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新しい隠しクエスト見つけたから実況するよ!4
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――――――――
――――
――……
730:新人
クエスト進んだから報告に来たー
イカモンスター倒すの大変だった( ̄▽ ̄;)
なにせ、攻撃が直撃すると、古参プレイヤーや冒険者もHPが残り1になってさ
そういうイベントじゃないかってことになって、一度わざと全滅したりしたんだけど
そしたら港町に戻されて、再挑戦になった
負けたのは、夢扱いらしい
だからか、使用したアイテムも減らなかったというより元の数に戻ってた
そんな事を繰り返し、ようやく倒してクエストを進めることができた
731:タマゴ探索者
お、来た来た
732:タマゴ探索者
キタ━(゜∀゜)━!
733:タマゴ探索者
【氷と雪に閉ざされた世界】に着いた?
734:冒険者
>>733
着く前に嵐に巻き込まれて、遭難しかけた
で、幽霊船が波乗りしつつ、前方不注意で突進してきて【アモンティラード号】を大破させた
海の藻屑になるから、咄嗟の判断で幽霊船に乗り移った
いま、幽霊船に密航してる
735:タマゴ探索者
んんんwww
736:タマゴ探索者
???
737:タマゴ探索者
多いwww多いwww
情報量が多いwww
738:古参プレイヤー
【アモンティラード】に乗ってた他のNPC乗組員は、投げ出されてたなぁ
439:新人
幽霊船か大渦あたりは来るだろうな、とは思ったけど
やっぱりか
740:タマゴ探索者
幽霊船に密航するというパワーワードよ
741:古参プレイヤー
スレ主、ほんと度胸あるなぁ
襲われるとか考えないのか??
742:タマゴ探索者
>>741
どしたん??
743:古参プレイヤー
>>742
幽霊船にはゾンビみたいなのがウロウロしてるんだよ
船乗りの格好してるから、この幽霊船の乗組員なのは確かなんだけど
スレ主のやつ、そのゾンビ達の前に堂々と出ていって、なんなら船の中歩き回ってる
744:タマゴ探索者
は?
745:タマゴ探索者
へ?
746:タマゴ探索者
え、だ、大丈夫なの?
それ??
カタ:(ˊ◦ω◦ˋ):カタ
747:タマゴ探索者
((((;゜;Д;゜;))))カタカタカタカタカタカタカタ
748:冒険者
なんか、こうなることを予想してたっぽいんだよなぁ
書き込みでも、幽霊船か大渦は出てくるかもって書いてるし
749:タマゴ探索者
>>748
いつもの元ネタを知ってた、ってやつだろ
750:タマゴ探索者
ちなみにゾンビ達は、そんなスレ主みてどんな反応してるの?
751:古参プレイヤー
>>750
なにも反応してない
無視してるというか、スレ主のことが見えてないみたいだ
ガチでいないものっていう感じで、襲い掛かる素振りがまるでない
752:新人
ゾンビは全員
テケリ・リ、テケリ・リ
ってブツブツ呟いてる
753:タマゴ探索者
はい、アウトー!!
754:タマゴ探索者
現地民が住んでる場所じゃなくて、シ〇ゴス居るとこ直行便だろ、その幽霊船
755:新人
あ、船長の日記見つけたー
航海日誌とは別だから、私的なやつだな
756:タマゴ探索者
なぁ、ゾンビのやつら、いきなり襲いかかってこない?
大丈夫??
757:古参プレイヤー
今のところは大丈夫そうだ
758:タマゴ探索者
なぁ、日記の中身気になるんだけど
(ノシ 'ω')ノシ バンバン
759:新人
中身は今読んでるとこ
760:タマゴ探索者
どんなことが書いてあるんだ?
761:新人
読めるとこと、読めないところがある
762:冒険者
ざっと読んだ感じだと
どこそこの酒や食い物が美味かったとか
部下の誰それがムカつくとか書いてある
763:タマゴ探索者
ただの愚痴日記じゃん
764:タマゴ探索者
>>763
いや、待て
酒や食い物のことも書いてるから
普通の日記だ
765:古参プレイヤー
このクエストに関係有りそうなところは
ここか
……どういうことだ、これ??
766:タマゴ探索者
ソワソワァ…┌(^o^≡^o^)┐
767:タマゴ探索者
+ +
∧_∧ ∩ +
(0゜´∀`)彡 wktk!wktk!
(0゜∪⊂彡 +
と__)__) +
768:タマゴ探索者
wktk
769:タマゴ探索者
+(0゜・ω・) + wktk!!
770:タマゴ探索者
おい、早く貼り付けてくれ
気になりすぎる
バン はよ
バン (∩`・ω・) バン はよ
/ ミつ/ ̄ ̄ ̄/
 ̄ ̄\/___/
771:新人
○月✕日
見習いが、真っ白な鳥を見つける
どちらかと言うと、青白い
【テケリ・リ】という珍しい鳴き声で鳴く鳥だ
どうやら、南の果ての国、我々が【氷の国】と呼ぶ、あの地にいる生き物のようだ
彼の地で、ペンギンやクマ、またはそれらに近い姿のモンスターは見たことがあったが、空を飛ぶ鳥は初めてだ
鳥であるのはたしかだけれど、なにか異様な気配があるのもたしかだった
○月△日
【氷の国】に到着した
いつもなら、歓迎してくれる現地民達が怯えていた
原因は見習いが見つけ、そして故郷への手土産にと私が捕まえた、あの白い鳥のようだ
ここではあの白い鳥はなにやら良くない意味で、特別な存在のようだ
鳥は大人しく、ただ【テケリ・リ】と鳴いている
異様な気配と関係があるのだろうか
✕月✕日
現地民達から、早く鳥を逃がしてやれと言われる
しかし、せっかく捕まえたのだ、という思いから逃がすことは無かった
それがいけなかった
怯えきった現地民の一人があろうことか、仲間を引き連れ船を襲撃してきた
幸か不幸か、船にある武器でこれに応戦したものの
長年かけて築きあげてきた現地民との信頼が断ち切れてしまった
命の危険もあったので、即帰還を決定する
✕月〇日
帰路に着いた直後、鳥が暴れはじめた
激しく鳴き、バサバサと翼をばたつかせた
暴れているのだ
部下たちも怯えはじめた
なにか良くないことが起きるのだ、と口々に言い始めた
✕月△日
唐突として、嵐に巻き込まれてしまった
あぁ、船はまるで見えざる手に導かれるように荒れた波の中を突き進んでいく
この世界は、この氷と雪の支配する死の世界には、我々の常識がまるで通じない
私が何度も行き来してきた世界だと言うのに
生きてきた世界の延長だと、そう思っていたのに
船員達が日に日に狂っていく
皆、鳥の鳴き声を口にするようになった
目は虚ろで、そこに自我はない
ただ動物のように、モンスターのように【テケリ・リ】と鳴いている
私の言葉はもう届いていないのだろう
まるで死者のようだ
あの鳥は、既に殺した
私が恐怖に駆られ、殺したのだ
今更にして考えるのは、この鳥は本当に鳥だったのだろうか、ということだ
鳥の形をした、別の何かだったのでは無いのだろうか?
鳥は死ぬと、その肉体が砂のように崩れ去りあとには骨のような、石のようなものが残った
外が騒がしい
死者のようになっていた船員達が騒ぎ始めた
皆、船の進む先を見て歓声のようなものを上げている
その先には、今までに見たことの無い瀑布があった
世界は丸くて繋がっている、という常識を一刀両断するような景色が広がっている
海が割れ、海水が勢いよく大穴へ注ぎ込んでいる
私に残された時間は、もう幾ばくもない
私はこれらを瓶詰めにして、あの鳥の骨と共に海へ放る
もしも、奇跡的にこれらを読むことができた貴方へ
この世界の禁忌に触れるべからず
そうでなければ、私がいま目にしている真っ白な死装束姿の巨人、死神の姿と鎌を持った巨人が息の根を止めに来るだろう
この船が落ちいく先、瀑布の前に、そう死神の姿をした真っ白な人間、巨人が立ち塞がっているのだ
あぁ、あぁ、神よ、おちていく
772:タマゴ探索者
うわぁ
773:タマゴ探索者
やっちゃ行けないことをフルコースでやって
痛い目にあう、ホラーのテンプレやんけ
774:タマゴ探索者
古参プレイヤーの、>>765の反応というか、書き込みが気になるな
>……どういうことだ、これ??
この反応な
775:冒険者
>>774
俺も古参プレイヤーと同じ反応してる
776:タマゴ探索者
>>775
同じ反応?
777:新人
この船長の日記の内容
今、書き込んだ部分が、港町に流れ着いたボトルメッセージの中身と同じなんだ
でも、こっちは瓶に入ってない
778:タマゴ探索者
え?
779:タマゴ探索者
ちょっと待て
え、なんで?
だってボトルメッセージは別にあって
ちゃんと港町に流れ着いてて
でも、日記は日記で幽霊船にあって、なんならボトルには入ってないとか
780:タマゴ探索者
わけわからん
781:タマゴ探索者
矛盾してるだろ
どうなってんだ、ほんと?
782:タマゴ探索者
ゲーム制作者側のミスか?
783:タマゴ探索者
いや、意図的な感じがする
784:新人
まぁ、でも、瓶に詰められてたのが地獄じゃなくてよかったかも
785:タマゴ探索者
今の段階でも十分、地獄味があると思うけどなー
786:タマゴ探索者
内容は一致してるってのが、なんか気味悪いな
787:新人
それにしても、色々混ぜてて楽しいクエストだ
このままなら白い死神の巨人にも会えそうだし
788:古参プレイヤー
スレ主、あきらかにヤベェ存在の登場を待ち望んで、めっちゃワクテカしてる
789:タマゴ探索者
なぁ、これ本当にクト〇ルフのシ〇ゴス関連のクエストなのか?
790:タマゴ探索者
>>789
【テケリ・リ】って出てきてるし
そうだろ?
791:タマゴ探索者
でも、アイツは不定形生物だろ
骨なんてあるのか??
おかしいだろ
792:タマゴ探索者
そもそも、クト〇ルフ、ラヴクラフトが書いた作品に死神の巨人なんて出てくるか?
出てきても異形だろ?
793:新人
え、これクト〇ルフ要素はあるけど、クト〇ルフじゃないと思うよ
794:タマゴ探索者
え?
795:タマゴ探索者
は?
796:タマゴ探索者
まて、なんでそう思うんだ??
スレ主??
797:新人
なんでって、読めば、じゃない
この場合は体験か
体験したからわかる
わかる人には一発でわかるネタの宝庫だし
798:タマゴ探索者
>>797
なぁ、前から気になってたんだけど
スレ主が知ってる元ネタってなんなん?
ミステリーだけじゃないよな?
このクエストの元ネタになってるのっていったい?
799:新人
え、知らない?
800:新人
月のクエストもだけど、今進行中のクエストも、このクエストを受けるに至ったホームパーティーのクエストも
全部、ポー、
エドガー・アラン・ポーの作品をベースにしてるというか、オマージュになってる
801:新人
クト〇ルフ好きな人には常識だと思うけど
そもそもシ〇ゴスの鳴き声は、ポーの作品の中に出てくる鳥の鳴き声等から来てるから
だから、白い骨を渡されて名称を聞いた時に、めっちゃドキドキしたんだよね
まさかここまでポーのネタが入ってるとは思ってなくてさ
802:古参プレイヤー
とかやってるうちに、イベントだ!!
803:冒険者
ゾンビ達がなんか騒ぎ出したな
804:タマゴ探索者
おっとー?
805:タマゴ探索者
それって、まさか( ̄▽ ̄;)
806:冒険者
わー、死装束の鎌持った巨人が海のど真ん中に立ち塞がってるー♡
807:タマゴ探索者
日記の記述通りやんけ
808:新人
あ、これ遭遇戦なのか
809:古参プレイヤー
倒せるのか、これ?
810:冒険者
まぁ、やってみてだな
ここで全滅したら、どこまで戻されるのかわからんが
その時はその時だ
811:新人
そんなわけで、またクエスト進んだら書き込みくる(・ω・)ノシ
――――
――……
730:新人
クエスト進んだから報告に来たー
イカモンスター倒すの大変だった( ̄▽ ̄;)
なにせ、攻撃が直撃すると、古参プレイヤーや冒険者もHPが残り1になってさ
そういうイベントじゃないかってことになって、一度わざと全滅したりしたんだけど
そしたら港町に戻されて、再挑戦になった
負けたのは、夢扱いらしい
だからか、使用したアイテムも減らなかったというより元の数に戻ってた
そんな事を繰り返し、ようやく倒してクエストを進めることができた
731:タマゴ探索者
お、来た来た
732:タマゴ探索者
キタ━(゜∀゜)━!
733:タマゴ探索者
【氷と雪に閉ざされた世界】に着いた?
734:冒険者
>>733
着く前に嵐に巻き込まれて、遭難しかけた
で、幽霊船が波乗りしつつ、前方不注意で突進してきて【アモンティラード号】を大破させた
海の藻屑になるから、咄嗟の判断で幽霊船に乗り移った
いま、幽霊船に密航してる
735:タマゴ探索者
んんんwww
736:タマゴ探索者
???
737:タマゴ探索者
多いwww多いwww
情報量が多いwww
738:古参プレイヤー
【アモンティラード】に乗ってた他のNPC乗組員は、投げ出されてたなぁ
439:新人
幽霊船か大渦あたりは来るだろうな、とは思ったけど
やっぱりか
740:タマゴ探索者
幽霊船に密航するというパワーワードよ
741:古参プレイヤー
スレ主、ほんと度胸あるなぁ
襲われるとか考えないのか??
742:タマゴ探索者
>>741
どしたん??
743:古参プレイヤー
>>742
幽霊船にはゾンビみたいなのがウロウロしてるんだよ
船乗りの格好してるから、この幽霊船の乗組員なのは確かなんだけど
スレ主のやつ、そのゾンビ達の前に堂々と出ていって、なんなら船の中歩き回ってる
744:タマゴ探索者
は?
745:タマゴ探索者
へ?
746:タマゴ探索者
え、だ、大丈夫なの?
それ??
カタ:(ˊ◦ω◦ˋ):カタ
747:タマゴ探索者
((((;゜;Д;゜;))))カタカタカタカタカタカタカタ
748:冒険者
なんか、こうなることを予想してたっぽいんだよなぁ
書き込みでも、幽霊船か大渦は出てくるかもって書いてるし
749:タマゴ探索者
>>748
いつもの元ネタを知ってた、ってやつだろ
750:タマゴ探索者
ちなみにゾンビ達は、そんなスレ主みてどんな反応してるの?
751:古参プレイヤー
>>750
なにも反応してない
無視してるというか、スレ主のことが見えてないみたいだ
ガチでいないものっていう感じで、襲い掛かる素振りがまるでない
752:新人
ゾンビは全員
テケリ・リ、テケリ・リ
ってブツブツ呟いてる
753:タマゴ探索者
はい、アウトー!!
754:タマゴ探索者
現地民が住んでる場所じゃなくて、シ〇ゴス居るとこ直行便だろ、その幽霊船
755:新人
あ、船長の日記見つけたー
航海日誌とは別だから、私的なやつだな
756:タマゴ探索者
なぁ、ゾンビのやつら、いきなり襲いかかってこない?
大丈夫??
757:古参プレイヤー
今のところは大丈夫そうだ
758:タマゴ探索者
なぁ、日記の中身気になるんだけど
(ノシ 'ω')ノシ バンバン
759:新人
中身は今読んでるとこ
760:タマゴ探索者
どんなことが書いてあるんだ?
761:新人
読めるとこと、読めないところがある
762:冒険者
ざっと読んだ感じだと
どこそこの酒や食い物が美味かったとか
部下の誰それがムカつくとか書いてある
763:タマゴ探索者
ただの愚痴日記じゃん
764:タマゴ探索者
>>763
いや、待て
酒や食い物のことも書いてるから
普通の日記だ
765:古参プレイヤー
このクエストに関係有りそうなところは
ここか
……どういうことだ、これ??
766:タマゴ探索者
ソワソワァ…┌(^o^≡^o^)┐
767:タマゴ探索者
+ +
∧_∧ ∩ +
(0゜´∀`)彡 wktk!wktk!
(0゜∪⊂彡 +
と__)__) +
768:タマゴ探索者
wktk
769:タマゴ探索者
+(0゜・ω・) + wktk!!
770:タマゴ探索者
おい、早く貼り付けてくれ
気になりすぎる
バン はよ
バン (∩`・ω・) バン はよ
/ ミつ/ ̄ ̄ ̄/
 ̄ ̄\/___/
771:新人
○月✕日
見習いが、真っ白な鳥を見つける
どちらかと言うと、青白い
【テケリ・リ】という珍しい鳴き声で鳴く鳥だ
どうやら、南の果ての国、我々が【氷の国】と呼ぶ、あの地にいる生き物のようだ
彼の地で、ペンギンやクマ、またはそれらに近い姿のモンスターは見たことがあったが、空を飛ぶ鳥は初めてだ
鳥であるのはたしかだけれど、なにか異様な気配があるのもたしかだった
○月△日
【氷の国】に到着した
いつもなら、歓迎してくれる現地民達が怯えていた
原因は見習いが見つけ、そして故郷への手土産にと私が捕まえた、あの白い鳥のようだ
ここではあの白い鳥はなにやら良くない意味で、特別な存在のようだ
鳥は大人しく、ただ【テケリ・リ】と鳴いている
異様な気配と関係があるのだろうか
✕月✕日
現地民達から、早く鳥を逃がしてやれと言われる
しかし、せっかく捕まえたのだ、という思いから逃がすことは無かった
それがいけなかった
怯えきった現地民の一人があろうことか、仲間を引き連れ船を襲撃してきた
幸か不幸か、船にある武器でこれに応戦したものの
長年かけて築きあげてきた現地民との信頼が断ち切れてしまった
命の危険もあったので、即帰還を決定する
✕月〇日
帰路に着いた直後、鳥が暴れはじめた
激しく鳴き、バサバサと翼をばたつかせた
暴れているのだ
部下たちも怯えはじめた
なにか良くないことが起きるのだ、と口々に言い始めた
✕月△日
唐突として、嵐に巻き込まれてしまった
あぁ、船はまるで見えざる手に導かれるように荒れた波の中を突き進んでいく
この世界は、この氷と雪の支配する死の世界には、我々の常識がまるで通じない
私が何度も行き来してきた世界だと言うのに
生きてきた世界の延長だと、そう思っていたのに
船員達が日に日に狂っていく
皆、鳥の鳴き声を口にするようになった
目は虚ろで、そこに自我はない
ただ動物のように、モンスターのように【テケリ・リ】と鳴いている
私の言葉はもう届いていないのだろう
まるで死者のようだ
あの鳥は、既に殺した
私が恐怖に駆られ、殺したのだ
今更にして考えるのは、この鳥は本当に鳥だったのだろうか、ということだ
鳥の形をした、別の何かだったのでは無いのだろうか?
鳥は死ぬと、その肉体が砂のように崩れ去りあとには骨のような、石のようなものが残った
外が騒がしい
死者のようになっていた船員達が騒ぎ始めた
皆、船の進む先を見て歓声のようなものを上げている
その先には、今までに見たことの無い瀑布があった
世界は丸くて繋がっている、という常識を一刀両断するような景色が広がっている
海が割れ、海水が勢いよく大穴へ注ぎ込んでいる
私に残された時間は、もう幾ばくもない
私はこれらを瓶詰めにして、あの鳥の骨と共に海へ放る
もしも、奇跡的にこれらを読むことができた貴方へ
この世界の禁忌に触れるべからず
そうでなければ、私がいま目にしている真っ白な死装束姿の巨人、死神の姿と鎌を持った巨人が息の根を止めに来るだろう
この船が落ちいく先、瀑布の前に、そう死神の姿をした真っ白な人間、巨人が立ち塞がっているのだ
あぁ、あぁ、神よ、おちていく
772:タマゴ探索者
うわぁ
773:タマゴ探索者
やっちゃ行けないことをフルコースでやって
痛い目にあう、ホラーのテンプレやんけ
774:タマゴ探索者
古参プレイヤーの、>>765の反応というか、書き込みが気になるな
>……どういうことだ、これ??
この反応な
775:冒険者
>>774
俺も古参プレイヤーと同じ反応してる
776:タマゴ探索者
>>775
同じ反応?
777:新人
この船長の日記の内容
今、書き込んだ部分が、港町に流れ着いたボトルメッセージの中身と同じなんだ
でも、こっちは瓶に入ってない
778:タマゴ探索者
え?
779:タマゴ探索者
ちょっと待て
え、なんで?
だってボトルメッセージは別にあって
ちゃんと港町に流れ着いてて
でも、日記は日記で幽霊船にあって、なんならボトルには入ってないとか
780:タマゴ探索者
わけわからん
781:タマゴ探索者
矛盾してるだろ
どうなってんだ、ほんと?
782:タマゴ探索者
ゲーム制作者側のミスか?
783:タマゴ探索者
いや、意図的な感じがする
784:新人
まぁ、でも、瓶に詰められてたのが地獄じゃなくてよかったかも
785:タマゴ探索者
今の段階でも十分、地獄味があると思うけどなー
786:タマゴ探索者
内容は一致してるってのが、なんか気味悪いな
787:新人
それにしても、色々混ぜてて楽しいクエストだ
このままなら白い死神の巨人にも会えそうだし
788:古参プレイヤー
スレ主、あきらかにヤベェ存在の登場を待ち望んで、めっちゃワクテカしてる
789:タマゴ探索者
なぁ、これ本当にクト〇ルフのシ〇ゴス関連のクエストなのか?
790:タマゴ探索者
>>789
【テケリ・リ】って出てきてるし
そうだろ?
791:タマゴ探索者
でも、アイツは不定形生物だろ
骨なんてあるのか??
おかしいだろ
792:タマゴ探索者
そもそも、クト〇ルフ、ラヴクラフトが書いた作品に死神の巨人なんて出てくるか?
出てきても異形だろ?
793:新人
え、これクト〇ルフ要素はあるけど、クト〇ルフじゃないと思うよ
794:タマゴ探索者
え?
795:タマゴ探索者
は?
796:タマゴ探索者
まて、なんでそう思うんだ??
スレ主??
797:新人
なんでって、読めば、じゃない
この場合は体験か
体験したからわかる
わかる人には一発でわかるネタの宝庫だし
798:タマゴ探索者
>>797
なぁ、前から気になってたんだけど
スレ主が知ってる元ネタってなんなん?
ミステリーだけじゃないよな?
このクエストの元ネタになってるのっていったい?
799:新人
え、知らない?
800:新人
月のクエストもだけど、今進行中のクエストも、このクエストを受けるに至ったホームパーティーのクエストも
全部、ポー、
エドガー・アラン・ポーの作品をベースにしてるというか、オマージュになってる
801:新人
クト〇ルフ好きな人には常識だと思うけど
そもそもシ〇ゴスの鳴き声は、ポーの作品の中に出てくる鳥の鳴き声等から来てるから
だから、白い骨を渡されて名称を聞いた時に、めっちゃドキドキしたんだよね
まさかここまでポーのネタが入ってるとは思ってなくてさ
802:古参プレイヤー
とかやってるうちに、イベントだ!!
803:冒険者
ゾンビ達がなんか騒ぎ出したな
804:タマゴ探索者
おっとー?
805:タマゴ探索者
それって、まさか( ̄▽ ̄;)
806:冒険者
わー、死装束の鎌持った巨人が海のど真ん中に立ち塞がってるー♡
807:タマゴ探索者
日記の記述通りやんけ
808:新人
あ、これ遭遇戦なのか
809:古参プレイヤー
倒せるのか、これ?
810:冒険者
まぁ、やってみてだな
ここで全滅したら、どこまで戻されるのかわからんが
その時はその時だ
811:新人
そんなわけで、またクエスト進んだら書き込みくる(・ω・)ノシ
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SF
20XX年。
夢にまでみたVRMMOゲーム機『ダイブオン』と剣と魔法を駆使してダンジョンを踏破していくVRMMORPG『アトランティス』が発売された。
五感全てで没入できるタイプのゲームに、心奪われ、血湧き肉躍る僕の名は、佐藤健一(高校2年生)。
学校でぼっちでいじめられっ子な僕は、学校を休んでバイトに明け暮れ、バカ高いゲーム(本体二十九万八千円+ソフト九万八千円也)と面倒くさい手続きと倍率の高い購入予約券を運良く手に入れることができた。
普通のオンラインRPGでギルドのタンク(壁役)を務めていた僕は、同じく購入できたギルメンのフレとまた一緒にプレイするこのを約束した。
そして『アトランティス』発売初日、学校を休んだ僕は、開始時間と同時にダイブした。
…はいいんだけど、キャラがリアル過ぎてテンパってしまう!
みんなキャラメイキングでイケメンや美少女、美女ばかりだし(僕もイケメンキャラだけど)、コミュ障な僕はテンパりすぎてまともに会話ができない!
目を合わせられないし、身体も壊れたロボットのようにギクシャクしてしまう。
こんなはずじゃなかったのに!と嘆く僕を陰で嘲笑うプレイヤーとフレ達…。
ブルータスよ、お前もか………。
ゲームの中でもイジメられ、ある出来事をキッカケにソロでやっていくことを決意する。
これは、NPCを仲間にギルドを立ち上げ、プレイヤーと対峙し、ダンジョンに挑む僕の独りよがりだけどそうでもないぼっちな話。
ただいま不定期更新中m(_ _)m
モチベーションが上がらないので半ば打ち切り状態です。
全ての悩みを解決した先に
夢破れる
SF
「もし59歳の自分が、30年前の自分に人生の答えを教えられるとしたら――」
成功者となった未来の自分が、悩める過去の自分を救うために時を超えて出会う、
新しい形の自分探しストーリー。
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