその手続きの時になにかされるんじゃないですかね?
たとえば、自分の好きな作品からの引用になりますけど
頭の中の子供を取り除く手術、とか
837:名無しの転移者
なになに、それ
怖いんだけど
ガチで怖いんだけど
838:名無しの転移者
あー、ディストピア系でたまに見るやつだな
国民を都合のいいように管理するために施すやつだ
839:名無しの転移者
怖いよー
840:名無しの転移者
え、それをやってるってこと?
国主体で??
841:名無しの転移者
そういうことだろうな
842:名無しの転移者
人には感情がある
身近な人が亡くなったら悲しむし、理不尽なことには怒ることが出来るようになってる
でも、それを魔法かスキルかは知らんがねじ伏せて、言い方はあれだが加工してるんだろうな
843:名無しの転移者
ナローシュもそれをされた?
844:ウスルアセット
かもしれない
だから、疑似人格が入ってるのかも
あー、そうだ
うん、これは最悪な場合なんだけど
ナローシュ君を元に戻すっていうよりも廃人に戻す方向でメイちゃんとは話がついた
ナローシュ君のお姉さんお兄さんともそれで話が纏まったよ
845:名無しの転移者
廃人に戻すって
どうやって?
846:名無しの転移者
あくまで最終手段ってわけか
847:111
神聖帝国のヤバい内情はわかった
で、結局神聖帝国がナローシュを攫った理由
いや、現状だと攫って英雄に仕立て上げた理由ってのはわかったのか?
848:ウスルアセット
とりあえずはね
どうも、ナローシュ君以外に英雄の中には鑑定スキル保持者がいないみたいなんだ
理由はそれかなって
849:名無しの転移者
え、ありふれてる鑑定スキル保持者が、いない?
850:ウスルアセット
そ、みーんなレアスキル保持者
なんでそれが分かったかっていうと、この神聖帝国っておもしろいことに冒険者ギルドがないんだ
だから、必要な人材を場合によっては公募するらしいんだ
それで、何度か英雄たちを手伝ったって言う、鑑定スキル持ちの人に出会えてね
色々自慢話を聞かせてもらったんだ
それでわかった
851:名無しの転移者
なるほど、英雄や特権階級の人の手伝いをする、出来るのはそれだけで誉なのか
だから、自慢できる
852:名無しの転移者
コンプライアンスぇ
853:名無しの転移者
守秘義務ないんかい
854:名無しの転移者
守秘義務は大切だぞ
855:名無しの転移者
意外とガバガバなんか、その辺?
856:名無しの転移者
そういえば、神聖帝国は英雄を囲ってるって話だったけど
パレードに出てた以外にも居るってことでおk?
857:ウスルアセット
とりあえずは、三十人くらいいるみたい
その中でも階級があるらしくて
偽ナローシュ君は最下位の三十位
858:111
三十人が定員ってことなんだろうか?
859:ウスルアセット
英雄は誰かが殉職すれば入れ替わるらしい
860:名無しの転移者
つまり、ナローシュの前に三十位のやつがいて死んだってことか?
861:ウスルアセット
>>860
そういうことだね
というか、少し前に神聖帝国は魔族とやり合ったらしい
その時に、十人くらいが死んだ
だから、各地から新しい英雄を、転移勇者を集めてきた
その中の1人がナローシュ君だった
862:名無しの転移者
A子も選ばれたんだろうな
863:名無しの転移者
でもA子は使い捨てられてるんだよな
そう見えるってだけの話だけど
864:名無しの転移者
つーか、尽く、レアスキル保持者には鑑定系のスキルが備わらないんだよ
不思議すぎる
865:名無しの転移者
ありふれてるからじゃね?
866:名無しの転移者
だな、英雄たちは、それぞれが主人公的立場なわけだ
だから、勇者の称号というか職業を最初から与えられてる
でも、ナローシュはここから外れてた
867:名無しの転移者
そういや、ナローシュって勇者じゃなくて学生と探偵だったんだよな、職業
868:名無しの転移者
でも、鑑定スキルの上位互換の魔眼が与えられてた
869:名無しの転移者
異世界交流スキルもな
870:名無しの転移者
なるほど、つまりナローシュは転移者の中でも異端だったわけか
871:名無しの転移者
たしかに、これだけ転移者がいて誰一人としてこちらと接点を持っていない
ナローシュみたいに掲示板を立てるヤツが他にもわんさか居てもいいだろうに、それがない
異世界交流スキル、たぶんそれ自体が珍しいんだ
872:名無しの転移者
なぁ、ナローシュってほんとなんで転移させられたんだ?
873:名無しの転移者
与えられてるスキル
そもそもそれは誰が与えてるのか?
874:111
スレ民は気づいてるのか気づいてないのかイマイチわからんが
A子の称号、覚えてるか?
875:名無しの転移者
もちろん
876:名無しの転移者
マリオネットってやつだろ?
877:名無しの転移者
あれ見た時に、あー、これ神様が色々やってるヤバいやつじゃんってのはわかった
だから、アエリカさんの神聖帝国の内情聞いてもそんなに驚いてないというか
878:名無しの転移者
マジかよww
879:名無しの転移者
そんなとこまで見てなかったわ
((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル
880:名無しの転移者
神様って、宗教や派閥にもよるんだけど
ほら、選民思想の道具にされがちだから
881:名無しの転移者
信じれば救われる
邪教は地獄に落ちる的なやつな
882:名無しの転移者
知ってるか?
どんな宗教でも大事なのは心なんだぜ?
どんな形であれ、死者に対する祈りには個人個人は寛容だったりするもんだよ
でも、それを認めないっつーより妙にルールとかマナーに厳しいのが新興宗教だったりするんだぜ?
883:名無しの転移者
つーかさ、神聖帝国を実質的に支配してる神様って、そもそもなんで地上にいんの?
神様は神様の国、地元で暮らしてたらいいんでないか?
884:名無しの転移者
追い出されたんじゃね?
885:名無しの転移者
英雄とか勇者って、お話の中だと神様すら討伐するもんな
886:名無しの転移者
材料が少ないからなぁ
887:名無しの転移者
なんとも言えないな
888:ウスルアセット
神聖帝国が英雄を集めてる理由は、魔族の討伐だよ
海の向こう、メイちゃんの故郷を侵略するためだね
889:名無しの転移者
え、じゃあメイちゃんそこにいるとヤバいんでない?
890:ウスルアセット
大丈夫だよ
だって、メイちゃんは奴隷だから
たしかに迫害みたいな扱いをされることも、情報収集しててあったけど
そこは俺が主人ですが、なにか?
みたいな態度でいたし、なによりも奴隷であるという事実は自分たちより下ってことだから、優越感を与えてたね
891:ウスルアセット
幸いなことに、お姫様って事もバレてないしね
892:名無しの転移者
で、色々情報は集まったが、具体的な行動についてはなにか策があるのか?
893:ウスルアセット
ナローシュ君を攫い返した上で疑似人格への処置をするってのが目標達成だけど
現状、厳しいかな
なにせ、ナローシュ君含めた英雄たちは中央の方に家があるし
そっちの方も城壁で隔たれてるから、侵入は難しい
なにせ、飛行とか一部の魔法やスキルが使えないようになってる
894:名無しの転移者
ふむふむ
895:ウスルアセット
でも、偽ナローシュ君についても色々話が聞けたから
ちょっと、君たちの世界の歴史の偉人の逸話を真似して見ようかなって考えてる
896:名無しの転移者
???
897:名無しの転移者
というと?
898:ウスルアセット
いやね、偽ナローシュ君、晴れて神聖帝国でも英雄扱いになったから、近々一軒家を与えられて引っ越すらしいんだ
そのための家具を色々揃えてるんだって
だから、昨日メイちゃんがパレードを妨害したお詫びに、そうだね絨毯でも贈ろうかなって思ってさ
899:111
絨毯
え、それ鑑定されたらそれこそ一発アウトなんじゃ
900:ウスルアセット
大丈夫大丈夫、その辺は上手くやるからさ
また報告くるよ
一旦、落ちるね
丸一日経ったな
802:名無しの転移者
なんか進展あったかね
803:111
まだ戻って来てない、か
804:名無しの転移者
あ、ゾロ目さん
仕事お疲れ様です
805:ウスルアセット
ただいま
806:名無しの転移者
あ、おかえりーアエリカさん
807:名無しの転移者
おかありです
808:名無しの転移者
どう?
なにかわかった??
809:ウスルアセット
まぁ、色々と
メイちゃんは不貞寝してるから
今日は俺だけで報告するよ
810:名無しの転移者
不貞寝ってことは、また何かあったんだな
811:名無しの転移者
偽ナローシュと接触は出来たん?
812:ウスルアセット
接触は出来なかったけど
色々面白いこと、いや気持ち悪いことがわかった、かな?
813:名無しの転移者
気持ち悪いこと?
814:ウスルアセット
この国にもね、ある程度の貧富の差ってのがあるんだ
ほら、城壁の画像見たでしょ?
この国でも内側、中央に行くほど身分が高い人の居住区があるんだ
つまり、外壁、外側になればなるほど身分が低い人が住んでるってわけ
815:名無しの転移者
ふむふむ
816:名無しの転移者
それで?
817:ウスルアセット
さらに、スラム、貧民街ってのもあるんだ
そこも見てきたよ
衛生面諸々酷い状態だった
使えない人間の、這い上がれない人間のゴミ捨て場って感じでね
さぞ、王室への不満が募っているだろうなと思いきや、違った
みんな狂信的なんだよ
自分の境遇は前世の行いが悪かったからだ
今の状況は徳を積むために必要なんだ
王様たち、英雄たち、そしてこの国の守り神様が助けてくれないのは当たり前
だってこれは徳を積むための修行だからって信じてうたがっていなかった
そして、笑顔でそれを語るんだ
汚い醜いと、同じ国に住む他の住民から石を投げられてもヘラヘラヘラヘラ笑ってた
818:名無しの転移者
うえ
819:名無しの転移者
マジかよ
820:ウスルアセット
それだけじゃない
平民の区画だとどうだったかって言うと
貴族によって娘が連れ去られ、もてあそばれた挙句、殺されてしまった両親がいたんだけど
神の血を分け与えられた貴族様によって天国に導かれたって言って、やっぱりヘラヘラ笑ってた
まるで心の底から信じてるみたいにね
821:名無しの転移者
国民全体が洗脳されとるがな
822:名無しの転移者
一人くらい異を唱える人いないの?
823:名無しの転移者
いないだろ
居ても隠してる
非国民になるからな
824:ウスルアセット
国中を調べたわけじゃないから何とも言えないけど
もしかしたら、そういう反乱分子的なのは皆無かもね
825:名無しの転移者
え、なんで?
826:ウスルアセット
他にも似たり寄ったりな境遇の人たちに話を聞いたんだけど
例えば生まれたばかりの子供がお母さんと一緒に散歩に出て貴族の馬車に撥ねられ殺されてしまった時も、家族はそれをありがたがってた
他にも、明かなえん罪で死罪になった恋人がいた人なんてうっとりした顔で、自分もはやく救われたい、なんて言ってたし
827:名無しの転移者
おえっ
828:名無しの転移者
洗脳、なんて話じゃないだろ
829:名無しの転移者
怖いよっ!!
なにこの国!?
830:名無しの転移者
ふむ、貴族より上の特権階級が神聖視されている上に
そういった階級からの理不尽な行為をありがたがってるのか
831:名無しの転移者
魅了とかそういう魔法とかスキルが使われてるのかね
832:名無しの転移者
神様が実質支配してる国だもんなぁ
833:名無しの転移者
でも、商人や他の国からの移住者もいるわけだろ?
なんでどこにも漏れてないんだよ、この国のヤバさ
834:まとめ班
洗礼
835:名無しの転移者
>>834
え?
836:まとめ班
洗礼、祝福、お祝いの儀式
あるいは、移住者ならそのための手続き
なんでもいいですけど
前者の場合は生まれた時に、後者の場合文字通りその手続きの時になにかされるんじゃないですかね?
たとえば、自分の好きな作品からの引用になりますけど
頭の中の子供を取り除く手術、とか
837:名無しの転移者
なになに、それ
怖いんだけど
ガチで怖いんだけど
838:名無しの転移者
あー、ディストピア系でたまに見るやつだな
国民を都合のいいように管理するために施すやつだ
839:名無しの転移者
怖いよー
840:名無しの転移者
え、それをやってるってこと?
国主体で??
841:名無しの転移者
そういうことだろうな
842:名無しの転移者
人には感情がある
身近な人が亡くなったら悲しむし、理不尽なことには怒ることが出来るようになってる
でも、それを魔法かスキルかは知らんがねじ伏せて、言い方はあれだが加工してるんだろうな
843:名無しの転移者
ナローシュもそれをされた?
844:ウスルアセット
かもしれない
だから、疑似人格が入ってるのかも
あー、そうだ
うん、これは最悪な場合なんだけど
ナローシュ君を元に戻すっていうよりも廃人に戻す方向でメイちゃんとは話がついた
ナローシュ君のお姉さんお兄さんともそれで話が纏まったよ
845:名無しの転移者
廃人に戻すって
どうやって?
846:名無しの転移者
あくまで最終手段ってわけか
847:111
神聖帝国のヤバい内情はわかった
で、結局神聖帝国がナローシュを攫った理由
いや、現状だと攫って英雄に仕立て上げた理由ってのはわかったのか?
848:ウスルアセット
とりあえずはね
どうも、ナローシュ君以外に英雄の中には鑑定スキル保持者がいないみたいなんだ
理由はそれかなって
849:名無しの転移者
え、ありふれてる鑑定スキル保持者が、いない?
850:ウスルアセット
そ、みーんなレアスキル保持者
なんでそれが分かったかっていうと、この神聖帝国っておもしろいことに冒険者ギルドがないんだ
だから、必要な人材を場合によっては公募するらしいんだ
それで、何度か英雄たちを手伝ったって言う、鑑定スキル持ちの人に出会えてね
色々自慢話を聞かせてもらったんだ
それでわかった
851:名無しの転移者
なるほど、英雄や特権階級の人の手伝いをする、出来るのはそれだけで誉なのか
だから、自慢できる
852:名無しの転移者
コンプライアンスぇ
853:名無しの転移者
守秘義務ないんかい
854:名無しの転移者
守秘義務は大切だぞ
855:名無しの転移者
意外とガバガバなんか、その辺?
856:名無しの転移者
そういえば、神聖帝国は英雄を囲ってるって話だったけど
パレードに出てた以外にも居るってことでおk?
857:ウスルアセット
とりあえずは、三十人くらいいるみたい
その中でも階級があるらしくて
偽ナローシュ君は最下位の三十位
858:111
三十人が定員ってことなんだろうか?
859:ウスルアセット
英雄は誰かが殉職すれば入れ替わるらしい
860:名無しの転移者
つまり、ナローシュの前に三十位のやつがいて死んだってことか?
861:ウスルアセット
>>860
そういうことだね
というか、少し前に神聖帝国は魔族とやり合ったらしい
その時に、十人くらいが死んだ
だから、各地から新しい英雄を、転移勇者を集めてきた
その中の1人がナローシュ君だった
862:名無しの転移者
A子も選ばれたんだろうな
863:名無しの転移者
でもA子は使い捨てられてるんだよな
そう見えるってだけの話だけど
864:名無しの転移者
つーか、尽く、レアスキル保持者には鑑定系のスキルが備わらないんだよ
不思議すぎる
865:名無しの転移者
ありふれてるからじゃね?
866:名無しの転移者
だな、英雄たちは、それぞれが主人公的立場なわけだ
だから、勇者の称号というか職業を最初から与えられてる
でも、ナローシュはここから外れてた
867:名無しの転移者
そういや、ナローシュって勇者じゃなくて学生と探偵だったんだよな、職業
868:名無しの転移者
でも、鑑定スキルの上位互換の魔眼が与えられてた
869:名無しの転移者
異世界交流スキルもな
870:名無しの転移者
なるほど、つまりナローシュは転移者の中でも異端だったわけか
871:名無しの転移者
たしかに、これだけ転移者がいて誰一人としてこちらと接点を持っていない
ナローシュみたいに掲示板を立てるヤツが他にもわんさか居てもいいだろうに、それがない
異世界交流スキル、たぶんそれ自体が珍しいんだ
872:名無しの転移者
なぁ、ナローシュってほんとなんで転移させられたんだ?
873:名無しの転移者
与えられてるスキル
そもそもそれは誰が与えてるのか?
874:111
スレ民は気づいてるのか気づいてないのかイマイチわからんが
A子の称号、覚えてるか?
875:名無しの転移者
もちろん
876:名無しの転移者
マリオネットってやつだろ?
877:名無しの転移者
あれ見た時に、あー、これ神様が色々やってるヤバいやつじゃんってのはわかった
だから、アエリカさんの神聖帝国の内情聞いてもそんなに驚いてないというか
878:名無しの転移者
マジかよww
879:名無しの転移者
そんなとこまで見てなかったわ
((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル
880:名無しの転移者
神様って、宗教や派閥にもよるんだけど
ほら、選民思想の道具にされがちだから
881:名無しの転移者
信じれば救われる
邪教は地獄に落ちる的なやつな
882:名無しの転移者
知ってるか?
どんな宗教でも大事なのは心なんだぜ?
どんな形であれ、死者に対する祈りには個人個人は寛容だったりするもんだよ
でも、それを認めないっつーより妙にルールとかマナーに厳しいのが新興宗教だったりするんだぜ?
883:名無しの転移者
つーかさ、神聖帝国を実質的に支配してる神様って、そもそもなんで地上にいんの?
神様は神様の国、地元で暮らしてたらいいんでないか?
884:名無しの転移者
追い出されたんじゃね?
885:名無しの転移者
英雄とか勇者って、お話の中だと神様すら討伐するもんな
886:名無しの転移者
材料が少ないからなぁ
887:名無しの転移者
なんとも言えないな
888:ウスルアセット
神聖帝国が英雄を集めてる理由は、魔族の討伐だよ
海の向こう、メイちゃんの故郷を侵略するためだね
889:名無しの転移者
え、じゃあメイちゃんそこにいるとヤバいんでない?
890:ウスルアセット
大丈夫だよ
だって、メイちゃんは奴隷だから
たしかに迫害みたいな扱いをされることも、情報収集しててあったけど
そこは俺が主人ですが、なにか?
みたいな態度でいたし、なによりも奴隷であるという事実は自分たちより下ってことだから、優越感を与えてたね
891:ウスルアセット
幸いなことに、お姫様って事もバレてないしね
892:名無しの転移者
で、色々情報は集まったが、具体的な行動についてはなにか策があるのか?
893:ウスルアセット
ナローシュ君を攫い返した上で疑似人格への処置をするってのが目標達成だけど
現状、厳しいかな
なにせ、ナローシュ君含めた英雄たちは中央の方に家があるし
そっちの方も城壁で隔たれてるから、侵入は難しい
なにせ、飛行とか一部の魔法やスキルが使えないようになってる
894:名無しの転移者
ふむふむ
895:ウスルアセット
でも、偽ナローシュ君についても色々話が聞けたから
ちょっと、君たちの世界の歴史の偉人の逸話を真似して見ようかなって考えてる
896:名無しの転移者
???
897:名無しの転移者
というと?
898:ウスルアセット
いやね、偽ナローシュ君、晴れて神聖帝国でも英雄扱いになったから、近々一軒家を与えられて引っ越すらしいんだ
そのための家具を色々揃えてるんだって
だから、昨日メイちゃんがパレードを妨害したお詫びに、そうだね絨毯でも贈ろうかなって思ってさ
899:111
絨毯
え、それ鑑定されたらそれこそ一発アウトなんじゃ
900:ウスルアセット
大丈夫大丈夫、その辺は上手くやるからさ
また報告くるよ
一旦、落ちるね
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彼女の危機を救ったウィンは、その強さを見込まれ、彼女が所属するクランへ入らないか、と勧誘を受けるのだった。
途中から、主人公が拳を使って成り上がっていきます。
生き残り冒険者の戯言
一樹
ファンタジー
冒険者ギルドに併設された酒場には、必ずといっていいほど酔っぱらいの中堅・常連冒険者がたむろっている。
この日、とある常連と新人冒険者が殴り合いの喧嘩になった。
その喧嘩はすぐおさまったものの、常連は酒場のアルバイトにぶちぶちと愚痴のようなものを話し始めた。
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