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第一章:単眼少女の誕生
05.面接即採用ってなによ!
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私は二階の面談室に通された。そこは面接用の家具が一式置かれているだけの合理的な部屋だった。でも壁に無数の孔が開いているのが気にはなったが。そこで待っているとごく普通の男のように見えた。
「はじめまして、私はこの店のオーナー兼マスターの山下雄三といいます。今日は面接に来ていただきありがとうございます、では履歴書を拝見します」
そういって、彼は履歴書を見てからいろいろな説明と質問をした。こういったところは何処でもやるような事だった。だから変とは思わなかった。でも、後半になってから気になっていたことを聞いてから話がおかしな方向へといってしまった。
「あのう・・・この店の従業員の方って、みんな着ぐるみ着ておられますが、私も着る事になるのですか?」
「良い所に気付いたね! そうだよ! 中には人間のままの従業員もいないことはないけど、君は素材として最適だよ。さっきから調べさせてもらったからね」
素材? 調べさせてもらった? いったい何の事なんだろう? 私の頭の中はハテナマークでいっぱいになった。
「素材って、食材なのですか?」
私はおもわず漏らしてしまった。ああ、変な事を言ってしまった。これは不合格よな。それに、着ぐるみを着るなんて嫌だしと思い始めていた。そんな気まずく思っているとドアをノックする音がした。そして中年女性が入って来た、そして耳打ちして何か言っていた。
「さっそくで悪いけど、君は即採用だ! 今日は都合が良いことに本星から新しい改造キットが届いたところなんだよ。早速君を改造したい!」
改造? 何の事よ、これはヤバいと直感した。この面談室は後で知った事だけど様々なセンサーによって面接に来た人の内部構造を探っていたのだ。つまりは私は改造素材に選ばれていたのだ!
「あなた! 包み隠さず言うのは当然だけど怖がっていますわよ彼女。まあ、どっちにしても拒否権なんてないけどね。この地球を守るためにしている事なんですから協力しなさいよ、あなた!」
奥さんはそういったけど、全然意味が分からなかった。ただ彼女の手は私の両手を掴むとものすごい力で抑え込んだ。そしてマスターは私の首筋に何かチクッとするものを刺した。すると私の身体から力が抜けてしまりだらっとなってしまった。意識を保ったままに。
「本当は一度家に戻ってから準備して合否を通知してから改造させてもらうところだけど、君の心に拒否反応があったからな。でも、君ほど最適な素材はそうそういないから即採用という事で改造してもらう!」
この店は採用されたら人外に改造されてしまうところだった。私は面接即採用で改造ということのようだった。私は着ぐるみ店員にされてしまう!
「はじめまして、私はこの店のオーナー兼マスターの山下雄三といいます。今日は面接に来ていただきありがとうございます、では履歴書を拝見します」
そういって、彼は履歴書を見てからいろいろな説明と質問をした。こういったところは何処でもやるような事だった。だから変とは思わなかった。でも、後半になってから気になっていたことを聞いてから話がおかしな方向へといってしまった。
「あのう・・・この店の従業員の方って、みんな着ぐるみ着ておられますが、私も着る事になるのですか?」
「良い所に気付いたね! そうだよ! 中には人間のままの従業員もいないことはないけど、君は素材として最適だよ。さっきから調べさせてもらったからね」
素材? 調べさせてもらった? いったい何の事なんだろう? 私の頭の中はハテナマークでいっぱいになった。
「素材って、食材なのですか?」
私はおもわず漏らしてしまった。ああ、変な事を言ってしまった。これは不合格よな。それに、着ぐるみを着るなんて嫌だしと思い始めていた。そんな気まずく思っているとドアをノックする音がした。そして中年女性が入って来た、そして耳打ちして何か言っていた。
「さっそくで悪いけど、君は即採用だ! 今日は都合が良いことに本星から新しい改造キットが届いたところなんだよ。早速君を改造したい!」
改造? 何の事よ、これはヤバいと直感した。この面談室は後で知った事だけど様々なセンサーによって面接に来た人の内部構造を探っていたのだ。つまりは私は改造素材に選ばれていたのだ!
「あなた! 包み隠さず言うのは当然だけど怖がっていますわよ彼女。まあ、どっちにしても拒否権なんてないけどね。この地球を守るためにしている事なんですから協力しなさいよ、あなた!」
奥さんはそういったけど、全然意味が分からなかった。ただ彼女の手は私の両手を掴むとものすごい力で抑え込んだ。そしてマスターは私の首筋に何かチクッとするものを刺した。すると私の身体から力が抜けてしまりだらっとなってしまった。意識を保ったままに。
「本当は一度家に戻ってから準備して合否を通知してから改造させてもらうところだけど、君の心に拒否反応があったからな。でも、君ほど最適な素材はそうそういないから即採用という事で改造してもらう!」
この店は採用されたら人外に改造されてしまうところだった。私は面接即採用で改造ということのようだった。私は着ぐるみ店員にされてしまう!
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